猫から人にうつるトキソプラズマの人への症状と感染経路、予防対策とは

トキソプラズマは猫から人にうつる代表的な病気です。
特に妊娠初期の妊婦さんに初感染すると、流産したり、胎児に重い症状が現れる病気です。
今回はそんなトキソプラズマの症状や予防方法などについて詳しく紹介していきます。

猫のトキソプラズマ症について詳しく知りたい場合はこちらから確認できます。

猫のトキソプラズマ症の症状と感染経路、予防対策や治療方法とは

2017.01.04

 

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トキソプラズマの人への症状

トキソプラズマとは「トキソプラズマ・ゴンディ」という寄生虫が原因の感染症です。
トキソプラズマ症は猫の病気として有名ですが、人にもうつります

人に移った場合、無症状のことも多いです。
表に見える症状としては主に以下になります。

  • 体調不良
  • 発熱
  • 倦怠感
  • リンパ節の腫れ
  • (目に発症すると)視力障害

このように一般的な体調不良などと、ほぼ変わらない症状が現れます。
そのため感染したこと自体に気付かない方も多いようです。
ただエイズ患者や体が弱っている方の場合、脳炎など重い症状が現れることもあります

それほど敏感にならなくても大丈夫ですが、妊婦さんや今後妊娠する予定のある方は敏感になるべきでしょう。
なぜ妊婦さんや、これから妊娠する人にとって危険なのかは次章にて解説していきます。

 

なぜ妊婦さんにとって危険?

トキソプラズマ症は基本的には体調不良程度の症状しか現れません。
ただ妊婦さんにとっては注意すべき病気の一つです。

妊娠初期の方や妊娠少し前にトキソプラズマに初めて感染してしまうと、流産や先天的な障害を持った子が生まれやすくなってしまうのです。
そのため妊婦さんは特に注意する必要のある病気なのです。

ただ妊娠の大分前(6カ月前)から感染していれば、抗体ができているため大丈夫です。

 

トキソプラズマの人(妊婦)への感染経路

人への感染経路は目や口を通しての経口感染になります。
トキソプラズマに移る具体的な感染ルートは以下になります。

  1. 感染している生肉を食べる
  2. 初感染した猫の糞とともに排出されるオーシスト(トキソプラズマの卵のようなもの)
  3. ガーデニング中のトキソプラズマ接触

基本的に人への感染ルートは上記の3点で、人から人への感染などはありません
1つずつ詳しく見ていきましょう。

1.感染している生肉を食べる

トキソプラズマは豚肉や鶏肉、牛肉に隠れていることがあります。
今後妊娠する予定や現在妊娠されている方は、生肉は絶対に食べないようにしましょう。
生肉とはサラミや生ハムなども含まれます

 

2.初感染した猫の糞と共に排出されるオーシスト

トキソプラズマは猫に初めて感染した後、3~24日程度の潜伏期間を経て10日ほどオーシスト(トキソプラズマの卵のようなもの)が猫の糞と共に排出されます
そのため猫を飼っている妊婦さんは糞の片づけなどは、できる限り他の人に任せるようにしましょう。

ただ自分で片づけをしなければならない場合は、糞内にあるオーシストが形成されるまでに24時間程度が必要なため、1日2回の片づけを怠らなければ問題ありません。
また片付けの際には手袋やマスクをすることをおすすめします。

猫の飼い主で特に気をつけた方がいい例!
大分前から猫を飼っていた場合よりも、妊娠前に新たに子猫を飼い始めた場合は特に気をつけましょう。
トキソプラズマが初感染してしまう可能性が高くなるためです。

 

3.ガーデニング中のトキソプラズマ接触

猫の糞の片づけより気を付けるべきなのが、ガーデニングです。
土壌内にはトキソプラズマが隠れている場合があります。(半年程度土の中に潜伏することもあります。)

