【インタビュー】行き場のない犬猫の保護・譲渡・啓発活動を通して命の大切さを伝えるボランティア団体「NPO法人 福井犬・猫を救う会」

ねこわら君

今回は福井県福井市のボランティア団体「NPO法人 福井犬・猫を救う会」さんにお話を伺いました!

遺棄された犬を保護したことがきっかけで任意団体を設立。
年々大きくなる野良猫問題を解決するため、名称を変更し、活動を続けています。

この記事は、「NPO法人 福井犬・猫を救う会」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

福井県福井市のボランティア団体「NPO法人 福井犬・猫を救う会」の活動内容をご紹介します!

「NPO法人 福井犬・猫を救う会」発足の経緯について

ねこわら君

NPO法人福井犬・猫を救う会さんが発足したのはいつ頃ですか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

2008年6月13日です。

ねこわら君

発足のきっかけを教えてください。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

遺棄された犬を保護したことがきっかけで、犬の遺棄や飼養放棄などの実態が分かってきたため、任意団体「WANWANファミリー」を立ち上げました。

その後、野良猫問題が大きくなっため、名称を「福井犬・猫を救う会」に変更しました。

ねこわら君

法人化したきっかけは何だったのでしょうか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

動物愛護の勉強会で知り合った福井県出身の弁護士さんから、地域住民からの信頼を高めるため、そしてお金の出入りなど経理を透明化するために法人化した方が良いと強く言われたので、NPO法人の認証を取得しました。

ねこわら君

現在、一緒に活動されている方々は何名でしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

会員は40名ほどいます。ただ、ほとんどの会員が仕事をしているので、平日動けるのは5名程度です。

月1~2回譲渡会を開催しているのですが、その時は15名程度の人が交互に参加しています。

ねこわら君

メンバーの皆さんは福井市在住の方ばかりでしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

いえ、福井市だけでなく福井県内の人が活動に協力してくれています。

ねこわら君

会員の皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人福井犬・猫を救う会さんで活動することになったのでしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

経験はあまりないけれど、当会のホームページやブログなどで活動内容を知ってもらって入会していただいている方が多いですね。

ねこわら君

たくさんの福井県民が、保護動物のために勇気ある一歩を踏み出して、活動に参加されているんですね!

活動実績について

ねこわら君

発足から現在までの活動実績を教えてください。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

はい、2016年から2021年までの活動実績は下記の通りです。

  • 2016年から2020年まで:譲渡839頭、TNR129頭(会独自)・201頭(お手伝い)
  • 2020年:譲渡186頭、TNR24頭(会独自)・64頭(お手伝い)
  • 2021年:譲渡176頭、TNR106頭(会独自)・48頭(お手伝い)

ホームページにも活動内容や活動実績を掲載しています。よければこちらをご覧ください。

ねこわら君

ありがとうございます!

TNRのお手伝いをされることも多いようですが、TNR活動を続けることで、地域住民の反応に変化はありましたか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

そうですね、地域住民の反応は地域によってさまざまです。

ボランティアが全てやるのが当然と言うところもあれば、最初は気乗りしなかったエサやりさんや近隣住民も、私たちが何度も通うことにより、少しだけですが協力しようという姿勢が伺える地域もあります。たまにですがお礼を言われることもありますね。

しかし、動物愛護センターなど、行政が動いて地域住民への啓発をおこなってもらわないと、「TNRや保護は、猫好きの人たちが勝手におこなっていること」で終わってしまい、地域住民へ理解が広がって行かないのが実情です。

ねこわら君

TNR活動が周知され、地域住民の理解や協力を得るためには、行政との連携は欠かせないですよね。

猫を取り巻く現状や、猫と人との幸せのために懸命に活動を続けているボランティアの方々のことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

若い人には、やはりSNSで野良猫の過酷な実情を拡散することが周知に繋がる一歩だと思います。

保護猫の譲渡について

ねこわら君

続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、だいたいの譲渡可能地域は決まっていますか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

はい、基本的には福井県内です。
たまに石川県の方へ譲渡することもあります。

ねこわら君

譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

譲渡の際に注意していることは、

  • 終生飼養ができる年齢の家族構成か
  • 譲渡後に不妊・去勢手術をしてくれるか
  • 完全室内飼養ができるか
  • 脱走対策を真剣に考えているか
  • 家族全員が保護猫を迎えることに賛成か

