【インタビュー】“けだまたちをまもろう”足立区を拠点にTNR・保護・譲渡活動を続けるボランティア団体「NPO法人けだ・まも」

ねこわら君

今回は東京都足立区のボランティア団体「NPO法人けだ・まも」さんにお話を伺いました!

個人でTNR活動などをしていたボランティアさんたちが集結し、2021年10月に発足。
団体名には、「けだまたちをまもろう」という想いが込められています。

この記事は、「NPO法人けだ・まも」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

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東京都足立区のボランティア団体「NPO法人けだ・まも」の活動内容をご紹介します!

「NPO法人けだ・まも」発足の経緯について

ねこわら君

NPO法人けだ・まもさんが発足したのはいつ頃でしょうか?

NPO法人けだ・まもさん

当会が発足したのは2021年10月です。

ねこわら君

団体発足前は個人で活動されていたようですが、活動を始めたきっかけについて教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

はい。最初は自宅周辺の野良猫たちが毎年子猫を産んでいるのに気付き、避妊去勢を行ったことがきっかけです。

そこから個人経由でTNR相談等がくるようになりました。

TNRとは
・T(トラップ)…捕獲
・N(ニューター)…避妊去勢手術
・R(リターン)…元の場所に戻す

飼い主のいない猫を減らし、不幸な命を増やさないための大切な活動です。

参考:TNR活動について

ねこわら君

法人化されたきっかけについて教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

メンバーそれぞれが個人での活動を続けてきましたが、やはり個人では対応しきれないことも多く、外で暮らす猫たちを助けていくためには団体を立ち上げた方が助けられる命も活動の幅も広がると思い、仲間で話し合って団体を発足し、法人化しました。

ねこわら君

現在一緒に活動されている方々は何名ですか?

NPO法人けだ・まもさん

現在は主に10名で活動してますが、他に預かりボランティアさんやお掃除ボランティアさんがいます。

ねこわら君

一緒に活動されている皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人けだ・まもさんの活動に参加することになったのでしょうか。

NPO法人けだ・まもさん

発足時の仲間は、元々個人で活動していた時に知り合った方たちです。

あとは保護猫を譲渡した里親さんがボランティアでお手伝いをしてくださったり、保護猫活動に興味があり、何かできることはないかと問い合わせてくださった方々がお手伝いをしてくださっています。

活動実績について

ねこわら君

NPO法人けだ・まもさんの活動実績について教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

はい。これまでに、年間150頭以上をレスキュー・譲渡へと繋げています。

助けられる命を増やすために団体を作り、法人化しましたが、中には助けられなかった命もあります。

ねこわら君

TNRや地域猫活動などを続けることで、地域住民の反応に変化はありましたか?

NPO法人けだ・まもさん

そうですね。活動を始めてからTNRをした現場では子猫を見かけなくなり、野良猫に関するトラブルも少なくなったようです。

地域の方と話してみると、外で暮らす地域猫について、「避妊去勢手術済みで耳をカットしている一代限りのさくらねこ」という認識が年々広まりつつあると感じています。

ねこわら君

飼い主のいない猫を取り巻く過酷な現状や、猫と人との幸せのために懸命に活動を続けているボランティアの方々のことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

NPO法人けだ・まもさん

若い人にもこの活動を知ってもらうには、やはりSNSであったり、若い人が集まるような場所での啓蒙・啓発がこれからもっと必要になると考えています。

あとは、学校の授業の中でもそういった問題を取り上げてもらえたらいいですよね。

保護猫の譲渡について

ねこわら君

保護猫によって違うとは思いますが、おおよその譲渡可能地域は決まっていますか?

NPO法人けだ・まもさん

はい。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県です。

ねこわら君

譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

特に重要視していることは脱走防止対策です。

猫の場合、ついうっかりで脱走してしまうことが多いため、そこはしっかりお話しした上で、トライアルが始まる前に、ご自宅の脱走防止対策を実際に見せていただいたりしています。

また、譲渡後の近況報告もしっかりしていただける方だと安心ですね。

ねこわら君

猫は脱走してもあまり遠くへ行かない傾向にありますが、見つけにくい場所に隠れていることが多いので捜索が大変ですよね。

NPO法人けだ・まもさんは定期的に譲渡会を開催されていますが、譲渡会にはだいたい何名ほどの方が来場されますか?

