この記事は、「Cat nursery Larimar(キャットナーサリーラリマー)」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「Cat nursery Larimar(キャットナーサリーラリマー)」発足の経緯について
ラリマーさんが発足したのはいつ頃でしょうか?
当会が発足したのは、2021年2月22日です。
引用:ブログ
発足のきっかけについて教えてください。
発足のきっかけは、猫愛のあるボランティアさんたちと協力して保護活動が出来る場所を作りたいと思ったことです。
また、ひとりでは生きられない子猫やひ弱な幼猫が安心安全に過ごせる場所が全く足りていない現状でしたので、保育所のような場所を作り、増やしていきたいと思いました。
現在一緒に活動されている方々は何名ですか?
メインメンバー4名と、数名の預かりボランティアで活動しています。
一緒に活動されている皆さんは、どのようなきっかけでラリマーさんの活動に参加することになったのでしょうか。
メインメンバーはもともと個人で地域猫の餌やりをしていました。
ただ、自宅がアパートなど子猫の保護が出来ない住まいでしたので、施設運営に関わり施設に猫を預けて世話をしに通うようになったのが始まりです。
活動実績について
発足から現在までにTNR・保護・譲渡した猫の頭数について教えてください。
2021年のTNR頭数は35頭です。いずれも寄付していただいた支援金で手術をおこないました。また、譲渡に進んだ保護猫は43頭です。
2022年はまだ未集計ですが、4月後半から猫の出産ラッシュが始まり、メンバーが子猫を発見・保護することが毎週2~3頭あり、現在も続いています。
引用:ブログ
春からの保護ラッシュが今も続いているとは、猫の繁殖力の高さがよく分かりますね。
TNRやレスキュー活動を続けることで地域住民の反応に変化はありましたか?
そうですね。野良猫の群れを見つけて、個人でTNR活動をする人が増えてきました。
発見者ご自身が積極的に動いてくれるのはとても嬉しいことですよね!
外で暮らさざるを得ない猫たちのことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。
10代であれば、学校の授業でTNRについて学んでもらえたらと思います。
今年は小学生のグループが保護者と共に、動物愛護講習のために当会の施設に見学に来てくださいました。10代未満や小学生のころから、TNRのことや保護猫のことを学んでほしいですね。
保護猫の譲渡について
保護主さんや保護猫によって違うとは思いますが、おおよその譲渡可能地域は決まっていますか?
八重山諸島・東京及びその近郊です。
ただ、西表島へは下記の条件つきで譲渡をおこなっています。
- ウイルス検査
- 5種ワクチン接種
- 避妊去勢手術
- マイクロチップ挿入
- 島へ渡る前に他猫との接触を避けた隔離期間が必要
などです。また、西表島は完全室内飼い厳守です。屋外に猫を出していると猫はすぐ誰かに捕獲され、マイクロチップ情報で飼い主が分かるので、村内放送で呼び出されます。
なお、県外の保護団体から引き取り希望があれば、保護猫を送り出すこともあります。
譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。
下記の7つの質問に、すべて「はい」と答えられる方ですね。
- キャットフードを毎日適量あげられますか?
- 飲み水は毎日交換出来ますか?
- 猫トイレは毎日掃除出来ますか?
- 完全室内飼いが出来ますか?
- 毎年のワクチン接種の医療費を負担出来ますか?
- 生後4ヶ月過ぎから避妊去勢手術、その費用を負担出来ますか?
- 猫がその生を終えるまで寄り添えますか?
ラリマーさんは毎週日曜日に譲渡会を開催されているそうですが、譲渡会にはだいたい何名ほどの方が来場されますか?
提供:ラリマー
基本的に来客は少なく、1回の譲渡会に1組くらいです。
夏場は全く来客がない日がほとんどですね。
里親希望の方と譲渡会でお話したり、メッセージや電話などでやり取りをする際に、心がけていることがあれば教えてください。
お話を伺いながら、里親希望者さんやそのご家族の雰囲気を観察しています。
トライアルのお届けに行った際は、ご自宅をチェックして、脱走やいたずらの要因となりそうなことがあれば改善していただけるようお話します。
それでは、里親を検討されている方や譲渡会へ行ってみたい方に向けて、メッセージをお願いします。
これから猫を家族に迎える予定の方は、ペットショップではなく譲渡会に来ていただければと思います。
また、野良猫の餌やりをされている方からのTNR相談もお受けしております。
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ボランティア募集について
ホームページでボランティアさんを募集していますが、特に人手が足りない活動があれば教えてください。
預かりボランティアが圧倒的に不足していますので、ご協力いただけると嬉しいです。
預かりは3~4日の短期(TNRの術後預かり)から募集中です。
どのような方にボランティアさんになってほしいですか?
