迷子猫を80%の確率で見つける探し方とは?脱走範囲を絞って探そう!

猫が脱走してしまい困っていませんか?
家族のような存在の愛猫がいなくなってしまうと、夜も眠れないくらい不安になりますよね。

「しっかりと脱走防止をすれば良かった。。。」と嘆くのは後です。
今回はどのように、脱走猫を探せば良いのかを紹介していきます。

 

猫が脱走してしまったらまずは連絡!

まず第一にすべきなのは、別の場所で保護された場合に、スムーズに自身の元へ帰ってくるよう、必要機関に連絡を済ませておくことです。

  • 保健所
  • 動物愛護センター
  • 警察
  • ※地域猫団体

※地域猫団体とは、地域の野良猫の給餌やサポートを行うボランティア活動団体です。
自身の住む場所にも高い確率で地域猫団体はあると思うので、一度確認してみると良いでしょう。

なお連絡はメールで猫の画像も添付で送り、後ほどメールが届いているかの確認を電話で行うのがおすすめです。

特に脱走しやすい猫は?

外の世界への興味を強く持つ子は、特に脱走しやすいです。
具体的にはどんな子かというと、以下になります。

  • 去勢をしていないオス猫
  • 元野良猫

 

迷子猫の探し方のコツ!

脱走してからそれほど時間が経っていない場合は、近所を重点的に探すことをおすすめします
猫は警戒心がとても強い動物です。
特に室内飼いをしていた子の場合、見知らぬ世界で警戒心がいつも以上に強くなるものです。

そのため、脱走して遠くに行ったと思っていても、実は近くにいるというケースがほとんどのようです。
それを示すように、オーストラリアのクイーンズランド大学では、ある研究報告がされています。

脱走猫に関する研究報告:

アメリカ、オーストラリア、カナダなどの英語圏を中心にオンラインで猫が脱走した際の調査が行われました。(合計1,210頭のデータ)
様々なデータがこの調査から分かっていますが、特に気になる猫の発見場所については、以下の報告がされています。

  • ほとんどの猫は脱走場所の近くで見つかっている
    →50%は半径50m以内、75%は半径500m以内
  • 完全室内飼いをしていた場合、75%の猫は半径134m以内の地点で見つかっている
    →この研究報告から、半径200m以内を探すのがおすすめだと、私は考えています。
  • 放し飼いをしていた場合、室内飼いと比べて見つかりやすい地点が遥かに広がる
    →失踪場所を中心に半径2kmほどまで広がる

発見場所とは違いますが、ただ警察などに連絡するのと比べて、飼い主が足を使って捜索をすることで、15%ほど発見確率をあげることができると分かっています。
参考:mdpi.com

 

上記の研究報告からも、室内飼いをしていた猫は自宅を中心に半径200mほどの区間内にいることがほとんどで、放し飼いの猫の場合、半径2km以内が捜索範囲のセオリーになります

地図を印刷してコンパスなどで、どの地点までを捜索するか決めてから捜索活動を開始しましょう。
以下探し方のコツなどを解説していきます。

  • 迷子猫のチラシを用意する(近所の人に助けを求める)
  • 自宅周辺に使っていたトイレの砂や食べていたご飯を用意する
  • 大きな声で猫の名前を呼びかける
  • 家と家の間の隙間などを注意して探す
  • インターネットを活用する
  • ペット探偵に調査を依頼する

迷子猫のチラシを用意する(近所の人に助けを求める)

迷子猫のチラシを用意しましょう。
載せる情報は簡単なもので大丈夫です。

  • プロフィール(名前、性別、年齢など)
  • 分かりやすい特徴
  • 写真(全体と顔が見えやすいもの)
  • 連絡先
  • 「謝礼用意します」と添えることで、効果が上がるようです。

以下例として、作ってみたので参考にしてみてください。

貼り紙を用意して、近所のスーパーなどに貼らせてもらうなどしましょう。
また、電柱の管理者に確認して貼り紙を貼るようにしましょう。

他にも、実際にチラシを持って、近所のお宅に訪問して尋ねるのも効果的です。
そこでチラシを渡して、聞き込みを行ったり、家の裏を探す許可をもらいましょう。
手伝ってくれる友人などがいれば、頼んで手分けして行ってもらうようにしましょう。

飼い主さんの住んでる地区の地域猫団体へ、直接足を運ぶのも一つの手です。
地域猫団体の方はその地域の猫を高い確率で知っているため、新しく見かけるようになった猫がいたら、覚えていることでしょう

自宅周辺に使っていたトイレの砂や食べていたご飯を用意する

元々室内飼いだった子は、何かの拍子に外に出てしまい、駆けまわってる内に、家がどこだったか分からなくなってしまっているケースがあるようです。
そういった場合に有効なのは、その子が使っていたトイレやご飯を自宅前に用意することです。

