こんなものまで?猫が食べてはいけない18の食べ物とその理由!

「おいしそう!一口ちょうだい!!」
私たちがご飯を食べていると、こんな風に興味津々で寄ってくる猫ちゃんは多いですよね。
ですが、私たちの食べ物を何気なく与えると、思わぬ悲劇が訪れてしまうこともあり得るのです。

人間と猫の消化器官は異なるため、消化できるものとそうでないものがあるからです。
何が猫ちゃんにとっての毒なのかをしっかりと確認しておきましょう。

 

猫が食べると危険な食べ物

今回は危険な食べ物を順に4つのランク別で紹介します。

  • 命の危険があるもの
  • 重い症状になる可能性があるもの
  • 与えない方が良いもの
  • 与えすぎに注意すべきもの

この中でも特に「命の危険があるもの」「重い症状になる可能性があるもの」に関しては、絶対に猫の口に入らないように注意しましょう。

命の危険があるもの

1.ネギ類

ネギ類とは具体的には長ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、らっきょう、ワケギ、あさつきなどを指します。
これらに含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が血液中の赤血球を破壊してしまいます。

症状は食べてから2~3日後に貧血や下痢、血尿、嘔吐、発熱などの症状をもたらします。
最悪の場合死に至ることもあるのです。
ネギ類の成分は加熱してもなくならないので絶対に猫の口に入らないようにしましょう!!

またご飯を食べてるときに、猫がねだってくることもありますよね?
そんなときに気を付けてほしいのが、ネギエキスが入った料理もダメだということ。
例えば玉ねぎエキスの入ったハンバーグやカレー、玉ねぎ入りのシチューなどネギを使った料理も全般的にダメなんです。

猫とネギ類についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事から確認してみてください。

【ニンニクも毒?】猫が玉ねぎを食べちゃった!致死量や対処法は?

 

2.チョコレート

チョコレートの原料であるカカオの成分であるテオブロミンおよびカフェインの過剰摂取によって、猫は急性中毒を起こします
症状は主に下痢やおう吐、ひどい場合には異常興奮、震え、発熱、けいれんなどです。
そして最悪の場合は死に至ることもあります。

またチョコレートはどれも危険ですが、特にカカオ含有量が高いほど危険です。
猫とチョコレートについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事から確認してみてください。

【チョコの致死量】猫がチョコを食べちゃった!症状や死ぬ危険は?

 

3.アルコール

猫はアルコールを上手く分解することができません。
そのためおう吐、震え、下痢などの症状を起こし、最悪の場合アルコール中毒によって死んでしまうこともあります。

体重1kgあたり5.6ml飲むと致命的と言われています。
ですが少量でも十分危険なことに変わりはありません。
おもしろがって飲ませることは絶対にしないように。

猫とアルコールについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事から確認してみてください。

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重い症状になる可能性があるもの

4.アボカド

ペルシンという成分によって中毒症状を起こすと言われています。
主な症状はけいれんを起こしたり、呼吸困難になるなどです。

 

5.パン生地

生のパン生地に含まれるイースト菌が体内に入ってから膨れ上がることで、腹痛をもたらします。
またイースト菌は糖をアルコールに発酵するため、アルコール中毒にも注意が必要になります。

 

6.香辛料

コショウ、唐辛子をはじめとする香辛料は猫には刺激が強すぎます。
嗅覚を麻痺させたり、胃腸への刺激も強いです。
基本的には人間の食事は香辛料をはじめいろいろな味付けがされているので、与えないようにしましょう

 

7.大量のレバー

レバーは少し与える程度なら大丈夫です。
ですが、長期間与え続けるとビタミンAの過剰摂取によって、骨が変形するなどの症状を引き起こしてしまいます。

 

8.ブドウ、レーズン

犬がブドウやレーズンを食べると腎不全の原因になります。
特に皮の部分は危険です。
猫への影響は分かっていませんが、犬がダメなものは猫もダメなものが多いので与えないようにしましょう。

 

9.コーヒー、紅茶、緑茶

これらの飲み物に含まれている「カフェイン」が問題になります。
飲んだ量によっては、下痢、嘔吐、多尿、失禁、てんかん発作、興奮作用を引き起こすことがあります。

ただ、コーヒーをよく飲んでいた猫が38歳まで生きたなんて記録も残っています。
ギネス認定されている最長寿猫なので、気になる方はチェックしてみてください

ギネス認定の長寿猫の年齢は何歳?ギネス猫の長生きの秘訣とは

 

10.飴やガム

キャンディやガムに含まれているキシリトールによって、おう吐、無気力などの症状が出ることがあります。
酷い場合には、血糖値の低下や肝不全を引き起こします。

 

