猫の事故はちょっとしたことで防げる?予防可能な猫の事故7選!

通常、健康な猫は10年以上生きるでしょう。
ただ、猫は予防できたはずの事故が原因でその命が短いものになってしまうことがあります。

そこで今回は、ちょっとした対策をおこなえば防げる、予防可能な猫の事故原因7つを紹介していきます!
現在猫を飼っている方は、心当たりがないかチェックしてみてください!

予防可能な猫の事故7選!

ちょっとした予防で対策ができる猫の事故は以下になります。

  • 交通事故
  • 近所の猫との喧嘩
  • 落下事故
  • 毒・中毒
  • 室内における誤飲・誤食
  • 寄生虫被害
  • 踏みつけ、扉を閉める際に挟んでしまう事故

一つずつ見ていきましょう!

1.交通事故

▼危険性を伝えるため、あえて動画リンクを貼らせて頂きます。
とても痛ましい映像なので、閲覧注意です。

交通事故は放し飼いの猫には、要注意の事故です。
言うまでもなく、猫にとって交通事故は簡単に命を失う可能性のある原因になります

日本全体でのデータなどは出ていないようですが、沖縄のニュース社「沖縄タイムス」からは以下のような調査結果が発表されています。
「沖縄では1日7匹、年間2684匹の猫が車にひかれ死んでいる」というものです。
出典:沖縄タイムス

沖縄は野良猫や放し飼いの家庭が多い県ということもあって、ひかれてしまい亡くなってしまう猫も多いようですが、それでもとても多いと感じませんか?
また、大分では年間で2268件の猫のれき死(轢かれて亡くなっている)が報告されています
出典:sippo(朝日新聞)

それほど、猫にとって交通事故というのは危険なものなのです。
もちろん飼い主さんの飼い方の理念などがありますから、全ての猫を室内飼いをすると言うのは難しいでしょう。

ただ、一つ言えるのは、室内飼いをしさえすれば、こういった交通事故は防ぐことができるものなのです

 

2.近所の猫との喧嘩

猫を放し飼いにしている場合、近所の野良猫と喧嘩になり、怪我する可能性があります。
猫は縄張りが必要な生き物なので、野良猫たちも必ずと言っていいほど自分の縄張り区域を持っています。

そんな縄張りにお家の猫ちゃんが入ってしまった場合、威嚇やケンカにつながる可能性があります
怪我をする可能性もありますし、それだけでなく、野良猫に住み着いている寄生虫や感染症が移ってしまう可能性も否定できません

対策は「室内飼い」にすることです。
これだけで近所の猫との喧嘩は防げます。

 

3.落下事故

室内飼いをしていても、全ての危険を防げるわけではありません。
特に気をつけたいのが「猫の落下事故」です。

猫はある程度高い場所から落ちても大丈夫という認識を持っている方も多いように感じられますが、2階などから落ちてしまうと、骨折の可能性も否定できません
当然それより高い場所から落下した場合は。。。

私も猫を飼っている中でヒヤッとするシーンが数多くありました。
特に肝を冷やしたのが、換気のために窓を開けていたら、景色をみるために猫が身を乗り出していたことです。
当然落ちたらただではすみません。
それ以来、私宅では基本的には窓を開ける際は網戸はかけています。

落下事故対策は、窓枠にガードをつけたり、網戸を張ることで比較的簡単にできます
もしベランダからの景色を見るのが好きな猫ちゃんを飼っているのなら、落下防止ネットなどをつけることで、事故を防ぐことができます。
少しの手間で防げる事故なので、取り組んでみることをおすすめします。

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4.毒・中毒

実は私たちの身の回りには、猫にとって毒になってしまうものが意外と多くあります。
代表的な猫にとっての毒物を挙げると、

  • ネギ類(長ねぎや玉ねぎなど)
  • チョコレート
  • アルコール類
  • 一部の花
  • アロマオイル

こんなところになります。

食べ物で見てみると、ネギ類は本当に危険です。
玉ねぎはくたくたになるまで炒めてハンバーグなどにすることなどがあると思いますが、炒めても危険性は変わりません。
猫が口にすると食中毒による発作や呼吸困難などを招く可能性もあるため、一層の注意が必要です。

気をつけたい花に関しても、様々な種類があるのですが、代表的な例は「チューリップなどの球根類」です。
実際にチューリップを口にしたことで、猫が死亡してしまった事例もあります
もし家や猫の出入りするベランダなどに花を飾る場合は、口にしてしまっても大丈夫な花かどうかをまず調べることをおすすめします。

