我が家の猫は日のよく当たる椅子から、外の景色を見ていることが多いです。
そんなほのぼのとした光景を見ていると、ふと「外の世界に興味があるのかな?」なんて思ってしまうこともありますよね。
そこで今回はそんな猫の室内飼いのあれこれについて調べてみました!
目次
どのくらいの人が室内飼いを選んでいるの?
どのくらいの人が室内飼いを選んでいるか知っていますか?
日本ペットフード協会が発表している「全国犬猫飼育実態調査(平成28年度)」の結果によると、猫の室内飼い・放し飼いの割合は以下になるようです。
- 完全室内飼い:71%
- 散歩ありの室内飼い:13.5%
- 室内・屋外半々:12.1%
- 基本屋外:3.5%
このようにみると、現代では約7~8割の方が室内飼いを選んでいて、残り2割ほどの方が放し飼いを選んでいるということが言えそうですね。
地域ごとのデータなどはなかったため、こちらはあくまで推測になってしまうのですが、個人的には都心部ほど室内飼いの割合が高く、田舎の方が放し飼いの割合が高いのではないかと思っています。
都心部では人工が密集しているため、放し飼いをすることで、糞尿の問題などで人目につきやすくなってしまいます。
また車や人通りも多いため、トラブルにも巻き込まれやすいです。
一方田舎などではまだまだ猫がやってきたときに、ご飯をあげるといった飼い方をしている人も多いのではないでしょうか?
これは地域の特性になるため、どちらが一概に良い・悪いというわけではないのですが、現代では室内飼いが基本になってきているのは一つの事実のようです。
室内飼い猫と放し飼い猫の平均寿命の違い
続いて平均寿命の違いを見ていきましょう。(参照:平成28年度全国犬猫飼育実態調査)
- 室内飼い猫:15.81歳
- 放し飼い猫:13.26歳
このように2~3歳ほど室内飼い猫の方が、平均寿命が長いという結果になっております。
正式な出典はないですが、野良猫に関しては更に短く、平均5歳ほどで亡くなってしまう子が多いと言われています。
室内飼いの方が、猫にとって安全であると言うことが分かるものですね。
パッと思いつくだけでも、車や野良猫との喧嘩などの脅威が室内飼いだとないですからね。
ここまでを見ていくと室内飼いの方が圧倒的に良いように思えますが、実は室内飼いにもデメリットなどもあるものです。
続いて室内飼いのメリット・デメリットを紹介していきます。
猫の室内飼いのメリット
まずは室内飼いのメリットを紹介していきます。
放し飼いと比べると、以下のメリットがあります。
- 快適な縄張りがある
- 体調管理がしやすい
- 野良猫とのトラブル防止
- 車事故に遭わない
- 平均寿命が伸びる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
快適な縄張りがある
猫は縄張りの中で生きる動物です。
我が家の猫がメッシュ記事の椅子の上が好きなように、室内飼いをしている場合は、猫ちゃんによって各々お気に入りのスペースがあるはずです。
そんな中でゆったりと暮らすことは猫ちゃんにとっても、かなり快適なことと言えるでしょう。
放し飼いであれば、他の野良猫などの縄張りと被ってしまうことも考えらますが、室内飼いならばその心配はありません。
体調管理がしやすい
放し飼いに比べて、室内飼いをしていることで、猫の体調変化に気付きやすいです。
何より大きな体調管理の指標に、尿便の状態があります。
基本的に猫は体調が良い時はコロコロとした形の良い便を出し、良くない時は緩い便を出すものです。
またそれ以外に、普段の様子を見ていても体調の良し悪しは分かりやすいです。
一方放し飼いの猫の場合、一定時間は外に出ているため、どうしても体調管理がしにくい部分があります。
糞尿は外にしてしまっているかもしれませんし、外出中に菌を保持しているネズミや虫、鳥を食べている可能性も捨てきれません。
他にも外にいることで、野良猫などから風邪をもらってしまう可能性もあります。
このように体調管理という点で見ると、室内飼いの方がしやすいことが分かると思います。
野良猫とのトラブル防止
野良猫の中には「猫白血病」や「猫エイズ」を持っている子がいます。
こうした感染症は喧嘩による噛み傷や、ひっかき傷から移ってしまいます。
ただ室内飼いをしている場合は、野良猫と喧嘩になったりすることがありません。
またそもそもの話、喧嘩をすることで怪我をしてしまうこともあります。
猫は縄張り意識の強い動物であるため、室内飼いの猫が何も知らず外を出歩いていると、思わぬところから攻撃を受けてしまう可能性もあるのです。
車事故に遭わない
放し飼いをしていると、どうしても車の事故に遭ってしまう危険性が出てきます。
一方室内飼いをしている限りは、車に轢かれてしまうという危険性はありませんよね。
特に都心部などは車の往来も多いため、気をつけたい点と言えるでしょう。
平均寿命が伸びる
先ほどもデータを紹介したように、室内飼いと放し飼いとでは平均寿命が異なることが分かっています。
寿命が伸びる理由としては、以下が考えられます。
- 体調管理がしやすい
- ネズミなどを食べることでうつる感染症の防止
- 野良猫とのトラブル防止
- 車事故に遭わない
このような点から、放し飼いの子よりも寿命が伸びることが分かります。
猫の室内飼いのデメリット(気をつけるべき点)
ここまで室内飼いのメリットを挙げてきましたが、一方で室内飼いのデメリットは以下が挙げられます。
- 猫によってはストレス
- 電気コードをかじる危険
- 野菜や花なども種類によっては危険?
