猫の爪とぎ被害から家具を守るための選択肢として、抜爪手術が挙げられます。
ただ抜爪手術をすると猫に大きな痛みを与えますし、何より彼らの身体の一部をなくすのです。
では猫の爪とぎのしつけが上手くいかないときは、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
いくらしつけをしても、爪とぎ器以外で爪とぎをされてしまうと、どうしてもイライラしてしまいますよね。
それでは共生しているあなたと猫の関係は確実に悪くなります。
そんな状況の場合、ネイルキャップを検討されてはいかがでしょうか?
ネイルキャップの装着は、少なくとも猫が痛みを全く感じることはなく、家具の爪とぎ被害もなくなります。
今回はそんなネイルキャップの良し悪しをまとめているので参考にしてみてください。
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目次
ネイルキャップについて
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ネイルキャップってそもそも何?
ネイルキャップは猫の爪をカバーするゴム製のキャップで”ソフトクロー”とも呼ばれてます。
爪をゴム製のキャップで覆ってしまうことで、猫の爪とぎの被害から家具を守ることができるのです。
猫はネイルキャップを付けている状態でも、爪とぎをするような仕草を見せます。
ですが、家具はキャップによって保護されます。
そのため、爪とぎ被害で家具がボロボロになることを防いでくれるのです。
ネイルキャップは現在日本ではそれほど普及率が高くありませんが、アメリカでは一般的になっており、日本と比べてもかなり利用者が多い状況となっています。
装着の方法・購入場所
爪を適度な長さに切ってから、ゴム製のキャップを爪の上に接着剤で装着するだけです。
装着してから接着剤が乾くのに5分ほど時間がかかるため、その間は猫がキャップをいじらないようにします。
装着が完了すると猫がネイルキャップを外してしまわない限り、4~6週間ほど持ちます。
日本では、大型のペットショップやネット通販で購入することができます。
ネイルキャップの特徴
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飼い主から見たネイルキャップ
ネイルキャップの装着によって、ソファや壁などが爪とぎの被害でボロボロになることはなくなります。
あなたの大好きな猫にカラフルなキャップを着けることでオシャレをすることもできます。
一方ですぐ取れてしまったり、4~6週間ごとに付け直さないといけないため、多少なりとも費用は掛かるようです。
大体1ヵ月当たりかかる費用は1,000~2,000円ほどです。
また、ネイルキャップを付けたときは、接着剤が乾くまでいじってはいけません。
そのため、装着した直後は猫が暴れないように抑えたりする必要もあります。
そういった多少めんどくさい部分もネイルキャップにはあります。
猫から見たネイルキャップ
一方猫視点から見たネイルキャップはどんなものなのでしょうか?
まずネイルキャップを装着することによって、着けられた猫に痛みはありません。
始めはネイルキャップへの違和感から、外すためにかじったりいじったりします。
ネイルキャップは、仮に猫が食べてしまっても非毒性なためその点は安心できます。
そして始めはネイルキャップに対してほとんどの猫が違和感を感じますが、徐々に慣れてきます。
ここまでを読むと、ネイルキャップは万能なアイテムのように思えます。
ただ、猫にとってデメリットが一切ないわけではありません。
多くの猫は徐々にネイルキャップがあることに対して徐々に慣れますが、中には全く慣れることができずストレスを感じる猫もいます。
そもそも爪とぎという行為自体が猫にとって、ストレス解消の役割を担っています。
そのためガリガリと爪を研げなくなると、多少なりともストレスは感じると思います。
ネイルキャップを着けて時間が経っても全く慣れず、長い期間ネイルキャップを外そうとしている場合は、かなりのストレスを感じている証拠です。
そうした場合は、ネイルキャップ自体を止めて、爪とぎできる環境を整えてあげましょう。
まとめ
個人的な意見になりますが、やはり猫の爪とぎ対策はできる限りはしつけによって回避して頂きたいです。
ネイルキャップを着けることによって起こるストレスというのが、人間の目からはどうしてもわかりにくいのがその理由です。
私たちから見て快適そうにしていても、着けられている猫はとてもストレスを抱えている可能性もあります。
先ほども述べていますが、爪とぎはそれ自体が猫にとってのストレス解消法であり、古くからの猫の習性です。
基本的に爪とぎ自体止めさせることはできないのです。
ネイルキャップを着けるのは、しつけがどうしても上手くいかない時にしてみてください。
これまでちゃんとした爪とぎの躾の仕方を知らなかった人は、こちらの記事を読んで今一度あなたの愛猫と向き合ってみましょう。
猫の爪とぎ被害を防ぐために抜爪手術と言う選択肢もありますが、これはおすすめできません。
手術後の問題行動が極端に増えるためです。
抜爪についてはこちらから詳しく確認できます。