この記事は、「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」発足の経緯について
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんが発足したのはいつ頃ですか?
任意団体として発足したのが2009年1月で、法人化したのが2018年8月29日です。
発足のきっかけを教えてください。
一匹でも多く、辛い悲しい思いをしている命を救いたい。そんな想いがあり、団体発足に至りました。
法人化したのは、シェルターを作るため、今後の活動で行政や地域自治体と連携を取るためです。
引用:ブログ
提供:NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さん
現在一緒に活動されているメンバーさんやボランティアさんは何名いますか?
シェルターのお世話や犬・猫の預かりボランティアなどを含めると、50名ほどはいると思います。
近隣の大学生も、譲渡会やイベントなどのお手伝いに参加してくれています。
たくさんの方々が保護動物の現状を良くするためにボランティア活動をされているんですね!
皆さんは上田市在住の方ばかりでしょうか。
いえ、上田市の他にも近隣市町村にお住まいの方もいます。
一緒に活動されている皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんで活動することになったのでしょうか。
当会のホームページをご覧になってボランティア活動に興味を持たれた方や、保護犬・猫を譲渡した里親さん、個人で困っていた方の相談に対応したのがきっかけでその後活動に参加してくださっている方など、きっかけはさまざまです。
すでにご自身のやり方を確立されている個人ボランティアさんが、活動に合流することはほとんどありません。
里親さんや相談者さんとずっとご縁が続くのは嬉しいことですよね!
活動実績について
発足から現在までにTNRや譲渡した猫の頭数について教えてください。
はい。当会は名称通り犬の保護・譲渡活動もしているのですが、猫だけの実績でいうと、
- 2015年:譲渡110頭、TNR133頭
- 2016年:譲渡178頭、TNR113頭
- 2017年:譲渡150頭、TNR260頭
- 2018年:譲渡103頭、TNR467頭
- 2019年:譲渡85頭、TNR374頭
- 2020年:譲渡170頭、TNR892頭
- 2021年:譲渡112頭、TNR975頭
です。ちなみに犬は2015年~2021年までで計186頭を譲渡しています。
昨年だけでも1,000頭近くの猫をTNRしているんですね!
TNR活動を続けることで地域住民の反応に変化はありましたか?
そうですね。何も対策がされず、猫算式に増えてしまっていた地域住民の方々からは、悩まされていた事案が解決されていくので感謝していただけています。また、理解者や協力者も増えました。
地域住民の理解と協力を得られたのは、当会の活動がボランティアと餌やりでおこなうTNR活動ではなく、地域の市町村や保健所も関わっての「地域猫活動」だからです。その点が、一番重要だと思っています。
行政がしくみ作りをし、全面的にバックアップをするからこそ、地域住民の地域猫活動への理解が進んだのだと感じています。
行政が関わるか関わらないかで、活動への理解や浸透の度合いが変わってくるんですね!
保護猫のことや保護猫を幸せにするために懸命に活動を続けているボランティアの方々のことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。
若い世代の子たちへは、やはりSNSやブログでの啓発・情報拡散が重要ではないでしょうか。
当会では近年、地域の小学校や高校・大学から探求授業としての申し込みが学校・学生本人からあり、啓発のために出向く機会も増えました。
また、上田市内全ての小中学校には、上田市教育委員会のご理解のもと、当会で作成した啓発ポスターを展示していただいています。
提供:NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さん
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんの想いが伝わるとっても素敵なポスターですね!
保護猫の譲渡について
続いて保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、譲渡可能地域は決まっていますか?
はい、長野県内のみです。
譲渡の際、特に重要視する項目や理想の里親さんについて教えてください。
「保護猫・保護犬」であることにご理解があること、そしてその子が天寿を全うするまで必ず飼育してくださる里親さんであることですね。
保護されるまでの環境によって、臆病だったり繊細だったりいろんな子がいますから、その子の生育環境も含めてまるっと受け入れてくれる方がいいですよね!
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんは毎月譲渡会を開催されているようですが、譲渡会にはだいたい何組くらい来場されますか?
そうですね、時期によって増減はありますが、だいたい30~40組・60名~80名くらいの方にご来場いただいています。
同じ子に複数の申し込みがあった場合は、どのようにして里親さんを選んでいるのですか?
保護猫・犬の年齢や性格、里親希望者さんのこれまでの飼育経験やご自宅の環境も考慮し、安心してお任せできるご家族にお願いしています。
それでは、里親を検討されている方や譲渡会に行ってみたい方に向けてメッセージをお願いします。
保護猫・犬の中には、劣悪な環境から保護される子たちや、ハンデを抱えている子たちも少なくありません。心が傷つき、人間を信じられない子もいます。
私たちは一匹でも多くの子が家族の一員としてお迎えいただけるよう、日夜、懸命にケアをしています。
最近は、ペットショップの販売価格も高騰しているそうで、「買うより安いから」と譲渡会に参加されるご家族も増えており、悲しい気持ちになります。
保護猫・犬のことをもう少しご理解いただけるよう、当会でも啓発をしていきたいと思っております。
ボランティア募集について
ホームページでボランティアさんの募集をしていますが、特に人手が足りない活動はありますか?
