この記事は、「富津ねこネット」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「富津ねこネット」発足の経緯について
富津ねこネットさんはいつから活動しているんですか?
私たちは2019年2月22日から活動しています。
3年前の猫の日から活動されているんですね!
活動を始めたきっかけについて教えてください。
私は以前保護猫カフェで働いたことがあり、そこでどのような猫を保護猫というのか、なぜ保護猫というものが生まれるのかを知りました。
それから身近にいる外の猫の問題に目を向けるようになり、他のボランティアさんたちがおこなっている地域猫活動に参加させていただいたり、シェルターを見学させていただいたりしました。
そうなんですね!
ということは、代表は富津ねこネット発足前から個人で活動をされていたんですね?
はい、そうです。
富津ねこネット発足までは、身近なところにいる野良猫の不妊去勢手術や、保護譲渡活動をしていました。
現在一緒に活動されている方は何名ですか?
流動的ですが、だいたい5名ほどで活動しています。
メンバーの皆さんは、富津市在住の方ばかりでしょうか?
富津市の他、君津市、木更津市、袖ケ浦市、市原市の方もいます。
そうなんですね!
メンバーの皆さんはどのようなきっかけで、富津ねこネットさんで活動することになったのでしょうか。
もともと地域でTNRをしていたり、個人で保護活動をしていたりした方、地域猫活動をされている方が活動に合流したというケースが多いですね。
メンバーの中には私より長く猫の活動に携わっている先輩もいます。
また、経験はないけれど活動に興味があり積極的に携わってくれている方もいます。
提供:富津ねこネット
提供:富津ねこネット
経験豊富な先輩がいたり、積極的に活動に参加してくれる方がいると心強いですね!
富津ねこネットさんの活動内容の詳細はご紹介記事をご覧ください!
保護猫の譲渡について
これまでに譲渡した猫の頭数について教えてください。
はい。
団体発足から現在までの譲渡頭数は220頭ほどです。
年間およそ100頭ほどの猫を新しい里親さんへ譲渡しています。
たくさんの保護猫たちが幸せになっているんですね!
保護猫の譲渡可能地域は決まっていますか?
今のところ関東近郊とさせていただいております。
里親さんへ譲渡した後、猫が脱走したりもしものことがあったりした場合、すぐに駆け付けられるようにと譲渡地域をしぼっています。
譲渡条件を教えてください。
当会の譲渡条件は下記の3点です。
- 60歳未満であること。
- 先住猫の頭数が3頭以下であること。
- 医療費の一部負担として2万円程度をお支払いいただけること(譲渡する猫は、不妊手術や検査、ワクチン接種済みです)。
ありがとうございます!
続いては譲渡会についてお伺いします!
譲渡会について
富津ねこネットさんが主催している譲渡会は、毎月1回開催されているということでお間違いないですか?
はい。
当会主催の譲渡会は、毎月1回、ジョイフル本田ペットセンター君津店さんで開催しています。
他にも、木更津市のカフェ・サツキ工業さんで、毎月1回木更津ねこの会さんと君津猫レンジャーさんと共催で譲渡会を開催しています。
引用:Facebook
ジョイフル本田ペットセンター君津店さんで開催することになったきっかけを教えてください。
はい。
ジョイフル本田ペットセンター君津店さんで保護猫の譲渡会を開催していた君津猫レンジャーさんから、一般社団法人RENSA(レンサ)さんをご紹介いただきました。
レンサさんがジョイフル本田ペットセンター君津店さんの担当者さんとお会いできる場を設けてくださり、譲渡会を開催させていただくようになりました。
たくさんの人とご縁が繋がって、譲渡会が開催できているのですね!
サツキ工業さんの譲渡会に参加することになったきっかけは何だったのですか?
