
この記事は、「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」発足の経緯について

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんが発足したのはいつ頃でしょうか?

私たちは2010年に札幌で初めてとなる保護型猫カフェ「ツキネコカフェ」をオープンしました。
その後、2012年10月にNPO法人化し、現在に至ります。
今年度中には認定NPO法人の申請を予定しています。

発足のきっかけについて教えてください。

代表の吉井が美容師時代に、顧客から猫の相談を受けて個人で保護活動を開始したのがきっかけです。
2009年には初めての多頭飼育崩壊レスキューに携わり、多くの仲間と支援を得て解決した後、2010年に保護型猫カフェ「ツキネコカフェ」、2011年保護型猫カフェ2号店「ニャイダーハウス」をオープンしました。

現在一緒に活動されている方々は何名ですか?

スタッフ8名、アルバイト5名の他、ボランティア登録をしてくださっている方は300名以上います。
みなさん、お掃除ボランティアや一時預かりボランティア・イベントボランティアなど、さまざまな面で活躍してくれており、常時100名ほどで稼働しています。

一緒に活動されている皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんの活動に参加することになったのでしょうか。

保護猫の里親になったのをきっかけに、活動に参加してくれているスタッフがほとんどですね。また、支援やボランティアに積極的に参加してくれているのも里親さんが多く、当会を自分の家族の「実家」のように大切に思ってくれています。
他にも、「猫は飼えないけれど猫のためにできることをしたい」とお手伝いしてくれている人もたくさんいます。
当会は地方都市で個人で保護活動をしている方や、活動をはじめてから数年の経験の浅いグループ・団体さんたちと連携を取り、保護猫を引き受けたり、地方では難しい譲渡のサポートもしたりしています。
昨日はスタッフミーティング。
1時間半みっちりでした。
その後は皆んなでランチタイムとオヤツタイム。スタッフよしみの焼きそばと、ボランティアの中川さんの梨のコンポート
なんと!月夜荘の梨🍐を収穫して作ってくれました‼️🍁🍃🍁🍃🍁🍃🍁🍃🍁🍃🍁
◉9月の猫達の動き
✩入居:88頭
✩トライアル出発:43頭
✩譲渡:52頭
✩永年:12頭◉9月の医療費
1,639,103円
活動実績について

発足から現在までの活動実績を教えてください。

はい、当会の活動実績は下記の通りです。
- 2014年9月~2015年11月:譲渡278頭(永年預かり含む)
- 2015年1月~12月:譲渡253頭(永年預かり含む)
- 2016年1月~12月:譲渡246頭(永年預かり含む)
- 2017年度:入居328頭(戻し除く)、譲渡286頭(永年預かり除く)
- 2018年度:保護401頭、譲渡318頭(永年預かり含む)
- 2019年度:保護430頭、譲渡334頭(永年預かり含む)
- 2020年度:入居519頭(戻し除く)、譲渡446頭(永年預かり含む)
- 2021年度:入居558頭(戻し除く)、譲渡392頭、永年預かり85頭
永年預かりとは当会独自のシステムです。
詳細はホームページ内永年預かり制度のページをご覧ください。

ありがとうございます!
外で暮らさざるを得ない猫たちや保護猫たちのことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

SNS時代なので、多方面に向けて情報発信することで私たちの活動を周知してもらえるように心がけています。
不幸な猫たちの現状だけでなく、楽しくかわいい猫たちの情報をできるだけおもしろく観てもらえるように動画配信などもしているので、保護猫を知るきっかけとなればと思っています。
また、夏休み・冬休みには「親子と猫のボランティア体験」を開催しており、たくさんの子どもたちが参加してくれています。他にも、学生の職業体験やボランティア体験、大学生の卒業論文テーマのサポートなど幅広く受け入れおります。

引用:私たちの活動について
毎週水曜日は、朝里の飼い主さんが亡くなった多頭飼育現場にお掃除に通っています。
大学生ボランティアのみうちゃんも、卒業研究のテーマで勉強中なのでいつも一緒です。いよいよ、今月いっぱいで全頭保護予定。
その前に『神』という美猫を順化しても…

たくさんの方々が活動に参加しているからこそ、幅広く活動できるんですね!
保護猫の譲渡について

保護猫によって違うとは思いますが、おおよその譲渡可能地域は決まっていますか?