はい。
現在、特に人手が足りないのは、
- シェルターでのお世話
- 犬・猫の預かりボランティア
- 地域猫活動のお手伝い
です。車をお持ちの方、上田市近隣にお住まいの方にご協力いただけると嬉しいです。
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんは、名称通り、犬の保護・譲渡活動もされていますが、犬が苦手な方はボランティアに申し込まない方がいいでしょうか。
犬や猫に触れない方でも、イベントのお手伝いや、パソコン作業など事務系のお手伝いに参加していただくことは可能です。
当会の活動趣旨をご理解いただき、興味をもっていただければ、どなたでもご参加いただけます。
どのような方にボランティアさんになってほしいですか?
そうですね、やはり長く続けてもらえる方がいいですね。
ボランティアの問い合わせはホームページのお問い合わせフォームからでよろしいでしょうか。
はい。お問い合わせページにある「お問い合わせ」ボタンを押していただくとフォームが表示されますので、そちらに必要事項を記入していただき、送信してください。
それでは、ボランティアをしてみたい方へ向けてメッセージをお願いします。
少しでも興味があれば、お問い合わせください。
一緒に社会を変えていきましょう!
上田市や近隣にお住まいの方で「犬や猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
医療費のかかる子たちがたくさんおりますので、支援金での後方支援は大変ありがたいです。寄付報告や収支報告はきちんとしておりますので、当会ホームページの寄付報告や会計報告・会報ページをご覧いただければと思います。
また、物資での支援については、寄付・支援物資ページやAmazonのほしいものリストをご覧ください。
皆さんの温かいご支援をお待ちしております。
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんの支援金の寄付口座は、下記の画像をご覧ください!
ぜひ、継続的なご支援をお願いします!
引用:寄付・支援物資
猫の保護依頼について
子猫を見つけた、保護したいが飼えないなど、困っている方からの問い合わせはありますか?
はい、あります。
そのような問い合わせへの対応はどのようにしていますか?
当会ではすでに多数の保護猫・犬を飼育しておりますので、預かりのノウハウをアドバイスさせていただき、
- ケージ・トイレ・フードなど必要な物資の貸し出し
- 育て方や医療についてのアドバイスや支援
など、命を繋ぐお手伝いを提案させていただいています。
保護依頼や相談をする方に向けて、メッセージがあればお願いします。
「出会った小さな命に、自分は何がしてあげられるのか?」
ボランティアに丸投げするのではなく私たちと一緒に考え、ご協力いただけたらと思います。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
また、猫のお世話をしている地域だからといって猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
そうですね、年間10件くらいあります。
問い合わせがあった場合、どのような対応をされていますか?
まずは警察や行政機関への連絡、そして近隣へのチラシ等の配布・ポスティング・掲示を飼い主さんにしていただくようお願いしています。
当会では捜索のアドバイスはもちろん、捕獲器の貸し出しもおこなっています。
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
当会は、保護猫・犬がいなくなりボランティア団体の存在自体が必要なくなる社会になることを目指しています。要は会の解散ですね。
そのためには、行政と連携しさまざまなしくみを作ったり、一般市民への啓蒙・啓発が最重要と考えています。
まだまだ道のりは長いですが、ボランティア団体だけでなく行政、地域、一般市民を巻き込みながら活動を続けていきます。
一人でも多くの方に正しく知ってもらうために、ねこわらも発信を続けたいと思います!
ありがとうございます。
SNSの普及により、私たちの周りには情報が溢れかえっています。本当の意味での愛護活動とはどのようなものなのかをご自身の目で見極めていただき、保護猫・犬への正しい理解を深めてほしいと思っています。
保護・譲渡は川下での対処方法でしかありません。そういう子たちを生み出さないために川上でどんな対策をするかが最重要なのです。
NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
「買うより安いから」と、譲渡会に参加される方がいるという事実に大変ショックを受けました。
ほんの一部の人たちだとは思うのですが、保護猫の里親になるとはどういうことなのか、改めて考えてほしいと思います。
上田市周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人一匹でも犬・ねこを救う会さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
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今回は長野県上田市のボランティア団体「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」さんにお話を伺いました!
任意団体として発足して13年。
保護犬・猫ゼロと会の解散を目標に、行政や地域住民と強固に連携を取りながら地域猫・保護・譲渡活動を続けています。