3分で分かる!猫の爪とぎの理由とその対策方法

あなたの家のソファや壁は、爪とぎによってボロボロになっていませんか?

もしあなたが飼い猫の爪とぎで悩んでいるのなら、爪とぎのしつけをする必要があります。
飼い猫の爪とぎ被害は、「正しいしつけをしてあげること」と、「魅力的な爪とぎ器を用意してあげること」で劇的に改善されます

今回はそんな正しいしつけの仕方を理解することで、爪とぎ被害の対策をしっかりするようにしましょう。
爪とぎの種類についてはこちらのページから確認できます。

爪とぎ

4種類の爪とぎ器から見るそれぞれのメリット・デメリット!

 

猫が爪とぎをする理由

猫が爪とぎをする理由

猫が爪とぎをする理由は、下記2点が挙げられます。

  • 古くなった爪の外層を剥がし、新しくて鋭敏な爪を露出させるため
  • 縄張りにしるしをつけるため(マーキング)

猫は古来よりネズミなどを狩りすることで生きてきました。
狩りをする際に、爪は最も大切な武器になります。

そのため猫は本能的に、爪は常に鋭敏な状態にしておくという癖を持っているのです。
また爪とぎをすることで自身の匂い付けや、引っかき傷を付け縄張りアピールをするのです。

どちらも古来からの習性のため、爪とぎを止めさせるのは難しいと理解してください。

では愛猫が家具などで爪とぎをしてしまっているのを、見過ごすしかないかというと、そうでもありません。

大切なのは「正しいしつけをすること」と「猫が気に入る爪とぎを用意してあげること」です。
そうすることであなたの猫も可能な限り、適切な場所(爪とぎ)のみで爪を研ぐようになります。

 

爪とぎの防止・対策

爪とぎの防止・対策

基本的な爪とぎのしつけ方

まず猫の気に入っている部屋の中央に爪とぎ器を設置します。

爪とぎ器を設置する際のポイントは、猫が手を伸ばした際の高さに爪とぎ器を設置することです。
爪とぎは爪を鋭敏にする以外に、縄張りアピールの意味も持っています。

そして猫はマーキングを高いところでする習性を持っています。
なぜできるだけ高い場所で爪とぎをするかというと、高いところで爪とぎをすることで、自分を大きく見せる目的があるからです。

爪とぎ器を設置したら、その爪とぎ器に猫の前足を当て、爪を研ぐように動かしてあげてください。
そうすることで、設置した爪とぎ器に匂いがつき、自然とそこで爪とぎをするようになります。

そして猫がこれを使い始めたら、徐々に目立たない場所へ移動させます。
最終的には、猫の寝床の近くに爪とぎ器を移動させましょう。

コツは猫が適切な場所で爪とぎをしていたら、言葉をかけて撫でてやったり、ご褒美でおやつをあげたりすることです。
そうすることで、猫も爪とぎ器を継続して使うようになります。

キャットタワー付属の爪とぎなどは、高さも程よく、猫にとって魅力的な爪とぎになりやすいのでおすすめです。

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また現在爪とぎを家具で行っている場合は、その家具の前に爪とぎ器を設置してください
そして猫がそこで爪とぎをするようになったら、徐々に家具から離し目立たない場所へ移動します。

爪とぎ自体をしない時に疑うこと
猫は関節が痛いときには、爪とぎ自体をしなくなります。
そのため、あなたの猫が全く爪とぎをしないときは、病院に連れて行ってあげましょう。

 

タイプ別爪とぎ器の種類

爪とぎ器は大きく分けて4種類に分類することができます。

  • 紙タイプ
  • 布タイプ
  • 麻縄タイプ
  • 木板タイプ

それぞれ色々な特徴がありますが、あなたの猫が好きな物を探ってみてください。
爪とぎ器の種類ごとにどんな特徴があるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

爪とぎ

4種類の爪とぎ器から見るそれぞれのメリット・デメリット!

 

しつけがうまくいかない場合

しつけが思うように上手くいかない場合は、手術で爪を抜くことは一応できますが、全くおすすめではありません。
猫の大切な道具を取り上げてしまいますし、粗相などの問題行動が増えることが統計から分かっています。
何よりめちゃくちゃ痛いですしね。

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大切な爪を取り上げられてしまうことで、かなりのストレスがかかることも容易に想像できます。
そのためどうしても爪とぎのしつけが上手くいかないときは、「ネイルキャップの装着」を考えてみてください

この手段を用いることで、家具への爪とぎ被害はほぼなくなります。
ただ爪を抜くほどではないにせよ、猫にとって多少のストレスを強いることなので、なるべくは爪とぎトレーニングをする方向で考えた方が良いでしょう。

ネイルキャップについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を確認してみてください。

【ストレス?】ネイルキャップ装着に対して猫と飼い主が考えること

また最後に爪とぎをしているからといって、爪切りをしなくていいわけではありません。
完全室内飼いの猫ちゃんならなおさらです。
爪切りに関しても、正しい知識を身につけましょう。

猫の爪切りの手順と切る際の11のコツ!

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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