「目の中に入れても痛くない」とは、目に入れても痛くないと思えるほど、ひどく可愛がるという意味を持つことわざです。
ただどんなにあなたの猫が可愛い存在でも、伸びた爪でひっかかれるのは痛いですよね。
というより伸びた爪でじゃれられるのも相当痛いですw
それに飼い主だけでなく、猫にとっても爪を伸ばしすぎるのは危険です。
例えば、伸ばした爪でカーテンやソファに引っかかったりすると危ないですよね。
最悪の場合は肉球に爪が食い込み歩けなくなることもあります。
そこで必要なのが爪切りです。
今回は正しい爪切りの手順と簡単に済むコツをまとめています!
ぜひ参考にしてみてください。
爪切りが必要な理由
「うちの子は爪とぎしてるから大丈夫じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
爪とぎはあくまで「マーキング」や「爪を鋭くするため」であって、「爪を短くするため」ではありません。
何より伸びた爪でひっかかれるのはかなり痛いです。
それにカーテンや絨毯に引っかけて猫がケガをする可能性もあります。
以上のようにあなたとあなたの飼い猫を守るために、爪切りは必要なのです。
爪とぎのしつけの方法が分からなくて困っている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
猫の爪切りの手順・コツは?
基本的な爪切りの方法・手順
まず猫を膝にのせて後ろから抱きかかえるような態勢を取り、固定します。
爪が出ているか、指先を軽く押さえて爪を出して確認します。
爪の先が伸びている場合は、爪を切るサインです。
▲画像の爪はかなり伸びているので、切りやすいですね。
足をしっかり押さえて、動物専用の爪切りで爪先を1~2mm程度切ります。
このとき注意するのが、切るのは透き通った部分だけにするということです。
色のついている部分は爪の髄です。
ここを切ってしまうと猫はとても痛い思いをすると同時に、出血することもあります。
前足が終わったら、胴体を抱きかかえるようにして、後ろ足も済ませてしまいましょう。
万が一出血してしまった場合は、クイックストップ(止血剤)を使ってみることをおすすめします。
文章で切り方を読んでも、実際に切っているところを見ないとわかりにくいですよね?
下の動画では、実際に爪切りをしている際の手順が一通り撮影されているので、参考にしてみてください。
爪切りの際のコツ
1.こまめに何回かに分ける
猫は爪切りされるのが基本的に嫌いです。
爪切りをする際に暴れてしまう場合は、こまめに何回かに分けて行いましょう。
2.寝ている時に行う
寝ている時は人間もそうですが、猫も無防備になっています。
起きないように慎重に爪切りをすることで、暴れられず済ますことができます。
参考動画(Youtube)
3.猫の指先は軽く押さえる
爪が伸びているか確認する際に、指先を押す必要があります。
確認する際は、強く押すと猫が痛がるため優しくしてあげましょう。
4.台の上にのせて切る
床の上で爪切りをしようとすると、人が屈まないといけないため切りにくいです。
猫を台にのせることで、切る際の態勢が楽になります。
5.前からではなく後ろから切る
猫と面と向かって爪切りするようにすると、猫は逃げてしまいます。
後ろから包むようにすることで不安を和らげることができます。
6.切ったらご褒美をあげる
爪切りが終わったらご褒美をあげることで、爪切りの習慣付けをしやすくなります。
「爪切りされること=終わったらご褒美をもらえる。」と猫の中で相関関係が作られるため、爪切りさせてもらいやすくなるのです。
7.ハサミタイプの爪切りを使う
爪切りは猫用のものはハサミタイプとギロチンタイプの2種類があります。
初心者に使いやすくておススメなのはハサミタイプです。
8.子猫時代から行う
爪切りは子猫時代から行うことで、成猫になってからもさせてもらいやすくなります。
できるだけ早い時期から爪切りの習慣をつけるようにしましょう。
爪切りをいつから開始するのがいいのか?という点に関しては、生後7週目以降が一般的です。
9.洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに猫を入れることで暴れられても噛まれないで済みます。
また洗濯ネットのすき間から爪は出るので、その間から切ることができます。
10.首の後ろをつまみながら切る
猫は首を掴まれるとおとなしくなる習性を持っています。
この習性を利用して、一人が首を掴んでいる間にもう一人が爪を切ります。
参考動画(Youtube)
11.爪切り補助マスクを使う
猫は目隠しされることでおとなしくなる習性を持っています。
これを利用してできたのが爪切り補助マスクです!
このマスクを使うことで猫は目隠しをされた状態になり、なおかつ噛まれる心配もなくなるので爪切りもよりスムーズにできます。
参考動画(Youtube)
爪切りの頻度
爪切りの頻度は2週間に1度がおすすめです。
あまり期間を空けると長くなりすぎ巻き爪になってしまうこともありますし、短すぎるとあまり爪が伸びていないからです。
巻き爪になったことがある方はご存じだと思いますが、本当に痛いですよね。
歩くたびにジンジンとした痛みが襲ってくるような感じです。
人間と変わらず、猫にとっても痛いものなので、できる限り定期的に爪切りは行いましょう。
爪切りを全くせず放っておくと、最悪の場合伸びた爪が折れます。
ひどいときには巻き爪が肉球に食い込み、化膿してしまうケースなどもあるのです。
1度痛い思いをしてしまうと、猫は爪の手入れ自体を嫌がるようになってしまうので気を付けましょう。
巻き爪になってしまった場合は、通常の爪切りとは若干違う処置が必要になります。
詳しくはこちらから確認できます。
爪切りを病院(ペットショップ)に依頼する
自分で爪切りをするのがどうしても難しい場合は、病院やペットショップに連れていきましょう。
病院によって料金は異なりますが、平均500円ほどです。
ただ、場所によって料金は異なりますので、気になる場合は事前に電話で確認するようにしましょう。
まとめ:爪切りは習慣付けが大切
爪切りは猫が嫌がることの一つであるため、定期的に行うのは正直めんどくさいです。
ただ、あなたとあなたの猫のことを考えたときに爪切りは必要ですし、大切なことなのです。
お互いがより快適に楽しく暮らしていくためにも、普段から爪切りの習慣付けを行うようにしましょう。