去勢手術はもう終わりましたか?
私の猫は丁度1カ月前ほどに済ませてきました。
そこで今回はこれから去勢手術を控えているという方のため、実際のスケジュールやかかった料金、注意点などを余すところなく公開していきたいと思います!
目次
去勢手術とは?
そもそも去勢手術とはオス猫の睾丸を摘出する(生殖能力をなくす)手術のことです。
なぜ去勢をするかというと、オス猫が成熟してくることで、以下の行動を取るようになってくるからです。
- マーキング行動を行う
- メス猫を求めて遠くまで行き、帰ってこなくなる
- 攻撃的になる
- 頻繁な鳴き声
現代では室内飼いが一般的なため、去勢手術をしないと一緒に暮らしていくのが大変になっていきます。
もちろん去勢手術自体に賛否は出ています。
私の去勢手術に対しての意見などは、こちらから確認できます。
【体験記で分かる】去勢手術のスケジュール
去勢手術~術後の抜糸までの一連の流れ、その間に起こった飼い猫のわたげへの体調の変化などを紹介していきます。
※今回紹介するのはあくまで私の通う病院でのスケジュールだったため、一概に以下のように行われるかはわかりません。
- 事前検診と手術日の確認
- 手術日前日~当日の朝の過ごし方
- いざ去勢手術
- (手術後)猫をお迎え
- 抜糸までの1週間の生活
- 抜糸をしておしまい!
1.事前検診と手術日の確認
私の通う動物病院では、基本的に去勢手術前には一度事前検診が必要でした。
ただ忙しい方の場合などは、事前検診をせずそのまま手術日を迎えるパターンもありとのことでした。
なぜ事前検診が必要かと言うと、去勢手術はそもそも体力をとても消耗しますし、猫に大きなストレスがかかるものです。
そのため事前に体調などをチェックしておき、手術を受けることができそうかを確認しておくのです。
手術のスケジュール決めは事前検診をした場合は、検診の日に決めます。
事前検診をしない場合は、電話口でスケジュールや注意事項を確認します。
わたげの場合は、去勢手術の前に嘔吐をしてしまったりなどで体調を崩してしまったため、経過が良くなり次第の手術スケジュールになりました。
ちなみに事前検診をしない場合は、手術日当日に体調のチェックを行い、問題がなければそのまま手術をするとのことでした。
2.手術日前日~当日の朝の過ごし方
手術のスケジュールが決まったら、次に気を付けるべきなのは手術日前日~当日の朝です。
注意点は以下の2つです。
- ご飯は手術日前日の夕方ごろにあげるのを最後にして、その後は絶食(手術日当日の朝もご飯はあげない)
- お水は手術日当日の朝7時ごろまでを最後にして、その後は絶飲
なぜ絶食絶飲するかというと、去勢手術の麻酔時に、ご飯や飲み水が気管に入って窒息する危険をなくすためです。
これはどの子も守る必要がある重要な注意点です。
なお去勢手術は朝早くに預かって、その日の夕方ごろにお迎えというパターンが多いようです。
わたげの場合も、朝9時に来院~夕方5時から7時の間にお迎えというスケジュールでした。
3.いざ去勢手術
そして去勢手術をするために、猫を病院に連れていきます。
病院に連れて行くと、エリザベスカラーをつけ、体調のチェックと絶食の確認をして問題がなければ、そのままお預かりという流れになります。
手術は全身麻酔を使って行うもので、手術自体は数十分ほどですぐに終わるようです。
わたげの場合は昼前には終わったようで、手術終了の連絡は電話で受けました。
その後麻酔が切れて目が覚めてから、少しの間安静にする必要があるため、お迎えは夕方5時~7時という流れでした。
4.(手術後)猫をお迎え
夕方6時ごろに迎えに行くと、手術を済ませたわたげの姿がありました。
当然のことですが、手術後の痛みや慣れない環境によってかなり憔悴しており、四方八方に対して警戒している様子でした。
お迎えの際は睾丸部分にホッチキスがしてあり、抜糸をするのは約1週間後です。
そしてその間は、猫が嫌がろうが「エリザベスカラーは外さないでください」とのことでした。
カラーを外してしまうと、猫は患部をなめたりすることで外してしまい、同時に猫のザラザラとした舌で患部をなめるため、赤く腫れあがってしまいます。
「エリザベスカラーを一番早く外す方法は、抜糸の日まで着けたままにすることです。」という獣医さん言葉は、個人的にとても印象的でした。
ご飯は家に連れ帰ってから、食べるようであれば少しあげても大丈夫で、食べなければ翌日以降からとのことでした。
また痛み止めの薬と患部の化膿止めの薬もそれぞれもらいました。
他の病院ではどうか分かりませんが、私は去勢後の猫に良いご飯を1パック貰いました。
▲私のもらった去勢後猫におすすめのキャットフード
ロイヤルカナン メールケア(Amazon)
去勢後のお迎えは、猫にエリザベスカラーが付けられた状態で行われます。
意外とエリザベスカラーはかさばるため、大きめのキャリーケースがあると便利でしょう。
5.抜糸までの1週間の生活(術後の経過など)
5-1.連れ帰った当日
▲手術後、家に帰ってきたわたげ
家に連れ帰った後ですが、ここが一番大変でした。
事前に言われていたことではありますが、術後の麻酔が切れて痛いようで、ずっと鳴きわめいたり、唾液が多く出てくるようで口をぺちゃぺちゃしていました。
嘔吐こそしませんでしたが、吐き気があったのかもしれません。
中には疲れてずっと眠ってしまうという子もいるようです。