最後にアロマオイルも、猫が中毒を起こし死亡する事例が挙げられています
アニマルアロマテラピーというものも最近は流行っているようですが、もしそういったものをおこないたいのであれば、アニマルアロマテラピーに精通した医師に相談してからにしましょう。
いずれにせよ、アロマオイルを猫がいる場所で焚くのは本当に危険な行為です。

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5.室内における誤飲・誤食

誤飲は腸閉塞につながり、お腹を切り開く手術につながることなどもあります
起こりやすいですし、危険な室内事故の1つと言えます。

猫に多いのは遊んでいるうちに、うっかり飲み込んでしまうというケースです
猫の舌はザラザラとしており、性質上一度口に入れたものが、奥へ奥へ行くような構造になっています。

特に危険なのは、

  • 輪ゴムや毛糸などの紐類
  • 小さなネズミのおもちゃ

この2つでしょう。
紐類は猫がちょっとくわえて遊んでいるうちに飲み込んでしまい、腸閉塞ということもあるようです。
小さなネズミのおもちゃも同様です。

対策としては、猫の口に入る大きさのものは部屋に出しておかないことです。
先ほど例に挙げた紐類やネズミのおもちゃ、あとはアクセサリーなど、小物類は引出しの中に閉まっておくことで誤飲事故を防ぐことができます。

 

6.寄生虫被害

寄生虫に関しては、「うちの子は室内飼いだから大丈夫!」と考えていませんか?
もちろん放し飼いの子に比べて、室内飼いの猫ちゃんは、ノミやダニ、彼らを媒介とする内部寄生虫などに付かれにくいのは事実です。

ただ、感染の可能性がゼロかと言うと、それも誤りです。
例えば、ノミやダニなどは人の服に飛びついて、室内にやってくることもあります

さらに怖いのが、フィラリアです。
フィラリアは一部の蚊を媒介として犬や猫に感染する寄生虫なのですが、蚊を室内で見たことがないという方はいないと思います。
フィラリアは悪化すると、命が失われることもあります。

こういった寄生虫に関しては、予防薬が販売されており、適切な予防をすることで、その被害を防ぐことができます。
もし予防薬を使いたいという場合は、まずは近くの獣医さんに話を聞きに行くのが良いかと思われます。

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7.踏みつけ、扉を閉める際に挟んでしまう事故

猫が気付いたら足元にいた、扉を閉めようとしたら猫も来ていた。
こんな経験は、猫の飼い主さんなら誰しも一度は経験しているでしょう。

恐らくこういった経験をした方の多くは、大きな問題にはならずに事を終えたはずです。
ただ、こういった事故はときに、猫にとってかなり大きなダメージを与えることがあります

特にしっぽ付近などを損傷してしまうと、「猫ふんじゃった症候群」といって、排泄に問題が出てくる可能性もあります
猫の排泄の看護は、きれいごと抜きで、とてつもなく大変です
人間と違って、オムツひとつ取り換えるのにも、お尻をウエットティッシュで拭くのも暴れるからです。

普段から猫が足元にいないか、付いてきていないか気を付けることだけで防ぐことができる事故と言えるでしょう。

 

いざと言う場合に備えてペット保険を

猫の事故を予防することは、とても大切なことです。
ただ、どれだけ万全を期したつもりでも、見落としてしまっていることはあります。

そういった万が一の事故や、猫が病気になると、一度の治療で30万円を超えることもあります
事実、私の愛猫わたげも「膀胱炎・尿路結石」の治療で、40万円以上の治療費がかかりました

こういった不測の出費に備えて、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
「ペット保険=高い」という認識のある方もいらっしゃるかもしれませんが、大体月々2,000円程度で加入することができます。
それだけで50~70%程度(国民健康保険と同率)の補償を受けることができます。

わたげは保険に入っていなかったために、全額自費負担でした。
保険は病気にかかった状態で加入しても、その病気は対象外ですし、場合によっては加入自体できません。

怪我は必ずしも起こるものではありませんが、病気は絶対にいつかはかかるものです
その時が来てからでは遅いのです。
健康な今の内に加入しておくことを強くおすすめします

【FP監修】失敗しない猫の保険の選び方! 生涯保険料の比較で見た安いペット保険は?

愛猫が膀胱結石で40万円かかりペット保険の重要性を痛感した話

 

まとめ

猫の不慮の事故は、普段のちょっとした予防で防ぐことができます。
具体的には、以下になります。

  • 室内飼い
  • 猫の口に入るものを置いておかない
  • (必要な場合は)寄生虫予防薬
  • 猫が足元にいないか?後ろをついてきてないか確認しながら歩く

こういったことで大部分の事故を防ぐことができるでしょう。
また、いざ治療が必要になった場合に備えて、ペット保険に加入しておくこともおすすめします。

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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【FP監修】失敗しない猫の保険の選び方とは!?