SBIホールディングス(株)のグループ会社であるSBIいきいき少額短期保険株式会社は2017年9月にペット保険の提供をはじめました。
このページではSBIいきいき少短の「猫のペット保険」について、補償内容や保険料、気になる口コミ・評判を紹介しています。
この記事は2020年12月21日時点で確認した内容を基に掲載しています。
保険商品の内容については公式HPをご確認いただけますようお願いいたします。
目次
SBIいきいき少短の特徴
【ここがおすすめ】
- 年齢による保険料の値上がりが比較的ゆるやか
- 免責なし50%補償プランの中で圧倒的に安い
- 手術や通院の回数・日数制限がない年間限度型
- 時間外診療が補償される
【ここに注意】
- 歯科治療、膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアが補償されない
- 保険加入の審査はきびしい!?
4つの保険プラン
SBIいきいき少短の展開する「4つのプラン」はすべて、通院・入院・手術補償の総合保険です。
補償割合50%・70%、免責の有無がそれぞれのプランの違いになります。
引用:SBIいきいき少短
保険料
保険料は7歳頃から12歳までゆるやかに値上がりしますが、12歳以降の保険料は一定で値上がりしません。
どのプランも割安ですが、特に「50%総合補償プラン」は他社に比べ圧倒的な安さが特徴になります。
※WEB割(10%OFF)が適用されています
※詳細については、各社契約概要、及びHP等でご確認ください。
全11社の中で最安の保険料
【50%総合補償:各社保険料の推移】
※免責なしの総合保険11社。au、イーペットの保険料は一部、推定値になります。
50%総合補償プランを提供する全11社の保険料比較では、SBIいきいき少短(緑色)は最も安い保険料になります。
実際に生涯平均(※)の保険料を見比べてみましょう。 ※0-15歳まで加入した場合にかかる毎月の保険料。
【50%総合補償:各社保険料の生涯平均】 ※免責なし総合保険50%補償プランを提供する11社を対象に、生涯平均したひと月あたり保険料を安い順に表示 ※アクサは交雑種で算出。au、イーペットの保険料は一部、推定値になります
SBIいきいき少短「猫の保険」の50%総合補償プランの生涯平均(※)保険料はひと月あたり約1,650円と、全11社の中で圧倒的に安い保険料になります。 ※0-15歳まで加入した場合にかかる毎月の保険料。WEB割引適用
平均月額2,000円を下回るのは調査時点で、SBIいきいき少短の「猫の保険」だけになります。
免責ありの「ライト70%」の生涯平均保険料は、ひと月あたり約910円となります。
ただし、免責ありのプランは治療費が1万円を超えないと補償が受けられないため、通院費はほとんど補償されないと言えます。
WEB割引でずっと10%OFF!
基本的にWEB割引は、加入初年度のみ適用になるところが多いですが、SBIの場合は加入以降ずっと10%割引になります。
今後の値上がりは?
近年のペットの長寿化や、医療水準の高度化によって、ペットの治療費にかかるお金も増えています。
この傾向が続く限り、ペット保険を提供しているどの保険会社も、将来的に保険料を改定することは想定しておくべきと考えます。
実際、大手ペット保険会社でも数年ごとに保険料の改定や商品プランの変更が行われています。
補償内容
- 手術や通院の回数・日数制限がない年間限度型は使いやすい
- ライトプランの免責は少し特殊
- ケガ・病気の補償範囲は少なめ
- 時間外診療が補償される
- 新規加入時の審査は厳しい!?
補償限度額と限度日数
SBIいきいき少短の保険プランは全部で4種類ですが、それぞれのプランの違いは「免責の有無」と「補償割合50%・70%」になります。
プラン | 補償額 | 免責金額 |
スタンダード50% | 回数制限なし。年間50万円まで。 | なし |
スタンダード70% | 回数制限なし。年間70万円まで。 | なし |
ライト50% | 回数制限なし。年間50万円まで。 | 1日5,000円の 免責あり |
ライト70% | 回数制限なし。年間70万円まで。 | 1日7,000円の 免責あり |
年間限度型とは?
