猫が行方不明になることほど、心細いことはありませんね。
ひと月ほど経ってしまうと、「もう見つからないのではないか?」など頭をよぎることもあるかと思います。
ただ、世の中には10年以上経ってから、奇跡の再会を果たしたというエピソードもあります。
今回はそんな行方不明になってから、長年の後に再会したというエピソードをいくつか紹介していきます。
目次
こんなにもある行方不明から帰ってきた猫達

今回は特に長い期間が経ってから、元の家に帰ってきた事例を3つ紹介していきます。
行方不明から6年後に帰ってきた事例
24歳のアリス・トーマスは、当時4歳だった猫の親友「アジェイ」が2012年に家に帰ってこなくなってから、6年が経過していました。
行方不明になってから何カ月も街灯やウェブサイトに迷子猫のポスターを出していたにも関わらず、結局アジェイを見つけることはできませんでした。
6年たったある日、アリスはFacebookにて、ジョンという名前の猫を見つけます。
驚くことにこのジョンという猫は、アジェイと瓜二つだったのです。
両方の耳の周りに付いているオレンジ色のマーク、そして、それ以外の白色。
飼い主とメッセージを交わした後、ジョンが実際には現在10歳のアジェイであることが判明し、かつ飼い主がわずか4マイル(6.4km)先に住んでいることが分かりました。
そして、アリスはアジェイと再会しました。
驚くべきことに、アジェイはまだ彼女のことを覚えていたようで、彼女に呼びかけました。
アリスはこの時のことを次のように説明しています。
「言葉ではあの時の私が、どれだけ衝撃を受けたか伝えきることはできません。」
「私はすぐに彼がアジェイであると分かりましたし、そして彼もわたしを覚えていると確信していました。」
「私が彼の名前を呼ぶとすぐに彼は走り周りました。彼は私の親友で、私の生活に彼を取り戻すことができたのは、本当に素晴らしいことです。」
最終的にアジェイは今、アリスやその家族の元に戻り、落ち着いた生活を送ることができています。
「彼が家に帰ってもらうことができて本当にうれしいです。」とアリスは語りました。
出典:metro(画像あり)
行方不明から10年後に帰ってきた事例
当時29歳だったアレックスは、黒い子猫のリリーが姿を消した時に酷く絶望的な気持ちに襲われました。
アレックスと家族は、彼女が車にひかれたと思っていたのです。
必死にポスターなどを掲げていましたが、彼女を見つけることはできませんでした。
しかし、リリーが姿を消してから10年後、アレックスは動物病院でリリーと再会し、大変な衝撃を受けることとなりました。
リリーはなんと、近所に住む男性に野良猫と勘違いされ、養子として育てられていたのです。
なんとリリーのその時の飼い主は、アレックスの自宅から僅か400ヤード(365m)しか離れていなかったのです。
男性が住む家は、アレックスが娘のエミリーとケイトと毎日一緒に走っていたランニングルートの一部にありました。
リリーの当時の飼い主がもはや彼女を手放そうと考えている際に、獣医によってマイクロチップをスキャンされ、元の飼い主がいることが判明したのです。
アレックスは再会した時のことを、次のように話します。
「私は彼女に再会した時、泣き叫び、リリーにたくさんの抱擁をしました。」
「私にとっては、酷い話でした。彼女と過ごせたはずの10年間を失ったのですから。」
「今回の経験を通して、野良猫を保護したら、何よりもまず第一にマイクロチップが入っていないかを確認してもらいたいです。」
アレックスはリリーのほかに4匹の猫、ハリー、エディ、イモージェン、レオを飼っていますが、リリーはその中にうまく落ち着き一緒に過ごしています。
出典:metro(画像あり)
行方不明から13年後に帰ってきた事例
13年前に行方不明になった猫が戻ってきたら、それは最早「奇跡」の一つと言えそうですね。
そんな事例がアメリカでありました。
ケリー・ラベット(13年前はケリー・アマンドレル)は13年前に行方不明になった最愛の猫と再会しました。
ヘイリーは、※ハイキルシェルター(殺処分率の高い保健所)から一匹の猫を選び、その子を養育のためにアリソンの元に連れていきました。
※アメリカには、殺処分の少ないローキルシェルターと、殺処分率の高いハイキルシェルターという、2つの保健所の種類があります。この点に関しては、こちらのサイトがとても分かりやすく紹介しています。
アリソンは公式のキャットレスキューで、彼女は猫を預かると、ひとまずマイクロチップを確認しました。
すると、猫にはマイクロチップが入っていて、なんとアリソンのいるジョージアから75マイル(120km)も離れたサウスカロライナに住むケリーという人物が飼い主だと判明したのです。
同時に猫の名前がアビーということも分かりました。
アリソンが前年まで飼っていた故愛犬の名前もアビーだったため、この偶然は彼女にとって特別な意味を持ちました。
ただ、残念なことにアビーのマイクロチップに登録されている番号やEメールは既に使用されていませんでした。
飼い主を突き止めるのは困難でしたが、アリソンは「Kelly Amandrell」という人名をFacebookで片っ端から調べ、メッセージを送っていきました。
そして、ケリーはようやくアビーと再会することができました。
アビーはジルと名を改め、今ではとても幸せそうに暮らしています。
「戻ってきた当初は恥ずかしがり屋のようでしたが、数日後には慣れるようになりました。今ではいたるところで私と一緒にいて、私がいるところに彼女がいます。」ケリーは言います。
一方、アリソンは正当な飼い主に猫を再会させることができたことを嬉しく思っています。
空白の期間(13年の期間)については、恐らくアビーは一度誰かに保護されたのではないか。
ただ、そこではうまくいかず、最終的にハイキルシェルターにたどり着く結果となったのではないか。と考えられています。
とにかくアビー(ジル)とケリーが再会できたことが何よりですね。
出典:metro(画像あり)
ここまでは、海外の事例を紹介してきましたが、日本でも行方不明猫が数年の後に戻ってきたという事例はあるようです。
気になる方はこちらをご覧ください。

