「この野良猫ちゃんを私は飼う!」
そう考えたことがある人は意外と多いのではないでしょうか?
ですが、実際飼うとなると家族の理解が必要だったり、毎月発生するエサ代など色々ハードルが出てきますね。
野良猫の場合、健康問題や本当に懐いてくれるのかなど、さらにたくさんのハードルがあります。
「それでもどうしても飼いたい!」という方。
そんな人に必ず読んでおいてほしい野良猫を飼う際の注意、また実際に飼い始めるまでの流れを紹介していきます。
目次
野良猫を飼う際の注意
野良猫を飼うことは大変?
野良猫を飼って暮らすのには、辛抱強さと思いやりを持つことが大切です。
ペットショップなどで買った猫を飼うことに比べるとさまざまな点で大変なことが起こりやすいからです。
- しつけ
- 病気、外傷の治療
- 性格
野良猫を飼い始めてからまず大変になるのが、しつけだと思います。
これまで自由な生活をしていたので色々と問題も出てくると思います。
トイレのしつけに関しては、こちらを参考にしてみてください。
また飼い始めたときから何かしら病気を持っていたり、怪我をしていることもあります。
そして性格に関しては、外で暮らしていた経験からひどく臆病だったり、攻撃的だったりする性格の子も多いです。
猫の人懐こさは、子猫時代にどれだけ人に関わってきたかに確実に関係しています。
野良猫の平均寿命
野良猫は完全室内飼いで暮らしてきた猫と比べて平均寿命が極端に短いです。
家猫の平均寿命が15歳ほどなのに対して、野良猫の平均寿命はなんと2~3歳なのです。
これだけ平均寿命が短い理由はいくつかあります。
- 交通事故の危険
- 栄養不足
- 病気にかかる確率の高さ
- 他猫とのケンカなどによるトラブル
- 大変な環境にあることのストレス
このように室内飼いの家猫と比べると、野良猫は日々危険と隣り合わせで生きているのです。
もちろん野良猫の平均寿命が短い一番の原因は「交通事故」や「病気」なので、あなたが飼い始めた猫に対して健康な生活を送らせることで寿命は伸びます。
それでも野良猫を引き取ってから、すぐに亡くなってしまうかもしれません。
飼ってすぐに看取ることになったとしても、最期まできちんと面倒を見る覚悟で飼いましょう。
どんな野良猫なら飼いやすい?
野良猫を飼う際は可能な限り「生後8週間以内の子猫」か「人によく懐いている猫」のどちらかにすることをおすすめします。
この2つのどちらかでないと飼われる猫、飼い主共に不幸せになってしまう危険性が高いからです。
その理由として、猫の性格形成の流れが強く影響しています。
生後7~8週以内に人と触れ合った経験がある猫は、人に対して寛容的な猫となります。
ですが7~8週以内に人間と関わる機会がないと、人に懐くまでの時間がかなりかかります。
もし成猫でも人になつくようなら、子猫だったときに人と関わって生きてきた経験があるのです。
もしくは以前誰か別の飼い主がいたのかもしれませんし、脱走してしまった飼い猫なのかもしれません。
野良猫を家猫にする4つの手順
続いて野良猫を家猫にする手順についてです。
野良猫を実際に飼い始める際は、以下の4つの手順を踏むことになります。
- 飼いたい猫を捕獲する
- 野良猫かどうか確認する
- 動物病院に連れていく
- 飼い始めた猫との生活スタート!
ペットショップやブリーダーから猫をもらう場合は、受け取ったときから共同生活がスタートになります。
ですが、野良猫を保護する場合は飼うにあたってさまざまなことをしなければいけません。
多少めんどくさいですが、気持ちよく猫との生活をスタートするためにも必ず済ませましょう!
1.飼いたい猫を捕獲する
当たり前のことですが一緒に暮らしたい猫がいる場合、まず家に連れていく必要があります。
子猫などは比較的簡単に捕まえられますが、成猫はどうしたらいいのでしょうか?