もともとは、3年前に木更津市で猫に関するイベントが開催されることになり、当会がこのイベント内で保護猫の譲渡会をさせていただいたことがきっかけです。
この時の譲渡会が好評だったこともあり、続けていきたいと思っていたところ、木更津ねこの会さんから、「地元で譲渡の場がなく困っているボランティアさんのために、誰でも参加できる譲渡会をしてはどうか」と提案していただき、共同で隔月のペースで譲渡会を続けていました。
その後、君津猫レンジャーさんも協賛という形で加わりました。
また、この3団体を応援したいという方が「NPO法人上総250」という団体を作ってくださり、 それを機に、3団体で共催していた譲渡会をNPO法人上総250主催の譲渡会とすることになりました。
先ほども申し上げた通り、サツキ工業さんで開催している譲渡会は、地元に譲渡の場がなく、保護をしたものの譲渡が進まず困っている個人ボランティアさんのために始めた譲渡会です。
ですので、個人の方も団体の方も自由に参加できます。
3団体を応援するためにNPO法人を作り、譲渡会を主催するなんて、素晴らしい行動力ですね!
譲渡会には、およそ何組何名ほどの方が来場されますか?
ジョイフル本田ペットセンター君津店さんの譲渡会では10組~20組ほどの方にご来場いただいています。
サツキ工業さんの譲渡会は、完全予約制で上限が8組と決まってしまっていて、だいたい8組のご来場があります。
里親希望の方とお話する際、心がけていることがあれば教えてください。
私たちは猫と里親希望者さんのマッチングを請け負っている立場であると考えています。
里親さんがどのように猫との生活を送りたいか、逆にどのような環境で猫を迎えることになるかをヒアリングします。
その上で里親さんの希望や環境にあった猫をご紹介させていただいています。
個々の命を持った生き物と一緒に暮らすので、全てが自分の思い通りにはいかないこともあることをご理解いただけるかを確認させていただいております。
具体的な人柄としては、ある程度おおらかな方のほうが猫との暮らしを楽しんでいらっしゃるように思います。
譲渡する猫たちの一生を左右する重要な決断。
世界一幸せな猫になってほしいと願って、そうなるように里親さんとの縁をつながせていただいています。
ありがとうございます!
譲渡会のチラシには、「面談の上、トライアル」と記載がありますが、面談は譲渡会の日とは別の日におこなうのでしょうか。
譲渡会ではアンケートにご回答いただいています。
その場では、アンケートの内容に沿って、お話を伺います。
その後もLINE等で連絡を取り合い、アンケートだけでは分からない点についてお伺いしたり、お迎えを希望している猫の性格や特徴についてご説明したり、里親さんからのご質問にお答えしたりして、コミュニケーションをとりながら里親さんを選定していきます。
当会ではこの部分を含め、面談としています。
ですので、実際に里親希望者さんと顔を合わせてお話するのは、譲渡会の時のみです。
面談でお話しする内容を、もう少し詳しく教えていただいてもいいですか?
はい。
具体的には、アンケートへの回答を受けて、ご家族のどなたが主に猫のお世話するか、平均的なお留守番時間や1日にうちにどれだけの時間を猫に割けるか、 里親さんが心配に思っていることがあるかなどをお伺いしています。
あとは、その猫の特性・個性に合った対応ができるかもお聞きしています。
例えば、脱走しやすい子の場合はより細やかな脱走対策ができるか、人の食べ物に興味がある子に対して食べさせないように対策できるかなどです。
先住猫がいる場合は、猫同士の相性を見極めるため、先住猫の性格や特徴を詳しくお聞きすることもあります。
他にも、これまでの猫とのかかわり方(飼育経験、外の猫とのふれあい、猫カフェ等の経験)についてや、猫を家族に迎え、一生の責任を持つことの決意など、さまざまなことをお伺いしております。
里親さんと保護猫がずっと幸せに暮らすためには、どれも欠かせない大切なことばかりですね!
それでは、譲渡会に行ってみたい方や里親になることを検討している方へのメッセージをお願いします。
猫のかわいらしい仕草や、暖かく柔らかな手触りは、一緒に暮らす人に癒しや幸せな時間を与えてくれます。
猫にとっても、信頼できるパートナーと一生を共に過ごせることは幸せなことだと思います。
譲渡会は、猫と人とのご縁をつなぐ場です。
あなたにとっての唯一の猫との出会いを応援しています。
保護猫はたいてい雑種の猫ですが、もちろん普通の猫です。
賢く、かわいらしい猫たちが、新しい家族を待っています。
猫を飼おうと思っているけど、まだ一歩を踏み出せないという方も、ご相談だけでも構いませんので、譲渡会にお気軽にいらしてください。
ボランティア募集について
現在、一緒に活動するボランティアさんは募集していますか?
