猫の分離不安の原因と対策!症状で分かる簡単チェック付き

猫が飼い主に対して、一種の精神的依存をしてしまう分離不安。
主に犬に多いものと考えられていますが、近年では室内飼いが増えたことから猫でもよく見られるようになってきました。
そこで今回は、猫の分離不安の症状や対策などを紹介していきます。

 

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【簡単チェック】猫の分離不安の症状とは?

分離不安とは親しい存在と離れることで、極端に不安になることです。
そしてそんな分離不安が強まり、猫が何かしらの問題行動を起こしてしまうことがあります。

以下が分離不安が原因となって起こる問題行動の例(分離不安チェック)です。

分離不安簡単チェック!:

この内3つ以上心当たりがある場合は軽い分離不安、5つ以上ある場合は分離不安だと考えられます。(ただベッドや衣服への排尿・排便はそれだけで、かなり分離不安の傾向が強いです。)

  • ※飼い主の使っているベッドや衣服への排尿・排便
  • 飼い主の姿が見えなくなると頻繁に鳴く
  • 足元に引っ付いてくる
  • トイレやお風呂について来ようとする
  • ドア向こうで頻繁に鳴き叫ぶ
  • 熱狂的な出迎え
  • 自傷行為
  • 食べ過ぎ・食欲不振

※なぜ飼い主の匂いがするものに対して、分離不安の猫が粗相をするかというと、自分の香りと混ぜ合わせることで、自分を癒すことにつながるからです。

分離不安が疑われる場合は、以下の「分離不安の対策」を参考にしてください。

 

分離不安の猫の調査

実際に分離不安の猫がどんな行動を起こしたのかを調べた調査結果があるため、以下に記載していきます。
2002年に発表された、136匹の猫を対象に行われた調査です。

分離不安の猫の調査結果:
  • 不適切な場所での排尿:70.5%【96匹】
  • 不適切な場所での排便:35.2%【48匹】
  • 過剰な鳴き声:11.7%【16匹】
  • 破壊行動:8.8%【12匹】
  • 過度のグルーミング:5.8%【8匹】

上記の結果で特に注目すべきなのは、分離不安の猫の多くが、ベッドや衣服の上で排尿・排便する傾向にあったということです。
調査結果出典:AVMA

調査結果の補足!
不適切な場所で排尿した猫の75%は、飼い主のベッドで粗相をしたようです。
不適切な場所での排便は、去勢されたオスよりも、避妊されたメスの方が割合が高かったようです。

 

分離不安の原因

実のところ、猫の分離不安の原因は明確には分かっていません
遺伝や環境的要因の両方が左右していると考えられており、現段階では確たる理由は判明していません。

ただどんな原因があるのか考えられているかというと、以下のようなものになります。

  • 早すぎる乳離れ
  • 一人っ子orべったりとした生活を送ってきた
  • 生活リズムの変化

【早すぎる乳離れ】
猫の分離不安の要因の一つは、早すぎる離乳だと考えられています。
猫は生後2~7週間あたりのときに、社会化期という自分以外の生き物との関わり方を学ぶ時期に入ります。
社会化期に親猫や兄弟猫と十分に触れ合わないと、攻撃的だったりとても寂しがり屋な猫になってしまうことがあります

【一人っ子orべったりとした生活を送ってきた】
一人っ子やべったりとした生活を送ってきた場合も、分離不安になりやすいと言われています。
猫の性格は遺伝的な要素のほかに、環境面によっても変化します。
飼い主さんと常に一緒にべったりとした生活を送ってきた場合は、それが当たり前となり、分離不安の兆候が強くなるようです

【生活リズムの変化】
飼い主さんの生活リズムや環境の変化も、一つの要因として考えられています。
毎日の帰宅時間が変わったり、引っ越しなどによって分離不安になりやすくなると言われています

 

 管理人の猫は分離不安?

▲管理人の飼い猫わたげ

管理人も現在1匹の猫を飼っているのですが、彼も恐らく分離不安です。
わたげには主に以下の症状が見られます。

  • 管理人の姿が見えなくなると頻繁に鳴く
  • 足元に引っ付いてくる
  • トイレやお風呂について来ようとする
  • ドア向こうで頻繁に鳴き叫ぶ
  • 飼い主の使っているベッドや衣服への排尿・排便
  • 熱狂的な出迎え

↑おそらく分離不安ですね。ハイ。
ドア向こうで鳴き続けることに関しては、本当に似ている猫の動画があったため、参考までに貼っておきます。

▲管理人の猫もドア向こうでよく鳴きます

分離不安は病気と言うよりは精神的なものなので、飼っていて極端に問題になることは、それほどないように感じられます。

ただ毛布(ベッド)へのおしっこだけは、本当に深刻な問題でした
先ほどの調査結果にもあったように、分離不安の猫の多くは、飼い主のベッドや衣服へ粗相をします。

トイレもきれいで、ストレスもそれほど溜まってなさそうに見えるのに、家に帰ってくると毛布にトイレがされてたんですよね。
毛布って一度されると染み込むから、完全にきれいにすることはできないんですよね( ;∀;)

