この記事は、「ちた地域ねこの会」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!
ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い・この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
「ちた地域ねこの会」発足の経緯について
ちた地域ねこの会さんはいつから活動しているんですか?
私たちは2011年10月から活動しています。
もう10年以上も活動されているんですね!
発足のきっかけについて教えてください。
個人で地域にいる野良猫の不妊去勢手術をしていた方が集まって、ボランティアグループとして登録しました。
現在一緒に活動されているメンバーは何名いらっしゃいますか?
TNR活動を行っているメンバーは6人ほどです。
その他に、管理している公園のエサやりさんや猫の預かりさん、譲渡会のお手伝い・会計・HPやポスター作成など、得意なことやできることをして当会を支えて下さっている方を合わせると、30人ほどいます。
たくさんの方々が、猫のため地域のためにご自身でできることをしているんですね!
メンバーの皆さんは、知多市在住の方ばかりですか?
いえ、名古屋市・東海市の方もいます。
メンバーの皆さんはどのようなきっかけで、ちた地域ねこの会さんで活動することになったのでしょうか。
私たちは2011年10月に発足しましたが、最初のメンバーは2013年ごろにはグループではなく個々で活動するようになり、ちた地域ねこの会の現在の代表も一人で活動していました。
そんな時期があったんですね!
はい。
当時はまだ知多市からの補助金もなく、地域住民にも地域猫活動が今ほど認知されていない状況でした。
現在の代表は仕事もしながら一人で活動していたので、できることも限られていて、とても大変だったようです。
しかし、代表は猫のことで困っている人を放っておくことができず、できる限り手を差し伸べていました。
すると徐々に助けられたことに感謝した方が「自分にできることがあれば手伝います」と集まりだしたのです。
再び、活動の輪ができ始めたのですね!
そうですね。
最初は、猫のためというよりは、「一人で頑張る代表を助けたい」という方が集まった感じでした。
その後、知多市内の大きな公園にいる野良猫をTNRすることが決まり、猫の数などの調査をしている中で、公園の猫にエサをあげてくださっていた方や、公園猫を気にかけている方たちと出会い、捕獲やエサやりなどを手伝っていただくようになりました。
ブログやHPができ、市内で譲渡会が開催できるようになると、地域猫活動が徐々に周知されるようになり、興味を持った方が預かりボランティアや、広報活動などを手伝ってくださるようになりました。
引用:ブログ
TNR活動について
続いて、TNR活動についてお伺いしたいのですが、TNR活動を続けることで地域住民の反応に変化はありましたか?
はい。
猫が多い地域では、エサをあげている方と近所の方が揉めているケースがよくありますが、猫の不妊去勢手術を行い、今後これ以上増えないことや、エサやりさんが猫の面倒をみてくださることなどを説明すると、この活動に感謝していただくことがよくあります。
そのような時に、猫が好きな方にも嫌いな方にも、猫にとっても、TNRや地域猫活動は有効であると感じます。
引用:TNR実績報告
TNR・地域猫活動をもっと多くの人に知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。
私たちの場合は、知多市が地域猫活動を認めてくださり、補助金が支給されたり、広報に載せていただくようになったことで地域猫活動が周知され、ボランティアも活動しやすくなりました。
市に認められることで、活動の幅が広がり、多くの方に知ってもらえることにつながると思います。
行政の積極的な連携・協力が大切なんですね!
この記事をきっかけに、知多市で「猫のために人のために何かしたい」と思った方にメッセージをお願いします。
ちた地域ねこの会では、捕獲や搬送、子猫・成猫の保護をしてくださる方を募集しております。
できる時だけでも構いません。
助け合いながら活動できればと思います。
お気軽にお問い合わせください。
続いては、ボランティア募集についてお伺いします!
ボランティア募集について
現在、一緒に活動するボランティアさんを募集していますが、ボランティアになるための条件はありますか?
いえ、ボランティアになるための条件は特にありません。
私たちはわりとのほほんとしたメンバーが集まり、自分にできることをできる範囲でしています。
一緒に活動する方も、お互いに助け合いながら細く長く、ご自身でできることを続けてくださればありがたいです。
「こんな人と一緒に活動したい!」などの希望があれば教えてください。
そうですね。
今は特に捕獲に挑戦できる方を募集していますので、初めてのことでもやれそうなことはどんどんチャレンジしてくれる方だと嬉しいです。
ボランティアに関する問い合わせは、メールで連絡をすれば良いですか?
