このページではペット保険のアニコム損保を調べ、猫を飼ってる場合、おすすめの保険かどうかを考察しています。
ペット保険最大手のアニコム損保。
契約者数断トツの1位の保険ですが、実際のところ保険のクオリティはどうなのでしょうか?
今回はアニコム損保が実際どんな保険なのか、猫を飼ってる方におすすめかどうかなどを調べていきます。
管理人は愛猫わたげの膀胱結石治療に、40万円の治療費を払いました。
わたげの闘病体験を通して、ペット保険の必要性について、一度見つめ直してみませんか?
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目次
アニコムペット保険の総合評価
※補償率50%プラン比較
※本表に記載された保険商品の内容については、HPなどで確認をお願いいたします。
- 保険料は平均以上の高さ!
- 補償内容は平均的(手術補償限度額は若干少ない)
- プランは50%、70%、手術補償プラン(70%)の3つ
- 提携病院で窓口精算ができる
- 獣医師への無料相談サービスがある
アニコムの保険プランを整理しよう
アニコムは3つの保険プランを提供しています。
補償額 | 免責金額 | |
50% (総合保険) |
通院:1日10,000円×20日 入院:1日10,000円×20日 手術:1回100,000円×2回 |
なし |
70% (総合保険) |
通院:1日14,000円×20日 入院:1日14,000円×20日 手術:1回140,000円×2回 |
なし |
ぷち70% (手術保険) |
入院:1日14,000円×20日 手術:1回500,000円×2回 |
なし |
通院・入院・手術の基本3項目すべてを補償する「ふぁみりぃプラン」と、入院・手術のみを補償する「ぷちプラン」で分かれています。
利用頻度の多い通院費もカバーしたい場合はふぁみりぃプラン、入院・手術などのいざという時のカバーのみしたい場合はぷちプランというすみ分けになっています。
アニコムのプランは上記のように別れていますが、他社のプランと比べると保険料や補償内容がどうなのかを調べていきましょう。
アニコムの保険料を考察
- アニコムの保険料はかなり高い!
- アニコムの保険料は緩やかに上がり続ける
- 割引制度は「多頭割引」と「健康割増引制度」の2つ
アニコムは保険料が高いことで有名なペット保険ですが、実際のところどうなのか調べていきましょう。
アニコムの保険料は緩やかに上がり続ける
まずはアニコムの保険料がどのように変化するのかを見てみましょう!
【アニコム】猫の保険料グラフ

※詳細については、各社契約概要、及びHP等でご確認ください。
グラフを見ていただくと分かるように、保険料は毎年上昇していきます。
総合プランは値上がり幅自体は大きいわけではありませんが、高齢になってからも上がるのがちょっとネックになりますね。
一方プチプラン(入院・手術限定プラン)の方は、より緩やかな上昇となっています。
続いて、他の保険会社と比べてどのような料金の違いがあるかを見ていきましょう。
他社と比べても高い保険料
他の保険会社と比べると、アニコムの保険料はどうなのでしょうか?
保険料を比べる際は、若年期~高齢期までの合計保険料を比べるのが鉄則です。
※中には途中から急激に高くなる保険もあるためです。
早速見ていきましょう!
0~16歳までの猫の合計保険料【安さ重視プラン】

※0歳~16歳の17年間の分割契約での合計の保険料
※保険料が途中非公開の会社は電話にて聞いた金額で計算
※各社「通院・入院・手術」対応、免責なし安さ重視プラン(50%中心)で比較
※ペッツベスト、プリズムコールのみ補償率は違います。
※ペッツベスト、イオンのみ免責金額あり。
※限度額、回数制限などは各社それぞれです。
※猫の平均寿命が約15歳程度のため、0~16歳までの合計保険料をグラフとして掲載しています。
※詳細については、各社契約概要、及びHP等でご確認ください。
グラフを見ていただくと分かるように、アニコムは「14社中11位の保険料の安さ」になります。
最も高いとは言えないものの、かなり高額な保険料に分類されることは分かりますね。
安さだけを見ると、「ペッツベスト」「SBI」「PS保険」「FPC」あたりに軍配が上がります。
上記のグラフだけだと、毎月いくら払うことになるか分かりづらいので、17年間で支払う保険料を毎月あたりいくらになるのかグラフにしました。
17年間の猫の月額平均保険料【安さ重視プラン】

※0歳~16歳の17年間の分割契約での合計の保険料で計算
※保険料が途中非公開の会社は電話にて聞いた金額で計算
※各社「通院・入院・手術」対応、免責なし安さ重視プラン(50%中心)で比較
※ペッツベスト、プリズムコールのみ補償率は違います。
※ペッツベスト、イオンのみ免責金額あり。
※限度額、回数制限などは各社それぞれです。
※猫の平均寿命が約15歳程度のため、0~16歳までの平均保険料をグラフとして掲載しています。
※詳細については、各社契約概要、及びHP等でご確認ください。
アニコムは毎月3,000円弱程度の保険料と言うことになります。
ただ実際には、若いころは2,000円ほどで、高齢期は4,000円ほどの保険料支払いになりますね。
毎月4,000円の保険料支払いとなると、少し厳しい部分もあるかもしれませんね。
割引精度などはあるの?
アニコムの割引制度は以下の2つになります。(どちらも「ふぁみりぃプラン」利用時のみ適用になります)
- 多頭割引
- 健康割増引制度
★多頭割引
2頭目の契約から、年間600円の割引になります。
例えば猫を2匹契約をした場合、1頭目は割引の対象になりませんが、2頭目から年間600円割引が適用になります。
★健康割増引制度
病院に行く回数が多ければ次年度は保険料が高くなり、逆に少なければ安くなるという制度です。
病院利用回数(日数) | 割増引率 |
0回 | 10%割引 |
1~5回 | 5%割引 |
6~19回 | 割増引なし |
20~39回 | 20%割増 |
40回以上 | 50%割増 |
若いころは体も強く病気をしにくいですが、高齢になってきた場合は、病院にかかる回数が多くなりやすいので注意が必要と言えるでしょう。
アニコムの補償内容を考察
- 補償内容は平均的な1日限度型
- 手術の限度額が若干心もとない
- 契約更新時の対応は素晴らしい
保険料は他社と比べてメリットがないことが分かりましたが、保険の要とも言える「補償内容」はどうでしょうか?
まずアニコムの補償内容は以下になります。
補償額 | 免責金額 | |
50% (総合保険) |
通院:1日10,000円×20日 入院:1日10,000円×20日 手術:1回100,000円×2回 |
なし |
70% (総合保険) |
通院:1日14,000円×20日 入院:1日14,000円×20日 手術:1回140,000円×2回 |
なし |
ぷち70% (手術保険) |
入院:1日14,000円×20日 手術:1回500,000円×2回 |
なし |
1日限度型の補償タイプはマイナス点