他にも慣れないエリザベスカラーをあちこちにぶつけながら徘徊したり、お水をうまく飲めずお皿をひっくり返してしまう状態でした。
ご飯に関しては手術日は食欲がわかないようで、食べませんでした。
辛そうな姿を見ていると今すぐにでもエリザベスカラーを取ってあげたくなりますが、ここが我慢どころです。
5-2.手術翌日
▲手術翌日のわたげ。大分落ち着きを取り戻しました。
翌日には多少落ち着き、ご飯も食べようとしました。
ただお水を飲むのにも、ご飯を食べるのにもエリザベスカラーが邪魔なようで、初めの頃は私がお水の皿もご飯の皿も抑えながらでした。
薬は苦手ではないようで、ごはんの中に混ぜておけば一緒に食べてくれました。
トイレも特に下痢などはせず、コロコロとした固いウンチをしたため、健康状態は特に問題なさそうでした。
ただ相変わらずエリザベスカラーをあちこちにぶつけながら、翌日は終えました。
5-3.手術2日目~7日目
▲手術2日後のわたげ。この頃にはかなりリラックスするようになってきました。
手術3日後頃からようやくエリザベスカラーに慣れてきたようで、あちこちぶつけることは少しずつなくなってきました。
またお水はこぼしながら自分で飲めるようになってきたのですが、ご飯は難しいようでした。
そこで今まで使っていたご飯皿に高さを付けて、食べやすいようにしました。
すると、こぼしながらも自分で食べれるようになりました。
▲自力でご飯を食べるわたげ
元々上の小さなお皿だけでごはんをあげてましたが、食べずらそうだったため下のお椀をテープで付けました。
こうしてなんとか抜糸予定日を迎えることになりました。
6.抜糸をしておしまい!
抜糸はすぐに終わりました。
病院に連れて行って、わたげを1,2分ほど預けたらすぐに戻ってきました。
これで完了です!
ようやくエリザベスカラーを取れた瞬間は、なんだか感慨深いものがあります(^^)
【領収書つき】去勢手術の料金はいくら?
続いて皆さんが気になるであろう、手術でかかった料金総額についてです!
これは病院によって全く変わってくるのですが、私の場合は以下のようでした。
▲去勢手術当日の領収書
- 麻酔代含む手術代金:14,000円
- 手術後の痛み止めの薬、化膿止めの薬:1,200円
- エリザベスカラーの代金:1,600円
合計16,600円でした。
※今回去勢手術を行った時はたまたま去勢・避妊キャンペーンを行っていたようで、10%OFFで14,000円になったようです。
通常であれば手術代金は15,600円だったので、キャンペーン抜きでの合計金額は18,400円でした。
続いて抜糸の領収書です。
▲抜糸の領収書
- 再診料:1,000円
- 抜糸代:1,000円
合計で2,000円でした。
去勢+抜糸まで全てを合計すると、おおよそ2万円ほどかかると言う感じでした。
猫を飼っている友人に今回の去勢代金の話をしたところ、その方の通っている病院では麻酔含む手術代金で1万円ちょっとで済んだとのことでした。
このように去勢の料金は、病院によって大きく異なるようです。
ただ去勢手術は今のところ、1~2万円前後が定価と言えるでしょう。
実際行って分かった去勢手術の注意点
最後に去勢手術をして感じた注意点を以下に書いていきます。
- 意外とかかる手術以外の料金
- 去勢手術は保険適用外
- エリザベスカラーは慣れさせておいた方が良い?
- 手術後の猫は汚れやすい
- 手術後の心がまえ
【意外とかかる手術以外の料金】
先ほどの領収書からも分かるように、去勢手術は意外と薬やエリザベスカラーの代金など、その他の費用がかさんできます。
お金に余裕がない場合は、せめてエリザベスカラーはアマゾンなどで購入しておき、安い病院を探した方が良いでしょう。
【去勢手術は保険適用外】
これは有名ですが、去勢手術はペット保険適用外です。
どんなケースで保険が使えないかを知りたい方は、こちらをどうぞ。
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【エリザベスカラーは慣れさせておいた方が良い?】
去勢手術に伴ってエリザベスカラーを付けることになりますが、事前につけたことがあるかないかで、かなり猫のストレスの度合いは変わってくると思います。
手術に当たって初めて付けると、手術後の痛み・うっとうしいエリザベスカラーと様々なストレスが猫に降りかかります。
事前にエリザベスカラーに慣れていれば、ストレスは少なくなります。
【手術後の猫は汚れやすい】
去勢手術後、エリザベスカラーを外すまでの猫は汚れやすいです。
カラーがあるとグルーミングができないためです。
普段であれば舐めて取る汚れも残り、結果いつもよりも汚くなってしまいやすいです。
わたげも明らかに、いつもよりみすぼらしい感じになっていました。
身体が汚れている場合は、ウエットティッシュやスリッカーブラシできれいにしてあげましょう。
【手術後の心がまえ】
手術後の猫はとても痛ましい姿になると思います。
どうしてもカラーを外したくなるでしょうが、そこで外してしまうと猫の為になりません。
あらかじめ心苦しい状態になるであろうことを、心にとめておきましょう。
まとめ
去勢手術は初めてだと分からないことづくしですよね。
ただしておかないと、一緒に暮らすのはかなり大変なことになってきます。
どんなスケジュールで何をされるのかを理解したうえで、去勢手術に臨みましょう。