この記事は、「animalista古都」の詳しい活動内容を知りたい方、保護猫の里親になりたい方、猫に関わるボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や個人で活動することのメリット・記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「animalista古都」発足の経緯について
animalista古都さんは、いつから活動されているのですか?
保護活動をしていると、よくその質問をされるんですが、実は私は小学生の頃から現在の活動につながるようなことをしていたんです。
つながるような活動とはどんなことですか?
近所の公園や川でダンボールに入って捨てられていた子猫や、歩道橋の上の巣から落ちてきた鳩のヒナをよく拾っていたんです。
そうだったんですね!
では、とても長い間、保護活動をされているんですね。
はい、そうですね。
ただ、ネットなどを利用して里親募集をするようになったのは、10数年前くらいからです。
それまでは、拾ってきた子猫はどうしていたんですか?
うちには犬がいたので、拾ってきた子猫を自宅で飼うという許可はおりませんでした。
ですので、友達と一緒に近所の家を周り、猫を飼ってるお家に片っ端からピンポンを押して、里親になってくださる方や預かってくれるお家を探していました。
夜になり暗くなっても家に帰らず、ひたすら探していましたね。
それは大変でしたね。
鳩のヒナはどうしていたんですか?
鳩やスズメなどの野鳥のヒナやニワトリのヒナについては、何も言われなかったので、連れて帰って保護して育てていました。
16歳でアルバイトができるようになってからは、家族の助けがなくても、自分で猫たちのお世話をするお金はまかなえていたので、そこからは猫も自宅に連れて帰るようになりましたね。
そうだったんですね!
小学生の頃はどのような気持ちで猫や野鳥の保護していたんですか?
「またか・・・」ですね(笑)
鳩のヒナを拾う機会は本当に多かったですね。
バレーボールの試合に行くのにみんなで道を歩いていたら、歩道橋の下に落ちていた、なんていうことはしょっちゅうでした。
ただ、見てしまうと置いてはいけないので、監督やコーチに両親に連絡してもらいヒナを発見した場所まで引き取りに来てもらっていました。
かわいそうという気持ちよりも、何とかしないとって気持ちの方が大きかったですね。
ご家族は今も保護活動を応援してくれているんですか?
そうですね。
16歳になるまできちんと親との約束を守って、猫は連れて帰らずにいたからかもしれませんが、寝ずにお世話していたり頑張って里親さんを探している今の私の姿を見て、家族も自然と猫トイレの掃除をしたり、ご飯をあげたり、遊んでくれたり、協力的に手伝ってくれるようになりました。
とても素敵なご家族ですね!
活動について
animalista古都さんは、個人でボランティア活動をされているとのことですが、譲渡会の準備などもお一人でされているんですか?
いえ、現在8名の方がいろいろお手伝いに来てくださっています。
メインのお手伝いメンバーが2名、譲渡会のお手伝いには保護猫を譲渡したきっかけで知り合った里親さん4名と、TNRのご相談から保護活動に興味を持ってくださった親子さんが2名。
さまざまな形で日々の活動をサポートしてもらっています。
そうなんですね!
今後、どこかの団体に所属して活動したり、ご自身で団体を発足するご予定はありますか?
どこかの団体に入ることはないと思います。
団体発足は考えてはいますが、毎日猫たちのお世話をするので精一杯な状態なので、なかなか難しいかな…と思っています。
個人で活動するメリットとは何でしょうか。
そうですね。
グループで活動を続けていると、どうしても意見の食い違ってくる部分が出てくると思うのですが、サポートという形でたくさんの方にお手伝いしてもらいながら活動をしていると、そういうことも少ないですし、自分のペースで進められるという点はメリットかなと思います。
こういう活動されてる方は人それぞれ考え方やキャパ、おかれている状況が違ったりするんですよね。
なので、自分と全く同じ考えの方と出会うことも少ないように感じます。
自分なりの信念や活動の進め方が確立されている方は、個人で活動するのに向いているかもしれないですね!
保護猫の譲渡について
続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、これまでに保護・譲渡した猫の頭数について教えてください。
はい。これまでの活動実績は、ホームページの活動記録から見ていただければと思います。
ちなみに2021年に保護した頭数は234頭、譲渡した頭数は165頭です。
引用:活動記録
ありがとうございます!
2019年から保護頭数がグッと増えているように感じますが、活動地域を広げた・保護依頼が増えたなど、保護頭数が増えたきっかけはあったのですか?
