猫がぐったりとしていて水を飲んでいない。
脱水症状かもしれないけど、見分け方が分からない。
そんなときってどうしていいか心配になりますよね。
そこで今回は猫の脱水症状の見分け方や原因、応急処置方法などについて紹介していきます。
目次
猫の脱水症状の主な症状とは
猫の体の60~80%程度は、水分によって構成されています。
人間と同じく猫にとっても、体内の水分はとても大切なのですね。
体内の水分が下痢やおう吐など、何らかの原因によってなくなると、猫は脱水症状を起こしてしまいます。
そんな猫の脱水症状の主な症状は以下になります。
- パサついた肌
- くぼんだ目
- 食欲不振
- 口内の渇き
- 皮膚の弾力性の低下
- 無気力
このように、一見それほど命につながる症状には見えません。
ただ猫の脱水症状は猫が水を飲まないでなるよりかは、嘔吐や下痢などなにか別の原因があって、結果的に脱水症状になることが多いようです。
それではどんなことが原因となり、猫は脱水症状に陥るのでしょうか?
猫の脱水症状の原因
猫の脱水症状の原因は主に以下になります。
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
- 猫風邪
- 熱中症
- 糖尿病
- 食道炎
- 膵臓炎
- 癌(がん)
- 急性腎不全
- 慢性腎不全
- 飲水量不足
このように脱水症状を引き起こす原因は様々です。
比較的軽い症状としては「嘔吐・下痢・発熱」などが挙げられ、命を脅かす病気である「癌・腎不全」などの場合も挙げられます。
その他にも単純に猫が水皿から水を飲むのを好まず、脱水に近い症状に陥ってしまうことや、こたつの中でずっと寝ていることで脱水症状になってしまうこともあるようです。
こういった飲水量不足からの脱水症状は、水皿から水が減っているかどうかを確認することが早期発見につながります。
続いて猫の脱水症状の見分け方を紹介していきます。
猫の脱水症状の見分け方
嘔吐や下痢など分かりやすい症状が現れていれば、猫が脱水症状だと気が付きやすいかもしれませんが、中にはあまり症状が表に出ないこともあります。
そういった場合の脱水症状の見分け方は以下になります。
- 歯ぐきのチェック
- 皮膚のチェック
- 飲水量のチェック
1つずつ詳しく見ていきましょう。
※多少の水分不足の場合は、チェックをしても明確には分かりません。
歯ぐきのチェック
猫の歯ぐきは通常、みずみずしく湿っています。
ただ猫が脱水症状に陥るにつれて、猫の歯ぐきは乾燥しはじめます。
こういった乾燥している歯ぐきは粘着質に感じられたり、湿っていません。
歯ぐきを触って粘着質に感じられたり、乾燥しているように思われる場合は、脱水の初期症状と言えます。
※歯ぐきは空気中で急速に乾燥するため、チェックする際は迅速に行う必要があります。
皮膚のチェック(動画あり)
猫の背中の皮膚を指で引っ張って離すと、通常であればすぐに戻ります。
ただ猫が脱水症状に陥っている時は、よりゆっくりと元の位置に戻ります。
▼病気と脱水症状で弱っている時の猫の皮膚チェックをしている動画
動画内0:36~0:50の部分でもわかるように、指で皮膚をつまんで離すと明らかに戻るのがゆったりとしているのが分かると思います。
一方治療が進んでからは、より早く皮膚が戻るようになったのが分かると思います。(動画内6:10~6:25)
飲水量のチェック
猫が水を飲んでいるかどうかも、脱水症状の注意をする際に大切なことです。
水皿を用意していても、猫が全く水を飲んでいなかったら注意が必要です。
猫にも好みがあり、もしかしたら流れていない水などは飲みたくないという子なのかもしれません。
猫の脱水症状の防止対策
脱水症状の多くは、何か特定の原因があって起こることです。
こういった特定の原因が理由で起こる脱水症状を防止するには、猫が健康で過ごせるようにするしかありません。
ただ中には水皿に入ってる水が嫌いで、水を飲もうとしない子などもいます。
そういった原因で脱水症状に近い状態になってしまう場合は、普段から猫が水を飲むようにしてあげる必要があります。
飼い猫があまり水を飲まないという場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
猫の脱水症状の応急処置
原則として飼い猫が脱水症状の疑いがある場合は、獣医さんに診てもらう必要があります。
しかしすぐに獣医さんに診てもらうことができないような状況の場合は、応急処置としてどうにか猫に水分を取ってもらう必要があります。
猫になんとか水分を取ってもらいたい場合は、水皿の水に缶詰のマグロやサーモンのスープなどを混ぜましょう。
他にも食欲がある場合は、ウエットフードに変えるようにしましょう。
またペット用の電解水パウダーを水に溶かすことで、体から失われたイオンを手軽に補給することができます。
一部ネット上ではポカリやアクエリアスを薄めた水が、猫の脱水症状には効くと言われているようです。
ただそれが本当かどうかは、調べてもわかりませんでした。
どうしても気になるという場合は、獣医さんに会った際に聞いてみることをおすすめします。
猫の脱水症状の治療
猫が脱水症状と疑われる場合は、すぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
獣医さんの下では、脱水症状と診断された場合は、点滴を打つこともあるようです。
ただ脱水症状の治療は、その後が大切です。
「なぜ脱水症状になったのか?」その原因を特定して、それを解決することが必要になります。
まとめ
猫は体の調子を話してくれるわけではないため、脱水症状も人と比べて分かりにくいのが特徴です。
飼い猫が脱水症状かな?と思われる場合は、先述のチェックをしてみてください。
ただし明確に大丈夫かどうか分からない場合は、獣医さんに診てもらうようにしましょう。