連絡が取りやすい方がいいですね。LINEが出来ればベストです。
あとは、日曜午後に施設へ来られる方。また、TNRは人慣れしていない猫に関わることが多いので、威嚇する猫にビビらない方だとありがたいです。
ボランティアの問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームからでよろしいですか?
はい、お問い合わせフォームからお願いします。
問い合わせの際に、メールアドレスや電話番号の記入を間違える方が時々おられるので、記入した内容に間違いがないかよく確認してからメッセージを送信してくださればと思います。
また、1週間経っても返信がこない場合は連絡先の記入を間違えている可能性がありますので、その場合は、お手数ですがもう一度お問い合わせいただけると助かります。
分かりました!
それではボランティアをしてみたい方へ向けたメッセージをお願いします。
自宅で猫を飼えなくても、あなたに出来ることはたくさんあります。お気軽にお手伝い・ご参加お願いします。
石垣市周辺にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、ラリマーさんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「Cat nursery Larimar(キャットナーサリーラリマー)」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
保護猫だけでなく管理している地域猫の医療費も必要なので、ご寄付をいただけると大変助かります。
また、春から秋にかけて子猫の保護が増えますので、ミルクや子猫用フードもご支援いただけるとありがたいです。
管理している地域猫が南部だけで140頭以上、北部でも30頭ほどいるのですが、猫1頭あたり1日に食べる量を50gとすると、1日に5kgほどのドライフードが必要で、常に不足している状態ですので、ご支援をお願いしたいです。
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引用:ブログ
ラリマーさんの支援金の寄付口座は、下記をご覧ください。
Amazonほしいものリストはこちらです。
継続的なご支援をお願いします!
引用:支援のお願い
猫の保護依頼について
ホームページに猫の保護や預かりについて詳細に記載されていますが、それでも丸投げの保護依頼はあるのでしょうか?
引用:猫の保護依頼・入所条件
初年度の保護依頼のほとんどが丸投げでしたね。医療費のご負担を約束していても、途中で音信不通になってほったらかしの人が多かったです。
そのため、現在は保健所またはメインメンバー及び関係者からの保護猫のみを施設で預かっています。
途中で音信不通は、猫にも人にも不誠実ですよね。
問い合わせへの対応はどのようにしていますか?
子猫に関する相談の場合は、まず母猫の存在の有無を確認しています。母猫がいる場合は保護せず母猫に子育てを任せ、TNRに進むことを提案します。
石垣島は屋外で猫を見かけない日はないくらい野良猫が多く、20~30頭の群れとなっている場所がたくさんあるので、子猫もあちこちで見かけます。全ての猫に里親を見つけるのは不可能であることも説明しています。
保護依頼をする方に向けて、改めてメッセージがあればお願いします。
先ほども申し上げた通り、現在は一般の方からの保護依頼はお受けしておりません。子猫の保護は経済的にとても苦しく、可愛いだけでは出来ない活動です。
みなさんは、子育て中の母猫から子猫を取り上げてしまうと、次の繁殖が早まり、結果的に可哀想な子猫が増えるということはご存知でしょうか?
猫が増えることによって起きるトラブルは、子猫を保護するだけでは何も解決しません。ぜひTNRをご検討いただければと思います。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
また、猫のお世話をしている地域だからといって、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
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「Cat nursery Larimar(キャットナーサリーラリマー)」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
野良猫の数が多すぎるので、とにかくTNRを広めたいと思っています。
主体的に動いてくれる人がもっと増えるといいですよね!
そうですね。
譲渡についても石垣島だけではとても追い付かない現状ですので、 野良猫が少ない地域にお住まいの方は、ペットショップからではなく野良猫が多い地域から猫の引き取りをご検討いただきたいと思います。
ラリマーさん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
お世話している地域猫が100頭ほどもいると聞いて、頭数の多さにとても驚きました。
ラリマーのみなさんはじめ、石垣島の方たちに見守られて、一代限りの命を穏やかに全うできることを願っています。
石垣市周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでラリマーさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
ラリマーさんのホームページ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!
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今回は沖縄県石垣市のボランティア団体「Cat nursery Larimar(キャットナーサリーラリマー)」(以下、ラリマー)さんにお話を伺いました!
野良猫が20~30頭の群れをなしている場所がたくさんある石垣島で、「仔猫の保育所ラリマー」を運営し、TNRや保健所からレスキューした子猫たちのお世話と譲渡をおこなっています。