この記事は、「いるまん保護動物シェルター」の詳しい活動内容を知りたい方、保護猫の里親になりたい方、譲渡会に行ってみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「いるまん保護動物シェルター」発足の経緯について
いるまん保護動物シェルターさんは、いつから活動されているのですか?
シェルターを始めたのは2017年8月からですが、保護活動を始めたのは2011年からです。
そうなんですね!
それは、ご結婚前ですか?
はい。
私たち同じ職場で働いていたんですよ。
ペットショップで働いていたのですが、お客様に保護活動をされている方がいらっしゃったんです。
お話を聞くうちに感化されて、「動物に携わる自分たちがやらなくては」という思いで、店舗の空きスペースで保護を始めました。
そのペットショップが閉店したのをきっかけにシェルターを設立し、現在に至ります。
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保護猫の譲渡について
続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、これまでに保護・譲渡した猫の頭数について教えてください。
はい。
これまでの保護数は約200匹、譲渡数は約170匹です。
保護した後も、なかなか里親さんが決まらず、現在もシェルターで暮らしている子が約20匹います。
外での生活は過酷なので、保護したものの残念ながら亡くなってしまった子もいます。
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日々、たくさんの命と向き合っているのですね。
保護猫の譲渡可能地域は決まっていますか?
譲渡の際は里親さんのご自宅まで送り届けたいと思っていますし、サポートができる距離や交通費なども考慮して、福知山市から往復3 時間ほどの距離にしています。
譲渡条件を教えてください。
最低条件として、
- 終生飼養(大切に家族として最期の時まで一緒に)
- 完全室内飼い
- 不妊去勢手術をすること
その他、経済面や万が一のことがあった場合のバックアップ体制など、約10項目の条件があります。
ありがとうございます!
譲渡条件の中で特に重要視している項目はありますか?
やはり終生飼養ですね。
その子の命に対して最期まで愛情と責任をもってもらうことが重要だと考えています。
現在はコロナの影響で譲渡会が開催できない状況(2022年2月末時点)ですが、譲渡会にはだいたい何組何名ほどの方が来場されますか?
来場者は平均40組、120~150名ほどですね。
多い時もあれば少ない時もあります。
来場者が多い場合は、感染防止対策として入場制限等もおこなっています。
譲渡会に行ってみたい方や、里親になりたい方へのメッセージをお願いします。
はい。
猫は室内飼いだと15年~20年ほど生きます。
迎え入れの際にはじっくり検討して、ご家族全員の同意のもと、迎えていただきたいです。
実際に一緒に生活を始めると、想像と違うことも多々あります。
「可愛いから」や「かわいそう」という気持ちだけでは迎えず、その命に責任を持つ覚悟をお願いします。
私たちのシェルターだけでなく、色々な譲渡会場でたくさんの保護猫を見て、「この子だ!」と思える運命の子と出会っていただきたいなと思います。
猫との暮らしをイメージするためにも、会場のスタッフさんやボランティアさんとたくさん話してくださいね。
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「いるまん保護動物シェルター」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
生後数ヶ月で保護し、里親さんが決まらないまま大きくなった子たちの不妊去勢手術をする時期が近付いてきました。
不妊去勢手術の費用が不足していますので、ご寄付をいただけるとありがたいです。
福知山市は、飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術の助成はしていないんですか?
はい。
福知山市では助成等の支援はありません。
手術費や治療費など含め、全て自腹でしています。
そうなんですね!
