猫の記憶ってどのくらいだと思いますか?
実は猫の(短期)記憶力は実験によって、かなり長い間保持されることが分かっています。
そこで今回は、そんな猫の記憶力について詳しく紹介していきます!
猫の記憶力は高い?
猫の記憶力がどのくらいのものかを考える際に、よく紹介される一つの実験結果があります。
猫がこれだけ優れた記憶力を持つのは、彼らの生活が関係しています。
犬の場合は群れで行動し狩りをするのに対して、猫は単独で動き狩りを行います。
つまり猫が自然界で頼れるものは自身の記憶と判断だけであって、1人で決断を下さなくてはならないのです。
そのためこういった自身の生死に関わるような、関心の高いことは猫の高い記憶力が発揮されるのですね。
ただこういった猫の記憶力が発揮されるのは、あくまで猫の気が向いた場合のみです。
猫がご飯の準備の仕草などに非常に敏感なのも、これが原因なのかもしれませんね(^^)
なんというか良くも悪くも猫様らしいですよね(笑)
猫の長期記憶=○○+感情の関連記憶
猫の長期記憶はどの程度、維持されるのか詳しく分かっていません。
ただ長期記憶として保存されている記憶は、かなり長い間保持されると考えられています。
長期記憶は通常「猫の嗅覚・視覚・聴覚」と、「それによって引き起こされた気持ち」がセットになって覚えられます。
気持ちとは主に嬉しいことや不快に感じたことなどになります。
例えば「缶詰を開けた際の匂いや音」は「幸せな気持ち」とセットになって、猫に記憶されます。
他にも「動物病院へ行った際の視覚や匂い」は「不快な気持ち」とセットになって、猫に記憶されることもあります。
このように猫の記憶は関連する事柄と結び付けて、長い間記憶されます。
逆に言うと特に感情が引き起こされることでなければ、長期記憶として保存されることはないでしょう。
猫の飼い主(人)との記憶
飼い主と親密な関係を築いていた場合、その人に対する愛情や感情的な記憶を猫は長い間覚えているようです。
これは長い間飼い主と猫が離された後でも、飼い主を認識できることから分かっています。
しかし同時に、強い親しみを覚えた相手がいなくなることは猫を苦しめます。
こういったストレスや仲間を失う悲しみを感じると、猫の日々の行動が変わることもあるのです。
これは特に、年を取った年配の猫の方が顕著に表れるようです。
また長く保存される人間との記憶は、幸せなものばかりではありません。
過去に人に対してひどいことをされた記憶は、当然猫に長く記憶されます。
例えば人に対してひどい目に遭わされたりした猫の場合、新たに飼い主になった人から優しくされてもすぐには心を開こうとしません。
「人間=酷いことをする」という記憶で、凝り固まってしまっているんでしょうね。
ただこの場合もゆっくりですが、愛情を示すことで徐々に飼い主に対して心を開くようにはなってきます。
猫が強く物事を覚える時期
猫の記憶について紹介する際に、避けては通れないのが「社会化期」です。
社会化期とは生後2週間~7週間ほどの時期のことで、猫はこの時期に起きたことを強く覚えます。
この時期の影響は猫のその後に大きな影響を与えます。
例えば社会化期に人間に触れ合って育った子猫は、そうでない子猫に比べてずっと人間好きな子になります。
この時期に人間と触れ合った経験を持つ猫は野良猫となっても、人と仲良くできます。
逆にこの時期に人と触れ合った経験がないと、その後人間とうまくやっていくのはかなり難しくなるようです。
また他にも様々な新しい経験をさせることで、その後は様々なことに対して反応が早く、外交的で他者との交流を持つのが好きな猫になります。
猫の記憶力の低下
人間と同じように猫も年を取るにつれて、脳機能が低下してきます。
猫の認知機能障害は、人間のアルツハイマー病と似た疾患です。
例えば認知機能障害が進んでくると、トイレ以外での粗相もするようになってきてしまいます。
「トイレ=用を足す場所」ということを忘れてしまい、それがどんな場所なのかを忘れてしまうこともあるからです。
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まとめ
猫の記憶は私たちが想像している以上に長く保存されるものです。
飼い主のこともよっぽど感情的な記憶がない場合以外は、「匂いや声、足音、見た目」などで覚えているものです。
普段から猫の記憶に残るように優しくしてあげたいものですね(^^)
また猫の頭の良さ(知能)についてはこちらのページで詳しく紹介しています。
興味がある方は是非確認してみてください!
参考記事:LoveMeow、The Intelligent Cat、the nest、Canidae