
この記事は、「COCOレンジャー」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「COCOレンジャー」発足の経緯について

COCOレンジャーさんはいつから活動しているんですか?

私たちは2014年10月20日に発足し、2015年4月から組織として活動しています。

もう7年も活動されているんですね!
活動を始めたきっかけについて教えてください。

迷子犬の所在通報を聞いた数名の仲間が、その子の命を救いたいという思いから始まりました。

COCOレンジャーさんは犬に関わる活動もされていたんですか?

はい、そうです。
2015年は14頭の犬を保護、2016年は9頭の犬を保護し里親さんへ繋げました。

そうなんですね!
2016年以降は犬の保護はされていないんですか?

はい、していません。
設立当初の代表は、シェルターを持ち、保護・譲渡に力を注ぎたいという方針だったため、犬も猫も混在する形になっていました。
今は、方針の相違によりチームが分離し現状に至っています。
私たちは基本方針として「保護はしない」としており、地域猫活動を中心に進めています。
なぜなら隊員のほとんどが仕事を持ち、ボランティアで活動しているからです。

設立してから数年の紆余曲折を経て、今の活動方針になったのですね!

はい。
私たちは殺処分ゼロを目指し、野良猫が増えることによって起きるトラブルを、地域問題・環境問題・高齢者問題の一つととらえつつ、地域の方々の理解を得ながら活動しています。
組織としての体裁や、会の規約等も徐々に作成しつつ、市議会議員・行政・各種団体・地域の皆さんに啓発活動を通じ理解者を増やしています。

現在一緒に活動されている隊員は何名いらっしゃいますか?

16名です。

隊員の皆さんは、熊谷市在住の方ばかりでしょうか?

いいえ。近隣に住んでいる隊員もいます。

隊員の皆さんはCOCOレンジャー発足前、個人で活動していたのでしょうか。

そうですね。個人で活動していた隊員もいます。
保護犬や保護猫の里親になったり、身近にいる野良猫の不妊去勢手術をおこなったりしていました。
他のボランティア団体で保護犬の散歩や清掃のお手伝いをしていた隊員もいます。

個人で活動していた皆さんが、COCOレンジャーさんの隊員になったきっかけは何だったのでしょうか?

個人で活動していた隊員が当会で活動するようになったのは、SNS等で他のグループの活動を知ったり、経済的、時間的負担が個人では賄えなくなったりしたからだと思います。
隊長である私自身は、「動物が好きだから」によるのではないかと思います。

誰か一人が一生懸命頑張るのではなく、みんなで支え合いながら自分にできることを地道に続けていくのが理想ですよね!
活動実績について

発足から現在までにTNR、保護、譲渡した猫の頭数について教えてください。

はい。
私たちの活動実績は以下の通りです。
- 2015年:TNR48頭、猫保護14頭、譲渡40頭
- 2016年:TNR124(オス41頭・メス83頭)、猫の保護譲渡56頭
- 2017年:TNR250頭(オス111頭・メス139頭)
- 2018年:TNR142頭(オス68頭・メス74頭)
- 2019年:TNR170頭(オス83頭・メス87頭)、譲渡34頭
- 2020年:TNR105頭(オス50頭・メス55頭)、譲渡40頭
- 2021年:TNR57頭(オス24頭・メス33頭)、譲渡44頭
2017年と2018年の譲渡数は、はっきりとは分からないのですが、毎年およそ50頭ほど譲渡しています。

ありがとうございます!
活動を続けることで地域住民の反応に変化はありましたか?

年々、丸投げの相談は少なくなっています。
行政担当者が私たちの活動をとても良く理解してくださり、共同で進められることが大きいと思います。
耳がカットしてあるさくら猫も増えました。

地域猫活動やTNR、保護猫のことをもっと多くの人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

やはり啓発活動が大切だと考えています。
実際におこないましたが、小中学校での「動物の命を考える授業」や、動物の命を題材にした映画とタイアップしたイベント、地域でおこなわれる各種イベントや祭り等での啓発出店で、多くの方に私たちの活動を知ってもらえたと思っています。
あとは、SNSを利用して日々の活動を発信することも大切なことだと考えています。

この記事をきっかけに、自分の周りにいる野良猫の不妊去勢手術をしたいと思った方へメッセージをお願いします。

猫の殺処分の8割は生まれたばかりの子猫です。
私たちは「殺される命を生ませない」をスローガンとして活動しています。
皆さんのご理解・ご協力をお願いします。
保護猫の譲渡について

保護猫によって違うと思いますが、だいたいの譲渡可能地域は決まっていますか?

はい。
先ほどもお話ししたように、私たちは「保護はしない」というのが基本姿勢です。
しかし、活動を続ける中でやむを得ず猫を保護することもあります。
そのような場合、保護した猫の譲渡可能地域については、埼玉県、群馬県、東京都など、隊員が持つ仕事に悪影響を及ぼさない範囲になっています。

譲渡をする際、特に重要視していることについて教えてください。

他の団体さんや個人ボランティアさんが提示している譲渡条件と同様に、終生飼養であること、家族全員の同意があることが必須です。
脱走防止設備などは現地で確認します。

保護猫の新しい家族になりたいと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。

私たちは、猫のため地域のために日々自分にできることをしています。
私たちの活動を理解し、私たちと同じ気持ちかそれ以上の想いで、責任をもって終生飼養をしてくださる方は、当会に問い合わせいただければと思います。
ボランティア募集について

現在、一緒に活動するボランティアさんは募集していますか?