そんな毛布へのおしっこをやめさせるために、管理人の取った対策は以下になります。

  • 毎朝毛布を押し入れに全てかたす
  • 毛布を折り畳んでおくときは、上に猫のキャリーケージを置いておく(おしっこしようとしても邪魔になるように)

観察していて気付いたのが、わたげはおしっこを砂の上か平らになった毛布の上でしかしないということでした。

そこで第一に、毛布自体を全て片付ける方法があります。
第二に、片づけるのが面倒な時は毛布を小さく折りたたみ、その上にキャリーケースを置いておきます。
そうすることで、ゆっくりとおしっこできるためのスペースがなくなります。

毛布への粗相対策とは別に、分離不安自体の対策方法は以下になります。

 

分離不安の対策

分離不安の対策方法は以下になります。

  • 留守番時の楽しみを用意する
  • 必要以上に接しない
  • 出かける際はさりげなく
  • 帰宅時も大げさにしない
  • 分離不安トリガーの克服
  • 毎日しっかりと遊ぶ
  • 留守の間音楽をかける
  • 多頭飼いをする
  • フェロモン・抗不安薬の使用

【留守番時の楽しみを用意する】
留守番時にも何か楽しめるものがあれば、分離不安は和らぎます。
例えばキャットタワーやハンモック、キャットウォークなど留守番時も楽しめるスポットを用意しましょう。
外を見るのが好きな子であれば、窓に取り付けるタイプのハンモックを用意したりしても良いかもしれません。

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【必要以上に接しない】
猫と一緒にいる時に、ずっとべたべたとした付き合いをしているのが分離不安の原因の一つと考えられています。
そのため家にいる時でも、ずっとべたべたしなければ、分離不安になりにくくすることができると考えられます。

【出かける際はさりげなく】
家を出る際に大げさに挨拶をすると、分離不安の猫は1カ月近く会えないものと勘違いしてしまいます。
猫は人間の感情を深く読み取る動物です。
そのため出かける際も、サラッとした挨拶程度で出かけることで、分離不安も安らげることができます。

【帰宅時も大げさにしない】
出かける際もそうですが、帰宅時もさりげなくしましょう。
帰ってきた際の反応を薄くすることで、不安を弱めることにつながります。

【分離不安トリガーの克服】
分離不安トリガーとは、猫が分離不安になるスイッチです。
例えば飼い主が外出する際に財布や携帯を身に着けている場合は、これがその猫にとっての分離不安トリガーになります。
これを克服することで、分離不安を弱くすることができます。

財布を持つことが分離不安トリガーであれば、克服するために、財布を身に着けてあえて外出しないという行動をしましょう。
繰り返して必ずしも外出するのではないと理解することで、トリガーは弱くなります。

【毎日しっかりと遊ぶ】
毎日しっかりと時間を決めて遊ぶようにしましょう。
集中的に遊ぶことで、猫のエネルギー発散につながります。

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【留守の間音楽をかける】
中には無音が苦手な猫がいるようです。
人でもテレビやラジオなど、何かしら音がないと不安になる人っていますよね。
猫も同じように無音ではなく、音がある方が安心できる子もいるようです。
猫用のリラックス音楽なんかもあるので、留守にしている間リピート再生にしていても良いかもしれませんね。

▲猫用のリラックス音楽

【多頭飼いをする】
多頭飼いは分離不安を和らげる効果があります。
飼い主さんとの一人暮らしだと、飼い主さんがいなくなれば猫だけになりますが、多頭飼いならそうではなくなるからです。
確かに留守番時でも遊び相手がいれば、寂しさは和らぎますよね。

ただ多頭飼いは猫同士が仲良くならないと、大きなストレスにもつながるため注意が必要です。

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【フェロモン・抗不安薬の使用】
分離不安の症状があまりに強い場合は、抗不安薬が必要になってくるかもしれません。
抗不安薬はどこでも売っているものではないので、あくまで獣医師さん処方の上で使うことになります。

分離不安が疑われる場合は
分離不安が疑われる猫を飼っている場合は、獣医師さんに一度診てもらいましょう。
分離不安ではなく、単に病気が原因の可能性もあります。

例えば粗相は下部尿路疾患が原因だったり、トイレが汚いため別の場所にしているのかもしれません。
自傷行為レベルのグルーミングは、寄生虫や皮膚アレルギーなどが原因の可能性もあります。

 

まとめ

分離不安は最近は猫でも増えていると言われています。
自分の飼う猫がそうである場合は、対策を取ることで徐々に症状を和らげることができるでしょう。
ただ分離不安だと疑われる場合は、別の病気の場合もあるため、まず獣医さんに診てもらうことが大切です。

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