NPO法人けだ・まもさん

開催時期にもよりますが、少なくて5組10名ほど、多くて15〜30組ほどです。開催日が日曜日なので、ご家族連れやカップルが多い印象です。

ねこわら君

里親希望の方と譲渡会でお話したり、メッセージでやり取りをする際に、心がけていることがあれば教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

相手側の希望を尊重しつつ、こちら側が無理強いしないように対応していますが、ご自宅の環境やその方のライフスタイルに合う子を薦めることはあります。

例えば、単身の方で留守が長い場合は、子猫よりも成猫や手のかからない月齢の子を薦めます。少し年齢の高い方の場合は、今後のことも考え、年齢に合った保護猫を薦めたりする等、お一人おひとりに寄り添った対応をしています。

ねこわら君

それでは、里親を検討されている方や譲渡会へ行ってみたい方に向けて、メッセージをお願いします。

NPO法人けだ・まもさん

これから猫を飼ってみようと思われている方は、ぜひお気軽に譲渡会へお越しください。

来ていただくだけでも保護猫について知っていただくきっかけになると思いますし、この活動自体を知らない方にも知っていただける良い機会になれたらと思っています。

ねこわら君

譲渡会の最新情報や保護猫たちの詳細は、XFacebookInstagramからご覧ください!

ボランティア募集について

ねこわら君

現在、ボランティアさんは募集していますか?

NPO法人けだ・まもさん

はい、ボランティアさんは常に募集しております。

現在、TNRの際の搬送ボランティアが不足しておりますので、ご協力いただけると大変助かります。
また、春先の子猫シーズンに向けて、預かりボランティアも今は積極的に募集しております。

ねこわら君

ボランティアの条件や、どのような方にボランティアさんになってほしいなど、希望はありますか?

NPO法人けだ・まもさん

基本は猫が好きで、できれば長く続けられる方を希望しています。

ただ、ボランティア内容によっては他にも条件などがありますので、下記のメールアドレスまで一度お問い合わせいただければと思います。

[email protected]

ねこわら君

分かりました!
それではボランティアをしてみたい方へ向けたメッセージをお願いします。

NPO法人けだ・まもさん

この活動に興味はあってもなかなか始められない方は多くいるかと思いますが、お掃除など気軽に始められることもありますので、ご興味ある方は気負わずお問い合わせいただけたら嬉しいです。

ねこわら君

東京都周辺にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人けだ・まもさんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

「NPO法人けだ・まも」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

NPO法人けだ・まもさん

キャットフードなどの物資のご支援、医療費などに使わせていただくご寄付は常に募っておりますので、ご支援いただけると大変助かります。

ねこわら君

NPO法人けだ・まもさんのAmazon欲しいものリストはこちらです!
支援金の寄付口座は、下記をご覧ください!

継続的なご支援をお願いします!

引用:ご支援

猫の保護依頼について

ねこわら君

子猫を見つけた、保護したいが飼えないなど、困っている方からの保護依頼や引き取りの相談はありますか?

NPO法人けだ・まもさん

はい、頻繁にご相談があります。

ねこわら君

そのような相談への対応はどのようにしていますか?

NPO法人けだ・まもさん

私たち受け入れる側のキャパの問題もありますので、ご相談いただいた時の状況によって対応させていただいています。

ねこわら君

相談をする方に向けて、メッセージがあればお願いします。

NPO法人けだ・まもさん

私たちも全ての子を保護することはできません。ご相談される方も、ご自身でできることをしていただきたいです。

私たちにできることはサポートいたしますので、どんなに小さなことでも協力し合える形でご相談いただけるとありがたいです。

ねこわら君

「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。

また、ボランティア団体がある地域だからといって、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。

「NPO法人けだ・まも」の今後について

ねこわら君

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

NPO法人けだ・まもさん

はい。今後、さらに保護犬・保護猫の存在をより多くの方に知ってもらうために、譲渡会を足立区のみならず、もっと大きな場所でも開催できたらいいなと思っています。

わけあって保護した子が今は幸せな家族として過ごしている報告が里親さんから来ると、「この活動をしていて良かった」と心底思う反面、力不足で助けられなかった命との向き合い方とも毎日葛藤しています。

それでも1匹でも多く幸せへと繋げていきたいですし、命を天秤にかけることがなくなるまで、皆さんの応援をパワーにこれからも頑張っていきたいです。

ねこわら君

春先の子猫シーズンに向けて大変なことも増えてくると思いますが、お体に気を付けて、活動を続けてくださいね!

NPO法人けだ・まもさん

ありがとうございます。

保護犬・保護猫という言葉が浸透してきた時代にはなりましたが、実際にはまだまだ助けられない命が多くあります。

今もどこかで殺処分に怯えている子や、過酷な外で明日生きられるか分からない子たちがいるのが現実です。そういった現状を知っていただき、ぜひとも保護犬・保護猫を家族の一員に迎えていただければと思います。

ねこわら君

NPO法人けだ・まもさん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

病気やケガの状態によって、保護の優先順位が決まってしまうのは致し方ないところもあるかと思います。

目の前の命を何のためらいもなく救うことができる社会にするためには、TNRで蛇口を閉める活動が欠かせないのではないでしょうか。

東京都周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人けだ・まもさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

NPO法人けだ・まもさんのホームページ・SNS、お問い合わせ先一覧は下記をご覧ください!

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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