また、最初の問い合わせメールに記載しておいてほしいことがあれば教えてください。
はい、問い合わせはメールでお願いします。
最初の問い合わせメールには名前と電話番号の記載をお願いします。
分かりました!
ちた地域ねこの会さんのメールアドレスは、ホームページのお問い合わせページに記載されています!
知多市にお住まいの方で「猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、ちた地域ねこの会さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。
保護猫の譲渡について
続いて、保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、2021年に譲渡した猫の頭数を教えてください。
はい。
2021年だけで約60匹の猫を譲渡しました。
TNRした猫の頭数はホームページのTNR実績報告ページからご覧いただけます。
当会は、一般の方が保護した猫もネットやブログで紹介し、譲渡会にも参加していただいています。
保護する際のアドバイスや、譲渡の際の手続きに立ち会うなど、できる限りのお手伝いもしております。
現在、譲渡会は開催できない状況ですが、通常であれば毎月2回開催しているのでしょうか。
そうですね。
通常、春~秋は月に2回の譲渡会を開催しています。
冬は猫の頭数が少なく行わない月もあります。
最新の情報はブログの方でご確認ください。
引用:ブログ
ありがとうございます!
保護猫の譲渡可能地域は決まっていますか?
お届けやトライアル中止時の引き取り、猫が逃げてしまった時などに対応できるように車で1時間圏内ということで、愛知・岐阜・三重の3県としています。
良いご縁があった場合は、それ以外でも対応することはあります。
譲渡条件の中で重要視している項目は何ですか?
完全室内飼いや、適切な医療を受けてくださることはもちろんですが、それぞれの猫にとって適切な環境かどうかや、丁寧な対応をしてくださる方かを重要視しています。
譲渡後も幸せに暮らしてもらうためには、大切なことですよね!
里親希望の方と譲渡会でお話する際やメールでやり取りをする際に、心がけていることはありますか?
里親希望の方とお話する際は、ヤンチャである・慢性鼻炎である・甘噛みが強い・ビビりなど、マイナスな印象になりそうなことも最初からお伝えしています。
嘘のないありのままをお話することが、保護猫と家族になっていただく上で大切なことだと思っています。
どんなところも笑って温かく受け入れてくれる里親さんがいいですよね!
そうですね。
私たちは保護した猫たちが人間を大好きになるように、新しい生活に慣れるようにと、毎日心を込めてお世話しています。
どの子にも、窓辺で日向ぼっこをして、気が向いた時に人に甘える、そんなぬくぬくニャン生を送ってほしいと願っています。
「ちた地域ねこの会」への支援について
直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?
そうですね。そろそろ春の子猫シーズンがやってきますので、それに向けての子猫用ミルクやおしり拭き、シーツなどのご支援をお願いしたいです。
あとは、譲渡できずにいるビビりな成猫や、病気の子のエサ代はずっとかかるものなので、ご支援いただけるとありがたいです。
ちた地域ねこの会さんのAmazonのほしいものリストは、こちらからご覧いただけます!
多くの地域猫・保護猫たちに継続的なご支援をお願いします!
猫の保護や引き取りに関する問い合わせについて
ホームページに「当会は、シェルターがありませんので、子猫や負傷猫の保護は、出来ません。」と記載してありますが、それでも丸投げの保護依頼や相談があったりするのでしょうか。
「〇〇に子猫がいます。」「母猫が子猫連れてきた。」という内容のメールが来て、ご自身で保護できませんか?と聞くと、さまざまな理由で「無理です」 と言われることはよくあります。
そうなんですね。
そのような問い合わせがあった場合、どのように対応していますか?
そうですね。
私たちは「ちた地域ねこの会」という名前で活動しているので、知多半島中から依頼がくるのですが、「ケージや捕獲器を貸し出したり、子猫の育て方を教えたり、ネット募集や譲渡会参加などできる限り手伝うので頑張れませんか?」と聞いて、頑張ってくださる方のサポートは一生懸命しています。
基本的に保護はしていませんが、母猫がいない・衰弱しているなど、放っておけば死に直結する時は、「獣医へ連れて行ってノミダニ駆除、体調チェック、検便など最低限の医療を受けさせてから連れて来てください」ということもあります。
「自分には何もできないから、できる人に託す」のではなく、「できる人にアドバイスをもらいながら、自分で行動する」姿勢が大切ですよね。
そうですね。
また、箱に入っていたり、ゴミ捨て場にいるなど明らかに遺棄の場合は警察に通報するように伝えます。
警察に通報すると、遺棄された猫は警察から動物愛護センターへ
つまり、そのまま放っておくより生きられる可能性はグッと上がるのです。
また、猫の遺棄は犯罪ですので、ちゃんと通報することによって遺棄が減ることにつながると思います。
そうなんですね!
