この記事は、「NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田」発足の経緯について
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんが発足したのはいつ頃でしょうか?
当団体は1997年9月27日に任意団体「いぬ・ねこネットワーク秋田」として発足しました。
2020年1月に法人格を取得し、現在は「特定非営利活動法人いぬ・ねこネットワーク秋田」として活動を続けています。
任意団体設立のきっかけはホームページで拝見したのですが、発足当初から猫の保護もしていたのでしょうか。
発足当時、私は活動していなかったのですが、一部の会員さんが猫の保護もしていたようです。
ただ、当団体は発足当時も現在も「探している人」と「保護している人」を支援する団体ですので、当時も秋田県内の一般の方が保護した猫を「猫を飼いたい方と繋げる」役割が多かったのではないかと思います。
そうだったんですね!
法人化をしたきっかけは何だったのでしょうか。
法人化することで、社会的信用ができ、助けられる命も増えるのではないかと思い、法人化いたしました。
また、任意団体ですと通帳なども団体名で作ることが難しく、若くはない代表の私に何かあった時に、団体のお金を引き出せず犬猫やスタッフに迷惑がかかるのではと常々心配していました。ですので、団体名で通帳などが作れるよう法人化しました。
現在、一緒に活動されている方々は何名でしょうか。
スタッフ・一時預かり協力会員さんあわせて45名ほどで活動しています。
スタッフや一時預かり協力会員の皆さんは秋田市在住の方ばかりでしょうか。
秋田市の方がほとんどですが、秋田市近隣の市町村にも一時預かり協力会員さんがいます。
スタッフや一時預かり協力会員の皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんで活動することになったのでしょうか。
ホームページを見て連絡をくださった方がほとんどですね。
猫を保護した経験がある方、当団体を通じて保護猫を譲渡された方や保護猫を家族に迎えてくださった方もおります。
また年齢的に猫を飼うことは難しいけれど、預かりをすることで大好きな猫の命を助けることができるという理由でお手伝いをしてくださっている方もいます。
「猫と暮らしたいけれど、年齢を考えると終生飼養は難しい…」と、猫を飼うことを諦めている方に、預かりボランティアはぴったりですよね!
活動実績について
法人化してから現在までの活動実績を教えてください。
はい。2020年度・2021年度の活動実績は下記の通りです。
- 2020年度:引き取り数185頭(行政からの受け入れ)、譲渡数415頭
- 2021年度:引き取り数225頭(行政からの受け入れ)、譲渡数374頭
詳しくは、会報誌しっぽさん通信をご覧ください。
ありがとうございます!
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんは、法人化前の活動も含め25年以上不幸な動物を減らすために活動を続けていらっしゃいますが、飼い主のいない猫を取り巻く現状は昔と比べて良くなっているのでしょうか。
そうですね、少しずつですが避妊去勢手術や完全室内飼いが浸透してきて、良くなってきていると思います。
ただ、まだ完全室内飼いでなかったり、避妊去勢手術をしていなかったりするお宅は多いと思いますね。
最近は秋田県内でも多頭飼育崩壊のケースがありますし、手術をしないまま外の猫に餌やりをして増やしてしまうケースも多く見受けられます。
外で暮らさざるを得ない猫たちの現状や、保護猫のこと、全国で活動しているボランティアさんたちのことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。
今はテレビやインターネットなどで犬や猫を取り巻く現状がたびたび取り上げられており、昔とは全然違ってきているとは思いますが、「命の教室」のように小学校や中学校でもっと動物愛護について触れる機会を増やしてもらえたらいいのではないかと思います。
その中で犬や猫を救うために活動しているボランティアが全国にいることも伝えてもらえたらと思います。
保護猫の譲渡について
続いて保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、おおよその譲渡可能地域は決まっていますか?
