【性格・寿命・値段相場など】猫のヒマラヤンについてまとめ!

ヒマラヤンは豊かな被毛とポイント模様が特徴的な丸っこい猫です。
今回はそんなヒマラヤンの性格や寿命、値段相場など様々な情報を紹介していきます。
ヒマラヤンに興味がある方は是非参考にしてみてください!

 

ヒマラヤンの歴史

ヒマラヤンは「ペルシャ」と「シャム」の人為的な交配種です。
1920年代~1950年代までに、ヨーロッパを中心としてヒマラヤンの開発が行われました。

様々な試行錯誤の元、1957年にようやくヒマラヤンという品種の登録が成されました。
それでも現在キャットショーなどに出場する際は、ペルシャの一分類となっています。

名前の由来は同じ「ヒマラヤン」という名前のウサギです。
ヒマラヤンというウサギの多くがポイント模様を持っていたことから、同じ名前で呼ばれるようになりました。

ヒマラヤン(うさぎ)

 

ヒマラヤンに多い性格

ヒマラヤンに多い性格は以下になります。

  • 愛情深い
  • 穏やかで物静か
  • 騒がしい環境が苦手

ヒマラヤンの性格は基本的にはペルシャとほぼ同じです。
部屋を走り回ったりするよりかは、飼い主さんの膝の上でゆっくりとすることを好む穏やかな性格をしています。

ただやはりシャムの血が入っていることからか、ペルシャよりは体を動かして遊ぶのが好きなようです。
飼い主さんに対してとても良く懐き、理由もなく急に不機嫌になることなどもありません。

ヒマラヤン自身が物静かな猫であることから、騒がしい環境は苦手なようです。
孤独にも強いため1人暮らしの家庭や、物静かな家庭にとても良く向いた猫種と言えます。

 

ヒマラヤンの特徴

ヒマラヤンの特徴は以下になります。

  • 豊かな被毛
  • つぶれ鼻
  • ポイント模様
  • サファイヤブルーの瞳

ヒマラヤンは端的に特徴を述べるならば、ペルシャの体と豊かな被毛に、シャムのポイント模様とブルーの瞳を組み合わせた猫種です。

被毛はふさふさと豊かで、触りごこちは絹のようです。
またこれもペルシャから受け継いだ特徴の一つですが、つぶれっ鼻をしており非常に愛嬌のある顔となっています。

そしてシャムからはトレードマークともいえる、ポイント模様とブルーを受け継いでいます。
ただ目の色はシャムほど濃い青ではありません。

 

ヒマラヤンの体重

ヒマラヤンの性別毎の平均体重は以下になります。
必ずしもなるわけではありませんが、以下の体重の範囲内になる可能性が高いです。

  • オス 3~5.5kg
  • メス 3~5kg

猫の平均体重は4kgほどです。
そのためヒマラヤンは平均とほぼ同じか、若干重めの体重をしていると言えます。
また体の大きさは丸みを帯びた中型の体格をしています。

 

ヒマラヤンの寿命

平均寿命については知りたくない方も多いと思いますが、いつかは分かれの時がくるものです。
ですのであくまで1つのデータとして参考にしてみてください。

ヒマラヤンの平均寿命は14~16歳となります。

猫の平均寿命が15歳程度であるため、ヒマラヤンは平均と同じか若干長い平均寿命をしていると言えます。
食生活や健康に気を遣うことで、さらに長生きすることも可能でしょう(^^)

 

ヒマラヤンの子猫の値段相場

ヒマラヤンのブリーダーは国内ではあまり多くありません。
ペットショップでも店によっては販売されていますが、珍しいと言えるでしょう。
そんなヒマラヤンの子猫の値段相場は以下になります。

購入元値段
ペットショップ15万~30万円
ブリーダー10万~30万円

ヒマラヤンはポイント模様がきれいに出ているほど高くなるようです。

ヒマラヤンを安価で入手したい場合は、基本的にはブリーダーからの購入をおすすめします。
ただブリーダー・ペットショップどちらから購入するにしても、大切なのは信頼できる人・店から購入することです。
良いブリーダー・ペットショップの選び方はこちらから確認できます。

また購入するのではなく、里親制度を利用するのも一つの手です。
里親制度を利用することで、基本的な購入費は無料で猫を引き取れます。

ただこれまでかかったワクチン代金などは負担することになります。
猫を入手する方法の一つとして、里親募集サイトを利用するのも是非考えてみましょう。

 