2019年から保護頭数が増えたのは、仕事を変えたのがきっかけだと思います。
それまではずっとハードな仕事をしていたので、職場と家との往復がほとんどで、出会う猫たちがまだ少なかったんです。
仕事で体を壊してから、ちょっとゆっくりするために仕事を変えたら、猫に会う頻度が大幅に増えました。
そのうち、あれよあれよと休憩する暇もないくらい保護しないといけない子に出会うので、それからは、保護した子猫の周りにいる大人猫の不妊去勢手術を徹底し、TNR活動も同時に進めていくような今の形になりました。
もしかして、お仕事を変える前より忙しくなっているんじゃないですか?
そうかもしれないですね(笑)
お体に気を付けてくださいね!
ところで、保護猫の譲渡可能地域は決まっていますか?
基本的には譲渡会に来てくださった方が、里親さんになってくださることが多いので、遠くても1時間半くらいの距離が多いですね。
定期的に譲渡会を主催されていますが、譲渡会にはだいたい何組何名ほどの方が来場されますか?
現在はコロナで人数制限をかけているので、以前より来場者は少なくなっていますが、多くて10組20名〜30名ほどの方にご来場いただいています。
提供:animalista古都
提供:animalista古都
譲渡会の会場として、(株)ダイシン建設さんのオフィスを使用されていますが、どのようなきっかけで譲渡会場として使用することになったんですか?
先輩ボランティアさんとダイシン建設の社長さん兄弟がお知り合いで、紹介していただきました。
ダイシン建設の社長さんご兄弟も、自分で保護した猫を飼われているので、保護活動に理解もあり協力的です。
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素敵なご縁ですね!
次に、譲渡条件の中で特に重要視する項目があれば教えてください。
はい。
私は長年、個人で保護活動をしていますが、趣味の一環や遊びでしている訳では決してありません。
保護した子たちが、二度と同じ目にあわないように幸せというものを感じさせてあげたいという気持ちで、睡眠不足になりながらも、毎日必死に動物たちと向き合っています。
その上で、譲渡を希望する里親さんには、譲渡後の脱走対策を徹底していただきたいと思っております。
猫は犬のように呼び戻しをすることは、ほぼできません。
また、捕獲器を経験してる子に、再び捕獲器を使って保護することは非常に難しいです。
お散歩はもちろん、ベランダやお庭に猫を出すことも禁止です。
また、車中でも必ずキャリーやクレートに入れるなど、猫がもう二度と危険な目にあわぬよう日頃から徹底していただきたいと思います。
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ありがとうございます!
譲渡会に行ってみたい方や里親になることを検討している方へのメッセージをお願いします。
保護犬や保護猫はそれぞれのストーリーがあり、中にはトラウマを抱えている子もいます。
飼いやすい子もいれば、覚悟がないと飼えないタイプの子もいますので写真だけではなく、実際目で見たり保護主さんのお話しを聞いたりしながら、お家に合いそうな子を家族に迎えていただけると嬉しいです。
私が主催している譲渡会では、保護猫を迎えるにあたり不安なこと・わからないことなどのご相談にものらせていただいています。
お話しを伺いながら、動物も人もどちらもが幸せになれるよう、ご提案・マッチングもしておりますので、お迎えをお考えの方は、ぜひ一度譲渡会へお越し下さい。
ボランティア募集について
現在、一緒に活動するボランティアさんは募集していますか?
はい、募集しています。
特に、
- 譲渡会チラシのポスティング・掲示のボランティア
- 猫の預かりボランティア(人馴れさせて下さる方)
- 搬送ボランティア
- 物販・ハンドメイドができる方
を募集しています。
ボランティアの条件などはありますか?
搬送ボランティアさんは、車をお持ちの方でお願いします。
どのような方にボランティアさんになってほしいですか?
そうですね。ご自身でできることをできる範囲でお手伝いしていただけると嬉しいです。
ボランティアの問い合わせは、LINEやInstagramのDMで連絡すればよいでしょうか。
はい。最初のメッセージにお名前とお住まいの都道府県(市・区まで)を記載していただけると助かります。
お名前を名乗らない方が結構多くて困っているんですよね。
え、そうなんですか!?
それは困りますよね。
お問い合わせをする方は、最低限の礼儀として、必ずお名前を記載してくださいね。
それでは、ボランティアをしてみたい方にメッセージをお願いします。
はい。
無理のない範囲でご自身のできることをお手伝いしていただけると嬉しいです。
お問い合わせお待ちしています。
ありがとうございます!
ボランティア募集についての詳細はこちらからご覧ください!