ペット保険の補償限度額は2つのタイプ分けをすることができます。
突然のケガ・病気で、通院が重なったとしても、年間限度額まではしっかりと補償を受け取ることができます。
SBIいきいき少短「スタンダード50%プラン」の場合は、50万円が限度額になります。
他社と比較しても平均的な補償内容と言えます。
ライトプランの免責金額に注意!
まず、免責金額とは、保険の対象にならない自己負担金額のことを指します。
ライトプランの場合、1日あたりの診療費に免責金額が発生します。
ただし、SBIいきいき少短の場合、補償対象の治療費用が1万円を超えない場合、保険金のお支払いはありません。
治療費(1万円) x 補償率(50%) – 免責金額(5千円) = 保険金(0円)
※例:免責あり、補償割合50%、免責金額5千円のライトプランで治療費に1万円かかった場合
通院治療は1万円を超えることはあまりないため、免責ありのライトプランだと、実質的に、通院治療はほとんど補償されないと考えられます。
また、1泊2日の入院の場合、免責日数は2日と計算されるため、入院費用も補償されないことがあります。
その分保険料はとても安くなりますが、通院・入院もちゃんと補償して欲しい方は、免責ありのライトプランはおすすめできません。
ライトプランは入院・通院費用は自己負担で、もしもの時の手術費用だけ割安な保険料で補償したいという方にはいいかも知れません。
各社の手術特化プランと比較しても平均月額が一番安く、補償内容も遜色ないプランになっています。
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怪我・疾病の補償範囲
補償される費用:胃腸炎、外耳炎、誤飲、時間外診療、保険金請求のための診断書作成費用
補償されない治療:歯科治療、椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、爪切除
補償されない疾病:汎白血球減少症、カリシウイルス感染症、ウイルス鼻気管炎または白血病ウイルス感染症(FeLV)、クラミジア、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)、猫伝染性腹膜炎(FIP)
歯科治療は治療の一環として行われた場合も含め、歯石取り、乳歯遺残による乳歯抜歯など一切補償されないと明記されています。
補償される疾病の範囲は他社と比較して少ないと言えます。これは、保険料が安い分、ある意味仕方がないのかも知れません。
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契約更新時の対応は要注意!
基本的にペット保険は、どの会社も無制限に保険金を支払うことを避けるためのリスク回避の条文を規約に盛り込んでいます。
SBIいきいき少短の場合、契約更新の際に審査が行われ、その結果によっては契約の更新を断られたり、特定の病気を補償対象外になる可能性があります。(重要事項説明書)
この点はトラブルになりやすい部分なので、注意が必要です。
契約書の約款、重要事項説明書には更新についての注意(更新ができない可能性・特定傷病対象外付与の可能性)が明記されています。
更新時の審査で、前年度の保険金支払状況から特定の疾病が補償対象外となる可能性があります。
ちなみに猫の場合、慢性腎不全などの慢性疾患の対応はとても大切になるため、この点は大きなマイナスと言えるでしょう。
サービス内容
- 特約は無し
- 保険金請求の方法は普通
- 口コミ・評判はイマイチ!?
特約
賠償責任特約などのオプションはありません。
ただ、猫の場合は、正直それほど必要ではないでしょう。
保険金請求の方法
引用:SBIいきいき少短HP
ホームページから書類を印刷して記入のうえ、必要書類を添えて郵送する、というのは他社と比較しても一般的な手順と言えます。
公式HPには動画による解説もあります。(動画解説)
口コミ・評判は?
「勝手に病気診断された」「持病じゃないのに補償対象外にされた」「風邪だけで不承諾通知が来た」という口コミがありました。
新規加入時の審査が厳しく、特約条件(特定の疾病が補償されない)が加入の条件となることがあるという声が印象的です。
保険料が安い分、申し込みの審査が厳しめなのかも知れません。
契約更新時の対応については、現時点であまり口コミが確認できませんでした。
2017年9月にスタートしたばかりのペット保険なので、今後、契約更新時の評判や口コミが増えてくると考えられます。
総合評価
※2021年1月31日まで
安くて素晴らしい保険はありませんが、安くても十分な補償がついている保険はあります。こちらのページでは徹底比較によって分かった、バランスの良い猫の保険を紹介しています。