【インタビュー】“買うより助ける選択を”下関動物愛護管理センターからのレスキュー活動を通じ、保護犬猫の現状を発信し続ける動物愛護ボランティア団体「ディ・アンク」

ねこわら君

今回は山口県下関市の動物愛護ボランティア団体「ディ・アンク」さんにお話を伺いました!

「下関動物愛護管理センターに収容される犬猫を減らしたい」
「一人でも多くの市民に、下関動物愛護管理センターの現状を知ってほしい」

その想いで活動を続けています。

この記事は、「ディ・アンク」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

山口県下関市の動物愛護ボランティア団体「ディ・アンク」の活動内容をご紹介します!

「ディ・アンク」発足の経緯について

ねこわら君

ディ・アンクさん発足したのはいつ頃でしょうか?

ディ・アンクさん

当会が発足したのは2018年6月1日です。

ねこわら君

活動を始めたきっかけを教えてください。

ディ・アンクさん

私たちは下関動物愛護管理センターに収容された犬猫たちのレスキュー活動と里親さん探しをしているのですが、発足当時、センターについて知っている市民はほとんどいない状態でした。

ですので、収容されても助けの手を差しのべる人が限られていたため、殺処分になってしまう犬猫たちがとても多かったのです。これでは駄目だと思い、活動を始めました。

ねこわら君

現在、一緒に活動されている方々は何名でしょうか。

ディ・アンクさん

代表夫婦がメインですが、預かりボランティアさんやお散歩ボランティアさん、搬送ボランティアさんなどを含めると約30名くらいで活動しています。

ねこわら君

ボランティアの皆さんは、どのようなきっかけでディ・アンクさんで活動することになったのでしょうか。

ディ・アンクさん

きっかけは人それぞれですが、ブログを見て私たちの活動や想いに賛同された方たちや、保護犬猫を譲渡した里親さんが譲渡後もお手伝いしてくださっています。

ねこわら君

活動の輪が広がると助けられる命も増えるので、嬉しいですよね!

活動実績について

ねこわら君

発足から現在までに下関動物愛護管理センターから引き出し、譲渡した猫の頭数を教えてください。

ディ・アンクさん

センターからだけですと、年間100頭前後は引き出し・譲渡しています。

ねこわら君

下関動物愛護管理センターからの引き出しは、センターから引き出し依頼の連絡が来るのでしょうか。

それとも、譲渡したり預かりボランティアさんが増えたりするなど、ディ・アンクさん側に引き出せる余裕ができたらその都度引き出すのでしょうか。

ディ・アンクさん

基本的には、センターから譲渡対象から外れた犬猫の相談がきます。また、こちらから負傷猫の引き出しのオファーをすることもあります。

 
 
 
 
 
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ねこわら君

犬や猫を取り巻く過酷な現状や、動物と人との幸せのために懸命に活動を続けているボランティアの方々のことを、もっと多くの若い人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

ディ・アンクさん

犬猫にも、私たち人間と同じで感情があります。怒ったり、喜んだり、悲しんだり、怖かったり…。しかし、日本では犬猫などの動物は法律的に物扱いされているのが現状です。

法律だけでなく一般の方たちも、柄・色・顔・サイズ・ブランドなど自分好みの犬猫を欲しがる傾向にあります。まさに物扱いされてます。

「こんな子が欲しい」という感情が先に出てしまい、助けるという選択を忘れている、またはそれに気づかないでいる人たちが多く、自分の都合を優先されます。

まずはそのことに気づいていただきたいですね。犬猫たちも自分と同じ感情を持っている命なんだと。買うより助ける選択をしてほしいです。

ねこわら君

法律を変えるのは難しいかもしれませんが、一人でも多くの方が、犬や猫も人間と同じように感情を持っている大切な命の一つだということに気づいてくれれば、現状はもっと良くなるはずですよね。

保護猫の譲渡について

ねこわら君

続いて保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、里親募集サイトhugu(ハグー)には、譲渡可能地域が広島県・島根県・山口県と九州地方になっていましたが、お間違いないですか?

ディ・アンクさん

ハグーはシステム上10県しか選択できないので上記の地域を選択していますが、譲渡は全国を対象にしています。

ただ、保護犬猫の状態により、遠方への譲渡ができない場合もあります。

ねこわら君

お見合いは下関動物愛護管理センターでおこなうのでしょうか?

ディ・アンクさん

場合によりますが、基本的には里親希望者さんのご自宅へ連れて行きます。「おうち譲渡会」として、何頭か連れて行くことも可能です。

遠方の場合は、ご相談させていただいています。

ねこわら君

譲渡の際、特に重要視していることや理想の里親さんについて教えてください。

ディ・アンクさん

保護犬猫を家族の一員として受け入れていただくことはもちろん、終生飼養、脱走防止対策を徹底してくださる方、信頼関係を築ける方、譲渡後も保護猫の様子をきちんとご連絡くださる方が理想ですね。

ねこわら君

里親希望の方と直接会ってお話したり、メッセージなどでやり取りをしたりする際に、心がけていることがあれば教えてください。

ディ・アンクさん

文章にはお人柄が出ますので、メッセージの場合は何回かに分けて質問させていただいています。それにたいして苛立ちを持たれる方もいるため、何度もやり取りをさせていただきながら見極めさせていただいています。

ねこわら君

里親を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

ディ・アンクさん

ボランティアから1匹迎えていただくことで、また1匹ボランティアが助けることができます。新しい家族を待っている保護犬猫たちに優しい選択をしていただけたらと願います。

ねこわら君

ずっとのお家と優しい里親さんを待っている保護猫たちは、hugu(ハグー)からご覧いただけます!

