チョコレートはネギ類と並んで、猫が食べてはいけないものの代表格に当たります。
これはかなり有名な話ですが、今回はなぜチョコレートは危険なのか?
またチョコレートの致死量や万が一の対処法などもご紹介させていただきます(・∀・)
猫とチョコレートについて
なぜチョコレートは猫にとって危ないの?
多くの人はチョコレートが好きだと思いますが、猫にとっては危険なものになります。
チョコレート(カカオ)には「テオブロミン」という苦味成分が含まれています。
その「テオブロミン」をうまく消化することができないため、猫にとってチョコは危険なのです。
消化することができないと、中枢神経にダメージを負ってしまうことがあります。
カカオ含有量が高いチョコ(苦いチョコ)はテオブロミンもより多く含みます。
スーパーなどでも売っているカカオ79%などのビターチョコは特に危ないと考えてください。
どんな症状が出るの?
チョコを食べることで、具体的にはどんな症状が現れるのでしょうか?
症状は猫がチョコレートを食べてから5時間程度で現れるようです。
主に下痢やおう吐、ひどい場合には異常興奮、震え、発熱、けいれんなどを起こします。
そして最悪の場合死んでしまうこともあるのです。
致死量はどの程度?
中毒症状自体は、猫の体重1kgあたり50~100mgで起こるとされています。
重い症状は猫の体重1kgあたり250~500mg程度が危険とされています。
例えば体重5kgの猫の場合、250mgのテオブロミンを摂取すると中毒症状が起こるほど危険ということです。
より分かりやすく具体例を挙げたいと思います。
テオブロミンはチョコによって含有量が異なります。
おおよその含有量は以下のようになります。
- ミルクチョコレート100gあたり155mg
- ビターチョコレート100gあたり500mg
板チョコで表すと、明治やガーナチョコなどは現在は約60gを一枚として売っています。
ですので、(テオブロミンの)含有量は
・ミルクチョコレート1枚当たり93mg
・ビターチョコレート1枚当たり300mg
このようになります。
体重5kgの猫ちゃんは、
5kg(体重)×50mg(テオブロミン)=250mg(テオブロミン)以上を摂取すると危ないと判断されます。
つまりミルクチョコレートは1枚と半分ほど。
ビターチョコレートは丸々1枚食べると危険ということになります。
「あれ?意外と平気じゃない??」
そう思いませんでしたか?
実際私も詳しく調べてみて世間で言われてるほどには、めちゃくちゃ危険というわけではないのかなと感じています。
ペロリとなめるくらいならそこまで問題もなさそうです。
猫にとって猛毒とされる「玉ねぎ」ほどではないようです。
実際に獣医師さんの元にチョコレートを食べたことが原因で、訪れる飼い主さんもめったにいないようです。
ですが、油断は禁物です。
猫にとって危険である。
その事実がある以上は気を付けるようにしましょう。
チョコレートを食べてしまった際に取るべき行動
飼っている猫がチョコレートを食べてしまった際は、ひとまず様子を見ましょう。
あまり多く食べていなければ、問題なく済むケースがほとんどのようです。
ですが仮に異常があるように見えたら、すぐに獣医師の元へ連れて行ってあげましょう。
どうしてもその場で応急処置を行いたい場合は、綿棒などを舌の奥を刺激するように入れます。
私たちが吐いてしまうのと同じようなことを猫にもするのです。
ですが、素人判断で行うのは危ないため、獣医師さんの元へ連れていくのを最優先に考えましょう。
かかりつけの動物病院があると思いますが、定休日や夜間はやっていないと思います。
そういった緊急時に駆け込める最寄りの病院を探しておきましょう。
まとめ
猫がチョコレートを食べることで、危険な症状を引き起こす可能性があります。
最悪死んでしまうケースもあるため、普段から気を付けましょう。
万が一食べてしまった際は、様子を見て、危ないようだったらすぐに動物病院に連れていきましょう。
チョコレート以外にも猫にとって毒になる食べ物はたくさんあります。
併せて確認しておきましょう。
また誤飲・誤食以外にも危険なことはあります。
心当たりがあったら要注意です!
photo credit:CATLOVEHUB