ヒマラヤンとバーマン・ラグドールの違い

ヒマラヤンとバーマン・ラグドールはそれぞれとても似た外見的特徴を持っています。

  • 長毛種
  • サファイヤブルーの瞳
  • ポイント模様

以上の3点です。
ヒマラヤンとバーマン・ラグドールの見分け方を紹介していきます。

ヒマラヤンとバーマンの違い

ヒマラヤンと「バーマン」が似ている理由は、どちらにもシャムの血が入っているからです。
そんなヒマラヤンとバーマンは顔立ちと足先から、違いを見分けることができます

ヒマラヤンはペルシャとシャムの交配種ということもあって、鼻筋はペルシャと同じようにぺちゃ鼻です。
一方バーマンはわし鼻で、非常に鼻筋がしっかりとしています

またバーマンのように4本の足の先っぽだけが白くなっているヒマラヤンは、調べた限りでは見当たりませんでした。

 

ヒマラヤンとラグドールの違い

ヒマラヤンと「ラグドール」が似ている理由は、ラグドールにペルシャとバーマンの血が入っているからです。

ご存知の通りヒマラヤンはペルシャとシャムの交配種です。
一方ラグドールはペルシャとバーマンから生まれた子猫に、バーミーズを交配させてできた猫種です。

こういった近い血筋からヒマラヤンとラグドールは似ているのです。
そんなヒマラヤンとラグドールは顔立ちと足元を見ることで、違いを見分けることができます

ヒマラヤンはその顔立ちに、ペルシャの特徴である潰れ鼻を受け継いでいます。
一方ラグドールの鼻筋は通っているため、違いが見分けられます。

またラグドールのように、足先だけが白くなっているヒマラヤンは見当たりませんでした。 

 

ヒマラヤンの飼い方のポイント!

ブラッシングの頻度

ヒマラヤンは長毛種であるため、ブラッシングは毎日する必要があります
ペルシャほど毛は絡まりにくくないと言われていますが、それでも多品種に比べると絡まりやすいようです。
もつれて毛玉になってしまうと切らなくてはいけなくなるため、しっかり処理するようにしましょう。

 

運動(遊び)

ヒマラヤンはそこまで運動量の多くない品種です。
ただそれでも全く動かないと肥満がちになってしまいます。
近くによってきたときには、遊んであげるようにしましょう。

 

かかりやすい病気

ヒマラヤンがかかりやすい病気は以下になります。

  • 毛球症
  • 肥大型心筋症(心臓病)
  • 多発性嚢胞腎疾患(たはつせいのうほうじんしっかん)
  • 流涙症(涙やけ)

毛球症」とは猫がグルーミングした毛が、体内で絡まり大きな毛玉になってしまう病気です。
体内に入った毛は通常はそのまま排泄やおう吐などで体外に出ますが、あまりに毛の量が多いと絡まりこのような状態になってしまいます。
毎日のブラッシングが毛球症の予防となります。

肥大型心筋症とは心臓の筋肉が厚くなってしまい、一回の収縮で体に送る血液が少なくなってしまう病気です。
ハッキリとは原因が分かっていませんが、肥満が関係していると言われています。
しっかりとした食生活などで、肥満にならないようにしましょう。

多発性嚢胞腎疾患とは腎臓が正常に機能しなくなっていく病気です。
最終的には腎不全のような状態になってしまう危険な病気で、ヒマラヤンは遺伝的にこの病気にかかりやすいようです。

流涙症とは猫の目が常に涙であふれてしまい、汚れた状態になってしまう病気です。
ヒマラヤンのようなぺちゃ鼻を持っている子に多い病気です。
気付いた時に目やにを取ってやったり、顔を拭いてあげるようにしましょう。

 

まとめ

ヒマラヤンは愛嬌のある顔立ちと、ポイント模様の豊かな被毛など数多くの特徴を持つ猫種です。
飼い主さんと一緒ゆっくりと過ごすことがお気に入りで、初心者の方でも非常に飼いやすい猫種と言えます。
飼う際は毎日のブラッシングをしっかりとして愛情を込めて育てましょう(^O^)

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photo credit:Joseph Morris by Himalayan CatJoseph Morris by Himalayan CatJoseph Morris by Himalayan CatLaura D’Alessandro by Lisa’s Kittensمشاري محمد بن خنين by My Himalayan Cat

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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