はい。私たちは譲渡の際には新しい飼い主さんのお宅に猫をお届けします。猫の移動に時間がかかってしまうと猫にとって負担になってしまいますので、譲渡対象となる地域は、秋田県内もしくは秋田県に隣接する他県の市町村のみとさせていただいております。
譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。
終生飼養、脱走防止はもちろんですが、避妊去勢手術を必ずしていただくことと、ワクチン接種もお願いしております。
避妊去勢手術に関しては、手術の時期になりましたら、報告がない方には状況を確認させていただき、手術後には領収証や診療明細を送ってもらっています。手術したことが確認できましたら、手術費用の一部補助もおこなっております。
また、2ヶ月後と1年後には必ず近況を写真と共に報告いただくこともお願いしています。報告がない方には担当スタッフが連絡し、報告をお願いしています。
ちなみに、新しい飼い主さんからの近況報告は、ホームページの貰われましたに掲載しています。
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんは、定期的に譲渡会を開催されているようですが、譲渡会にはだいたい何組くらい来場されますか?
コロナ前には多い時は500名ほどの方が来場されましたが、最近は100~200名くらいの方が来場されています。
引用:過去の活動報告
里親希望の方と譲渡会でお話をする際に、心がけていることがあれば教えてください。
譲渡会ではアンケートにご記入いただき、その内容に添ってお話をお聞きします。
お住まいは持ち家なのか、賃貸なのか、猫アレルギーを持っていないか、途中で手放す可能性はないかなど詳しくお聞きしています。
また飼育にかかる費用を話し、最期まで家族として一緒に生活していけるのかをよく確認します。
なお、お住まいが賃貸の場合は当団体から不動産会社にペット可物件かどうか確認させていただきます。また網戸の設置なども事前に確認し、猫をお届けする際に申告内容と相違がないかも確認します。
単身や高齢者の方には後見人もお願いしております。先住猫がすでにいる場合などの対応の仕方、猫エイズ・猫白血病のウィルス検査の確認や注意点などもお話させていただきます。 他にお話ししていて気になる点があれば、随時確認させていただいています。
気になる子がいるけれど、日程が合わず譲渡会に行けない場合はどうすれば良いでしょうか?
猫の飼い主さん募集ページに掲載されている保護猫の写真を押してもらうと詳細ページ移動しますので、そちらに記載されている連絡先へご連絡ください。
ありがとうございます!
それでは、里親を検討されている方や譲渡会に行ってみたい方に向けて、メッセージをお願いします。
新しい飼い主さんを待っている犬や猫がたくさんおります。当団体の保護犬・保護猫を家族に迎えていただければ、また助けられる命も増えます。ぜひ譲渡会にお越しください。
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんの譲渡会の最新情報は、ホームページをチェックしてください!
ボランティア募集について
ホームページで一時預かり協力会員を募集していますが、現在も募集中でしょうか。
引用:一時預かり協力会員
はい、現在も募集中です。猫だけでなく犬の預かりができる方も募集しています。
一時預かり協力会員の条件があれば教えてください。
秋田市もしくは秋田市から車で1時間以内に地域にお住まいの方にお願いしたいと思っています。
スタッフが詳しく説明いたしますので、未経験でも問題ありません。わからないことはお気軽にお問い合わせください。
どのような方に一時預かり協力会員になってほしいですか?
私たちの活動の趣旨に賛同していただける方で、犬や猫に対して誠実な方、仕事中以外は連絡がとれる方、預かり犬猫の健康状態などしっかり見て何かあればすぐに連絡をくださる方がいいですね。
できれば病院などの通院もしていただけると大変助かります。
一時預かり協力会員になりたい方は、どのように申し込めば良いですか?
ホームページの一時預かり協力会員ページに「預かり宅登録用紙」のPDFがありますので、そちらを印刷してFAXいただけましたら、担当より折り返し連絡させていただきます。
また、お電話でのお問い合わせ・お申し込みも受け付けています。
分かりました!
