猫にもニキビが出るって知ってますか?
猫のニキビは人のニキビと違って若干分かりにくいものです。
今回はそんな猫のニキビの特徴や出る原因、治療方法などを紹介していきます。
スポンサーリンク
猫ニキビの症状とは
まずは説明をする前に猫ニキビがどんなものか、画像で見た方が分かりやすいと思います。

▲画像:猫のニキビ
画像から分かるように、猫ニキビは人のニキビとは全く違うただの汚れに見えるのが特徴です。
人のニキビは赤くぷっくりと腫れるので、分かりやすいですよね。
一方、猫ニキビは基本的に黒い汚れのようなプツプツが現れるのですね。
ただ猫ニキビはかゆみを伴うことがあるため、放っておくと猫がいじってしまうことなどがあります。
そしていじってしまうと、上の「重度のニキビ画像」のように、腫れや化膿を引き起こしてしまうことがあります。
猫ニキビの主な症状としては以下が挙げられます。
- 黒いポツポツ(ただの汚れに見える)
- 発赤
- 丘疹
- 膿疱
- 腫れ
- かゆみ
先に言っておきますが、猫ニキビによって致命的な状況になることはないようです。
どちらかというと、猫よりも飼い主さんにとって嬉しくないのが猫ニキビと言えるでしょうか。
猫ニキビが現れる場所は、「アゴ」と「唇の周辺」がほとんどです。
また猫ニキビは性別や年齢も関係なしに、すべての猫に現れる可能性があります。
続いてどんな原因で、猫ニキビが現れるのかを紹介していきます。
猫ニキビの原因
猫のニキビの正確な原因は、現在のところ分かっていません。
ただ次のような原因があると考えられています。
- プラスチックタイプの餌皿
- グルーミングが不十分
- ニキビダニなどの寄生虫
- 真菌などの感染症
- 過度の皮脂
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- アレルギー
※プラスチックタイプの餌皿はバクテリアが繁殖しやすいため、猫が食事をする際にあごの部分にバクテリアがくっついてしまうと考えられています。
基本的には「免疫力の低下」か「雑菌繁殖などの外的要因」が主な原因として考えられます。
続いて、具体的に猫ニキビを防ぐために、どんな予防方法があるかを続いて紹介していきます。
スポンサーリンク
猫ニキビの防止対策
猫ニキビの主な防止対策は以下になります。
- 餌皿の変更
- フードの変更
- あご周辺をきれいに保つ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
餌皿の変更
もし現在使っている餌皿がプラスチック製のもので、猫にニキビが出てしまうということであれば、ひとまず餌皿を変えてみましょう。
プラスチックタイプの餌皿では、どうしてもバクテリアがアゴについてしまいやすいです。
プラスチック製の餌皿からガラスやセラミック製など他の餌皿に替えることで、ニキビ予防につながるでしょう。
また餌皿は必ず毎回洗い、十分に乾燥させるようにしましょう。
フードの変更
キャットフードにも色々種類があり、油分が高いものを食べているとどうしてもニキビは出来やすくなると考えられています。
そのためフードを変更することなどで、ニキビができにくくなることがあります。
あご周辺をきれいに保つ
猫ニキビは主にあご周辺に出てくるため、あご周辺をきれいにすることで予防につながります。
具体的には以下のことに気をつけるようにしましょう。
- 首輪にぶら下がってる札があごに当たっている
- あご周辺もブラッシングをするようにする
- あご周辺を蒸しタオルで拭く
【首輪にぶら下がってる札があごに当たっている】
首輪に迷子札などが付いており、それがアゴに当たっていたりしませんか?
猫ニキビで悩んでいた方の中には、迷子札を取り外したらすぐにニキビが出なくなったという人もいます。
【あご周辺もブラッシングをするようにする】
あご周辺はどうしてもフードに当たりやすい部分であるため、汚れてしまいやすいです。
ただ猫は自身でアゴ周辺をグルーミングすることができないため、飼い主さんがブラッシングをしてあげる必要があります。
【あご周辺を蒸しタオルで拭く】
ブラッシングをした後は蒸しタオルなどで汚れを拭き取ってあげましょう。
シャンプーが苦手な子でも、蒸しタオルで汚れをぬぐってあげることが大切です。
人間のニキビ用の薬は猫用のものではなく、最悪薬の成分などによって猫が中毒を起こしてしまうことがあります。
絶対に使ってはいけません!
猫ニキビの治療方法-解決までの3ステップ-
猫ニキビは原因がはっきりわかっていないため、明確な治療方法もないのが現状です。
ただ以下の3点を試すことで、基本的には解決に導くことができるでしょう。
- 寄生虫の検査
- 感染症の確認
- 先述の予防対策の実施
【①寄生虫の検査】
猫にニキビダニなどが寄生していないか調べましょう。
ニキビダニが見つかった場合は、ダニの駆虫をする必要があります。
【②感染症の確認】
「皮膚炎」や「真菌症」など、ニキビの原因と思われる疾患がないか確認しましょう。
【③先述の予防対策の実施】
①②で問題がなかった場合、生活していく中で注意を向ける以外に特に方法はないでしょう。
アゴの下の黒いブツブツは、蒸しタオルでこまめに拭くようにして様子を見ましょう。
また餌皿はプラスチック製のものを使っている場合はガラス・金属・陶器のものに替え、フードも油分の少ないものに替えましょう。
その他アゴ周辺に当たっているものなどがないか、見てあげる必要があります。
まとめ
猫ニキビは人のニキビと違ってそれほど目立たないものです。
だからこそ見逃してしまいやすい部分がありますが、「あごの周辺」や「唇」に黒いポツポツができていたら対処するようにしましょう。
photo credit:cat-world.com