猫を使った悪い印象を表す慣用句として「泥棒猫」という言葉がありますね。
お昼のムーディーなドラマで「この泥棒猫!」というシーンも比較的馴染み深いものです。
ところで、皆さんは実際に泥棒猫を見たことがありますか?
もちろん比喩表現ではなく、「実際に物を盗む泥棒の猫」という意味です。
そんなのサザエさんの歌詞にしか登場しない、架空の存在だと思っていませんか?
今回は英BBCニュースが、怪盗ルパン並みに盗みを積み重ねている猫を紹介していたので、まとめてみました!
泥棒猫テオの盗みの歴史
▲リアル泥棒猫「テオ」
出典:BBC
テオは近所の家から物を盗む癖がある、いわゆる”泥棒猫”として有名です。
英BBCニュースは長年にわたって、泥棒猫テオの動向を伝えてきています。
初めてテオのニュースが公表されたのが2013年6月のことで、最新のニュースは2019年3月です。
末永く泥棒家業を行っていることが伺えますね!
初まりはささいなことでした。
テオの飼い主であるドルーエさんと彼氏のエドワーズ氏はふと気づくと、家の周りにおもちゃがよく落ちていることに気付きました。
彼らはお互いに「これを買った?」と聞きますが、お互いに答えは「NO」です。
テオが盗んだことに気付くと、彼らはおもちゃ片手に、隣人宅へ尋ねなければなりませんでした。
ただ、残念なことに、テオの盗みは更に悪化していきます。
▲テオと、飼い主のドルーエさん
出典:BBC
テオが物を盗ってくる度に、ドルーエさんたちは品物を返すために、近隣宅を回らなければなりませんでした。
訪問した際の言葉はこうです。「ごめんください。また私ですが。」と。
ドルーエさんは、ソーシャルメディアに以下のような投稿を載せたこともあります。
2019年:テオがついに現金を盗む!
▲テオが盗んだ現金25.70ポンド(日本円で約4,000円)
出典:BBC
テオの盗み癖はその後も続いていたようですが、2019年更なる展開を見せます。
なんと、テオはついに現金を持ち帰ってきたのです。
ドルーエさんは冗談で「おもちゃじゃなくて、現金を持ってきてよ」と言っていたそうですが、実際に現金を盗ってきた際は青ざめたそうです。
盗んできたものは、集金袋とそれに入った現金25.70ポンド(日本円で約4,000円)です。
盗ってきた袋はご近所さんが、牛乳配達人のために置いておいたお金でした。
幸運なことに袋の中には住所記載の紙が入っていたため、お金を返しに行くことができました。
その際には「すみません。私たちは泥棒猫を飼っているんです。」と謝りました。
袋の持ち主は猫の仕業と知ると、「よくあることさ」と言って、微笑みました。
「テオに対して厳しく言いつけると、彼は昔気に入っていたバッグと勘違いしたと言っていました。更に、泥棒はいけないことだというと、彼は申し訳なさそうな顔をしていました。」
こういったこともあって、今では泥棒猫テオやドルーエさん達は近所の有名人です。
出典:BBC
- クリスマスデコレーション
- 子供のアートワーク
- ゴム
- ふわふわしたペン
- 布
- 猫用おもちゃ
- 電話充電器
- ベビー服
- ゴム製ダーツ
- 現金入りの集金袋
- 他多数
なかなかに圧巻ですね!
正に泥棒猫と呼ぶにふさわしいほどの活躍ぶり?と言えるかもしれませんね。
▲ちなみにテオはフェッチも得意です。
もし愛猫にフェッチを教えたければ、こちらのページを参考にしてみてください。
テオが物を盗んでくる理由は?
猫の行動専門家であるロジャー・テイバー氏はテオの盗み癖について、以下のように評価しています。
”猫がネズミや虫、もしくは食べ物意外の品物を持ち帰るのはかなり珍しいことです。
多くの猫が家におみやげを持ち帰りますが、それはあくまでゴミ箱から拾った食物です。
本物の泥棒猫は、ブラジャーや他衣類、タオル、スポンジなど、人間に関連したものを定期的に持ち帰るのです。”
ロジャー氏はまた、母猫から早い段階で離れることになったテオのような猫は、生きている獲物を捕まえるように母親から教えられていないと考えています。
社会化期(幼年期)に母猫や兄弟猫との交流がなく育ってしまうと、猫は彼らにとってのおもちゃに固執するようになるのです。
テオの他にもいる泥棒猫
実はテオ以外にも泥棒猫の事例は公表されています。
デニスもその内の一匹です。
デニスは下着や靴、シャツ、絵札、人形などテオ同様様々なものを盗みますが、特に男性物の下着を盗むのが好きです。
▲こちらの動画は、玄関前に設置されたカメラのものです。
デニスが物を持ち帰る瞬間が撮影されています。
なかなかコソ泥っぽく映っていますね(笑)
テオの時同様、デニスの飼い主であるニューマンさんも猫が盗んできたものを返すことを大変だと感じています。
フェイスブックなどで猫が盗んできたものに関して投稿しても、大抵は返信がないからです。
猫がお土産を持ち帰ることはある!
上記で紹介したテオやデニスのように、人間の品物を持ち帰ることは稀有な例ですが、それでも猫によっては捕まえたネズミや虫をお土産として家に持ち帰ることはあります。
中には、持ち帰ったネズミなどを飼い主さんにプレゼントするかのように持ってきてくれる猫もいますね。
猫の嬉しいような困ったような行動の一つと言えます。
猫たちが私たち人間にプレゼントを持ってくる理由は、いくつか考えられています。
- 狩りが下手だから取って来てやろう
- 褒めて褒めて!
- 折角とった獲物を安全な場所に置いておこう
こういった理由が考えられています。
正直取ってきたネズミなどは扱いに困るものですが、猫に見つからないように捨ててしまうようにしましょう。
ちなみに、ネズミや鳥、虫などの中には寄生虫を持っているケースもあるので、気になるようであれば、一度検査する必要がありますね。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
もし普段から寄生虫を予防しておきたいのであれば、寄生虫予防薬を定期的に投与することをおすすめします。
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まとめ
テオまではいかなくても、お家の猫ちゃんがなんらかのお土産を私たちに持ってくることは考えられることです。
もし、ネズミや鳥などを狩って取ってきたようであれば、寄生虫に気をつけた上で捨てる必要がありますね。
出典:BBC(2012年9月20日)、BBC(2013年6月13日)、BBC(2013年12月27日)、BBC(2014年12月26日)、BBC(2015年12月25日)、BBC(2019.03.05)
私達は現在とても奇妙なシチュエーションに置かれており、解決を期すために恥を忍んで投稿させて頂きます。
私たちの飼っている猫、テオは泥棒猫です。
もしあなたが「テオ 泥棒猫」と調べてくれれば、言ってる意味が分かると思います。
彼は他人の家に行き、我が家におみやげを持ち帰ることを楽しんでいます。
主に彼が持ち帰るのは、子供用おもちゃですが、ふわふわしたものやゴム製のものなんかも持って帰ります。
今年は比較的マシでしたが、いくつかのカタログやゴム風船などを盗みました。
それ以外にも、数日前にはおもちゃの食べ物が入ったフェルト製かごを盗んできました。
その中に入っていたものは、以下の食べ物です。
また、青の防寒着も庭の横に置いてありました。
もし、これらの品物に対して心当たりがあれば、連絡を頂いたのちに返還しに参ります。
彼はいつも盗む方法を変えるため、事前に予防もできず、飼い主として我が子のコソ泥行為には大変恥ずかしい思いで一杯です。