みなさんは保護猫団体が普段どのような活動をしているかご存知でしょうか。
保護猫団体の活動は、TNR(TNTA)や多頭飼育崩壊現場の救出活動、譲渡会やイベントの開催など多岐にわたります。
そこで今回は、保護猫団体の活動内容について詳細にご紹介したいと思います。
保護猫団体でできるボランティアについてもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
保護猫団体の主な活動内容
- TNR(TNTA)
- 多頭飼育崩壊現場の救出活動
- 譲渡会やイベントの開催
- ボランティア募集
TNR(TNTA)
TNR(TNTA)とは
TNRとは
・捕獲する(Trap)
・不妊去勢手術をする(Neuter)
・元の場所に返す(Return)
という活動で、地域でお世話をしている猫(地域猫)に対して行います。
TNTAはTrap・Neuterに加え、
・人に慣らす(Tame)
・譲渡する(Adopt)
という活動です。
こちらは、まだ不妊去勢手術ができない子猫や多頭飼育崩壊の現場から救出した猫たちなどに対して行います。
TNRで不妊去勢手術をした猫たちは、何度も捕獲されることのないように、不妊去勢手術済みの目印として耳先をカットされるのですが、カットされた耳が桜の花びらのように見えることから、さくら猫と呼ばれるようになりました。
ちなみに、メスは左耳、オスは右耳をカットします。
また、TNTAで人に慣れてきた猫は、里親になってくれる人を探すため保護猫団体が主催する譲渡会に出たり、保護猫カフェでお客様とふれあったりすることもあります。
多頭飼育崩壊現場の救出活動
多頭飼育崩壊とは
多頭飼育崩壊とは、最初に飼ったペット数匹に何らかの理由で不妊去勢手術を施さなかったことにより、飼い主がきちんと飼育できなくなるほど繁殖してしまい、経済破綻を起こしてしまうことです。
保護猫団体は飼い主や地域住民などの要請によって、このような現場で救出活動を行うこともあります。
多頭飼育崩壊の救出活動は猫を救出することがゴールではありません。
救出した猫一匹一匹に対し、ノミダニの駆除、予防接種、不妊去勢手術を行い、里親を見つけるために人の手に慣れさせます。
膨大な人手や時間が必要ですが、もちろん費用も膨大です。
保護猫団体では常時、支援金や支援物資を受け付けています。
多頭飼育崩壊の救出活動について知りたい方・支援の方法を知りたい方は、ぜひ一度、ご自身の住んでいる地域にある保護猫団体のホームページをご覧ください。
譲渡会やイベントの開催
譲渡会について
保護猫団体にはシェルターや保護猫カフェを運営している団体もあり、猫たちの里親を探すために譲渡会を行うこともあります。
現在は実際のシェルターや保護猫カフェなど現地で開催するだけでなく、オンライン譲渡会を行っている団体も多いです。
いずれの場合も事前申し込みが必要なことが多いので、各団体のホームページをチェックしてみてください。
猫の里親になるためには、猫を一生お世話することができる経済力や同居する家族の同意があるかなど、様々な条件があります。
こちらも申し込みをする時に確認するようにしましょう。
イベントについて
地域猫や保護猫に関するイベントや勉強会を精力的に行っている団体もあります。
地域猫に困っている・地域猫のために何かしてあげたいけれど何をしたらいいか分からないという人たちのために、セミナーや相談会などを行ったり、百貨店のチャリティーイベントや地域のお祭りでグッズを販売することもあります。
セミナーや相談会などはオンラインで行われていることもあるので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
ボランティア募集
保護猫団体では常時ボランティアを募集しています。
ボランティアの活動内容は主に以下の3つです。
- シェルターでの猫たちのお世話
- ミルクボランティア
- 預かりボランティア
活動内容の詳細を順にご紹介します。
シェルターでの猫たちのお世話
シェルターで保護している猫たちの健康チェックやケージの掃除、洗濯などを行います。
ご飯やおやつをあげたり一緒に遊んだり、シェルターで保護しているたくさんの猫たちとふれあうこともできます。
ミルクボランティア
ミルクボランティアとは、生後間もない子猫を自宅で預かり、母猫に代わり人口授乳を行うというボランティアです。
授乳は4~5時間ごとに1日5~6回程度行います。
預かる子猫によっては自力で排泄ができないくらい小さな場合もありますので、排泄の介助を行うこともあります。
また、里親を見つけやすくするために人の手にふれあって遊んだり、健康観察や成長の記録をつけたりします。
預かりボランティア
保護猫団体には毎日のように猫の保護要請の連絡があります。
全ての猫をシェルターで保護することができれば良いのですが、シェルターにはすでにたくさんの保護猫たちが暮らしていて、保護できる頭数が限られています。
1匹でも多くの猫を助けるためには、シェルターの空きを作ることが大切です。
そこで、保護猫団体ではシェルターで保護している猫たちを自宅で預かる「預かりボランティア」を募集しています。
預かりボランティアが預かる猫は基本的に大人の猫で、預かる期間は1ヶ月~1年と保護猫団体により様々です。
預かりボランティアができるかどうかの条件も保護猫団体によって違いますので、興味のある方は保護猫団体のホームページをチェックしてみてください。
まとめ
保護猫団体の活動内容についてご紹介しました。
実際に保護猫団体でボランティアをしたいけれど、遠方で足を運べないという方は、保護猫団体の運営するネットショップやAmazonの欲しいものリストから商品を購入し、支援するという方法もあります。
保護猫を家族に迎え入れるだけでなく、ボランティアで猫を預かるなど様々な方法で保護猫団体を支援することができます。
この記事をきっかけに支援の輪が広がれば幸いです。
コメントを残す