ボランティア募集について

ねこわら君

Facebookで保護犬猫たちの一時預かり先を募集していますが、現在も募集していますか?

ディ・アンクさん

はい、現在も募集中です。

  • 市内の協力病院まで通える方
  • 物資などを市内にて受け渡しができる方
  • 朝から夕方までの通院やお見合い時には保護っ子を私たちに渡せる方
  • LINEで保護犬猫の様子を写真や動画で報告できる方

は、ぜひご協力をお願いします。

ねこわら君

一時預かりの他に、人手が足りていない活動があれば教えてください。

ディ・アンクさん

はい。

  • 預かりボランティアさん宅から病院までの搬送
  • 預かりボランティアさんへの物資のお届け、その他搬送
  • 里親募集サイトへの投稿
  • 迷い犬猫のチラシ貼りとチラシ剥がし
  • 犬のお散歩ボラ

です。

ねこわら君

どのような方にボランティアさんになってほしいですか?

ディ・アンクさん

私たちを信頼していただける方、活動方針をきちんと理解していただける方、約束を守れて責任感がある方、他人の悪口を言わない方と一緒に活動したいと思っています。

ねこわら君

ボランティア希望の方は、どちらから問い合わせればよいでしょうか。

ディ・アンクさん

問い合わせはお電話かメッセージでお願いします。電話番号は下記のFacebook投稿に記載しています。

ねこわら君

分かりました!

それでは、ボランティアをしてみたい方へ向けたメッセージをお願いします。

ディ・アンクさん

私たちと一緒に、センターで誰にも知られずに殺処分される犬猫たちを助けませんか?皆さんのご参加とご協力をお待ちしております。

ねこわら君

下関市周辺にお住まいの方で「保護犬猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、ディ・アンクさんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

「ディ・アンク」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

ディ・アンクさん

ご寄付は常に募集してます。物資についてはAmazonのほしいものリストを公開していますので、そちらに掲載している物資をご支援いただけると大変助かります。

ねこわら君

ディ・アンクさんの支援金の寄付口座は、下記をご覧ください!
Amazonほしいものリストはこちらです!

継続的なご支援をお願いします!

引用:Facebook

猫の保護依頼について

ねこわら君

ディ・アンクさんは、市民からの犬猫の引き取りはしてないそうですが、市民からの保護依頼や丸投げの連絡などはありますか?

ディ・アンクさん

ありますね。特に子猫の出産シーズンの春と秋は、ほぼ毎日電話やメッセージがきます。

ねこわら君

そのような問い合わせへの対応はどのようにしていますか?

ディ・アンクさん

一方的な引き取り依頼のメッセージには、最近は応えないことにしてます。電話で連絡がきた場合は、最初に電話された目的を聞いて、保護や野良猫相談の場合は受けていないことを伝えています。

ねこわら君

保護依頼をする方に向けて、改めてメッセージがあればお願いします。

ディ・アンクさん

目の前の命を助けたいと思われたのは、あなたです。まず、ご自分で最大限の努力をしてください。

ご自分の力が足りない場合は、ご家族やご友人など、お知り合いにご相談してください。

私たちボランティアも、それぞれに助けたい命を常に抱えています。自分たちで助けたいと思った命を自分たちで必死に助けています。

努力するかしないかの違いだけで、私たちもあなたと立場は同じだということに気づいていただければ嬉しいです。

 
 
 
 
 
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ねこわら君

「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切なのではないでしょうか。

また、自分には何もできないからといって、下関動物愛護管理センター等に猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。

 
 
 
 
 
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「ディ・アンク」の今後について

ねこわら君

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

ディ・アンクさん

今後も下関動物愛護管理センターに収容され殺処分される命を助けて行きたいです。

ただ、私たちに永遠はありません。私たちが引退するまでに、センターの犬猫事情が改善されることを願います。

ねこわら君

まずはセンターのことを知っていただくことが、現状の改善につながるのではないでしょうか。

ディ・アンクさん

そうですね。そのためにも私たちはこれからも、市民がほとんど無関心でいたセンターの事情を発信し続けます。

下関動物愛護管理センターに収容された犬猫たちはどうなるのか、一人でも多くの方に知ってほしいです。

そして、いつかこの活動が不要になることを願ってやみません。

ねこわら君

ディ・アンクさん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

下関動物愛護管理センターでずっとの家族を待っている保護犬猫たちはたくさんいます。

里親にはなれなくても、保護犬猫のために私たちができることはまだまだあるはずです。

下関市周辺にお住まいの方、今回の記事を読んでディ・アンクさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

ディ・アンクさんのブログ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!

ディ・アンクのブログ・SNS

ブログ下関のセンターの犬猫レスキュー活動をしている 『ディ・アンク』のブログ
Instagramディ・アンク
Facebookディ・アンク
Twitter動物愛護ボランティア団体 ディ・アンク

支援先・問い合わせ先一覧

支援金の寄付Facebookの固定投稿をご覧ください。
支援物資Amazonほしいものリスト
お問い合わせ先Facebookの固定投稿に掲載されている電話かメッセージでお問い合わせください。

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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