【インタビュー】団体発足26年!TNRや里親探しのサポートをおこなうボランティア団体「NPO法人ワンニャン会」

ねこわら君

今回は和歌山県田辺市のボランティア団体「NPO法人ワンニャン会」さんにお話を伺いました!

団体発足から26年。
1件の捨て猫情報がきっかけとなり、現在では50名の方々と不幸な動物を減らすための活動を続けています。

この記事は、「NPO法人ワンニャン会」の詳しい活動内容を知りたい方や保護猫の里親になりたい方、ボランティア活動をしてみたい方に知っていただきたい内容が満載です!

ご紹介記事では掲載しきれなかった発足の経緯や活動への想い、この記事を読んでいるみなさんに伝えたいことなど詳しく掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

和歌山県田辺市のボランティア団体「NPO法人ワンニャン会」の活動内容をご紹介します!

「NPO法人ワンニャン会」発足の経緯について

ねこわら君

NPO法人ワンニャン会さんが発足したのはいつですか?

NPO法人ワンニャン会さん

発足したのは1996年5月です。
その後、市役所の方からの勧めで2002年に法人化しました。

ねこわら君

もう26年も保護動物に関わる活動をしているんですね!
発足のきっかけは何だったのでしょうか?

NPO法人ワンニャン会さん

地元で何かできることをと相談していた時に捨て猫の情報が入り、そのまま飼い主探しの活動をするようになり、現在に至ります。

ねこわら君

最初は動物に限らず、「地域のために何かしたい」と考えていたんですね!

発足時の人数と、現在一緒に活動されている方々の人数を教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

活動開始時は5名でした。
現在はボランティアさん含め50名で活動しています。

ねこわら君

たくさんの方々が、保護動物のために自分にできることをしているんですね!

一緒に活動されている皆さんは、どのようなきっかけでNPO法人ワンニャン会さんで活動することになったのでしょうか。

NPO法人ワンニャン会さん

そうですね。「動物に関わるボランティア活動をしたい」と思っていた方や個人で犬や猫を保護し当会に相談後、活動に興味を持った方などが活動に協力してくれています。

また、当会から犬・猫を家族に迎えてくださった里親さんが「自分にもできることがあれば協力したい」と申し出てくれたケースもあります。

ねこわら君

活動の輪がどんどん広がっていくのはとても嬉しいことですね!

活動実績について

ねこわら君

2021年にTNRのサポートをした猫の頭数と、里親さん探しの仲介をした猫の頭数について教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

はい。
TNRした猫は約220頭、里親さん探しの仲介は約60頭です。

ねこわら君

ホームページ内「ワンニャン会について」のページに、「2020年12月末までの野良猫不妊手術数、・地域猫手術協力頭数約790匹、・地域猫以外約1800匹」とありますが、地域猫以外というのは、リターンせず、里親さん探しをして譲渡した頭数でしょうか。

引用:野良猫の不妊手術サポート

NPO法人ワンニャン会さん

地域猫は和歌山県がおこなっている事業により手術をした頭数で、それ以外は、個人で野良猫の手術をおこなった方への手術代金補助や当会が捕獲・手術・リターンした頭数です。

ねこわら君

ありがとうございます!

NPO法人ワンニャン会さんは、法人化前の活動も含め26年もの間、不幸な動物を減らすために活動を続けていますが、飼い主のいない猫を取り巻く現状は昔と比べて良くなっているのでしょうか。

NPO法人ワンニャン会さん

そうですね、良くなっているのではないかと思っています。
25年前、和歌山県では年間約6,500頭もの犬・猫が殺処分されていましたが、2020年度は945頭の殺処分数と減っています。

猫だけでは2014年から2017年まで田辺市でおこなわれた飼い主のいない猫の不妊去勢手術への補助金事業、また、2016年に和歌山県の地域猫事業がスタートしたことにより、田辺保健所管内の猫の収容数は5年で70%減っています。

ねこわら君

5年で70%減はすごいですね!

外で暮らさざるを得ない猫たちの現状や、保護猫のこと、全国で活動しているボランティアさんたちのことを、もっと多くの人の若い人たちに知ってもらうために必要なことは何だとお考えでしょうか。

NPO法人ワンニャン会さん

若い人たちに猫を取り巻く現状を知ってもらうためには、やはり学校教育が重要になってくると思います。

授業の中で、現在の殺処分の方法が動物たちに苦痛を与えていることや年間の殺処分数がとても多いこと、ペットショップやブリーダーから命を買うことによって不幸な動物を増やしていることなど、保護活動の必要性や命の大切さなどを教えてほしいと思います。

 
 
 
 
 
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保護猫の譲渡について

ねこわら君

続いて保護猫の譲渡についてお伺いしたいのですが、譲渡可能地域は決まっていますか?

