猫に「取ってこい」を教える方法!フェッチはこうすれば覚える!

よくわんちゃんの遊びとして、投げたものを取ってくるというものがありますよね。
この遊びは「フェッチ」と呼ばれており、実は猫も訓練次第ではこの遊びを習得することが可能です。

私の飼っているわたげも、少しの訓練でフェッチをするようになりました。
今回はそんなフェッチの猫への教え方などを紹介していきます!
いつもとはちょっと違う遊びをしてみたいという方は、是非フェッチを覚えさせてみてください(^o^)

 

猫でも取ってこいゲーム(フェッチ)はできる!

まずは取ってこいゲームを猫相手にやると、どんな感じか紹介しておきます。
以下の動画は、私宅のわたげがやっているものです。

めちゃくちゃ可愛くないですかこれ?
まず結論から言うと、お家の猫ちゃんもしつけ次第で、この遊びができるようになります

わたげの場合は覚えるのに少し時間がかかりましたが、猫ちゃんによっては一瞬でマスターする子もいます。
※フェッチに使うボールは誤飲の恐れがあるので、使用後は必ず猫の手の届かない引き出しに閉まっておきましょう

 

フェッチ(取ってこい遊び)の教え方

それでは早速教え方を紹介していきます。
大まかな順序としては、以下の通りになります。

  1. 遊ぶボールをつくる
  2. (なくてもOK)彼らの好きな箱を用意する
  3. 一度投げてみる→うまくいけばそれで大丈夫!
  4. 持ってこない場合の教え方

遊ぶボールをつくる(市販のものでもOK)

取ってこいゲームをするのに必要なボールをまず作りましょう。
私が使っているのは、動画から分かるように、お菓子の包み紙をいくつかまとめて丸めたものです。
大きさとしては、口で加えられるくらいのものが良いでしょう。

ペットショップなどにも似ているおもちゃは売っているので、そっちを使っても良いと思います。
ボールは猫の目にしっかり留まるように、光で反射する銀包みなどのピカピカしているものがおすすめです。
もしくは口にくわえやすい形状のプラスチックボールなどでも大丈夫です。

※この遊びで使うボールは市販のものも含めて、猫が誤飲する危険性があります。
遊ぶ時以外は必ず引き出しなどにしまい、遊んでいる時も飲み込みそうにならないかなどしっかり見ている必要があります。

 

(なくてもOK)彼らの好きな箱を用意する

箱はなくとも良いと思うのですが、私宅では持ってくる場所の目安になるように段ボール箱を使っています。
段ボール箱でなくとも、猫の気に入っている箱や入れ物があると教えやすいと思います

普段からその中に入るのが好きな箱などがあればそれを使いましょう。
段ボール箱や紙袋は猫なら大体好きなので、一つは部屋に置いておいても良いかもしれません。

猫が箱の中を好きな4つの理由とは!なぜだか知ってる?

 

一度投げてみる→うまくいけばそれで大丈夫!

箱とボールが用意できたら一回投げてみましょう!
この遊びを行うタイミングとしては、猫が「遊びたがってるとき」や「エネルギーが有り余っているとき」がおすすめです。

遊びのコツとしては最初は近い距離で投げることが重要です。
あまり遠くにボールをやると、注意が逸れてしまうからです。

これでボールを取って帰ってくれば、「良い子だねー!」とたくさん褒めてあげてください。
その後は高確率でフェッチができるようになります。
上手くいかない場合は次の章に進みましょう。

 

持ってこない場合の教え方

持ってこない場合は以下の手順で教えることをおすすめします。

  1. ボールを猫の口元にもっていき、咥えたら褒める
  2. 近い段階でボールを置き、持ってきたら褒める
  3. 通常のフェッチを行ってみる
  4. ②までできて、③ができない場合は、投げたボールを猫に咥えさせ、所定の場所まで猫とボールを連れてきてから褒める

※上記手順でもうまくいかない場合は、クリッカーやおやつを使うことをおすすめします(詳しくは【後述】)

後で解説しますが、猫の行動学習の一つに「猫がある行動を起こす→猫にとって好ましいことが起こる→同じ行動の増加」というものがあります。
この条件を満たすと、同じ行動を多く取るようになります。

 

覚えない場合はクリッカー+おやつを使ってみよう!

