この記事は、「ねこ友会」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「ねこ友会」発足の経緯について
ねこ友会さんはいつから活動しているんですか?
私たちは2016年4月から活動しています。
発足して6年になるんですね!
活動を始めたきっかけについて教えてください。
当会の代表が転勤先から地元我孫子に戻って来た2015年、近所の方が未手術の猫へのエサやりを続けたことにより、20頭以上の野良猫が繁殖し、近隣から苦情の声があがっていることを知りました。
代表は元々猫好きで、事態の解決に向け捕獲器を2台購入すると共に、野良猫の手術を安くおこなう病院を探し、一人で自宅周辺の野良猫を全てTNRしたことが始まりです。
最初は代表お一人で活動をされていたのですね!
はい、そうです。
その後、その活動を知った人々からTNR依頼が来るようになったのですが、次第に金銭的にもマンパワー的にも一人での活動に限界を感じるようになったため、少しずつ協力者を増やし、活動を続けました。
そして、犬猫の殺処分ゼロを公約に掲げていた市議会議員の協力を得て市の助成金を新設し、やがて小さいながらも団体として地域の猫を継続的にTNRして行くシステムの大枠を作り上げることができました。
当会は発足当時、「あびこねこ」の名称で活動していたのですが、この頃に改名をして、今は「ねこ友会」として活動を続けています。
ねこ友会さんの働きかけのおかげで、我孫子市は飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成金が受けらるようになったんですね!
現在一緒に活動されている会員さんは何名いらっしゃいますか?
約40名です。
たくさんの方々が、猫のため地域のために活動しているんですね!
会員の皆さんは、我孫子市在住の方ばかりですか?
ほぼ市内ですが、市外の方も数名いらっしゃいます。
会員の皆さんはどのようなきっかけで、ねこ友会さんで活動することになったのでしょうか。
TNR・保護依頼をきっかけに会員になった方、元々猫が好きで保護猫のために何かできることはないかと思っていた方、譲渡会にたまたま通りかかって声をかけてくださった方など皆さんそれぞれです。
私の場合は、自宅の裏で子猫を拾ったことをきっかけに、何か地域の猫のためにできることはないかと考え、市役所へ問い合わせたところ、当会の代表を紹介していただき活動を始めました。
我孫子市との協働について
ねこ友会さんは、TNR活動について我孫子市と協働で行っていることをホームページなどで明記していますが、話し合いや打ち合わせなどは定期的に行っているのでしょうか。
またTNRの現場に我孫子市の職員さんが同行することはありますか?
TNRについては基本的にねこ友会の判断でおこなっています。
また、TNR活動をおこなう際の市の職員の同行もありません。
定期的な打ち合わせはありませんが、不定期で地域猫の動向などに関する話し合いなどはしています。
そうなんですね!
他にはどのようなことを協働でおこなっているのでしょうか。
はい、我孫子市との協働についてですが、市には地域猫不妊去勢手術補助金また、必要に応じてどうぶつ基金のTNR行政枠チケットの相談・手配をしていただいています。
また、市民から当会宛てに糞尿被害の問い合わせがあった時には、市へ報告して対応していただくこともあります。
逆に市民から市宛てに保護依頼の問い合わせがあった時には、当会に連絡が入り、会の判断で保護対応をおこなっています。
第三者によって捕獲保護対象の猫が発見されても飼い主やエサやりさんのご理解が得られない場合には、市の職員と共にお話に行くこともあります。
最近、代表が未手術の猫を61頭飼育しているお宅を発見したのですが、その時も市にどうぶつ基金の多頭飼育枠の手配をしていただき、市の職員と当会の会員で協力動物病院への搬送などをおこないました。
本件については間もなくどうぶつ基金さんのホームページにて、多頭飼育救済の記事が記載されることと思います。
主な協働については、市と当会が互いに不足する部分を補い合う形でおこなわれることが多いのですが、今回の多頭飼育救済のケースのように、まさに一緒に活動をする形の「協働」もございます。
誰か一人が頑張るのではなく、周りの方々と協力したり、行政と連携することでたくさんの猫を救うことができているのですね!
