【猫の一生】0歳〜10歳までの4つの時期ごとに見る成長・変化

猫の一生は大きく分けて4つの時期に分類されます。
それぞれの時期にまた違った魅力を持っていますが、今回は大きく4つの時期に分けてどんな特徴や変化があるかをご紹介します。
猫をこれから飼いたいという方は、子猫の時だけではなく、成猫になってからの生活もイメージできれば幸いです。

 

4つの時期ごとに見る猫の成長・変化

猫の変化は大きく以下の4つの期間に分類できます。

  • 子猫期生後6ヶ月まで(人間年齢0歳~9歳)
  • 青年期生後6ヶ月~7歳(人間年齢9歳~44歳)
  • 壮年期7歳~10歳(人間年齢44歳~56歳)
  • 老年期10歳以降(人間年齢56歳~)

一つずつ見ていきましょう!

 

子猫期生後6ヶ月まで(人間年齢0歳~9歳)

子猫期は非常に短く、成長も著しい時期です。一般的には1歳を過ぎると成猫とされますが、生後6ヶ月ほどで体の大きさや顔つきはだいたい成猫と同じになります。

生まれたばかりの子猫は、生後10日くらいで目が開き耳が聞こえるようになり、生後20日頃から少しずつ歩き出します。排泄は母猫が舐めて促しますが、生後30日頃から自分でできるようになりますのでトイレのしつけを始めます。

食事は母乳・ミルクから少しずつ離乳食に切り替えます。離乳食を始める目安は生後30日前後です。生後60日を目安に成猫と同じ食事に代えます。

猫の社会化期は犬より早く始まり早く終わります。人に慣れさせるには、感覚器や運動機能が発達する生後14日頃から毎日短時間、人の手に慣れさせることから始めましょう。

それとともに生後28日ごろまでは母猫や兄弟猫と離さず一緒に過ごすことも大切です。ワクチン接種は生後2~3ヶ月の頃に1回目、その1ヶ月後に2回目を接種し、その後は年に1度接種します。

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青年期生後6ヶ月~7歳(人間年齢9歳~44歳)

オスは生後6ヶ月~10ヶ月で繁殖行動が可能になり、メスは生後7ヶ月~10ヶ月で最初の発情期を迎えます。他にも、乳歯が抜け永久歯に生え変わるなど、見た目だけでなく中身も成猫に近づく時期です。

我が家の猫は生後6ヶ月ごろから乳歯が抜け始めました。抜けた歯は飲み込んでしまうことが多く、我が家でも乳歯は見つかりませんでした。見つけたらラッキーなので、大切に保管しておきましょう。

また、繁殖の予定がなければ避妊・去勢手術をしましょう。私のかかりつけの獣医師は「避妊手術は、すべての乳歯が永久歯に生え変わってからします」ということだったので、生後7ヶ月頃に避妊手術をしました。獣医師によっては、最初の発情を迎えるまでにしてくれる病院もありますので、獣医師とよく相談し、納得してから手術を受けましょう。

避妊・去勢手術後は性格が穏やかになると言われていますが、我が家の猫は2歳半を過ぎた今もおてんば娘で子猫の時と変わらずいたずら好きです。3~4歳くらいでだんだん落ち着いてくるそうなので、今はその時を心待ちにしています。

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壮年期7歳~10歳(人間年齢44歳~56歳)

猫は犬に比べて老化が緩やかで認知症の発症も少ないそうです。それは、猫は犬に比べて家畜化の歴史が浅く野生に近いためではないかと考えられています。

そんな猫ですが、7歳を過ぎるとシニア期に差しかかります。まずは、この時期を目安に食事を見直しましょう。いつもの食事にシニア用を少しずつ混ぜて切り替えるのがおすすめです。

猫は五感衰えにくいですが、跳躍力の衰えが見え始める時期なのでジャンプに失敗し落下する恐れがあります。キャットタワーは低めのものに変えると良いでしょう。

眠ってばかりだからといって放っておかず、遊びで刺激を与えて、単調な生活にならないよう気を付けましょう。

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老年期10歳以降(人間年齢56歳~)

犬に比べると衰えは緩やかですが、声や音への反応が鈍くなったり動作が緩慢になるなど、老化が少しずつ見られ始める時期です。

毛繕いの頻度が減ったり耳あかや目ヤニが増えたりするので、ブラッシングや耳掃除はこまめにしてあげましょう。
睡眠時間が増え、猫によっては認知症のような症状が出る場合もあります。

食事は壮年期と変わらず高タンパク低カロリー低脂肪で消化しやすい高齢猫用のものを与えましょう。

老年期に最も重要なことは食べることです。
人間もそうですが、年を重ねると消化機能の低下により食欲がなくなり食事量が減ります。
総合栄養食だけでなく、水分を多く含んだおやつなども上手く活用し、愛猫が少しでも多く食べられるような工夫が必要です。

猫は犬に比べてトイレのしつけが楽で、子猫から成猫になるにつれ粗相の回数も減っていきますが、年を重ねるとトイレの失敗が目立つようになる場合もあります。
粗相を防ぐために、まずはトイレの個数を増やしましょう。
猫用のおむつ(マナーウエア)も、嫌がらなければ活用することをおすすめします。

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まとめ

猫の完全室内飼育が定着してきたことと医療の発達により、猫の寿命は15~20年ほどと長くなってきています。
愛猫が少しでも長く快適な猫生を送れるよう、年齢に合った食事や生活環境を整えたいですね。

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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