- 爪切りをしないと危険
- 運動不足の可能性
1つずつ見ていきましょう。
猫によってはストレス
猫ちゃんによっては窓から外を眺めて、ゆっくりとするのが日課の子もいますよね。
我が家の猫もそうなのですが、外に蝶なんかが飛んでいると、飛び掛かりたいのか「カッカッ」と声を出しています(^^)
そういった外に出たがっている、もしくは興味を持っている猫を室内飼いし続けることによって、猫ちゃんによってはストレスになってしまうことが考えられます。
また特に元々外で暮らしていた、元野良の子は外の世界の楽しさを知っているため、尚更ストレスを溜めてしまうことがあるでしょう。
こういった室内飼いによるストレス発散に関しては、猫ちゃんのライフスタイルの1つである、狩り遊びや、隠れ場所の提供をすることが大切と言えるでしょう。
電気コードをかじる危険
放し飼いだから大丈夫と言うわけではないですが、室内飼いの猫の場合、特に電気コードを噛まないように気をつけてあげる必要があります。
我が家の猫もそうなのですが、電気コードを噛むのが好きな子はとても多いものです。
コードがつながった状態で噛んでしまうと、感電から重症になってしまうこともあります。
特に子猫の場合は、まだまだ噛み癖を持っている子も多いため、コードはなるべく猫の手の届かないところにやるなどの工夫が必要になってきます。
それでも興味を示す場合には、コードの保護カバーを付けるなど、何らかの防護策を取ることが大切でしょう。
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野菜や花なども種類によっては危険?
室内飼いだから、猫が危険なものは何も食べないというわけではありません。
室内にも猫が食べると危険なものは多くあり、野菜や花なども猫にとって危険なものが多くあります。
猫が食べてはいけないものは数多くあるため、ここですべてを紹介することは出来ませんが、特に危険なものとしては「ネギ類」「チョコレート」「アルコール」「イカ・タコ」などが挙げられます。
より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
爪切りをしないと危険
放し飼いの猫の場合、アスファルトの上を歩くことで、自然に爪は研磨され擦り減っていきます。
ただ室内飼いの場合、歩くのはフローリングや畳の上など研磨されることはありません。
爪とぎなども爪が短くなるわけではないため、室内飼い場合、爪は伸びてくるものです。
そのため定期的に爪切りをしてあげる必要があります。
1週間~2週間に1回ほどのペースで切るようにしましょう。
爪を伸ばしたまま放っておくと、爪が肉球に食い込んでしまったり、爪が飼い主さんの目に入ってしまうなどいくつかの危険なことが考えられるのです。
もちろん基本は伸ばしっぱなしにしていると、自然と爪が折れて、適切な長さになるものです。
ただ室内飼いの子の場合は、基本的に爪切りが必要と言えるでしょう。
運動不足の可能性
放し飼いの猫の場合、毎日外を自由に歩き回ることができます。
当然のことながらそれでもぽっちゃりしている子はいるでしょうが、室内飼いの子よりかは太っている子の割合は少ないと思われます。
一方室内飼いの猫の場合、行き来できるスペースはどうしても限られてしまいます。
そのため中には一日中のんびりとしていることから、少しぽっちゃり目になってしまう子も多いでしょう。
そんな彼らの運動不足を解消するには、「上下運動ができるスペースの提供」と「毎日遊んであげること」が必要になってきます。
猫は上下運動にエネルギーを必要とすると言われています。
そのため上下運動のできるスペースである「キャットタワー」や「キャットウォーク」の設置。
そして猫のライフサイクルの1つである「狩り」を遊びによって、代替してあげることで太り過ぎという事態は避けることができるでしょう。
まとめ
現在は7割ほどと多くの人が室内飼いを選んでいますが、やはり室内飼いにも良い点・悪い点はあります。
ただ私はこれまで猫の室内飼いをしていて、大きな問題を感じたことはないですし、愛猫もそうだと思っています。
大切なのは、いかに室内飼いをしている際の、ストレスを取り除いてやることができるかなのではないでしょうか。
どうしても外に脱走しようとしてしまう子を飼っている場合は、脱走防止などをしてあげる必要もあります。
気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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また室内飼いでも意外なところに危険が潜んでいるものです。
心当たりがあったら要注意です!