それでは、猫についての相談・依頼をされる方へ、改めてメッセージをお願いします。
目の前の子を助けられるのはあなただけです。
頑張ってくださる方を当会は応援します。
ボランティアグループだからといって「〇〇に猫がいるからよろしく」など、丸投げの依頼はやめましょう。
また、猫を捨てたり置いて行ったりするのは犯罪です。
絶対にやめてください。
迷子猫に関する問い合わせについて
迷子猫を探している飼い主さんからの問い合わせはありますか?
また、そのような問い合わせの対応はどのようにしていますか?
はい、ありますね。
「迷子猫のポスターをブログに載せてください」というお問い合わせの場合は、すぐにブログに掲載しています。
「猫が逃げてしまいました!どうしたら良いでしょうか」というお問い合わせの時は、時間勝負なので捕獲器の貸し出し、ポスターの作成など、できることは協力しています。
逃げたばかりの子はまだ家のそばにいることがほとんどです。
昼間は
名前を呼びながら、エサの袋の音をさせ、
家の周りにニオイのつ
たくさんのアドバイス、とっても参考になります!
猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。
愛知県知多市の飼い主のいない猫に関する助成制度について
知多市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。
はい。
知多市では、地区の代表者(区長)が申請すれば、市が行っている地域ねこ不妊手術費用補助事業により、補助を受けることができます。
地区ごとに説明会を開いた後、猫の頭数などを把握して、区長さんが申請します。
引用:ブログ
個人で申請するのではなく、地区で申請するのですね!
ホームページの「協力病院・リンク」に、ちた地域ねこの会さんに問い合わせれば、たけうち獣医病院さんをご紹介いただけるという記載があったのですが、知多市で個人で野良猫の不妊去勢手術をしようと思っている方は、ちた地域ねこの会さんに問い合わせれば良いのでしょうか。
はい、お問い合わせください。
分かりました!
たけうち獣医病院さんが、TNRや地域猫活動に協力してくださることになった経緯を教えてください。
たけうち獣医さんも、「頑張る代表を助けたい」「不幸な野良猫
ボランティアはもちろん先生を尊敬し、とても感謝しています。
そ
ボランティアの努力と、先生の優しさで良好な関係が築けているのだと思っています。
引用:ブログ
お互いを尊敬し、思いやる気持ちが、地域をより良くしていっているのですね!
知多市の飼い主のいない猫の不妊去勢手術への助成については、知多市のホームページをご覧ください!
「ちた地域ねこの会」の今後について
最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。
はい。
耳カットをしているさくら猫を知多市の色々なところで見かけるようになり、地域猫活動を知ってると言われることも増えてきました。
ですが耳カットされていない猫もまだまだ見かけるので、暖かい寝床はあるのかな?と心配になります。
市内で見かける猫がみんなさくら猫になり、誰かにお世話されるようになれば良いなと思います。
人にも猫にも優しい地域でありたいですよね!
そうですね。
目の前にいる1匹だけで良いです。
助けたい子、気になっている子がいたら手を差し伸べてあげてください。
ちた地域ねこの会さん、貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
知多市は、ちた地域ねこの会の皆さんのように、頑張る人を応援したい・助けたいという気持ちを持った人が多い温かな地域だと感じました。
ねこわらはこれからも、ちた地域ねこの会さんの活動を応援します!
知多市にお住まいの方、今回の記事を読んでちた地域ねこの会さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。
ちた地域ねこの会さんのホームページ・ブログ、支援先一覧は下記をご覧ください!
ちた地域ねこの会のホームページ・SNS
ホームページ | ちた地域ねこの会 |
ブログ | ちた地域ねこの会 cat & community ちた |
支援先・問い合わせ先一覧
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お問い合わせ先 | お問い合わせ |
今回は愛知県知多市のボランティアグループ「ちた地域ねこの会」さんにお話を伺いました!
グループから個々の活動時期を経て、またグループとして活動を続けているちた地域ねこの会さん。
活動の輪が再び広がったのは、「一人で頑張る代表を助けたい」という地域住民の想いでした。