【インタビュー】NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道に聞く!クラウドファンディングの始め方と達成のコツ

ねこわら君

今回は北海道札幌市の保護猫団体「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」さんに、クラウドファンディングの始め方やプロジェクト達成のコツについてお話を伺いました!

この記事は、ボランティア活動において資金面で課題を抱えている団体や課題解決のためにクラウドファンディングをしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

プロジェクト立ち上げまでにかかった期間やプロジェクトページ作成のコツなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

北海道札幌市の保護猫団体「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」の活動内容をご紹介します!

【インタビュー】“猫との暮らしを諦めない”独自の永年預かり制度を立ち上げ、持続可能な団体の在り方を模索する保護猫団体「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」

クラウドファンディングの始め方について

ねこわら君

今回、クラウドファンディングの始め方とプロジェクト達成のコツについてお伺いしたいのですが、まずはツキネコ北海道さんがクラウドファンディングを始めることになった経緯やきっかけについて教えてください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

はい。私たちが初めてクラウドファンディングをおこなったのは、8年前の2015年です。運営している猫カフェ「ツキネコカフェ」旧店舗の立ち退きがきっかけでした。

当時、経営は赤字だらけ。立退料をいただき、個人で借入をして新しい店舗を借りましたが、改装費用が捻出できず悩んでいたところ、支援者さんよりクラウドファンディングを教えていただき初めて挑戦しました。

何もわからず始めましたが、まっすぐな気持ちが皆さんに届いたように思います。

引用:プロジェクトページ

引用:プロジェクトページ

ねこわら君

プロジェクトページを公開するまでの準備はどのように進めましたか?

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

初回および2回目は、自分たちで全て準備しました。

情報発信のタイミングや回数など自分たちのペースで進めていましたが、3回目となる前回は目標金額も高いことからREADYFORどうぶつ関連担当者のサポートを受けて取り組みました。サポートが入ることで、ページ作りや期間中の情報発信など的確なタイミングで支援者獲得と拡散力に繋がります。

リターン品に関しては、プロジェクトオリジナルなものを用意するように心がけて準備をしましたが、最近の傾向としては、リターン品無しの支援を選ばれる方が多くいるように思います。

ねこわら君

プロジェクトの立ち上げが決まってから、プロジェクトページ公開までにかかった期間を教えてください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

最初のプロジェクトは、立ち上げが決まってからおよそ3ヶ月を要しました。Web上でページ作りなど全て進めるのですが、初めておこなう作業で不慣れなこともあり、時間がかかりました。

2回目は1回目の経験から割とスムーズに進められ、2ヶ月ほどで済ませられました。3回目となる前回は、目標金額も高かったことから4ヶ月前から準備に動きました。

ねこわら君

プロジェクトを立ち上げるにあたり、クラウドファンディング経験者や詳しい方、専門家などに相談したりアドバイスを受けたりしましたか?

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

初めてプロジェクトを立ち上げる際、周りに経験している人もいなかったことからクラウドファンディング運営側に問い合わせをしてアドバイスをいただきました。 当時はまだまだクラウドファンディングの認知度も低く、私たちも手探りで挑戦しました。

プロジェクトページについて

ねこわら君

ツキネコ北海道さんのプロジェクトページは、写真がたくさんあり、日頃の活動や支援金の用途などが分かりやすくなっていますが、プロジェクトページを作成するにあたり心がけていることがあれば教えてください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

現場の生の声が伝わるような、臨場感があふれるような画像を撮るように心がけています。綺麗な画像より普段の姿をそのまま伝えるようにしています。

文章も淡々としたものではなく、方言などがあれば使った方が有効かと思います。起承転結をしっかり組み立ててメリハリのある文章、短編ドラマのようなストーリー性があるとなお良いと思います。

掲載する動物に関しては、スター性のある1匹に焦点を合わせると良いと思います。

引用:プロジェクトページ

ねこわら君

一人でも多くの人の心に届くページ作りのために、さまざまな工夫をされているんですね!