61頭の多頭飼育救済に関しては、ねこ友会さんのブログからもご覧いただけます!
保護猫の譲渡について
2021年12月31日のブログ記事に「今年は、おおよそ200匹の猫の保護と150匹近いTNR飼い主のいない外猫の避妊去勢手術が出来ました。」とありますが、2021年に譲渡した猫の頭数はだいたい何頭くらいですか?
引用:ブログ
はい。
2021年4月~9月の半期で78頭の譲渡が完了しておりますので、12月時点ではおよそ100頭程度ではないかと思っています。
当会は年度で集計をしていますので、現時点で正確な頭数はまだ把握していません。
また、保護依頼を受けた猫すべてを当会で保護することはできないため、ほぼ同数の猫を協力団体に委託して保護していただいています。
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ありがとうございます!
保護猫の譲渡可能地域は決まっていますか?
譲渡する地域に関して厳密なルールはありませんが、預かりボランティア会員が里親さんのご自宅までお届けをしますので、時間や交通費等の負担を考慮して、およそ1時間圏内を目安としています。
ただ、良いご縁があった場合は、お届けの範囲外であっても対応することはあります。
譲渡条件の中で重要視している項目は何ですか?
そうですね、広義において終生にわたり猫を大切に飼育していただけることを重視しております。
預かりボランティアさんにとっては、譲渡後も大切な子であることに変わりないですからね!
ねこ友会さんは定期的に譲渡会を開催されていますが、譲渡会にはおよそ何組何名ほどの方が来場されますか?
私たちの譲渡会は屋外のオープンスペースで開催しているので、正確な来場数は記録していません。
引用:ブログ
引用:ブログ
そうなんですね!
譲渡会に行ってみたい方や里親になることを検討している方へのメッセージをお願いします。
ホームページの申込みページにて、申し込み条件をご確認の上、譲渡会へ足をお運びいただき、ご不明な点や猫を迎えるにあたりご不安なことがあれば、遠慮なくご質問ください。
ボランティア募集について
現在、一緒に活動するボランティアさんは募集していますか?
はい、常時募集しております。
募集しているボランティア活動について教えてください。
私たちが現在募集しているのは、
- 子猫の預かりボランティア
- 成猫の預かりボランティア
- 猫のTNRボランティア
- 搬送ボランティア
- 白血病猫ハウスのお世話・掃除ボランティア
- 広報ボランティア
- フリーマーケットボランティア
- 賛助会員ボランティア
です。
ボランティアをするための条件はありますか?
預かりボランティア及び猫ハウスのボランティアについては、猫の飼育経験がある方を希望しています。
他のボランティアについては、我孫子市で無理なく活動できる範囲にお住まいの成年の方であれば、特に条件はありません。
猫のTNRボランティア、白血病猫ハウスのお世話・掃除ボランティアの主な活動日時があれば教えてください。
TNRは毎週木曜~土曜の朝、猫ハウスは毎日朝夕2回です。
ありがとうございます!
ボランティアについては、ホームページのお問い合わせフォームから連絡すればいいですか?
また、最初の問い合わせメールに記載しておいてほしいことはありますか?
はい。ホームページのお問い合わせフォームかメールでご連絡ください。
ご連絡をいただきましたら追って入会説明の機会を設けますので、ご連絡時点で記載していただくことは特にありません。
入会説明の機会に、ご希望の活動内容などをヒアリングさせていただければと思っています。
ボランティアや会員になりたい方へ向けてメッセージをお願いします。
当会の活動内容は各種ありますが、会員の皆さんにはご自身の生活に支障がない範囲で、できる時にできることをしていただいています。
自分に何ができるのか分からないという方も、「手伝いたい」というお気持ちさえあればお気軽にご連絡くださればと思います。
お問い合わせフォームはこちらからご覧いただけます!
