【インタビュー】全ての野良猫を人から愛される「街ねこ」にしたい!TNR活動を推進するボランティアグループ「まちねこ習志野」

ねこわら君

今回は千葉県習志野市のボランティアグループ「まちねこ習志野」の代表にお話を伺いました!

TNR主体の活動を始めて7年目。
今もなお、精力的にTNR活動を推進しています。

この記事は、「まちねこ習志野」の詳しい活動内容を知りたい方、保護猫の里親になりたい方、猫に関わるボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

千葉県習志野市のボランティアグループ「まちねこ習志野」の活動内容をご紹介します!

「まちねこ習志野」発足の経緯について

ねこわら君

まちねこ習志野さんは、いつから活動されているのですか?

まちねこ習志野さん

2015年5月です。
私は設立当初より代表を務めています。

ねこわら君

そうなんですね。

活動を始めたきっかけを教えてください。

まちねこ習志野さん

はい。

どうぶつ基金さんの活動に感銘を受け、自分にも何かできることはないかと思い、活動を始めました。

私が住んでいる町の猫をTNRした時、手術をしてくださった動物病院さんの協力が得られたことで、安く手術ができるようになったのも活動を始めた理由の一つです。

ねこわら君

それはとても心強いですね!

まちねこ習志野のメンバーの方々はどのようにして集まったのですか?

みなさん、もともとエサやりなど猫のお世話をしていた方たちなのでしょうか。

まちねこ習志野さん

まちねこ習志野はTNR活動を主体としています。

メンバーの中には、もともと猫のお世話をしていたエサやりさんもいますし、自分の地域でTNR活動をしたいと思っていた人も多いです。

今では各地域に担当メンバーがいます。

引用:ブログ

ねこわら君

TNRとは
・T(トラップ)…捕獲
・N(ニューター)…不妊去勢手術
・R(リターン)…元の場所に戻す

飼い主のいない猫を減らし、不幸な命を増やさないための大切な活動です。

TNR活動について

ねこわら君

2021年4月から現在までで、TNRをした猫は何匹ですか?

まちねこ習志野さん

2021年4月から11月末で合計130匹です。

TNR活動により保護した猫は、20匹くらいですね。

引用:ブログ

引用:ブログ

ねこわら君

まちねこ習志野さんは活動を始めて7年目ですが、活動を続けることで地域住民の反応に変化はありましたか?

まちねこ習志野さん

活動当初から相談者さんには感謝していただいています。
なぜなら、相談者さんはご自分ではTNRできない方が多いからです。

活動を始めて1年後にはもっとTNR活動について認識していただけて、地域の方からも感謝の言葉をいただいています。

ねこわら君

それは嬉しいですね!

ホームページに「エサやりさんが高齢化している」とありましたが、若い世代が自分ごととしてとらえ、協力してもらうにはどうすればいいとお考えでしょうか。

まちねこ習志野さん

エサやりさんには、自分だけでなく1人・2人と仲間作りをしていただくように指導しています。

エサやりは毎日の活動が必要ですし、金銭面も含め、生活に余裕がないとできません。

若い人たちにももっと参加してほしいですが、まずはTNRの必要性を理解し、広めていただきたいですね。

保護猫の譲渡について

ねこわら君

続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、譲渡可能地域は決まっていますか?

まちねこ習志野さん

基本的には千葉県内でのみ譲渡をしています。

ただ、譲渡会などで東京へ行った場合は、東京在住の方へも譲渡しています。

ねこわら君

譲渡条件を教えてください。

まちねこ習志野さん

はい。ホームページ内「参考に」のページにも記載していますが、

➀健康診断・ノミダニ駆除・ワクチン接種を済ませてからのお渡しです。
➁飼育環境の確認をさせていただきます。
➂お渡しの際はご自宅にお届けします。
➃誓約書2通のサインをお願いします。
➄大きくなったら画像の提供をお願いします。

以上の5項目です。

ねこわら君

ありがとうございます。

譲渡をお断りする場合はありますか?

まちねこ習志野さん

単身者や70歳以上の高齢者には、譲渡することができません。

しかし、家族が同居している場合や近くに住んでいる方には誓約書を書いていただき譲渡することもあります。

ねこわら君

里親さんを募集している保護猫たちの詳細は、まちねこ習志野さんのブログからチェックしてください!

▼里親さん募集中の保護猫たちです!(2021年12月3日時点)▼

引用:ブログ

引用:ブログ

サポートメンバー募集について

ねこわら君

現在、まちねこ習志野のメンバー募集はしていますか?

まちねこ習志野さん

はい、募集しています。

私たちの活動は習志野市内のみですので、サポートメンバーも習志野市在住の方のみの募集になります。

ねこわら君

活動する日や時間帯は決まっていますか?

まちねこ習志野さん

TNR活動は毎週月~水曜日に行っています。

時間帯は動物病院さんの手術時間帯に合わせています。

ねこわら君

サポートメンバーになりたい方は、どのように問い合わせれば良いですか?

