【インタビュー】“1匹でも多くの小さな命を助けたい”乳飲み子猫の哺乳・離乳・譲渡・TNRなど、多岐にわたる活動を続けるボランティアグループ「にゃん☆ぴーす」

ねこわら君

今回は千葉県のボランティアグループ「にゃん☆ぴーす」さんにお話を伺いました!

発足してもうすぐ8年。
乳飲み子猫の哺乳・離乳・譲渡にあたり嬉しいことや大変なことなど、可愛いお写真と共に詳しく教えていただきました!

この記事は、「にゃん☆ぴーす」の詳しい活動内容を知りたい方や譲渡会の雰囲気を知りたい方、保護猫の里親になりたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

千葉県のボランティアグループ「にゃん☆ぴーす」の活動内容をご紹介します!

「にゃん☆ぴーす」発足の経緯について

ねこわら君

にゃん☆ぴーすさんは、いつから活動されているのですか?

にゃん☆ぴーすさん

2014年10月からです。

私はそれまで千葉市動物保護指導センターで子猫を引き出して、育成・譲渡するボランティアと、保護犬お散歩ボランティアとして活動していました。

現在一緒に活動しているメンバーの中には、にゃん☆ぴーすに加入するまで他の団体に所属して活動していたメンバーもいます。

ねこわら君

発足してもうすぐ8年になるんですね。

個人や他の団体で活動していた皆さんが、にゃん☆ぴーすとしてグループで活動することになったきっかけは何だったのでしょうか。

にゃん☆ぴーすさん

にゃん☆ぴーす発足のきっかけは、他の市で乳飲み子が殺処分になっているのを知ったことです。

当時それを知った有志7人で、乳飲み子たちを助けるために、乳飲み子を引き出し離乳させて譲渡する団体「にゃん☆ぴーす」を作り、活動を始めました。

その後、千葉市動物保護指導センターや千葉県動物愛護センターにも活動の範囲を広げました。

ねこわら君

そうだったんですね。

現在も7名で活動されているのですか?

にゃん☆ぴーすさん

現在稼働してるメンバーは6人です。
休んでるメンバーや、新しいメンバーもいます。

あとは預かりボランティアさんが数名います。

ねこわら君

メンバーの方々とはどのようにして知り合ったのですか?

にゃん☆ぴーすさん

千葉市動物保護指導センターでボランティアをしていて知り合いました。

その後、預かりに協力してくれていた方もメンバーとして加わりました。

主な活動について

ねこわら君

ブログには、『授乳ボランティア』『離乳ボランティア』『譲渡ボランティア』と役割分担をして活動していると記載がありましたが、現在も子猫の週齢や月齢に合わせて役割分担をして活動しているのですか?

にゃん☆ぴーすさん

にゃん☆ぴーす発足当初は上記のように役割分担をして活動していたのですが、今は役割分担をしている余裕がなく、哺乳から譲渡まで全てを担当してるメンバーが4名、離乳から譲渡とSNS担当が1名、問い合わせ担当が1名となっています。

また、子猫の哺乳や離乳などのお世話に関しては、数名の預かりボランティアさんにお願いしています。

ねこわら君

そうなんですね!

子猫の哺乳~離乳のお世話で嬉しいと感じる時や大変だなと感じる時をそれぞれ教えてください。

にゃん☆ぴーすさん

はい。
哺乳期に嬉しいと感じる時は、やはりミルクをグビグビ元気良く飲んでくれた時ですね。
あとは、目が開き、少しずつ猫らしくなって動きが活発になり、トイレを覚えたり、きょうだいたちと遊び始めるのを見る時です。

離乳期は、離乳食をあっと言う間に完食してくれた時や元気いっぱいに動き回り、人懐こさ全開で走ってきて、膝に乗ったり胸元をよじ登ってきたりした時ですね。

提供:にゃん☆ぴーす

提供:にゃん☆ぴーす

提供:にゃん☆ぴーす

ねこわら君

本当に可愛いですね!

にゃん☆ぴーすさん

はい。

ただ、この時期の子猫たちは体調を管理するのが難しく、本当に大変です。
乳飲み子はミルクの飲みが悪かったり、下痢がひどかったりすると、命の危機に直結します。

3~4時間おきの哺乳も、哺乳の度に下痢で汚れた身体を洗うのも大変です。
まず寝不足になります。

また、離乳食を食べるのが苦手な子には、上手に食べられるようにさまざまな工夫をしています。
離乳食を食べるたびに汚れた顔や手足、身体を綺麗にするのもなかなか大変です。

提供:にゃん☆ぴーす

提供:にゃん☆ぴーす

ねこわら君

人間の赤ちゃんを育てるのと変わらないくらい大変なんですね。
里親さんへつなげるのも大変ですよね?

にゃん☆ぴーすさん

そうですね。

保護した猫の体調を整えて、人慣れしてない猫を慣らして、譲渡できる状態にするまでが大変です。
譲渡までいかずに病死する子の看取りは辛いですね。

また、なかなかご縁がつながらない子を長期間保護しているのも大変です。

ただ、譲渡した猫の里親さんから幸せな報告が届いた時は本当に嬉しいですし、この活動をしていて良かったなと心から思います。

ねこわら君

ありがとうございます!