京都市在住の方で野良猫が気になる方、自分にできることはないかと考えている方は、animalista古都さんと一緒に活動してみてはいかがでしょうか。
「animalista古都」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
私のように個人で活動しているボランティアを応援したいと思ってくださった方には、ぜひ支援金の寄付や物資での支援をお願いしたいです。
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猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて
野良猫を見つけた、保護したいが飼えなくて困っている方からの問い合わせはありますか?
はい、あります。
猫の出産時期である春は特に多いです。
1日5件以上問い合わせが来ることもあります。
そのような問い合わせがあった場合、どのように対応されていますか?
全て1人で管理しているので、深夜の空いた時間にできるだけ返信するようにしています。
問い合わせが多くなる春は、特に丸投げの依頼が多くなるので、対応しきれないことが分かっている場合は返信をしないこともあります。
保護依頼や相談の連絡をされる方にメッセージをお願いします。
私は自宅をシェルター化して保護猫のお世話をしているため、キャパは常にパンパンで、猫の引き取りはできない状態です。
ただ、まだミルクが必要な乳飲み子であったり外で生きていけない生後2ヶ月までの子猫の場合、命を救うためには迅速な対応が必要で、時間との勝負にもなってきます。
困られた際はご相談下さい。
時期によっては受け入れできない時もありますので、ご了承いただければと思います。
また、保護した猫をこちらで引き取る場合は医療も必要になりますので、ご寄付として医療費の一部はご負担いただけますようよろしくお願いします。
今はスマホやパソコンで調べれば何でも情報が手に入る時代です。
私だけでなく、他の団体さんやボランティアさんにご相談される時も、まずはご自身でネット検索をして、できることをできる限りしていただければと思います。
「〇〇に猫がいるからよろしく」など丸投げの依頼はやめましょう。
また、猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
問い合わせはあまりありませんね。
逃げた子が元保護猫なのであれば、保護主さんから捜索方法などのアドバイスをもらえると思いますので、その保護主さんにすぐに連絡をするようにお伝えしています。
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
京都府京都市の飼い主のいない猫に関する助成制度について
京都市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。
京都市では、同じ町内に住んでいる方同士でグループを作り、「まちねこ活動」として活動すれば、飼い主のいない猫の不妊去勢手術は無償で受けられます。
無償で受けられるのはすごいですね!
まちねこ活動をするにあたり、申請が難しかったり、町内会や地域住民の理解・合意がなかなか得られなかったりということはあるのでしょうか。
そうですね、実際ハードルが高いと言われ、なかなか実施できない方が多いとも聞いています。
町内で2〜3人担当者が決まっても、最終は町内会長の承認のハンコがいるので、それを押してもらえないという声もよく聞きます。
私も何かお手伝いできることがあればいいのですが、行政が入るので、お役に立てることはほとんどありません。
詳細を知りたい方は、医療衛生センターにお尋ねいただければと思います。
ありがとうございます!
京都市のまちねこ活動の詳細については、京都市のホームページをご覧ください!
「animalista古都」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
はい。
これからも自分にできることを自分のできる範囲で続けていけるように、ただただ頑張りたいと思います。
私が小学生の頃していたように、里親さんが見つかるまで家を1軒1軒訪ねて周るのは、今の時代では難しいと思います。
ただ、小学生・中学生でも保護動物のためにできることがあるんだということを知っていただければ嬉しいです。
保護動物のことを知って、周りの友達と話すのも立派な活動の1つですよね!
そうですね。
保護犬・保護猫を迎えるにあたり、譲渡条件が多いなど、ハードルが高いと最近言われたりもしています。
しかし、保護動物には、1匹1匹大切にお世話をした保護主さんの思いが必ずありますし、その先もずっと人との繋がりが残ります。
団体さんやボランティアさんそれぞれの考え方・やり方も違いますので、中には合わない方もおられると思いますが、困ったことがあるとフォローしたり、協力したりと、迎えた子とその里親さんの1番の助けになる存在でもあります。
保護動物を迎えられる際は、ご自身が信頼できる保護主さんかどうかも一緒に考えて検討してみて下さい。
animalista古都さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
数多くの小さな命を助け、幸せにし続けてきたanimalista古都さんだからこその重みのあるお話をたくさんお聞きすることができました。
ねこわらはこれからもanimalista古都さんの活動を応援し続けます!
京都市や近隣にお住いの方、今回の記事を読んでanimalista古都さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
animalista古都さんのホームページ・SNS、支援先や問い合わせ先一覧は下記をご覧ください!
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今回は京都府京都市の個人ボランティア「animalista古都」さんにインタビュー!
保護動物への深い愛情や保護活動に対する強い想いなど、たっぷりお伺いしました!