基本的に北海道内在住の方に譲渡していますが、永年預かりについては、希望があれば北海道外でも対応できます。

譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。

- 当会の理念や考え方を理解し信頼関係を築ける方
- 終生飼養ができなくなった場合や脱走が起きた場合に、しっかりと問題に向き合ってくれる方
- 何かあれば相談しあい共に考えてくれる方
を重要視しています。
譲渡に関してはいくつか条件があり、面談を経て決めさせていただいています。どなたにでもいつでも譲渡可能というわけではなく、お約束事を守っていただける方へのみ譲渡しています。
里親希望者の方とお話をしてみて、金銭的な余裕がない、精神的な疾患等がある、家族全員の同意が得られない、いざという時に頼れる家族や友人が周りにいない等、今の状況で保護猫を迎えるのが難しいと判断した場合は、一時預かりや永年預かりをおすすめするように心がけています。
なお、シニア世代の方へは先ほどお話しした当会独自の制度「永年預かり」を利用してもらっています。これまで250頭を超える猫たちが永年預かりとして卒業しています。
ツキネコ北海道
自慢の永年預かりさん達。パワフルで人生の先輩として、魅力的な方ばかりです。
室蘭の久野さんはこの10年で5匹の猫を看取ってくださいました。
リセットして、また新たな気持ちで永年預かりをしてくださるとのことです。《永年預かり》という猫の飼い方があります。
ぜひ、周りの皆さんにもお声がけ下さいね。
*年齢制限も難しいこともありません。#永年預かり制度

里親希望の方とお電話で話したり、ツキネコカフェでお話をする際に、心がけていることがあれば教えてください。

譲渡後に虐待にあっていたなどの報道を目にすると、譲渡に関してどうしても厳しくなってしまいがちですが、自分たちも初めて猫を迎えた時の気持ちを忘れないこと。相手の立場をおもんばかり、できるだけ中立の立場でありたいと心がけています。
スタッフとはミーティングを重ねて、対応などの問題点を話し合うようにしています。

それでは、里親を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。

まずはご自身が自立できているか、自分の生活環境が動物を飼うことに適しているか、精神的に余裕があるかなどをしっかり考えてほしいです。
特に若い方は結婚や出産、転職や転勤等による生活環境の変化が目まぐるしいこともあるのでしっかり向き合っていただければと思っています。
北海道の冬は過酷です。雪が降り積もる期間も長く、野良猫が生きていくのは難しいです。
私たちは愛護団体として、1匹1匹を保護し医療ケアをした後に譲渡へ繋げていますが、まだまだ家族を必要としている猫たちがたくさんいます。「保護猫」を家族として迎え入れる選択をしてもらえたら嬉しいです。
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ボランティア募集について

現在、ボランティアさんは募集していますか?

はい、随時募集しておりますが、学生さんのみ・小さなお子さん連れでの参加はご遠慮いただいております。
お掃除ボランティア・一時預かりボランティア・イベントボランティア・通院ボランティア・事務系ボランティアなど、それぞれの得意な分野で活動に参加していただいています。

特に人手が足りない活動があれば教えてください。

お掃除ボランティアさん、一時預かりボランティアさんは何人いても助かります。

ボランティアをするための条件はありますか?

ボランティアの条件はありません。どなたでも参加できます。
「猫アレルギーだけれど猫が好きだから何かしたい!」という方は、ご自宅で会報折りやシール貼り作業もできます。
迷われたら、ぜひお問い合わせください!

どのような方にボランティアさんになってほしいですか?

どんな方でも大歓迎です!日本人はボランティアに対して構えてしまいがちですが、堅苦しく考えず「とりあえず猫と触れ合いたい」くらいの軽い気持ちで参加してほしいです。
余っている時間があれば、少しでいいので猫たちのために使ってほしいです。

ボランティアの問い合わせは、ツキネコカフェへお電話すればよろしいですか?