我孫子市にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、ねこ友会さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
「ねこ友会」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
そうですね。
当会は資金も物資も人手も常にギリギリの状態で活動していますので、特に寄付金やフード等の物資をご支援いただけると大変助かります。
また、猫ハウスのお手伝いをできる方も急募しています。
朝だけ夕方だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
ねこ友会さんの支援金の寄付については、下記の画像をご覧ください。
Amazonのほしいものリストは、こちらからご覧いただけます。
多くの地域猫・保護猫たちに継続的なご支援をお願いします!
引用:ホームページ
猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて
猫を保護した、発見したが飼えなくて困っている方からの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
そうですね、春先は特に問い合わせが多いです。
ただ、当会は丸投げの依頼にはお答えすることができません。
預かり枠に余裕がある場合は、保護依頼費をご負担していただいた上で、依頼者さんに代わり里親さんをお探しします。
預かり枠がない場合には、協力団体に保護依頼をしています。
猫の保護について問い合わせをされる方にメッセージをお願いします。
当会にお問い合わせする際は、ご自身で何ができるかを考えた上でご連絡ください。
ただし、猫の命にかかわる事態と思われる場合には、迷わず速やかにご連絡ください。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。
丸投げの依頼だけでなく、猫を捨てたり置いて行ったりするのも絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
たまにありますね。
問い合わせがあった場合は、まずは警察・愛護センター・動物病院へ連絡するようお伝えしています。
また、およその居場所がわかる場合には、設置の注意点を伝えた上で捕獲器を貸し出しています。
探索にかかる費用をかけられる方には、迷い猫探しのペット探偵等に連絡するようアドバイスすることもあります。
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
千葉県我孫子市の飼い主のいない猫に関する助成制度について
我孫子市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。
はい。
我孫子市では、地域猫団体として登録・申請すれば、飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成金が受けられます。
団体登録の方法が難しかったり、助成金を受けるハードルが高いなどと感じることはありますか?
団体の登録については、次の全ての要件を満たしている必要があります。
- 我孫子市内で地域猫活動をおこなっていること
- 活動している方のうち、3名以上が我孫子市に居住していて住所の異なる成人であること
- 活動場所の土地所有者・自治会等から、活動について同意を得ていること
市内の方は、まず我孫子市手賀沼課にご相談をしていただければと思います。
そうなんですね!
この記事をきっかけに、団体登録・申請をしてみようと思っている方へメッセージがあればお願いします。
我孫子市の飼い主のいない猫の不妊去勢手術への助成については、我孫子市のホームページをご覧ください!
「ねこ友会」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
はい。
今後もTNR活動をメインとし、地域猫に対する周辺地域への理解を深め、不幸な命が増えないことを目指して活動していきたいと思っています。
活動の輪がますます広がるといいですね!
そうですね。
猫と暮らしたい・新しい家族を迎えたいと思っている方は、ぜひ保護猫をご検討ください。
保護猫を1頭お迎えいただくことで、私たちはまた次の1頭を助けることができます。
ねこ友会さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
行政とボランティア団体がお互いに足りない部分を補い合いより良い地域作りを目指す。
代表一人で始まった活動がたくさんの人たちに広まり、協力者が増えていったことにより、我孫子市とねこ友会さんは理想的な協働の形を作り上げることができたのではないでしょうか。
我孫子市にお住まいの方、今回の記事を読んでねこ友会さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
ねこ友会さんのホームページ・ブログ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!
ねこ友会のホームページ・ブログ・SNS
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今回は千葉県我孫子市のボランティア団体「ねこ友会」さんにお話を伺いました!
「あびこねこ」として活動を始めて6年。
きっかけは、20頭以上の野良猫が繁殖したことによる近隣からの苦情でした。