万が一猫が行方不明になった場合の対策とは

今回ここまでご紹介した事例というのは、正直奇跡的なものと言えるでしょう。
ただ、猫の迷子に関して言える対策は、第一に「猫を行方不明にさせないこと」、第二に、「万が一行方不明になってしまった場合のセーフティネットを用意しておくこと」が大切です。
そのための、具体的な4つの方法を紹介していきます。
やはり室内飼いが大切!
田舎の方では放し飼いをしている家庭も多いですが、都心部の方では現在は室内飼いが基本となっています。
マンションやアパートでは、放し飼い自体難しいですからね。
ただ、室内飼いを徹底すれば、それだけで行方不明になることを防ぐことができます。
室内飼いにあたって運動量の心配などをされる方も多いですが、キャットタワーを用意したり、毎日しっかり遊んであげることで、十分に幸せな生活を送ることができると考えられます。
脱走防止対策を行う
当然ながら、室内飼いをしていても、1階の窓を開けっぱなしなどにしていては、猫は脱走していしまいます。
外へ出てしまわないように、脱走防止対策をしておく必要があるでしょう。
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マイクロチップを挿入しておく
野良猫を拾ったのであれば、その猫は誰かが飼っている猫かもしれません。
もし猫が欲しいと思っていて、飼おうと思っても、すぐに飼い始めるのではなく、必ずマイクロチップを確認する必要があります。
基本的に獣医さんの元に行けば、マイクロチップの確認はできます。
また、自身の猫が万が一脱走してしまった場合や、帰ってこない場合も、マイクロチップが入っていれば、戻ってくる可能性が高まります。
保健所などでは、保護した野良猫にもマイクロチップの確認が行われます。
挿入していない場合は、この機会に済ませておくのも良いかもしれませんね。
首輪は大切!
首輪がなぜ大切かというと、「首輪をつけてる=飼い主がいること」を証明するからです。
猫が万が一遠くへ行ってしまい、誰かに保護されたとしても、首輪に情報を載せていれば、連絡をくれるでしょう。
大切なのは、首輪に住所や連絡先などを書いておくことです。
こうすることで、万が一猫が帰れなくなってしまった場合でも、連絡がいく可能性が高まるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
10年は長すぎるかもしれませんが、1カ月や2カ月後に猫が帰ってきたという事例は限りなく溢れています。
もしあなたが今、行方不明の猫を探しているのであれば、根気強く探していくことが大切と言えるかもしれません。
また、もし現在行方不明になってしまった猫を探しているのであれば、こちらのページがお役に立てるかもしれません。
他にも迷子猫掲示板はネットにも数多くあります。こういったサイトを有効活用するのも一つの手と言えそうですね。
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