NPO法人ワンニャン会さん

そうですね、大阪市内位までなら譲渡可能です。
和歌山県内であれば里親さんのご自宅へお届けもしています。

ねこわら君

譲渡の際、特に重要視する項目や理想の里親さんについて教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

今まで犬や猫を飼われていた経験のある方には、その時の飼育状況を詳しくお聞きしています。
前に飼っていた子が何歳まで生きたのか、何が原因で亡くなってしまったのかなどですね。

また、当会の譲渡条件をクリアできることや、里親さんの年齢と万が一の場合、後を引き継いでくれる方がいることも重要だと考えています。   

ねこわら君

里親希望の問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームからでよろしいでしょうか。

また、最初の問い合わせメールに記載しておいてほしいことはありますか?

NPO法人ワンニャン会さん

はい、お問合せからご連絡ください。
メッセージ本文に保護猫の募集番号を必ず入れて下さいますようお願いします。

ねこわら君

分かりました!

それでは、里親になることを検討している方へのメッセージをお願いします。

NPO法人ワンニャン会さん

ペットショップで命を買うのではなく保護犬・猫を家族に迎えてみませんか?
ぜひお気軽にお問い合わせください。

ねこわら君

ずっとのおうちを待っている保護猫たちは、ホームページの飼主募集ページやブログからご覧いただけます!

ボランティア募集について

ねこわら君

現在、一緒に活動するボランティアさんの募集はしていますか?

NPO法人ワンニャン会さん

はい、募集しています。

ねこわら君

特に募集している活動があれば教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

特に募集しているのは、

  • 手術する猫の捕獲・搬送をしていただける方。
  • イベント開催時に手伝っていただける方。
  • ホームページの管理をしていただける方。

です。

ねこわら君

ボランティアをするための条件はありますか?

NPO法人ワンニャン会さん

いいえ、特にありません。

ねこわら君

NPO法人ワンニャン会様は名称通り犬の保護や譲渡のサポートなどもされているので、犬が苦手な方はボランティアに申し込まない方がいいでしょうか。

NPO法人ワンニャン会さん

いいえ、犬が苦手な方だけでなく猫アレルギーの方でもお手伝いいただけることはあります。
ご自身の「保護動物のために何かしたい!」という想いを大切に、できる範囲で活動に参加していただければ嬉しいです。

ねこわら君

ありがとうございます!
どのような方と一緒に活動したいですか?

NPO法人ワンニャン会さん

そうですね、意見のすり合わせができる方や長く続けていただける方を希望しています。

ねこわら君

ボランティアをしてみたい方へ向けてメッセージをお願いします。

NPO法人ワンニャン会さん

不幸な動物を減らす活動にあなたの力を貸してください。
お問い合わせ、お申し込みをお待ちしております。

ねこわら君

ボランティアの問い合わせ・お申し込みは、NPO法人ワンニャン会さんのホームページのお問合せからご連絡ください!

田辺市周辺や和歌山県にお住まいの方で「犬や猫のため、地域のために自分にできることはないか」と考えている方は、NPO法人ワンニャン会さんと一緒にボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

「NPO法人ワンニャン会」への支援について

ねこわら君

直近で特に必要な支援や足りない物資はありますか?

NPO法人ワンニャン会さん

先ほどお話しした通り、当会は個人で野良猫の不妊去勢手術をおこなった方への手術代を一部補助しています。
ですので、ご寄付をいただけると大変助かります。

あとは、猫の捕獲・搬送ができるボランティアさんを募集しています。

ねこわら君

NPO法人ワンニャン会さんの支援金の寄付口座は、ホームページ内支援のお願いページの下部に記載されています!

ボランティアをしてみたい方は、お問合せからご連絡ください!
ぜひ、継続的なご支援をお願いします!

猫の保護依頼について

ねこわら君

ホームページに犬や猫の保護はしていないことをきちんと記載してありますが、野良猫を見つけた、保護したいが飼えないなど困っている方からの相談や保護依頼はありますか?

NPO法人ワンニャン会さん

以前に比べると減りましたが、あります。

引用:よくある質問

ねこわら君

そのような問い合わせへの対応はどのようにしていますか?

