猫ひっかき病の症状と予防、治療方法とは?子供・赤ちゃんは要注意?

猫の飼い主さんが気をつけたい病気の1つが「猫ひっかき病」です。
猫から人に移る感染症の中では、最も発症率が高いため注意が必要です。
今回はそんな猫ひっかき病の症状、予防対策、治療方法などを紹介していきます。

 

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猫ひっかき病の症状

猫ひっかき病とは、主に猫に引っかかれたり噛まれたりすることによって発生する感染症のことです。
猫→人に感染する感染症としては、特に移りやすい感染症の一つです。

画像:猫ひっかき病によって腫れる肌

数日~2週間ほどの潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。(人に現れる症状)

  • 発熱
  • 上記画像のような患部の腫れ(発赤)
  • リンパ節の腫れ
  • 関節痛
  • 吐き気

症状を見て分かるように、れっきとした感染症です。
可愛らしい名前をしていますが、猫の飼い主さんがとてもかかりやすいという点では侮れない感染症と言えるでしょう。
上記画像以上に腫れていくケースも多いです。

重症の場合
重症の場合、視力障害やけいれん、肝機能障害などの症状が現れることもあります。
小児など免疫力が高くない子ほど重症化しやすいです。

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猫ひっかき病の原因

猫ひっかき病の原因は「バルトネラヘンセラ」という細菌です。
この細菌は元々ネコノミなどから検出されるものです。

猫の被毛の上でネコノミが排泄した場合、その排泄物を猫がグルーミングすることで体内に病原体を取り込んでいきます。
※猫や犬などには症状は現れません。

そしてバルトネラヘンセラを持っている猫が、人に噛んだり引っかき傷をつけることで菌が移り、発病してしまうのです。
また「猫→人」以外にも、「感染ノミ→人」などのパターンもあります

現在日本の猫の5~40%程度は猫ひっかき病の原因である、バルトネラヘンセラを保菌していると考えられています。

野良猫と遊ぶ際も気をつけて!
ほとんどの野良猫はネコノミに寄生されています。
そのため猫ひっかき病の原因となるバルトネラ菌を野良猫は高い確率で保持しています。
引っかかれたり、噛まれたりしないように気をつけましょう。
また野良猫と遊んだあとは必ず手洗いを徹底しましょう。

 

猫ひっかき病の予防対策

猫ひっかき病の予防対策は以下になります。

  • 猫の完全室内飼い
  • 猫の爪切りを定期的にする
  • 部屋を清潔にする

【猫の完全室内飼い】
猫ひっかき病の原因となるバルトネラ菌は、主にネコノミ→猫へ移ります。
つまりネコノミに猫が寄生されなければ、猫ひっかき病の大部分は防げるわけです。
そしてネコノミの猫への寄生を防ぐために、最も大切なことは「完全室内飼い」なのです。

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【猫の爪切りを定期的にする】
猫の爪が長く伸びていると、ひっかき傷がついてしまいやすいです。
普段から定期的に爪切りをしておくようにしましょう。

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【部屋を清潔にする】
ネコノミはかなり早いペースで繁殖していきます。
繁殖を防ぐためにも、部屋を普段からきれいにするようにしましょう

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猫ひっかき病の治療方法

猫ひっかき病の治療方法は基本的に「自然治癒」を待つことになります
完治には数週間~長いと数カ月かかり、その間猫ひっかき病によって起こる発熱などに対処するため、解熱薬や鎮痛剤を使うことがあります。
症状が長引いたりする場合は抗生物質を使うこともあります。

 

子供・赤ちゃんは要注意?

猫ひっかき病は引っかかれたり噛まれたとしても、必ずしも感染してしまうわけではないです。
ただ子供や赤ちゃんは免疫力が成人に比べて弱く、猫ひっかき病にもかかりやすいため、より気をつける必要があります

また猫ひっかき病は成人よりも子供や赤ちゃんの方が、重症化してしまいやすいです。
猫から傷を負わされてしまったら、患部をマキロンなどの消毒液で消毒してから小児科へ連れて行くようにしましょう。

 

抗生物質はあるの?

猫ひっかき病の原因であるバルトネラヘンセラに対する抗生物質はありますが、猫ひっかき病の治療は先ほど記述したように、基本的には「自然治癒」になります。

抗生物質などを使うのは、症状が長引いてしまっている場合です。
ただ抗生物質の効果はそれほど高くないようです。

 

診断してもらう際は何科に行けばいいの?

猫ひっかき病かどうかを診断してもらいたい場合は、皮膚科か内科に行きましょう。
また外傷が深い場合は、整形外科や形成外科に行きましょう。
そこまで傷が深くないと思われる場合は、外科か皮膚科に行きましょう。

整理すると以下のようになります。

  • 外傷が深い場合:整形外科・形成外科
  • 外傷が浅い場合:外科・皮膚科
  • 猫に噛まれてから数日後(猫ひっかき病と思われる症状がある場合):内科・皮膚科
  • 子供の場合:小児科

また医者に診てもらう際は、必ず猫にひっかかれたことを伝えるようにしましょう

 

まとめ

猫ひっかき病は可愛らしい名前こそしていますが、れっきとした感染症の一つです。
大抵の場合は自然治癒してしまいますが、時には重症化してしまうこともあるため油断はできません。
特に子供や赤ちゃんは重症化してしまいやすいため、一層気をつけるようにしましょう。

猫から人にうつる病気まとめ!感染経路と対策は?【人獣共通感染症】

2017.11.27

引用:Wendy Ann Wright by Cat Scratch Fever

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