はい、常時募集しております。
募集しているボランティア活動について教えてください。
私たちが現在募集しているのは、
- 猫の搬送ボランティア
- 一時預かりボランティア
- 捕獲お手伝いボランティア
- 譲渡会お手伝いボランティア
- インターネット関係ボランティア
です。
ボランティアをするための条件はありますか?
猫の搬送や一時預かり、捕獲や譲渡会のお手伝いは近隣の方にお願いしたいです。
地域柄、車の運転ができる方に限られてしまうと思います。
インターネット関係のお手伝いはどこの地域にお住まいでも大丈夫ですし、猫を飼った経験がなくても大丈夫です。
どのような方にボランティアさんになってほしいですか?
猫が好きで、猫のために何かしたいと思っている方、大歓迎です。
飼い主のいない猫をゼロにするという目標に向けて、一緒に考え頑張ってくれる方に参加していただきたいです。
ありがとうございます!
ボランティアについては、ホームページのお問い合わせフォームから連絡すればいいですか?
また、最初のメッセージに記載しておいてほしいことはありますか?
はい。ホームページのお問い合わせフォームかFacebook・InstagramのDMでご連絡ください。
最初のメッセージには、お名前と住んでいる地域、年齢の記載をお願いしたいです。
ボランティアをしてみたい方へ向けてメッセージをお願いします。
「できることをできる分だけ」で構いません。
無理のない範囲でこの活動をサポートしていただけるとありがたいです。
何ができるか分からない方も、ご連絡いただけましたら一緒に考えていきたいと思っています。
富津市や近隣にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、富津ねこネットさんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「富津ねこネット」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
そうですね。
自宅の敷地内にある使っていない建物を、猫たちのお家用にリフォームしたいと思っているので、日曜大工ができる方がいれば手伝っていただきたいです。
また、保護猫の医療費・ごはん代・野良猫の不妊手術代に使うために、支援金のご寄付をいただけると大変助かります。
富津ねこネットさんの支援金の寄付口座は、下記をご覧ください。
日曜大工が得意な方でリフォームのお手伝いをしていただける方は、ホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。
飼い主のいない猫・保護猫たちに継続的なご支援をお願いします!
ゆうちょ銀行
[店名]〇五八(ゼロゴハチ)
[店番]058
[預金種目]普通預金
[口座番号]8170534
[名義]ジビキリエ
猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて
ホームページの「団体理念」・「お願い」の欄に、保護依頼や協力依頼についてきちんと明記されていますが、それでも丸投げの相談や依頼があったりするのでしょうか。
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
引用:ホームページ
はい、ありますね。
丸投げの相談や依頼があった場合は、なぜ丸投げだと受け付けられないのかをお伝えします。
私たち含め、ボランティアで活動している人たちの時間・体力・お金は有限です。
「丸投げ」は、一生懸命になって猫のために取り組んでいる人たちの時間や体力やお金を大きく奪うことになります。
猫を助けたい一心で身を削り携わっている人たちなので、たとえ無理難題を丸投げされたとしても、猫の命に関わることなら簡単に断れず、引き受けてしまいます。
そしてなんとか猫を助けるために身を削るでしょう。
そのように「丸投げ」を引き受け続けてしまうと、ボランティアたちは心身共に疲弊し、この活動を続けることができなくなってしまいます。
せっかく志を持って、猫のために立ち上がってくれた人たちを失っては、猫を助ける活動が止まってしまいます。
猫を助けられる人を失うのは、助かる猫の数が減るということです。
そのような理由で、相談者の方にもご自身でできるところまではご協力をお願いしたいです。
猫の保護や協力を依頼する方に向けて改めてメッセージをお願いします。
猫に関するさまざまなトラブルは、私たちボランティアだけでなく、社会全体で対応すべき問題だと思います。
猫は法律で愛護動物に定められています。
捨て猫を拾われた方も、庭に来た猫に餌をやっている方も、誰もが困ることなく負担もなく猫を助けられるような世の中になってほしいと思っています。
猫がかわいそう、助けたいと思って、団体に連絡をしてくださる方は優しい方なのだと思います。
そのような方が困ることなく、負担もなく自然に猫を助けられるような仕組みを作れたら良いと思っています。
今はまだ私の力不足もあり、困っている猫を見つけた方にもご協力いただいて一緒に解決するしかないのですが、この社会を良くするために一緒に考えていただけたらありがたいです。