ペット保険の補償内容は、「1日限度型」と「年間限度型」の2つで分けられます。
1日限度型とは、1日に使える限度額が設定されている保険です。
年間限度型とは、1日の縛りや限度回数などはなく、年間の補償総額のみ設定されている保険です。
使い勝手が良くおすすめなのは年間限度型なのですが、アニコムは「1日限度型」に分類されます。
補償内容自体は平均的ですが、手術の限度額に関して言えば、若干少ないでしょう。
契約更新時の対応は素晴らしい!

ペット保険によっては、猫が慢性腎不全や特定の病気になると、契約更新の際に、その病気を保険の対象外にすることがあります。
アニコム損保は契約を打切りにしたり、特定の条件を途中から追加することなどはないため、安心できます。
終身保険かどうか?
アニコムは終身保険です。
猫ちゃんが長生きした場合でも、最後まで保険に加入できるのは安心感がありますね。
アニコムのサービス面はどうなの?
- 提携病院では窓口精算ができる
- 必要であればペット賠償責任特約を付けることができる
- LINE使用の獣医師無料相談サービスがある
- 「腸内フローラ」測定が毎年受けられる
アニコムは保険料や補償内容こそ、他社と比べてもそれほどメリットのない保険だと言うことが分かりました。(契約更新時の対応は素晴らしいですが。)
それでは目に見えにくい部分、サービス面はどうなのでしょうか?
窓口精算(どうぶつ健康保険証)
アニコムを契約する一番のメリットが「窓口精算」です。
通常のペット保険は、領収書などを郵送で送り、保険金が後日返金される方式となっています。
一方アニコムは下記のように、提携病院であれば、その場で保険金分の割引を受けることができます。

窓口精算はとても便利なサービスです。
管理人は現在書類請求型の保険に登録していますが、請求はハッキリ言ってかなりめんどくさいです。
また、窓口精算が対応していない病院の場合であっても、アニコムは保険金請求をLINEでできるため、かなり楽です。
ペット賠償責任特約
ペット賠償責任特約とは、ペットが他人を噛んで怪我させたり、他人の持っているバッグなどを壊してしまった場合に、保証金が出るという特約(オプション)です。
費用は月140円で、任意性のため、つけなくても大丈夫です。
個人的には猫を室内飼いにしているのであれば、必要のないサービスだと考えています。
獣医師への無料相談サービス
これはかなり嬉しいサービスです。
アニコムにいる社内獣医師に、ラインで無料相談をすることができます。
コミュニケーションアプリのLINEでの相談のため、単なる電話相談とは違って、画像や動画を送って相談をすることもできます。
動画なども送れるため、ちょっとしたセカンドオピニオンとしても使えますし、診察にかかった方が良いかどうかを聞くこともできます。
これは他社にはない、とても素晴らしいサービスと言えるでしょう。
「腸内フローラ」測定が毎年受けられる
アニコムと契約すると、腸内フローラ採取が毎年無料で受けることができます。
腸内フローラとは、腸内の細菌群のことを表し、腸内フローラ測定とは、お腹の状態から健康状態をザっと調べることができる健康診断のようなものです。
更に、測定結果によっては、無料で血液検査を受けられるようになっており、病気の早期発見や予防に役立つでしょう。
アニコムの評判(口コミ・評価)は?
猫を飼ってる方々のアニコムへの主な口コミをまとめました。
アニコムの評判は、全体として保険料や補償の内容は若干の不満が見られたものの、他社によってはありがちな保険金支払いのトラブルなどはほとんど見られませんでした。
「払われると思ってたものが、払われなくなった。」などのトラブルの口コミがほとんどないのは、契約を検討する人間からすればかなり安心できるのではないでしょうか?
まとめ:結局のところアニコムはおすすめなの?
アニコムは窓口精算や獣医師への無料相談サービスを魅力に感じる方には「おすすめの保険」です。
保険料や補償内容自体はそれほど優れているとは言えません。
ただ、サービス面・安心感・サポート体制などは業界屈指のペット保険であるため、皆が入っている安心の保険に加入したいのであれば、アニコムはおすすめと言えるでしょう。
- 保険料が高くても、安心感やサポートの充実を求める人
- 簡単な保険金請求(窓口精算)がしたい人
管理人は愛猫わたげの膀胱結石治療に、40万円の治療費を払いました。
わたげの闘病体験を通して、ペット保険の必要性について、一度見つめ直してみませんか?
安くて素晴らしい保険はありませんが、安くても十分な補償がついている保険はあります。こちらのページでは徹底比較によって分かった、バランスの良い猫の保険を紹介しています。
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