猫のヒゲは可愛いだけでなく、重要な機能も兼ね備えています。
またあまり目立ちませんが、ヒゲも抜け落ちてしまうことがあります。
自然に抜けることがほとんどですが、ときには病気を知らせるサインの場合もあります。
どんなときにヒゲが抜け落ちるのかを確認しましょう。
目次
そもそも猫のヒゲの役割は何？
主に、ヒゲは猫にとって精密なセンサーの役割を果たしています。
猫のヒゲは、空気の流れがわずかに変わっただけでも分かるほど鋭いセンサーです。
猫が暗い場所をスイスイ歩けるのも、ヒゲが触覚・視覚の役割を果たしているためです。
他にも猫のヒゲは角度によって感情が分かると言われています。
詳しくはこちらから確認してみてください。
猫のヒゲが抜ける4つの原因！
猫のヒゲは普通の毛と比べて、とても太く、また根元も深いです。
そのため自然にはあまり抜けることがありません。
猫のヒゲが抜けるのには4つの理由があります。
- 自然に抜けただけ
- ニキビダニ症だから
- ストレスを感じているから
- 猫エイズにかかっているから
1つずつ確認していきましょう！
自然に抜けただけ
猫のヒゲが抜けた場合、基本的には自然に抜けただけです。
ヒゲは半年に1回ほどのペースで定期的に抜け落ち、生え変わるものです。
サイクルとして再度生えてくるため、この場合は特に気にする必要はありません。
ニキビダニ症だから
ニキビダニ症とは、ネコニキビダニというダニが引き起こす病気です。
このダニは猫の顔周りの毛穴に住みついている常在のダニです。
普段は特に問題ないのですが、猫の免疫力が低下することで皮膚炎を発症したりしてしまいます。
そして皮膚炎が原因でヒゲが抜けることがあるのです。
ニキビダニ症にかからないためには、普段から室内飼いを徹底すること。
またストレスをためないようにすることです。
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ストレスを感じているから
猫のヒゲが抜け落ちる原因の一つはストレスにあります。
ストレスを強く感じることにより、体内の白血球が少なくなってしまうのです。
白血球は免疫細胞です。
白血球が減少することで免疫力が落ちます。
それによってニキビダニ症が発症してしまい、毛も抜け落ちてしまうのです。
ストレスが直接の原因とは言えませんが、間接的な要素の一つとなるのは間違いありません。
猫エイズにかかっているから
猫エイズとは正式名称を「猫後天性免疫不全症候群」という一種の病気のようなものです。
人間のエイズは発症すると、人にとって大切な細胞を徐々に減らします。
その影響で体も弱り、さまざまな病気を発症してしまいます。
猫エイズもこれと似たようなもので、猫にとって大切な細胞を徐々に減らしていきます。
この影響から皮膚炎をおこし、ヒゲが抜けてしまうことがあるのです。
猫エイズは現在のところ明確な治療法がないため、予防策としては室内飼いを徹底することのみになります。
猫エイズ自体、交尾などの「接触感染」と呼ばれるルートから感染することが多いようです。
遺伝的に親から子へ感染することもありますが、基本的には接触感染です。
折れてしまったときはどうする？
猫のヒゲは切ってはいけません。
ヒゲを短く切りそろえてしまうことによって、自慢のセンサーがない状態になってしまいます。
その影響から、歩いている時によく物にぶつかったりするようになってしまうのです。
ですが、猫のヒゲは折れてしまうこともあります。
ゴロンと横になったときや、他の猫とじゃれる、喧嘩することで折れることもあるのです。
1本2本折れてしまった場合は特に問題ありませんが、ヒゲを全部すっぱり切ってしまうのは絶対にやめましょう。
猫のヒゲ専用ケースがある
猫専用 桐製猫のひげケース【高級桐天然木使用】
猫のヒゲは他の毛とは違い重宝されることがあります。
本当かどうか分かりませんが、財布に入れておくことで、金運が上がるなんてことも言われているみたいです(^^)
普通の毛とは違って、抜けることはそこまで多くありませんからね。
いわば人間でいうところの、へその緒を保管するようなイメージでしょうか。
最近では抜けた猫のヒゲを保管する専用のケースも販売されているのです。
余談になりますが、英語ではヒゲを「whisker」と言います。
「the cat’s whisker」というと「何よりも素敵なこと」という慣用句にもなります。
確かに猫のヒゲはオシャレで可愛いですよね(・∀・)
まとめ
猫のヒゲは見た目が可愛いという以外にも、触覚をつかさどる大切な体の部位です。
ただ、そんなヒゲもいくつかの理由によって抜けてしまうことがあります。
以下がその理由です。
- 自然に抜けただけ
- ニキビダニ症だから
- ストレスを感じているから
- 猫エイズにかかっているから
ヒゲは半年に1度ほどのペースで自然に抜けます。
そのためあまり心配する必要はありませんが、1つの時期に集中して抜けたり、元気がなかったら病院に連れていきましょう。
またヒゲは切ってはいけませんが、折れちゃった場合は気にしなくても大丈夫です。
photo credit: What missing puzzle pieces? via photopin (license)