どうしても土いじりをしなければならない時は、手袋やマスクの着用をするようにしましょう。
そして終わった後はしっかりと手洗いをするようにしましょう。

以上のことから考えられるトキソプラズマの予防対策は以下になります。

トキソプラズマの予防対策

  • 生ハムやサラミを含む生肉を食べない
  • 生肉を切った後、手とまな板を必ず洗うこと
  • 野菜や果物は必ず食べる前に洗うこと
  • 川の水などを飲まないこと
  • 猫のトイレの掃除はできるだけ他の人に任せること
  • 1日2回猫のトイレをきれいにすること
  • ガーデニングを避けること

基本的には衛生面に気をつけるようにすることで、十分防ぐことができる病気と言えるでしょう。

またこれまでにトキソプラズマにかかったことがあれば(6カ月以上前)、抗体ができているため妊娠中にトキソプラズマの害を受けることはほぼありません。

それでは人のトキソプラズマの検査について次章にて解説していきます。

 

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トキソプラズマの人(妊婦)への検査

トキソプラズマの感染検査は血液検査によって分かります
トキソプラズマの抗体が体内にあるかどうかで、感染したことがあるかどうかを調べます。

抗体があるということは、トキソプラズマへ感染しているということ(陽性)です。
抗体がなければ、トキソプラズマへ感染したことがないということ(陰性)です。

続いて妊婦さんが陽性だった場合は妊娠前に感染していたのか?それとも妊娠中に感染したのか?などを調べることになります

ここで妊娠中に感染したことが分かった場合は、胎児への重症化を防ぐための薬を飲むことになります。
ちなみに検査費用は3000~4000円程度のようです。

 

猫からのトキソプラズマ感染と検査について

トキソプラズマというと猫の糞からの感染がクローズアップされやすいですが、実際のところは猫の糞よりもガーデニングや生肉の摂取に特に気をつける必要があります

とはいえ猫からの感染もあり得るため、猫の検査をしておくのもいいかもしれません。
猫がトキソプラズマにかかっているかどうかは10日間の間を置いて、2回の採血検査をすることで判別します

猫の糞と共に排出されるトキソプラズマ
猫の糞からオーシスト(トキソプラズマの卵のようなもの)が排出されるのは、猫が初めてトキソプラズマに感染した後の3~24日経った後です。
10日間ほど糞内にてオーシストを排出したあとは、その後オーシストが糞と共に排出されることはなく、猫からの感染の危険は限りなく低くなると言えます。

猫のトキソプラズマ採血検査の結果は3通りあります。

  1. 陽性(1度目)-陽性(2度目)
  2. 陰性(1度目)-陽性(2度目)
  3. 陰性(1度目)-陰性(2度目)

それでは結果毎の見方を紹介していきます。

【陽性-陽性】
猫は以前にトキソプラズマにかかっており、現在はほとんど感染の危険はないと言えます。

【陰性-陽性】
新たに猫はトキソプラズマにかかっており、現在もしくは今後オーシスト(卵のようなもの)を糞と共に排出します。
ただオーシストを排出する10日間が済んだ後は、その猫からオーシストが排出されることはほぼないと言えます。

【陰性-陰性】
猫がまだトキソプラズマにかかったことがないことを示しています。
今後新たにトキソプラズマに感染しないように気をつける必要があります。
猫のトキソプラズマへの感染予防はこちらから確認できます。

猫のトキソプラズマ症の症状と感染経路、予防対策や治療方法とは

2017.01.04

※勘違いされやすいですが、最も危険なのは陰性-陰性のパターンです。

 

まとめ

トキソプラズマは猫から人にうつる代表的な病気です。
そして何よりも怖いのが妊婦さんへの初感染です。
ただしっかりと注意することで、感染を防げる病気ではあります。

トキソプラズマ以外にも猫から人にうつる病気はあります。気をつけるようにしましょう。

猫から人にうつる病気まとめ!感染経路と対策は?【人獣共通感染症】

2017.11.27

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