イオングループのイオン少額短期保険株式会社は、MC少額短期保険から事業譲渡されて2006年にスタートしました。
このページでは、イオン少短の提供する「猫の保険」について、保険料や補償内容と気になる口コミ・評判を紹介しています。
ペット保険の加入を検討されている方は、保険料や補償内容だけでペット保険を選ぶのではなく、補償範囲や契約更新時の対応などを総合的に評価しながら比較・検討されることをおすすめします。
ペット保険がたくさんあってどれを選べばいいのか分からないという方は「失敗しない保険の選び方」も参考にしてみてください。
特徴
- 保険料は比較的に高い
- 保険料は6歳以降に大きく上昇
- ケガのみ補償されるプランはイオンだけ
- どのプランも免責金額がついてくる
- 条件付きペットホテル代金補償
補償プラン
イオンのペット保険が提供するプランは、通院・入院・手術が補償される「総合保険プラン70%・50%」「ケガのみが補償されるプラン70%・50%」があります。
全てのプランで1回あたり5,000円の免責金額(自己負担)があります。
総合保険プランの内容は次の通りです。
参照:イオン少短
保険料
※10歳以降の保険料は問い合わせた内容を基に推定
※詳細については、各社契約概要、及びHP等でご確認ください。
※保険料は今後の商品改定等により変更される場合があります。
グラフにあるように、イオンの「総合保険プラン」の保険料は6歳頃からの値上がりが大きく、2倍程度になるため、高齢期の負担が大きいと言えます。
「ケガのみプランの保険料については、一切変化がありません。
全てのプランで免責金額5,000円が設定されているため、他社との単純な保険料比較はできませんが、全14社の「70%以上補償のプラン」で比較的に高めの料金になります。
イオン少短「70%総合補償プラン」の生涯平均(※)した保険料は、ひと月当たり約4,750円になります。
※0-15歳まで加入した場合にかかる毎月の保険料。
※保険料は今後の商品改定等により変更される場合があります。
初年度のみWEB割引あり
イオンペット保険はネットで申し込みをすることで、初年度のみ5%OFFになります。
ただ、元々の金額がかなり高いため、割引を使っても他社の方が断然安いでしょう。
補償内容
- 免責金額が1つの傷病につき5,000円あり
- 年間最大補償額は平均的
- 条件付きでペットホテルにも保険金が出る
- 慢性疾患などの長期治療は限度額がリセットされない
補償限度額と限度日数
総合保険 50%プラン | 総合保険 70%プラン | |
免責金額 | 1つの傷病につき5千円 | |
入院・通院 | 1日1万円まで | 1日1万4千円まで |
手術 | 1回10万円まで | 1回14万円まで |
ペットホテル | 1日3千円まで | 1日3千円まで |
診断書 | 1通3千円まで | 1通5千円まで |
1年間の 総支払限度額 | 50万円まで | 70万円まで |
1つの傷病の 限度額 | 25万円まで | 35万円まで |
補償内容は他社と比べて平均的な内容になっています。
ペットホテル代と診断書費用の補償がついているのが特徴となります。
免責金額が1つの傷病につき5,000円あり

まず第一に注目すべきなのは、「免責金額」がついているということです。
1つの傷病につき、5千円の免責金額設定があるため、保険金受取りのハードルはかなり上がってしまいます。
通常免責が付いているペット保険は、その分保険料が安くなりますが、イオンの場合は他社と比較して保険料は安いとは言えません。
年間最大補償額は平均的
年間最大補償額とは、保険を最大限に活用した場合、いくらまで保険金が下りるのかという数値です。
補償の手厚さを測るひとつの指標と言えるのですが、イオンの「けが+病気50%プラン」の場合は、50万円が年間最大補償額になります。
この金額は他社平均の50万円と同じなので、平均的と言えるでしょう。
ただ、保険料は高いため、その基準から考えるといささか残念な値とも考えられます。
条件付きでペットホテル代金も保険金が出る