はい、ツキネコカフェ(011-641-8505)までお電話ください。

分かりました!
それではボランティアをしてみたい方へ向けたメッセージをお願いします。

私たちの活動内容は猫の管理・部屋の掃除・ケア・通院のほか、イベント・グッズ制作・入力作業・SNS配信・力仕事など多岐にわたります。
また「猫のケア」と一口で言っても、ブラッシングや爪切り・人馴れのための順化・体調の悪い子のケアなどさまざまです。猫のお世話や作業で色々なことが必要なので、ボランティアさんの力なくしては成り立ちません。
ご自身の得意なことで、楽しくボランティアに参加していただけると嬉しいです。

北海道周辺にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」への支援について

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

多頭飼育案件の引き受けや各地方の仲間たちからの引き受けが一気に集中していて、さすがにキャパオーバー気味です。
猫砂やキャットフードなど大量に必要になってきています。人力も含め少しでもご協力いただけると助かります。
3ヶ月前に振興局から相談のあった多頭飼育崩壊案件。
本日、捕獲に出向きました。足の踏み場もない場所で、糞尿が堆積していて
捕獲は困難を極めましたが、ほぼ全頭(34匹)を保護してMobile Vet…
レディーフォー継続寄付
新着情報更新しました!キャリア部屋のクィーン
シュガーちゃんも月虹山荘でのんびり暮らしています。現在、継続寄付は34名の皆様に支えられております。
一人でも多くの皆様に賛同して頂くことが、
保護活動の活力となりますので、どうかよろしくお願い致します!https://readyfor.jp/projects/tsukineko_monthly/announcements

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんのAmazonほしいものリストはこちらです。
ボランティアとして活動に参加してみたい方は、ぜひツキネコカフェ(011-641-8505)へお電話ください!
継続的なご支援をお願いします!
猫の保護依頼について

ツキネコ通信に野良猫保護の電話相談件数が記載してありましたが、相談への対応はどのようにしていますか?

引用:ツキネコ通信

相談専用電話がありますので、まずはそちらへお電話でご相談していただいています。
その後、当会で引き受け可能であれば、相談者さんと密にやりとりして引き受けし、里親探しをしています。

電話相談をする方に向けて、メッセージがあればお願いします。

丸投げのご相談は基本的にお断りしています。まずはご自身でその猫に対して「何をどこまでしてあげられるか」を考えた上で、ご相談ください。

「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
また、猫のお世話をしている地域だからといって、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」の今後について

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

長きに渡り支援、応援してくださっているたくさんの皆さんのためにも、持続可能な保護団体の在り方をしっかり見据え、今後も「猫と人を繋ぐ」をコンセプトに組織を構築していきます。
超高齢者社会の日本において当会独自の「永年預かり制度」は、人間の健康寿命の観点からも各方面から今や研究され立証されつつあります。
高齢者には喜びと健康を、猫には安住の場所を提供できるこのシステムを全国に広げていきたいと切に願います。
また、寄付だけに頼らない「ソーシャルビジネス」の形を各地で頑張るボランティアさんたちに伝えながら、全国に同じ志を持つ仲間を繋げていきたいです。

今年度中には認定NPO法人の申請を予定されているとのことで、今後の活動も応援しています!

ありがとうございます。
未曾有のパンデミックの中で、犬や猫を家族に迎える方が増えました。その一方で簡単にその家族を手放してしまう方も多いと聞きます。動物を家族に迎えると言うことにしっかりと向き合い、自分の資質に合っているのか、何かあった時に対応能力があるのかを見極めてください。
また、自信がない場合はお住まいの地域でボランティアをしたり、一時預かりからスタートするのをおすすめします。
「猫との生活を一人でも多くのみなさんに楽しんでもらいたい!」私たちはそのサポートをさせてもらいたいです。

NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて

ボランティアとして活動に参加されている里親さんの多くが、NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんを「実家」のように大切に思っているというお話にとても感動しました。
これからも、その暖かな場所からたくさんの猫と人との幸せが繋がるよう願っています。
北海道周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんのホームページ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!
NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道のホームページ・SNS
ホームページ | NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道 |
ブログ | ツキネコ北海道 ブログ |
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支援先・問い合わせ先一覧
支援金の寄付 | ご支援 |
支援物資 | Amazonほしいものリスト |
お問い合わせ先 | ツキネコカフェ(011-641-8505) |
今回は北海道札幌市の保護猫団体「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」さんにお話を伺いました!
会独自の「永年預かり制度」や夏休み・冬休みに開催される「親子と猫のボランティア体験」など、「猫と人を繋ぐ」をコンセプトに地域・年代問わず一人でも多くの人に猫との生活を楽しんでもらえるよう、活動を続けています。