目標達成のコツについて

ねこわら君

ツキネコ北海道さんは、これまでのクラウドファンディングでいずれも目標金額をはるかに上回る支援額で目標を達成されていますが、SNS投稿の際に心がけたことや、たくさんの支援を得るためにおこなったことがあれば教えてください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

目的意識を明確にして、全てを寄付に頼らない姿勢を見せること。実行者と寄付者が同じ気持ちを共有して、成立に向けて常に情報発信を怠らないこと。代表として団体の魅力を伝えるためにライブ配信などを頻繁におこない、猫や人それぞれの個性を引き出し伝え続けています。

そうすることで、シェルターに来たことがない方やお会いしたことがない方も、私たちを身近な存在に感じてくれていると思います。3回目の目標金額は1,000万円だったのですが、達成の際には『思わず万歳をした』『泣いた』など、達成の瞬間まで追い続けてくれた賛同者がたくさんいて、感謝と共にとても感動しました。

 
 
 
 
 
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ねこわら君

クラウドファンディングにおいてNPO法人であることのメリットはあるのでしょうか。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

そうですね、個人よりはNPOという法人格を持っていることが信頼度に繋がり、寄付者への安心感があると思います。

ねこわら君

クラウドファンディングを始める前の状況とプロジェクトを達成された今の状況について、資金面や団体運営面で何か違いはありますか?

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

クラウドファンディングを3回成立させたことで信用度が上がり、周りからもよく声をかけてもらえるようになりました。また、民間の寄付団体などからの支援が増えました。

ねこわら君

クラウドファンディングやSNSでの発信などを通して、全国にいるたくさんの支援者さんとのつながりができたと思いますが、嬉しいことや大変なことがあれば教えてください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

今までは北海道内の仲間しかいませんでしたが、知名度があがるにつれて道外からの視察や相談が増えました。自分たちが経験してきた失敗談や成功例をお伝えしてコミュニケーションを取っています。

大変なことは頑張っている仲間たちをフォローしていきたいのですが、さすがに簡単なことではなく行政からの支援は必要だと痛感しています。

ねこわら君

「活動を継続すればするほど、どの保護団体でも、活動費や医療費の捻出に頭を悩ますことも多いかと思います。」とプロジェクトページにありましたが、資金面で課題を抱えている団体さんへ向けたメッセージをお願いします。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん

今回はクラウドファンディングについてのお話をさせていただきましたが、安易に寄付を集める行為は個人の意見としてはあまり好きではありません。

自分の経験としてですが、自己資金や借入をしてどうにか活動を持続させましたが、過去には赤字経営が続き従業員や周りにも迷惑をかけてしまったことが多々ありました。自分たちの許容量をしっかり考えながらの活動が必要だと思います。

当会は早い段階で『ソーシャルビジネス』の実践を始めたことで、事業収益の割合がかなり増えました。寄付だけに頼らないソーシャルビジネスの形をぜひ学んで取り入れてください。

特に代表は周りの言葉に耳を傾けて、経営や組織の構築の勉強を怠らないことが大切です。

ねこわら君

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

現在はさまざまなサイトで猫たちの医療費やTNR費用、保護猫カフェ・シェルターなどの施設維持のためにクラウドファンディングがおこなわれています。

活動の現状をありのまま伝えると共に、支援者の方々に「応援したい」「一緒に困難を乗り越えたい」と思ってもらえるような伝え方の工夫が大切なのではないでしょうか。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんは、READYFORにて「ツキネコサポーター」を募集中です!詳細はプロジェクトページをご覧ください。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんの日々の活動は、ホームページ・SNSでチェックしてください!

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道のホームページ・SNS

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お問い合わせ先ツキネコカフェ(011-641-8505)

北海道札幌市の保護猫団体「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」の活動内容をご紹介します!

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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