キャリーケースと捕獲用の餌を用意します。
キャリーケースの奥に餌を用意して猫が入った際にケースを閉めましょう。
またキャリーケースではうまくいかないという方には、捕獲器も手段の一つとして挙げられます。
ただ捕獲器を使わなければ連れて帰るのが難しい場合は、その後の生活でも大変苦労することが予想されます。
捕まえた猫はキャリーケースの中に入れて、持ち帰りましょう。
手で抱っこして持ち帰るのはあまりおすすめできません。
猫にとって抱っこされるのは、一般的に嬉しいことではないからです。
連れ帰った野良猫には、ほぼ100%病気がついていると思ってください。
連れてくる猫以外にも動物を飼っている場合、病院で健康診断やワクチンをしてもらうまでは先住猫とは接触しないようにしましょう。
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2.野良猫かどうか確認する
野良猫と思って保護してみたものの、実は家猫だったというケースがあります。
もし家猫だったら元々の飼い主さんはとても心配しているでしょう。
そのため野良猫が、本当に家猫ではないか確かめる必要があります。
首輪などが付いていればパッと見で分かります。
パッと見で分からない場合は下記の対応をしておきましょう。
- 警察へ届け出を出す
- 保健所へ連絡をする
- 病院に行った際にマイクロチップが埋め込まれていないかを確認する
警察には拾得届と保管届の2枚の書類を提出することになります。
この際、写真などを付けておくと分かりやすいでしょう。
届を出してから3か月経っても飼い主を名乗る人が現れない場合は、正式にあなたの猫となります。
また保健所にも連絡をしておきましょう。
もしかしたら飼い主さんが保健所へ連絡しているかもしれません。
最後に首輪など見た限りは飼い猫と分からなくても、マイクロチップが保護した猫の中に埋め込まれているかもしれません。
マイクロチップとは、私たち人間の世界でいうところのマイナンバーみたいなものです。
これを読み取ることで、飼い主の情報や連絡先が分かります。
マイクロチップが猫ちゃんに着いてるかどうかは、病院で確認することができます。
※病院によっては対応していないところもあります。
病院へ行った際にマイクロチップの有無も確認してもらいましょう。
マイクロチップについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事を確認してみてください。
3.動物病院に連れていく
私たちが想像している以上に、外の世界は猫にとって生きていくのに大変な世界です。
それを裏付けるように野良猫は、ほぼ100%の確率で何らかの病気に感染していたり、寄生虫に取りつかれています。
そのため連れ帰った猫をすぐに家の中に離してはいけません。
ひとまずご飯やトイレ、簡単な毛布や寝床を用意して、できるだけ早く病院に連れていきましょう。
動物病院に初めて連れていくと、最低でも以下の対応をしてもらうことになります。
- 健康診断(1,000~2,000円)
- ノミ、ダニなど寄生虫の駆除(1,500円)
元野良猫の場合、すでにウイルスに感染している可能性があります。
そういった猫にワクチンを打ってしまうと、それがきっかけで発症することもあります。
元野良猫はワクチンの接種前に必ず感染症の検査をしましょう。
ただ子猫の場合、早めにワクチンを打った方が良い場合もあるため、獣医さんと相談しましょう。
- 予防接種、ワクチン接種(5,000~10,000円)
予防接種は3種混合ワクチンを打ってもらうのか、5種混合ワクチンにするのかで値段が変わります。
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また獣医に診てもらうことで、健康状態のほかに大体の年齢も分かるようになります。
大体の年齢が分かることで、その後の健康管理なども行いやすくなります。
初めて病院に連れていく際には、最低でも1万円は費用がかかると計算しておきましょう。
またノミに関しては、繁殖させないためにも普段から予防することが大切です。
こちらの記事を参考に予防対策を行ってみてください。
4.飼い始めた猫との生活スタート!
病院で健康診断や予防接種、ワクチンを打ってもらったらようやく共同生活スタートです。
とは言っても元々野良で暮らしていた猫のため、静かに、優しく、新しい生活に慣らしていく必要があります。
ただ遊ぶ際は、エネルギーをしっかりと発散させてあげるのが懐かれるコツです。
思う存分遊んであげてください(・∀・)
ふつうは子猫の方が反応がよく、幼ければ幼いほど早くリラックスし、人にもより慣れます。
飼い始めた猫は外の世界の面白さを知っているため、室内だけの生活にストレスを募らせてしまうケースもあります。
それを予防するためにもできるだけケージには入れず、たくさん遊んであげるようにしてあげましょう。
また中には、警戒心が抜けきらない猫もいると思いますが、そんな場合も個性の一つとしてゆっくり見守ってあげましょう。
まとめ
野良猫をどうしても飼いたいという場合は、「生後8週間以内の子猫」か「人に懐いている猫」のどちらかにしましょう。
そうでないと飼い始めても、仲良くなることが難しいからです。
野良猫を実際に飼い始めるためには、以下の手順を踏みます。
- 飼いたい猫を捕獲する
- 野良猫かどうか確認する
- 動物病院に連れていく
- 飼い始めた猫との生活スタート!
元野良猫にはなかなか愛情が伝わりにくいものです。
慣れるまで見守ってあげるやさしさも必要です。
また元野良猫はどうしても外の世界に強い興味を持つ子が多いです。
猫の脱走防止対策についてはこちらのページから確認できます。
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