NPO法人ワンニャン会さん

「目の前の子を本気で助けたい」、「自分自身もできる限りのことを精一杯する」とおっしゃってくださる方で、当会も納得できた場合は、できるだけの協力はします。

ねこわら君

保護依頼や相談をされる方に、改めてメッセージをお願いします。

NPO法人ワンニャン会さん

「猫1匹くらい簡単に助けられる」と思っている方もいるかもしれませんが、命を助け守っていくことは本当に大変です。

私たちには保護施設がありませんので、できることには限りがあります。目の前の命を助けたいと思った方は、ぜひ私たちと力を合わせて一緒に頑張って行きましょう。

ねこわら君

「〇〇に猫がいるからよろしく」など丸投げの依頼はやめましょう。

また、猫のお世話をしている地域だからといって猫を捨てたり置いて行ったりするのは絶対にやめてください。
動物の遺棄は犯罪です。

迷子猫に関する問い合わせについて

ねこわら君

ホームページで迷子情報を掲載していますが、迷子猫を探している飼い主の方からの問い合わせは、どのくらいの頻度でありますか?

NPO法人ワンニャン会さん

月に4、5件あります。
台風や花火大会の後が多いです。

ねこわら君

そうなんですね!
犬や猫は、大きな音やいつもと違う状況が苦手な子が多いですから気を付けたいですね。

問い合わせがあった場合、どのような対応をされていますか?

NPO法人ワンニャン会さん

まずは保健所と警察、そして清掃局に連絡するようにお伝えしています。

また、迷子チラシを周辺地域に配布したり、地方紙へ掲載することもおすすめしています。

当会でもホームページに迷子情報を掲載したり、SNSで拡散したりしています。

ねこわら君

猫は飼い主さんが探し出してくれるのを待っています。
決して諦めず、探し続けてほしいと思います。

和歌山県田辺市の飼い主のいない猫に関する助成制度について

ねこわら君

田辺市の飼い主のいない猫に対する不妊去勢手術への助成について教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

はい。
先ほどお話しした通り、2014年から2017年までは飼い主のいない猫の不妊去勢手術の補助事業をしていたのですが、現在はおこなっておりません。

ねこわら君

それでは、TNRは全て自腹でおこなっているのでしょうか?

NPO法人ワンニャン会さん

いいえ、当会は「和歌山県地域猫対策支援事業」の実施団体ですので、地域猫の申請が認可された猫の手術代金は無料です。

ただ、そうでない猫は手術費用がかかりますので、代金の一部を当会が補助しています。

ねこわら君

そうなんですね!
この記事をきっかけに、自分の周りにいる野良猫の不妊去勢手術をしたいと思った方へメッセージをお願いします。

NPO法人ワンニャン会さん

あなたの行動が不幸な猫を減らします。
猫が増えるのはあっという間です。1匹の時に手術をしましょう。

私たちと一緒に一歩でも前進しましょう。

ねこわら君

「和歌山県地域猫対策支援事業」については、こちらをご覧ください!

「NPO法人ワンニャン会」の今後について

ねこわら君

最後に、今後の活動についての抱負や目標があれば教えてください。

NPO法人ワンニャン会さん

はい。
人も動物も幸せに暮らせる地域になることを願って、これからも活動を続けていきたいと思います。

ねこわら君

人間の寿命も延びていますが猫の寿命も延びているので、元気に長生きして、幸せな地域社会を作っていけたらいいですね。

NPO法人ワンニャン会さん

そうですね。
猫の平均寿命は15歳。もっと長生きする子もいます。

今、当会には飼い主さんの高齢化などにより飼えなくなったという相談が増えてきています。
動物を飼うということはその子が天寿をまっとうするまで家族として共に生活するということです。

「可愛いから」と安易に考えず、その子の命に最後まで責任が持てるかよく考えて迎えてほしいですね。

ねこわら君

NPO法人ワンニャン会さん、貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ねこわら君

26年もの間、和歌山県内で活動してきたNPO法人ワンニャン会さんだからこそのお話がたくさん聞けたと思います。

小さなお子さんからご高齢の方まで、すべての人々が身近にいる小さな命のために何ができるかを考える機会になれば幸いです。

田辺市周辺や和歌山県にお住まいの方、今回の記事を読んでNPO法人ワンニャン会さんを応援したいと思った方は、ぜひ継続的なご支援をお願いします。

NPO法人ワンニャン会さんのホームページ・SNS、支援先一覧は下記をご覧ください!

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この記事を書いた人

築山 優希愛玩動物飼養管理士2級 動物介護士 ペット看護士
奈良県で、小学生の娘と5歳になる保護猫(茶トラの女の子)を育てています。 動物好きの娘を犬や猫と触れ合える場所に何度も連れていくうちに、自身の猫に対する苦手意識を克服し、猫を飼いたい!とまで思うようになりました。 その直後に現在の愛猫を自宅近くで保護し、一緒に暮らすように。 猫に長生きしてもらいたい一心で取得した資格を活かし、読みやすい記事をお届けしたいと思います。

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