ペットホテル補償金は、イオン保険独自のユニークな補償制度です。
個人的にイオンと他社を比べた際に、明確にお得と言えるポイントだと思います。
補償の条件は「飼い主の入院にともない、ペットホテルにペットを預けた場合の費用の補償」となんります。
補償内容としては、ペットホテル利用の際に1日あたり3,000円を限度に補償費が出ること。(最大年間30日まで)
飼い主の突然のケガ・病気で入院が必要になった場合に、安心してペットホテル利用ができるという補償になります。
慢性疾患などの長期治療は限度額がリセットされない

基本的にペット保険は、どの会社も無制限に保険金を支払うことを避けるためのリスク回避の条文を規約に盛り込んでいます。
イオンの場合、1つの傷病に対して支払うことができる保険金の限度額が決まっており、それを超えると特定の傷病に対しては、保険を使うことが一切できなくなります。
※50%プランは1傷病につき25万円まで、70%プランは1傷病につき35万円までの限度額です。
つまり、慢性疾患などになっている場合、途中で保険が使えなくなることがあるということですね。
この点はトラブルになりやすい部分なので、注意が必要と言えます。
イオンのサービス内容
- 2つの特約
- 支払いはクレジットカードのみ
- イオン会員向けの割引などはなし
2つの特約
特約とは契約にプラスして追加できるオプションのようなものです。(任意選択です)
イオンペット保険は以下の2つの特約を設けています。
- ペット賠償責任特約
- ペット葬祭費用特約
★ペット賠償責任特約とは
ペット賠償責任特約とは、ペットが他人を噛んで怪我させたり、他人の持っているバッグなどを壊してしまった場合に、保証金が出るという特約(オプション)です。
イオンは毎月200円をプラスすることで、賠償責任特約を付けることができます。
猫を室内飼いしている場合は不要なサービスと言えます。
★ペット葬祭費用特約とは
ペット葬祭費用特約とは、ペットが亡くなった際の葬式費用などに対して、補償金が出るという特約です。
イオンは毎月230~440円程度をプラスすることで、ペット葬祭費用特約を付けることができます。
クレジットカードが必須
保険料の支払いはクレジットカードのみになるので、注意が必要です。
イオン会員向けの割引などはなし
残念ながら、イオン会員限定の割引や特典はありません。
イオンの口コミ・評判は?
やっぱり実際にイオンペット保険に入って、使っている人たちの意見は気になるものです。
どんな評判があるかを見ていきましょう!
入った理由は?
- イオングループで安心感があるから
- 保険金の支払いに不安がないから
- ペットホテル費用が出るから
改善して欲しいと思う点は?
- 保険料が高い
- 銀行振込ができるようにして欲しい
イオンペット保険に入った感想は?
- イオングループということで安心・信頼感があります。
- ペットホテル費用も補償されるのが嬉しいです。
- ネット申し込みは初年度5%OFFになるので、かなり有難いです。
- 保険料が途中から急激に高くなるのを知らなかった。
- 免責金額があるから、意外と使い勝手が悪い
口コミを見ると、メリットとしては「イオングループの安心感」「ペットホテル費用が出ること」の2つを挙げる声が多かったです。
一方デメリットとしては、「保険料の急上昇」「免責金額」の2点が主に挙げられていました。
加入者の意見としては、割高感こそあるものの、イオングループの安心感を重視してこの保険にしたという人が比較的多いようですね。
総合評価
イオンペット保険は高い保険料ながら、それほど補償内容が充実しているわけでもない割高感のあるペット保険です。
イオングループの知名度を重視される方、「ケガのみ補償」や「条件付きペットホテル代金補償」が必要という方にはおすすめの「猫の保険」になります。
ペット保険選びに大切な3つのポイントと、後悔しない保険の選び方を紹介しています。
保険料だけでなく補償内容や、サポートの品質を総合的に確認しながら、保険プランを選んでいくことが大切です。