ブログには「行政の動物収容施設(保健所・愛護センター・保護センター)に収容されると連絡が入り、授乳ボランティアが引き出し、育てます。」という記載もあったのですが、行政からの連絡はどのくらいの頻度で入るのでしょうか

にゃん☆ぴーすさん

乳飲み子猫のシーズンである5月〜10月くらいは週1回程度、他は猫の収容があって保護依頼の必要ありとセンターが判断した都度になります。
冬場はほとんどありません。

ねこわら君

行政から連絡があっても引き出せないこともあるのでしょうか。

にゃん☆ぴーすさん

できる限り引き出しています。

引き出せない時は他のボランティアさんに協力を求めることもあります。

保護猫の譲渡について

ねこわら君

続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、活動を始めてから現在までに譲渡した猫の頭数を教えてください。

にゃん☆ぴーすさん

だいたい年間200〜250匹くらい譲渡しています。

ちなみに、2020年8月〜2021年7月までの1年間に譲渡した頭数は226匹でした。

ねこわら君

多くの保護猫たちが幸せになっているんですね!

保護主さんや保護猫によって違うと思いますが、だいたいの譲渡可能地域は決まっていますか?

にゃん☆ぴーすさん

基本的には保護主さんの自宅から車で1時間くらいまで。
遠くても2時間くらいまでですね。

今は千葉県内が多いですが、東京・神奈川・埼玉・茨城あたりまででしたら譲渡可能です。

ねこわら君

譲渡条件の中で特に重要視する項目はありますか?

にゃん☆ぴーすさん

終生愛情を注いでくれることはもちろんですが、二度と不幸にならないよう、脱走防止対策を重要視しています。

ねこわら君

思わぬ事故や怪我など、外には危険がいっぱいですから、里親さんにはくれぐれも気を付けてほしいですね。

にゃん☆ぴーすさんは譲渡会も開催されているそうですが、譲渡会にはだいたい何組くらいの方が来場されますか?

にゃん☆ぴーすさん

少なくて4組10名ほど、一番多くて30組80名くらいです。

引用:ブログ

引用:ブログ

ねこわら君

譲渡会に行きたい方や里親希望の方へ向けてメッセージをお願いします!

にゃん☆ぴーすさん

にゃん☆ぴーすの譲渡会はとてもアットホームです。
ぜひお気軽にお越しください。

初めて猫を飼われる方、またお迎えを迷ってる方、お迎えにあたって心配ごとがある方など、何でもお気軽にご相談ください。

お話を聞いて、そのご家庭に合う猫をご紹介することもできます。

ねこわら君

にゃん☆ぴーすさんの譲渡会日程や里親さんを募集している保護猫の詳細については、ブログInstagramからご覧ください!

「にゃん☆ぴーす」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

にゃん☆ぴーすさん

ドライフードと猫砂ですね。

ドライフードに関しては

  • ロイヤルカナン 成長後期の子猫用
  • ロイヤルカナン インドア キャット用
  • ロイヤルカナン 胃腸が敏感な成猫用

をご支援いただけるとありがたいです。

ねこわら君

にゃん☆ぴーすさんのAmazonほしいものリストはこちらからご覧いただけます。

ぜひ継続的なご支援をお願いします!

猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて

ねこわら君

野良猫を見つけた、保護したが飼えなくて困っている方からの問い合わせはありますか?

また、そのような問い合わせへの対応はどのようにしていますか?

にゃん☆ぴーすさん

問い合わせはよくあります。

原則として保護依頼はお断りしていますが、保護した方や保護したいと思ってる方が責任を持って譲渡までできるよう、保護の仕方・ケアの仕方・里親募集の仕方などをサポートしています。

子猫の保護が少ない時期やメンバーに余力がある時、里親さんから緊急の依頼があった場合は、TNRのお手伝いや子猫の保護をする場合もあります。

ねこわら君

「〇〇に猫がいるからよろしく」などの丸投げの依頼はやめましょう。

また、猫を捨てたり置いて行ったりするのは犯罪です。
絶対にやめてください。

「にゃん☆ぴーす」の今後について

ねこわら君

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

にゃん☆ぴーすさん

はい。

1匹でも多くの保護猫を新しい家族の元に届け、ご家族も猫も幸せになってほしいと願っています。
また、地域でも不幸な猫が減るお手伝いができればと思います。

ねこわら君

にゃん☆ぴーすさんで保護されている猫たちの幸せを私たちも願っています!

にゃん☆ぴーすさん

ありがとうございます。

みなさんにも、まずは保護猫や野良猫の過酷な現状を知ってほしいと思っています。

野良猫は身勝手な人間によって、外で暮らさざるを得なくなった猫たちです。
好きで野良猫になる猫はいないということです。

その上で、保護猫を家族に迎えるという選択肢が世間の常識になればいいと思います。

ねこわら君

にゃん☆ぴーすさん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

「保護猫を家族に迎えるという選択肢が世間の常識になってほしい」という想いは私たちも同じです。

ねこわらはこれからもにゃん☆ぴーすさんの活動を応援します!

千葉県にお住いの方、今回の記事を読んでにゃん☆ぴーすさんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

にゃん☆ぴーすさんのブログ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!

にゃん☆ぴーすのブログ・SNS

ブログにゃん☆ぴーす~千葉保護猫の家族探し~
Instagramにゃん☆ぴーす~千葉保護猫・保護犬の家族探し~千葉譲渡会

支援先一覧

支援金の寄付口座開設しました
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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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