人もそうですが、猫も気付いたら目やにが付いていることがありますよね。
基本的に目やには新陳代謝によるものですが、時には病気などが原因の目やにの場合もあるのです。
今回はそうした「良い目やに」と「悪い目やに」の見分け方を紹介していきます。
現在猫を飼われている方は是非確認してみてください!
目次
「良い目やに」と「悪い目やに」
目やにが出ていると何か病気にかかったりしているのではないかと心配になってしまいますよね。
目やにと言っても、良い目やにと悪い目やにの2つで分けることができます。
順にどんな違いがあるのかを紹介していきます。
まずは良い目やに(正常な新陳代謝による目やに)について解説していきます。
「良い目やに」とは
photo credit:badcatchris
良い目やには正常な新陳代謝によるものです。
基本的には目やには体が正常に機能したことによって出てくるものです。
猫の目は涙や粘液、油分などで保護されています。
そういった涙などに古くなった細胞や、空気中を漂っているゴミなどが混ざりあったのが目やにです。
体の正常な働きによる目やには画像のように、「赤」「赤黒」「茶褐色」などの色で表現することができます。
質感としては「乾燥している状態」、「少ししっとりとしている状態」であれば問題はありません。
「悪い目やに」とは
photo credit:thecatsite
画像のような良くない目ヤニには大きく3つの原因が挙げられます。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 外傷が原因の目やに
- 感染症が原因の目やに
- アレルギーが原因の目やに
1.外傷が原因の目やに
1つ目の原因は外傷です。
眼球や周辺を傷つけてしまったことで、目やにが出てきてしまったということです。
放し飼いをしているケースでは、他所の猫との喧嘩が考えられます。
また多頭飼いをしている場合は、同居猫同士が喧嘩をしたり、じゃれ合っている際に目に傷をつけてしまったという可能性も考えられます。
また自分で目の周辺をいじり傷つけてしまうケースなどもあるので、一概に喧嘩などが原因とは言えません。
感染症由来とは違って、大抵の場合片目から目やにが出ているでしょう。
色は膿などが混じってくるため「白」「黄色」「黄緑」っぽくなり、透明でサラサラとした涙が出ることもあります。
2.感染症が原因の目やに
続いて紹介する原因は感染症です。
感染症と言っても、いくつか目やにの原因となる感染症が挙げられます。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 猫風邪
- 猫クラミジア感染症
- マイコプラズマ感染症
多頭飼いをしている家庭で猫が感染症にかかったと思われる場合は、すぐに猫同士を違う部屋に隔離するようにしましょう。
猫風邪
猫風邪とは「猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペス)」「猫カリシウイルス感染症」などのことです
猫風邪に感染することで、結膜炎を起こしてしまうこともあります。
白目(しろめ)とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が、赤く充血して炎症を起す病気です。
目やにが多く出たり、目が炎症を起こすのが主な症状です。
猫風邪由来の目やには両目から出ることが多く、「白」「黄色」「黄緑」のような色の目やにになることが多いです。
猫風邪由来の場合は、鼻水や発熱、くしゃみなど他の症状も数多く出るため比較的症状に気付きやすいと思います。
猫風邪は人間の風邪よりも重度になる場合が多いため、しっかりと病院に連れて行ってあげましょう。
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猫クラミジア感染症
猫クラミジア感染症も代表的な猫風邪の一つです。
クラミジアというウイルスに近い細菌が感染することで、引き起こされる感染症です。
ただ先述した猫風邪と比べると、重度の結膜炎になるのが特徴です。
猫クラミジア感染症由来の目やにも両目から出ることが多く、「白」「黄色」「黄緑」のような色の目やにが出ることが多いです。
ただ猫風邪由来の目やにと比べると、よりネバネバとした目やにが出やすいようです。
猫クラミジア感染症は気管支炎など、他の猫風邪と比べても重い症状が出やすいため気をつけましょう。
マイコプラズマ感染症
マイコプラズマ感染症にかかることでも猫は結膜炎になることがあります。
マイコプラズマの厄介な点は、潜伏期間が数週間ほどと長い点です。
結膜炎以外にもせきや体重減少、疲労感、そして重い場合には肺炎になることもあります。
目が充血したり、サラサラとした涙を流すこともあるようです。
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3.アレルギーが原因の目やに
人間と同じように、猫もアレルギー持ちになることがあります。
多いのが室内飼いの猫が、ハウスダストなどに対するアレルギーを発症することです。
アレルギーの症状はくしゃみや鼻水、目やになど花粉症のようなものです。
何のアレルギー持ちなのかによって対処法は変わりますが、ハウスダストの場合は部屋を清潔にすることで症状は軽減されるでしょう。
アレルギーが原因の目やには通常の目やにと同じように、「赤」や「赤黒」「茶褐色」などの色の目やにが出ます。
見分けがつきにくいところではありますが頻繁に目ヤニが出ている場合などは、一度獣医さんに診てもらうと良いでしょう。
猫の目やにの取り方
目やには基本的に見つけたときに取ってあげるようにしましょう。
放っておくと固まって、目が開きにくくなったり、目が開かなくなってしまうこともあります。
野良猫などで目ヤニがとても付いており、目をほとんど開けていない状態になっているのを見たことはありませんか?
放っておくとそういった状態になることもあります。
取る際の注意点としては、「眼球に触れてはいけない」ということです。
取る際は湿らせたコットンやガーゼなどを使うようにしましょう。
またウエットティッシュなどでも代用できますが、アルコールが少しでも入っているタイプのものは危険です。
ウエットティッシュを使う際はペット用のものや、赤ちゃん用のアルコール成分が入っていないものを使うようにしましょう。
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まとめ
猫の目やには「正常な新陳代謝によるもの」と「良くない要因によるもの」の2つに分けられます。
ただ見分けがつかなかったり、様子がおかしいと感じる場合はすぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
猫の一番のチャームポイントともいえる瞳をきれいに保つようにしましょう(^0^)
猫の瞳の色について知りたい方はこちらからどうぞ