野良猫を減らすためにも、行政が積極的にTNRや地域猫活動の啓発・助成に取り組んでほしいですよね。
そうですね。
私たちも啓発を続けて、行政と連携がとれるよう頑張りたいと思います。
あと、ご寄付以外の支援に関しましては、 キャットフードと猫砂をご支援いただけると、とても助かります。
先ほどもお話しした通り、現在も約20匹の保護猫が里親さんが決まらずシェルターで暮らしています。
フードも猫砂も消費が激しく、あっという間になくなってしまうので、ぜひご支援をお願いいたします。
いるまん保護動物シェルターさんへの支援金の寄付については下記をご覧ください。
▼保護猫活動支援金口座▼
ゆうちょ銀行
[記号]14440
[番号]45534801
[名前]イルマンホゴドウブツシェルター
◎他金融機関からの振込の場合
[店名]四四八(ヨンヨンハチ)
[店番]448
[預金種目]普通預金
[口座番号]4553480
Amazonのほしいものリストはこちらからご覧いただけます。
ぜひ継続的なご支援をお願いします!
猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて
野良猫を見つけた、保護したいが飼えなくて困っている方からの問い合わせはありますか?
はい、あります。
保護依頼の問い合わせは絶えませんね。
そのような問い合わせがあった場合、どのように対応されていますか?
現在は保護スペースが満床で受け入れる場所がない状態なので、基本的にはお断りしています。
生後間もない子猫など、命の危険がある場合は検討します。
どうしたら良いかわからない方には、アドバイスなどもしています。
保護依頼や相談をされる方にメッセージをお願いします。
保護を依頼される方は、「目の前にいる猫を助けてあげたい」という優しいお気持ちで、私たちにご連絡をくださるのだと思います。
ただ、私たちは保護して終わりではありません。
里親さんが決まるまでの間、お世話をしないといけない。
それが数日、数ヶ月、数年かかるかは誰にも分かりません。
もしかしたら生涯決まらない可能性もあります。
ご依頼をされる方は、どうか保護の「先」を考えてください。
こちらもボランティアでやっていることなので、「保護しました。あとはお任せします。はい、どうぞ。」と丸投げされては困ってしまいます。
保護する、保護したい子がいる場合は、まず人に頼らず、自分に何ができるか考えていただきたいと思っています。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」ことが大切なのではないかと思います。
丸投げの依頼だけではなく、保護活動をしている地域だからといって、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
はい、あります。
まずは警察と保健所に問い合わせるようお伝えしています。
そして、写真やその猫の情報を提供していただき、SNSで拡散するようにしています。
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
「いるまん保護動物シェルター」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
はい。
私たちの目標は、この活動をしなくてよい社会にすることです。
そのためにも、保護活動だけではなく啓発にも力を入れたいです。
保護猫や野良猫を減らすためには、TNR活動が欠かせないと思うのですが、TNR活動をもっと多くの方に知ってもらうために大切なことは何だとお考えでしょうか。
そうですね。
TNRの周知と大人の意識改革、子どもへの教育が大切だと思います。
ペットショップで動物を買うのではなく、保護猫を引き取るということが当たり前の社会になってほしいですね。
そうですね。
シェルターで暮らしている保護猫たちにも、今よりもっと幸せになれる環境を探してあげたいです。
猫の可愛さ・魔力(魅力)をまだ知らない人も多いと思います。
ツンデレも、ツンのみも、デレデレもみんな可愛いということを知ってもらいたいと思っています。
ぜひ、猫たちに会いに来てください。
いるまん保護動物シェルターさん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
猫を取り巻く現状を知ること、そして子どもたちに伝えることできっと未来は変わるはずです。
ねこわらはこれからも、いるまん保護動物シェルターさんの活動を応援します!
福知山市や近隣にお住いの方、今回の記事を読んで、いるまん保護動物シェルターさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
いるまん保護動物シェルターさんのSNSや、支援先一覧は下記をご覧ください!
いるまん保護動物シェルターのSNS
いるまん保護動物シェルター | |
いるまん保護動物シェルター |
支援先一覧
支援金の寄付 | ▼保護猫活動支援金口座▼ ◎他金融機関からの振込の場合 |
Amazonほしいものリスト | いるまん保護動物シェルターへの支援物資 |
今回は京都府福知山市でボランティア活動をされているご夫婦「いるまん保護動物シェルター」さんにインタビュー!
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