クリッカーとは、犬や猫のしつけによく使われるおもちゃです。
ボタンを押すと、「カチッ」と音が鳴ります。
基本的な使用方法としては、何か猫が良いことをしたときなどに、これを鳴らして、おやつ(ごほうび)を少量与えます

  1. 猫が何らかの行動を起こす
  2. クリッカーを鳴らす
  3. カチッという音と共に、猫にとって好ましいことが起こる(ご褒美を与える)
  4. 猫は①の行動を多くとるようになる

このクリッカーを使った場合の、取ってこいゲームの教え方は以下のようになります。

クリッカーを使って猫にフェッチを教える手順:
  1. 猫の目の前でボールを咥えさせる→上手くできたらクリッカー+ご褒美
  2. 猫の目の前でボールを置く→咥えてるボールを飼い主が受け取ったらクリッカー+ご褒美
  3. よく注意を引きつけてから軽くボールを投げる→猫がボールを持ってきたらクリッカー+ご褒美

大まかにこのような順序で慣れさせることができます。
クリッカー+ご褒美は初めのうちは毎回行う必要がありますが、途中からは3~5回に一回のご褒美程度にしましょう

実際にクリッカーを使って猫にフェッチを行っている方の動画があったので、下記共有しておきます。

▲動画内で鳴る「カチッ」という音がクリッカーの音です。
音がしたすぐあとに、ご褒美をあげていることが分かります。

下記動画ではクリッカーを使わずに教えています(おやつは使っています。)
動画スタート~30秒くらいまでがどのように教えているのかを載せていて、非常に重要です。

▲初めてできたときはおやつをあげているように見えますね。

猫の4つの行動学習パターンとは?

豆知識的なものですが、猫の行動学習の原理ってかなり単純なものになっています。
大きく分けて、以下の4つだと考えてください。

猫の行動学習パターン:
  1. A行動を取ると、好ましいことが起こる→A行動の増加
    例:【クリッカーが鳴る→ご褒美をもらえる→再度ご褒美をもらうため同じ行動回数が増加した】など
  2. B行動を取ると、嫌なことが起こる→B行動の減少
    例:【電気コードを噛む→霧吹きをかけられる→電気コードを噛まなくなった】など

  3. C行動を取ると、好ましいことが減る→C行動の減少
    例:【ケージから出たいと大きな声で鳴く→要求に応じない→大きな声で鳴くことが減った】など

  4. D行動を取ると、嫌なことが減る→D行動の増加
    例:【いつもは机の上に乗ると霧吹きをかけられてた→霧吹きをかけられなくなった→机の上に乗る回数が増えた】など

ちなみにフェッチを覚えさせるためにクリッカーを使うのは、上記①「A行動を取ると、好ましいことが起こる→A行動の増加」に該当します
この学習原則は猫のしつけの考え方として非常に役立つので、覚えておいても損はありません!

 

飼い主さんが嫌われていたらフェッチはできない?

クリッカーを使用しないでフェッチを覚えさせようとする場合は、猫の目的は飼い主さんに褒めてもらうことになります。
嫌いな人から褒められても猫としては、あまり嬉しいものでもありません
その場合はまず取ってこいゲームを教えるのではなく、猫との関係づくりから入ることをおすすめします。

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猫の遊びたい時の気分を読み解く

取ってこいゲームは猫の遊びたがってるときや、エネルギーが有り余っている時に行うのがおすすめです。
実際、それ以外の時にボールを投げても、わたげの場合はほとんど持ってきてくれません。

遊びたがってるとき・構って欲しい時を判別するための主なポイントは以下になります。

  • 足元をスリスリしてくる
  • 飼い主に対して大声で鳴いてくる
  • 部屋を猛烈にダッシュしている
  • パソコンや新聞紙などを読むのを邪魔してくる
  • 飼い主に近づいて噛んでくる

こういった仕草が見られたら、遊びたがってる可能性が高いです。
こういった時に遊ぶ方がフェッチが上手くいく可能性は高いです。
是非参考にしてみてください!

【遊んでアピール】猫がかまって欲しい時に取る6つの仕草!

 

まとめ

フェッチはわんちゃんの遊びとして有名ですが、猫もしつけによっては覚えることができます。
特にクリッカーを使えば高確率で訓練することができるでしょう。
普段の遊びから一歩進んだ、お互いの意思疎通が取れるような遊びを求めている場合は是非試してみてください\(^o^)/

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この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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