猫は犬ほどではありませんが、かなり鼻が利きます。
馴染み深い香りを嗅ぐことで、近くに来れば安心してくれるでしょう。

大きな声で猫の名前を呼びかける

猫を飼っていると分かると思いますが、猫は飼い主さんの声や彼ら自身の名前を認識しています。
迷子猫を探しながら、猫の名前を呼びかけることで、飼い主さんが近くにいることを教えることができます。

ずっと声を出し続けるのが難しい場合は、ICレコーダーなどに猫を呼びかける声を録音し、リピートで流すようにしましょう
実際にペット探偵もやっている行為で、かなりおすすめの方法です。

家と家の間の隙間などを注意して探す

猫は警戒心が強いため、自身の安全が保障できるように、ちょっとした物陰に潜んでいることが多いです。
潜んでいることが多い場所は以下になります。

  • 玄関周辺
  • 車の下
  • 庭の茂み
  • 近くの低木
  • エアコンの室外機の裏
  • 家の下の空間

こういった場所を探しながら、名前を呼ぶことで、聞きなれた声を聴いて安心し、ひょこっと顔を出すことがあります。
もちろん庭などは、その家の人に断った上で、探させてもらうようにしましょう。

また、見つけたとしても、一目散に追いかけると、パニックから逃げてしまう可能性があるため、名前を呼びかけてこちらに来るのを待ちましょう
もしくは、好きなご飯などを出して、食べにくるのを待つのもありです。

場合によっては、捕獲機などを用意する必要があるため、その場合は猫探偵などに依頼する必要があります

インターネットを活用する

最近ではツイッターやフェイスブックなどのSNSも多数あるため、こういったサービスを利用して迷子猫情報を発信するのも一つの手です。

意外なところで見ている人はいるかもしれません。
少なくともマイナスにはならないでしょう。

【80%以上の確率】ペット探偵に調査を依頼する

いなくなってしまった猫のことを考えると、背に腹は代えられないものですよね。
多少お金を出してでもすぐに発見したい、保護してあげたいと思うのであれば、ペット探偵に依頼をするのも一つの手です。

ペット探偵に調査を依頼することで、会社によっても違いますが、基本的には80%以上の確率で迷子猫を見つけ出すことができるようです
業者は多数あるため、口コミや実績などを比較しながら、適切な業者を見つけ出すのが良いでしょう。

価格は業者によって違いますが、一般的に2・3日の捜索で5万円~10万円程度の費用が発生するようです。

猫の帰巣本能はある?

猫には帰巣本能があると考えられていますが、科学的にどういったメカニズムでそれが機能しているかは、明確に分かっていません。
一説には体内時計や磁場感知、感覚地図などを組み合わせたものが、猫の帰巣本能だと考えられています。

 

捕獲後は、怪我や病気などの検査を

運よく迷子猫が見つかって、お家に連れ帰ってきたら、一安心ですね。
ただ、脱走した子は何らかの病気を他の猫などからもらっている可能性もあるため、一度獣医さんの元に連れて行くようにしましょう
野良猫などと喧嘩している場合は、高い確率で何らかの病気をもらってしまっていることが推測できます。

 

逃げてしまった場合を考えると、首輪がやっぱり有効!

脱走防止対策はもちろんとても大切なことですが、猫はちょっとした隙間から逃げてしまうことがあります。
そういった場合に備えて、有効になるのがマイクロチップや首輪です。

私の一押しは首輪(迷子札)です。
首輪を着けていることで、飼い主がいることが一目でわかるためです。
なお首輪には、電話番号などを記載しておくようにしましょう。

マイクロチップはあくまでマイクロチップ読取り機がある場所(保健所など)に引き取られないと効果を発揮しないため、分かりやすい首輪の方がおすすめです。

首輪を嫌がる猫の飼い主必見!?ストレス少なく首輪を着ける方法!

 

脱走防止は何をすればいいの?

一度脱走してしまった猫や元野良の子を室内飼いする場合は、入念な脱走防止対策が必要になります。
特に脱走のケースとして多いのは、扉や窓をちょっと開けた隙などにササっと逃げてしまうといったパターンです。
具体的な脱走防止対策はこちらのページでまとめているため、参考にしてみてください。

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まとめ

猫が迷子になってしまうと、本当に心配なものですよね。
捜索のコツをまとめると、

  • 室内飼いの猫は半径200m以内、放し飼いの猫は半径2km以内を中心に捜索
  • チラシを有効的に使い、声を出しながら、足を使って探す
  • いざとなったら、ペット探偵サービスに協力を依頼する

この3つになります。

特にどうしても自分たちだけで捜索するのが不安な場合は、早い段階でペット探偵に調査を依頼することで、専門家の力を借りた捜索をすることができます。
気になる方は「ペット探偵」で検索をしてみてください。

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この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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