猫も人も笑顔になれるよう、私もできるだけのことをさせていただきます。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
丸投げの依頼だけでなく、猫を捨てたり置いて行ったりするのも絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
はい、ありますね。
猫は自分のテリトリーから出てしまうと、とても怖いと感じます。
怖さのあまり3〜4日飲まず食わずでじっと動かずにいることもあります。
飼い主さんに名前を呼ばれても、怖さでいっぱいなので返事はできないと思いますが、聞こえてはいるはずです。
脱走して数日なら近くにいる可能性が高いので、名前を呼び続けてあげてください。
すぐにしたほうがいいことは二つあります。
一つは警察署と保健所及び動物愛護センターへの連絡です。
保健所や動物愛護センターは、脱走して迷子になった猫の情報をホームページに掲載してくれます。
ホームページを見た方が、猫を見つけてくれたということはよくあります。
もう一つは、チラシを作り、ご近所に配ることです。
周囲の方の目撃情報はとても有効です。
また、当会のSNS等にチラシを掲載することもできますので、ご依頼いただけたらと思います。
猫を探すノウハウがあるペット探偵に依頼してみるのも有効だと思います。
何より大切なのは、見つかるまで毎日名前を呼んであげるということです。
必ずどこかで飼い主さんの声を聞いているはずです。
たくさんのアドバイスありがとうございます!
迷子になってしまった猫が1日でも早く飼い主さんとの穏やかな暮らしに戻れるよう願っています。
千葉県富津市の飼い主のいない猫に関する助成制度について
富津市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。
はい。
富津市では残念ながら、飼い主のいない猫の不妊去勢手術の助成金はありません。
私たちがTNRをする際は、基本的には猫に餌をやっている方に費用を負担していただいています。
その方が費用を捻出できない時は、ボランティアが自腹で出したり、寄付していただいた支援金を手術費用に充てたりしています。
先ほどのお話にもあったように、ボランティアさんたちの時間と体力、そしてお金は有限ですから、少しでも支援があると助かりますよね。
そうですね。
飼い主のいない猫をゼロにするために、ご協力いただければ嬉しいです。
「富津ねこネット」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
はい。
私たちは飼い主のいない猫ゼロを目指して活動しています。
人間のパートナーとして長い歴史を共にしてきてくれた猫を、人間の勝手で辛い目にあわせては文明が進んでいるとは言えないと思います。
猫も人も良い環境で暮らせるような整備が必要だと思います。
法律の整備などは行政の仕事ではありますが、私たち一人一人が猫に関する問題を知ることで、変わっていくこともあると思います。
多くの人に目を向けてもらい、問題意識を持っていただくことで猫と私たちの環境が変わっていくと思います。
私たちはこれからも、人にも猫にも優しい社会を目指し、活動を続けていきます。
提供:富津ねこネット
たくさんの人の意識が変われば、人も猫も幸せに共生していけますよね。
そうですね。
人も猫も笑顔で暮らせる社会になると信じています。
外で暮らさざるを得ない猫たちの現状や、保護猫について知っていただくことが、猫を救うことに繋がります。
また、保護猫を家族に迎えることは、猫を助ける活動に参加しているのと同じくらい意味のあることです。
保護猫の里親さんになることは難しいという方も、保護猫や猫を取り巻く問題について知ろうとしていただけるとありがたいです。
富津ねこネットさん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
代表のお話にあったように、猫は私たち人間にとって大切なパートナーです。
飼い主のいない猫がゼロになり、全ての猫が人間と幸せな一生を過ごすことができるよう願っています。
富津市や近隣にお住まいの方、今回の記事を読んで富津ねこネットさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
富津ねこネットさんのホームページ・ブログ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!
富津ねこネットのホームページ・ブログ・SNS
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支援先・問い合わせ先一覧
支援金の寄付 | ゆうちょ銀行 |
お問い合わせ先 | お問い合わせ |
今回は千葉県富津市のボランティア団体「富津ねこネット」の代表にお話を伺いました!
2019年の猫の日に発足して今年で4年目。
近隣のボランティア団体や企業と縁を繋ぎながら、年間100頭もの猫を譲渡しています。