まちねこ習志野さん

ホームページの会員募集等のページに記載してある電話番号へお願いします。

メールアドレスも記載しているのですが、お電話の方が話が早いです。

ねこわら君

習志野市在住の方で野良猫が気になる方、自分にできることはないかと考えている方は、まちねこ習志野でサポートメンバーとして活動してみてはいかがでしょうか。

「まちねこ習志野」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

まちねこ習志野さん

私たちの活動を応援したいと思ってくださった方には、ぜひ支援金の寄付をお願いしたいです。

習志野市では飼い主のいない猫への不妊去勢手術に関する助成は受けられるのですが、猫が増えてしまった場所についてはなかなか手術代を出してもらえません。

また、市の助成金は1ヶ月後に入金されるので、一時的に私たちが立て替えをしなければいけないこともあります。

ボランティアは、ある程度自腹を覚悟していないとできないのが現状です。

ねこわら君

まちねこ習志野さんへの支援金の寄付についてはこちらからご覧いただけます。

ぜひ継続的なご支援をお願いします!

猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて

ねこわら君

猫を保護した、発見したが飼えなく困っている方からの問い合わせはありますか?

また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?

まちねこ習志野さん

はい、問い合わせはかなりあります。
「子猫がいるので保護してください」という問い合わせが多いですね。

問い合わせされた方に「あなたはどこまで関与できますか?」と投げかけて、対応します。

親猫はTNRしますが、子猫は生後何ヶ月かをみてから判断します。
生後2~3ヶ月なら里親募集をするか、問い合わせされた方やその周辺の方に飼っていただくようにお願いします。

猫は生後4ヶ月にもなると自我が芽生え、人慣れの難しい子も出てきますので、そういった場合はTNRを勧めています。

生後4ヶ月というとまだまだ子猫のように思えますが、人で例えると8歳にもなる月齢なんですよ。

ねこわら君

猫の成長って早いんですね!

猫のお世話をしている地域だからといって猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。

また、「〇〇に猫がいるからよろしく」などの丸投げの依頼もやめましょう。

迷子猫に関する問い合わせについて

ねこわら君

迷い猫を探している飼い主の方からの問い合わせはありますか?

また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?

まちねこ習志野さん

はい、あります。

私自身の経験から捜索方法などをアドバイスし、迷い猫についてブログに投稿したり地域のエサやりさんへ情報共有をしています。

だいたいの子は自分がどこに逃げたか把握しているので、1週間くらいでお腹がすいて帰ります。

ただ、怖がりの子は探しても探しても見つからないことも多いです。

ねこわら君

具体的に、どこを探せばいいですか?

まちねこ習志野さん

まずはご自宅の近くを探してください。

その子が野良猫だったのであれば、高台・どんずまり・ゴミ置き場など、元々居た環境に似ている場所を探すのも効果的です。

ねこわら君

猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。

決して諦めず、探し続けてほしいと思います。

千葉県習志野市の飼い主のいない猫に関する助成制度について

ねこわら君

習志野市の、飼い主のいない猫の不妊去勢手術への助成について教えてください。

まちねこ習志野さん

習志野市では1世帯10匹まで飼い主のいない猫の不妊去勢手術への助成が受けられます。

ただ、書類作りが難しいので、申請の際は私たちがお手伝いしています。

現在、申請書類が簡単に作成できるよう、顧問の市議会議員さんに要望を出しているところです。

ねこわら君

申請が簡単になると、TNRがもっと広まりますよね。

習志野市の飼い主のいない猫の不妊去勢手術への助成については、習志野市のホームページをご覧ください!

「まちねこ習志野」の今後について

ねこわら君

最後に、今後の活動についての抱負や目標、ねこわら読者に伝えたいことがあれば教えてください。

まちねこ習志野さん

はい。

今の日本は時代の流れで、「人と動物が共存する社会」、いわゆる「見守る社会」になってきています。
地域の方々にも私たちの活動を理解していただけるようになりました。

今後の活動を通じて、猫が犬と同様に愛護動物であることや動物愛護管理法で守られている動物なんだと言うことをもっと広めたいです。

また、市民から寄せられる猫に関する苦情や相談は、習志野市環境政策課と私たちまちねこ習志野が対応していますが、市民からの相談が少なくなるよう、これからも活動を続けていきたいと考えています。

ねこわら読者の皆さんにも、TNRの意味や必要性をもっと知っていただき、ご自身の周りの人や地域の人たちに広めていってほしいと思っています。

ねこわら君

まちねこ習志野さん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

人と猫が気持ちよく共生できる街をつくるには、地域住民一人一人の理解や協力が欠かせません。

仕事や家庭が忙しい方も、一度ご自身の住んでいる地域に目を向けて、猫のために何かできることはないか考えてみてはいかがでしょうか。

習志野市や近隣にお住いの方、今回の記事を読んでまちねこ習志野さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

まちねこ習志野さんのホームページ・ブログは下記をご覧ください!

まちねこ習志野のホームページ・SNS

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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