はい、募集しています。
ご連絡をいただければ、随時面談をします。

募集しているボランティア活動について教えてください。

- TNR
- やむを得ず保護した猫の飼育
- 病院への搬送
- 餌やりさんがいない場合の給餌
- パトロール
- イベントに参加しての啓発活動
- 募金箱等の管理
- SNS発信
- 官庁との折衝
- 運営事務
など、活動内容は多岐にわたります。

ボランティアをするための条件はありますか?

当会で活動するための条件は特にありません。
ただ、動物ボランティアにはさまざまな形がありますので、情報収集を含め、よく勉強していただき、ご自身に合ったグループを探してもらいたいです。

どのような方にボランティアさんになってほしいですか?

責任感と続ける覚悟がある方がいいですね。

ありがとうございます!
ボランティアについては、ホームページのお問い合わせフォームから連絡すればいいですか?
また、最初の問い合わせメールに記載しておいてほしいことはありますか?

はい。ホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。
お問い合わせの際は、お名前と住んでいる地域、年齢の記載をしていただけるとありがたいです。

ボランティアをしてみたい方へ向けてメッセージをお願いします。

ボランティアは、「できることを、できる範囲で、できる時に」が長く続けられる秘訣だと思っています。
命がけであなたの人生を無駄にすることはないと私は思っています。
また、猫に限らず動物が好きなのであれば、その気持ちだけでもあなたができることはたくさんあることを知ってくだされば嬉しいです。

お問い合わせフォームはこちらです!
熊谷市や近隣にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、COCOレンジャーさんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「COCOレンジャー」への支援について

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

そうですね。
寄付や支援品はいつでもありがたいものです。
ぜひ継続的にご支援いただけると助かります。

COCOレンジャーさんの支援金の寄付については、下記の画像をご覧ください。
Amazonのほしいものリストは、こちらからご覧いただけます。

引用:ホームページ
猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて

先ほど、「丸投げの相談は少なくなった」とお話がありましたが、保護依頼や丸投げの相談への対応はどのようにしていますか?

そうですね。
ネットで検索をして当会のホームページにたどり着いた方は、お問い合わせフォームに記載されていることを見てくださっているので、問い合わせ件数は少ないです。
丸投げのご依頼があった場合は、まず、相談者ご自身に何ができるのかをお聞きます。
その上で、ご自身でできる限りのことをする姿勢があるのなら、私たちもできる範囲で協力しますと答えます。

引用:お問い合わせ

猫の保護や協力を依頼する方に向けて改めてメッセージをお願いします。

お問い合わせからご質問ください。
私たちは専門家ではなく、各自仕事を持つ身でありますが、相談者と共に考え、あるいは協力者として後方支援をしていきたいと思っております。
私たちと一緒に問題を解決していきましょう。

「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
丸投げの依頼だけでなく、猫を捨てたり置いて行ったりするのも絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて

迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?

ほとんどないですね。
問い合わせがあった場合は、捜索のアドバイスと捕獲に必要な捕獲器の貸し出しをしています。

猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
埼玉県熊谷市の飼い主のいない猫に関する助成制度について

熊谷市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。

はい。
熊谷市では地域猫活動をすること前提であれば、個人団体問わずどうぶつ基金さんの無料不妊手術チケットの申請・利用ができます。

COCOレンジャーさんの1月28日のFacebook投稿に、「彩の国愛護推進員の助成金と皆様からの寄付や募金から活動ができています。」とありますが、COCOレンジャーさんはどうぶつ基金さんの無料不妊手術チケットは申請していないのでしょうか。

以前はほとんどをチケットにて対応していましたが、現在は使用していません。
当会は7名の隊員が彩の国愛護推進員ですので、その助成を受けながら地域猫活動を続けています。

どうしてどうぶつ基金さんの無料不妊手術チケットの使用をやめたのですか ?

対象獣医師と意思の疎通を充分に図れなかったからです。
そのことが事業の縮小につながっていることも否めません。
昨年まで、どうぶつ基金の指定病院は一行政単位1診療所でした。
現在は2診療所なのですが、受け数が少ない状況に変わりありません。
公的な獣医師の集まりである各県の保護センターが、この事業に積極的に加わり活動すべきとも考えています。

彩の国愛護推進員の活動補助事業補助金交付制度については、こちらからご覧いただけます。
「COCOレンジャー」の今後について

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

はい。
私たちは活動を始めて7年になりますが、啓発の重要性をとても強く感じています。
教育の現場では、学生が自ら動くと学校は理解してくれることを実感しました。
今後もより多くの方に活動の意義を知ってもらえるよう、学校での授業等で啓発する機会をもっと増やしたいと思っています。

COCOレンジャーさん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて

猫を取り巻く現状を一人ひとりが正しく知ること。
それが人と猫とがより良く共生する社会作りのために必要な第一歩ではないでしょうか。
熊谷市や近隣にお住まいの方、今回の記事を読んでCOCOレンジャーさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
COCOレンジャーさんのホームページ・SNS、支援先・問い合わせ先一覧は下記をご覧ください!
COCOレンジャーのホームページ・SNS
ホームページ | 地域猫活動中! – COCOレンジャー ホームページはこちら |
COCOレンジャー熊谷 | |
COCOレンジャー |
支援先・問い合わせ先一覧
支援金の寄付 | ホームページ(最下部左側に記載されています。) |
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今回は埼玉県熊谷市のボランティア団体「COCOレンジャー」の隊長にお話を伺いました!
地域のイベントや学校の授業などで積極的に啓発をおこない、協力者を増やしながら活動を続けています。