それでは一時預かり協力会員になりたい方へ向けたメッセージをお願いします。
私たちと一緒に、犬や猫を救う活動をしませんか?年齢や環境など皆さん様々です。無理強いはしませんので、お気軽にご連絡くださると嬉しいです。
秋田市周辺にお住まいの方で「犬や猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
医療費がかなりかかっておりますので、支援金のご寄附をいただけると大変助かります。また、毎日のご飯や猫砂など、生活にかかる物資についてもご支援いただけましたら幸いです。
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんの支援金の寄付口座は、下記をご覧ください!
Amazonのほしいものリストはこちらです。
継続的なご支援をお願いします!
引用:ご寄付のお願い
猫の保護依頼について
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんは、一般の方からの犬や猫の引き取りはしていないそうですが、野良猫を見つけた、保護したいが飼えないなど困っている方からの相談や依頼はありますか?
引用:ホームページ
はい、頻繁にあります。
問い合わせへの対応はどのようにしていますか?
問い合わせの中でも本当に助けたい気持ちがある方には、保護に必要なケージや捕獲器などの貸し出しなどは協力できることをお話しています。
また、野良猫助成金の活用についてもお話させていただいております。
保護依頼をする方に向けて、改めてメッセージがあればお願いします。
私たちは行政での飼養管理が難しく命の期限が迫っている犬と猫を引き取ることだけで精一杯の状況ですので、一般の方からの猫の引き取りはしておりません。
もし目の前にいる命を助けてくださるのでしたら、保護に必要なケージや捕獲器などは空き状況を確認して、お貸しすることもできますし、当団体のホームぺージで新しい飼い主さんを募集することもできます。飼い主さん募集には喜んでご協力させていただきます。
どうか私たちと一緒に命を救っていただけませんでしょうか。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
また、猫のお世話をしている地域だからといって、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
ホームページに迷子情報を掲載していますが、迷子猫を探している飼い主の方からの問い合わせはどのくらいの頻度でありますか?
平均して月1回くらいです。
問い合わせがあった場合、どのような対応をされていますか?
ホームページの「探しています」ページへ掲載し、目撃情報などがあった場合はお知らせします。
また、捕獲器の貸し出しや猫担当のスタッフからの捜索方法のアドバイス、ポスター作成のお手伝いなどをしています。
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
「NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
不幸な命を増やさないための啓蒙活動と1匹1匹を幸せにするための活動は、とにかく地道で、同じことの繰り返しです。働きながらの活動ですし、時間も限られていますが、できることを一生懸命やって今の活動を続けていきたいと思います。
ねこわらはこれからも、NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんの活動を応援しています!
ありがとうございます。
猫を飼いたいと思った時は、最初にお近くの愛護センターや保健所、動物愛護団体の保護猫を探してください。
猫を迎え入れたら家族として、最期まで大切にしてください。不幸な命を増やすことのないように、避妊去勢手術もお願いします。
人も猫も一緒に幸せな生活をおくっていただきたいです。
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
飼い主のいない猫を取り巻く現状が少しずつ良くなっていると知ってホッとしました。
ただ、猫の繁殖力の高さや家と外を自由に行き来する飼い方の危険性を知らない方はまだまだ多いのではないでしょうか。
多頭飼育崩壊やロードキルで不幸な命を増やさないために、避妊去勢手術と完全室内飼育の大切さを、一人でも多くの方に知ってほしいと思います。
秋田市周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田さんのホームページ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!
NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田のホームページ
ホームページ | 特定非営利活動法人いぬ・ねこネットワーク秋田 |
支援先・問い合わせ先一覧
支援金の寄付 | ご寄付のお願い |
支援物資 | Amazonほしいものリスト |
お問い合わせ先 | お問い合わせフォーム |
今回は秋田県秋田市のボランティア団体「NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田」さんにお話を伺いました!
犬や猫を「保護している人」と「探している人」を繋ぎ、一匹でも多くの犬猫を救うために、法人化前も含め25年以上活動を続けています。