11.鶏や魚の大きな骨

骨は鋭利なためのどや消化管に刺さる危険性が高いです。

 

与えない方がいいもの

12.生の豚肉

生の豚肉を食べることで消化不良を起こしたりします。
加えて生の豚肉にはトキソプラズマという寄生虫が潜伏している恐れがあります。

猫が感染すること自体はさして問題ではないですが、猫の便を通して人間に移る可能性があります。
妊娠中の女性が感染すると、胎児に影響がでてしまうので気を付けるようにしましょう。

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13.牛乳

飲んでも大丈夫と思われがちな牛乳ですが、実際にはダメです。
牛乳に含まれる糖分(乳糖)を上手く消化できず、下痢を起こしてしまう場合があります。

特に成猫に注意です。
猫に与えたいなら猫用ミルクにしましょう。

 

14.ホウレンソウ、ゴボウ

ホウレンソウやゴボウにはシュウ酸が多く含まれており、尿石症の原因になります。
また猫に野菜を与えすぎるとおなかが緩くなります。

 

15.イカ、タコ、エビ、貝類

これらの食物は体内のビタミンB1を分解する効果を持っています。
それが原因で食欲低下、嘔吐、けいれん、ふらつき、後ろ足の麻痺などを引き起こします。

特に生のまま与えるのは危険なので注意しましょう。

 

16.ヒラメなど生魚、魚の干物

マス、タラ、ニシン、ヒラメ、コイなどの生魚はイカやタコと同じように、体内のビタミンB1を分解して麻痺などの症状を起こします。

加熱してから与えるのは問題ありませんが、その場合は魚の骨に気を付けるようにしましょう。
また干物は猫には塩分が強すぎるため内臓の負担になります。

 

17.硬水のミネラルウォーター

軟水のミネラルウォーターにはミネラル分が多く含まれています。
猫はミネラルをうまく消化できないので、それが原因で尿路結石になってしまうことがあります。

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猫の尿路結石の症状と原因は?予防・治療方法についても紹介!

 

18.生卵

生の卵白部分を食べ過ぎすぎることで皮膚炎や結膜炎、成長不良を引き起こす可能性があります。
よく加熱したゆで卵をおやつとしてあげる分には問題ありません。

 

与えすぎに注意が必要なもの

煮干し

マグネシウムやリンが多く含まれており、塩分も高いため尿路結石の原因になる恐れがあります。

たまのおやつとして一つ与える程度なら問題ありませんが、何個も与えるのはおすすめできません。
また猫用煮干しが売られていますが、それも同じです。

 

焼きのり

のりも煮干し同様ミネラル分が高い食材です。
同じく尿路結石の原因になる恐れがあるため気を付けましょう。

 

カツオ節

カツオブシも同じくミネラル分の高い食材です。
ただ猫の食欲増進のためフードにパラパラかけるのはおすすめですが、例のごとく与えすぎには注意です。

 

食べてしまった場合はどうしたらいいの?

万が一記載してきた危険な食べ物を食べてしまった場合は、第一に獣医さんのもとまで連れていくことが大切になります!

基本的に吐かせることになりますが、素人が安易に判断すべきではないので獣医さんの判断を仰ぎましょう。
獣医さんの元へ連れていった際には、「何を、いつ、どれくらいの量食べたのか」を言いましょう。

 

食べないようにするために

猫との共同生活を送っていれば、彼らが私たちの目を盗んで危険なものを食べてしまうこともあるかもしれません。
ですができる限りそうならないために、予防することが大切です。

例えばゴミ箱は蓋つきのものを買うようにしておく。
排水口近くの生ごみ入れはこまめに取り換える。
猫がいる部屋には食べ物を極力棚の中に入れるなどです。

植物にも要注意?
観葉植物や花の中にも猫にとって毒になるものが数多くあります。
基本的には猫草以外の植物は、猫が口にしないように注意しましょう。

猫草は必要なかった?どんな効果があっていつからあげていいの?

身近にあるかも?猫にとって有毒な植物・花

 

まとめ

私たち人間が普段口にしている食べ物でも、猫が食べてはいけないものは数多くあります。
中でも「ネギ類」「チョコレート」「アルコール」の3つは特に危険なため、普段から注意を払うようにしましょう。

そして危険なものを食べた際には動物病院へ連れていくことが大切になります。
猫が危険なものを食べないように、「蓋つきのゴミ箱にする」など普段からの予防対策もするようにしましょう。

食べていけないものはたくさんありますが、実は猫が食べていい意外なものも多くあります。
興味がある方はこちらから確認してみてください。

【栄養管理士監修】猫は野菜も食べられる?猫が食べても大丈夫な食べ物リスト!

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この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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