ですね。

理想の里親さんは、上記の条件をすべてクリアし、なおかつ会話していて動物への愛護心が伝わってくる人です。
もらってやった感のない人や、譲渡後も信頼関係が築けるご家族が理想ですね。

 
 
 
 
 
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ねこわら君

NPO法人福井犬・猫を救う会さんは定期的に譲渡会を開催されているようですが、だいたい何組何名ほどの方が来場されますか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

ここ2~3年はコロナの影響で入場制限をしていますので、少なくて8組15名、多くて28組60名程度です。

引用:ブログ

ねこわら君

里親希望の方と譲渡会で直接お話したり、メッセージなどでやり取りをする際に、心がけていることがあれば教えてください。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

上から目線にならないよう分かりやすく話すことを心がけています。また、里親希望者さんの話をよく聞くようにしています。

同じ猫に複数の申し込みがあった場合は家族構成や在宅時間などで判断していますが、どちらも同等だった場合は、やはり話した感じで判断しています。

希望猫を迎え入れたい気持ちや大事にしてくれそうかどうかは、話していると自然と伝わってくるので、そういったご家族を選んでいます。

ねこわら君

責任感が強く、愛情深いご家族なら安心してお任せできますよね!

ずっとのお家と優しい里親さんを待っている保護猫たちは、ホームページからご覧いただけます。
譲渡会の最新情報は、ブログFacebookInstagramTwitterからチェックしてください!

 
 
 
 
 
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ボランティア募集について

ねこわら君

現在、一緒に活動するメンバーさんを募集していますが、特に人手が足りない活動はありますか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

はい。
ホームページのメンバー募集にも記載しているのですが、

  • TNR
  • 一時預かり
  • 保護動物の送迎とお届け
  • ホームページ作成やメンテナンス
  • 経理

ができる方を募集しています。

ねこわら君

TNRについては、「県内にお住まいの方」と記載されていますが、一時預かりや送迎も県内の方が良いでしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

そうですね、近くにお住まいの方が良いです。

ねこわら君

どのような方にボランティアさんになってほしいですか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

先ほどもお話ししましたが、平日に動ける会員が5名ほどしかいないので、平日に動ける方がいいですね。

あとは動物愛護に熱意のある人と一緒に活動したいと思っています。

ねこわら君

問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームからでよろしいでしょうか。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

はい、お問い合わせフォームからご連絡ください。

ねこわら君

ボランティアをしてみたい方へ向けたメッセージをお願いします。

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

ご自身の得意分野を生かして、私たちと一緒に活動しませんか。

ねこわら君

福井県内にお住まいの方で「動物のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人福井犬・猫を救う会さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

「NPO法人 福井犬・猫を救う会」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

活動を継続するために、支援金のご寄付をいただけると大変助かります。

ねこわら君

NPO法人福井犬・猫を救う会さんの支援金の寄付口座は、下記をご覧ください!
継続的なご支援をお願いします!

引用:ご支援のお願い

猫の保護依頼について

ねこわら君

ホームページのお問い合わせページに、犬猫の引き取りはしていないときちんと記載されていますが、それでも丸投げの依頼はありますか?

引用:お問い合わせ

NPO法人福井犬・猫を救う会さん

はい、ありますね。

ねこわら君

NPO法人福井犬・猫を救う会さんだけでなく、全国で活動されているほとんどの団体さんは、犬や猫の引き取りをおこなっていません。相談をする前に、自分できる最大限のことを考えてほしいと思います。

「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢で、目の前の小さな命に向き合うことが大切なのではないでしょうか。

また、自分ではどうしようもないからといって猫を他の地域に捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。

インタビューを終えて

ねこわら君

仕事や家庭で忙しい日々を送りながらも、保護動物のためにできる限りのことを精一杯されているNPO法人福井犬・猫を救う会の皆さん。

ねこわらはこれからもNPO法人福井犬・猫を救う会さんの活動を応援し続けたいと思います。貴重なお話をありがとうございました!

福井県内にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人福井犬・猫を救う会さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

NPO法人福井犬・猫を救う会さんのホームページ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!

NPO法人 福井犬・猫を救う会のホームページ・SNS

ホームページNPO法人 福井犬・猫を救う会
Instagram福井犬・猫を救う会
FacebookNPO法人 福井犬猫を救う会
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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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