猫の人見知り克服!コツはあいさつと人慣れ訓練の5ステップ!

あなたの猫ちゃんは人見知りしますか?
猫もその子によって様々で、知らない人でも積極的に関わっていくタイプの子もいますし、逆に知らない人が来たら隅っこに隠れてしまうタイプの子などもいます。

今回はそんな人見知り型の猫ちゃんに、人慣れをしてもらうための方法などを紹介していきます。

人見知り猫に多い共通点とは?

人慣れしていない猫の多くは、生後2~7週間ほどの社会化期と呼ばれる間に、人と関わった経験が少ない子が多いです。
この社会化期は猫にとって、その後の性格を形成するのにとても大きな影響を与える期間です。

人だけでなく、この時期に兄弟猫や親猫と一緒に過ごした時間が少ないと、神経質で攻撃的な猫になりやすいです。
人と全く関わってきた経験のない野良猫が、人に対して攻撃的であるのもこれが原因であることが多いです。

また一般にはブリーダーの元ですくすくと育っている子よりも、ペットショップなど早くから親猫の元から離れてしまった子の方が、神経質な子が多いです。

猫のブリーダーのメリットデメリット、ブリーダーとペットショップの違いとは

それではこういった人見知りしがちな猫を飼っている場合に、人慣れさせるにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは家に来たお客さんから、猫に対してあいさつをするようにすることが大切です。

全ての人に対して慣れるまでいかなくとも、特定の人に慣れてもらえればいい場合は、お客さんから猫にあいさつをするだけでもかなりましになるでしょう。

 

猫とのあいさつの仕方

猫と友好的な関係を築きたい場合、あいさつは欠かせません
人同士でも初対面の人に対して、いきなりベタベタ撫でるなんてことはしないですよね(^^;)

それと同じで猫との関係づくりもまずはあいさつが大切です。
ましてや人見知りの子と仲良くなるために、いきなりベタベタ触るなんてもってのほかです。

ただ多くの方は「猫とのあいさつって何?どうやるの?」という考えを持っているのではないでしょうか?
実は猫とのあいさつはそれほど難しいものではありません!

人見知り猫だけでなく、野良猫や猫カフェの猫などと遊ぶ場合も使える知識になるので、覚えとくと簡単に使えます(^^)

以下の3ステップが基本のあいさつの仕方になります。

  1. まずは猫と目を合わせて、ゆっくりとまばたきをします(このとき「好きだよ」などの好意的な感情を持った状態で、リラックスすることが大切です。)
  2. 猫がまばたきを返してくれた、もしくはリラックスしているように見えたら、猫に自分の匂いを紹介する段階に移ります。
    具体的に、眼鏡をかけている人は、耳の後ろのつるの部分を猫の鼻先に持っていきます。
    眼鏡をかけていない人は、指で耳の後ろをこすり、こすった指を猫の鼻先にもっていきます。
  3. 猫が匂いを嗅いだら、ゆっくりとした動きで猫の額の部分を軽く撫でてあげます。

これはアニマルプラネットの人気番組、「My Cat From Hell」のキャットダディとしても有名なジャクソンギャラクシー氏が提唱している挨拶の仕方なので、是非活用してみてください!

こういった挨拶をしても上手くいかない場合や、挨拶すらさせてくれない場合は、次章の猫の人見知りを直すための5ステップを試してみましょう!

【地獄からやってきた私の猫】アメリカで大人気!猫のお悩み解決番組とは?

 

猫の人見知りを直す訓練5ステップ!

猫の人見知りを直すための訓練は以下の5ステップに分かれています。
段階を踏んで訓練をしていきましょう!

ステップ1:猫をケージに入れる

まずは居間など、お客さんが来る部屋にケージを用意して、猫をその中に入れます。
お客さんが部屋に来た際に隅っこに隠れてしまったり、別の部屋に行ってしまうと訓練することができないからです。

 

ステップ2:家族がお客さん役をする

猫がケージに入っている状態で、猫の懐いている家族が玄関のチャイムを鳴らして、お客さんとして入っていきます。
チャイムが鳴って入ってくる人が、知っている人だということで、猫は安心するでしょう。

猫のしつけをする際に大切なのは「関連付け」です。
この場合では猫に、「玄関のチャイムが鳴る=家族が入ってくる」と関連付けて覚えてもらいます

 

ステップ3:本物のお客さんに同じことをしてもらう

続いて本当のお客さんに、先ほどまでと同じことをしてもらいます。
ただお客さんは部屋に入っても、猫に対して触れることなどはせず、ただいるだけにします。
何回か繰り返し、猫が慣れてきたら、徐々にお客さんとケージの距離を近づけていきます。

 

ステップ4:お客さんから猫におやつを与える

猫がケージに入っている状態で、お客さんから猫におやつなどを与えるようにします。

古典的なやり方ですが、やはり餌付けは効果があるんですよね(・∀・)
理論的にも「誰かが来る=おやつを貰える」という関連付けを猫にしてもらえるため、効果は高いです。

 

ステップ5:猫をケージから出して、お客さんからおやつを与える

最後は猫をケージから出して、お客さんが入ってきたら、直接おやつを与えましょう。
こうすることで猫は人が来ることに対して、好意的な印象を持ち、結果的に人慣れ(人見知り解消)していくことにつながります。

また1人のお客さんに慣れたら、別の人を招い、来た際にお菓子を貰えるようにしましょう。
多くの人と接することで、知らない人が来ても良いことが起こる(おやつがもらえる)などの好意的な関連付けができてきます

 

まとめ

猫によっては人見知りする子もいますが、ある程度の人見知りは訓練次第で直すことができます。
お客さんから猫に対してあいさつをすることが大切ですが、上手くいかない場合は5ステップ訓練をすることで、人慣れてしてもらいましょう!

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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