猫を飼っている以上、一度は抱っこしてみたいものですよね。
けれど、多くの猫は基本的に抱っこが苦手です。
今回はどうして猫は抱っこが苦手なのか、そしてどうすれば抱っこをさせてくれるのかを紹介していきます!
目次
どうして猫は抱っこを嫌がる?
基本的に多くの猫は抱っこされることを嫌がります。
実際抱っこされそうになると、暴れて逃げてしまう子は多いですよね。
なぜ猫はこれほど抱っこされるのを嫌がるのでしょうか?
抱っこを嫌がる猫には主に3つの理由があるのです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 不自由な態勢になるから
- 抱っこに対して良くない印象があるから
- 抱っこの仕方が変だから
不自由な態勢になるから
猫が抱っこを嫌がる原因は、これが8割以上を占めるのではないでしょうか?
抱っこはしてる方はそう感じなくても、猫からすると不自由な態勢になります。
すぐに動けないもどかしい態勢なのですね。
そのためいつもの自由に動ける状態に戻ろうとする子が多いのです。
抱っこに対して良くない印象があるから
一部の猫は「抱っこをされる=嫌なことが起こる」と考えていると思われます。
例えば抱っこが必要になるのはどんな時でしょうか?
多くの場合は病院などに連れていくために、キャリーケースにいれたりする場合だと思います。
病院でも診察台に上げるために、抱っこをすることもあると思います。
そして病院で過ごす時間は猫にとってあまり嬉しい時ではないと思います。
このように猫が「抱っこ=嫌なことが起こる」と、関連付けて逃げてしまっている可能性があります。
またそういった関連付けをしてなくとも、無理やりに抱っこされること自体が嫌という子も多いです。
抱っこの仕方が変だから
抱っこされること自体は嫌いじゃないけど、飼い主の抱っこの仕方が良くないということもあります。
代表的なのが首や上半身だけを持つ抱っこです。
これでは猫の態勢はとても不自由になってしまいます。
猫がされて嬉しい抱っこの方法、タイミングなどについては次の章で解説していきます!
嫌がられない抱っこの仕方
猫に抱っこをするにはいくつかのポイントがあります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- しっかりしたブリーダーの元で育った猫を引き取る
- 子猫の頃から抱っこする
- 夏よりも冬の方が抱っこをしやすい
- 猫の機嫌が良い時を見分ける
- いざ抱っこに挑戦!
こうしてみると多いですが、端的に言ってしまえば「猫の機嫌の良い時に、嫌がられにくい抱っこをする」のがポイントです。
しっかりしたブリーダーの元で育った猫を引き取る
まずはどのような猫が抱っこを嫌がりにくいかについて紹介していきます。(抱っこ好きな猫の種類については後述しています。)
猫は生後3~7週ほどの頃に社会化期という時期を過ごします。
社会化期とは猫にとっての世界の見方が決まる時期です。
この時期に親猫や兄弟猫、その他の動物などと共に過ごすことで世界がどのようなものなのか、他の猫との関わり方など適応能力を身に着けていきます。
逆にこの時期に親猫から愛情を受けなかったり、他の猫と接する機会がないと内向的で警戒心の強い子になりやすいです。
人との関係に関してもこの時期の影響が強く、社会化期に人と接する機会があれば人に対しても友好的な子になりやすいです。
もちろん個体ごとの性格の差もありますが、社会化期の過ごし方が猫の性格の形成に大きな要因を果たしているのは間違いないようです。
ペットショップなどで展示されている猫は、多少暴力的で内向的な子が多いです。
その理由はペットショップで展示される子の多くは、小さいころに親猫や兄弟猫から離されてペットショップに展示されるからです。
一方しっかりとしたブリーダーのもとで育った子は、ブリーダーからの愛情を受けると同時に、親猫や兄弟猫と接しながら成長します。
こういった子の方が外交的で、人とも仲良くなりやすいのです。
子猫の頃から抱っこの習慣を
猫は何をし始めるにしても、子猫の頃から始めると習得が早いです。
成猫より物の見方が定まっていないため、物事を素直に受け入れやすいのですね。
子猫の頃から抱っこする習慣をつけることで、成猫になってからも変わらず抱っこをさせてくれるようになります。
冬にコミュニケーションを取る
抱っこに関しては夏よりも冬の方がしやすいです。
お察しの通り、それには気温が関係しています。
夏は猫にとっても暑く、あまり積極的にくっつこうとはしませんが、冬になると猫は暖かいところを求めて探し回るのです。
あなたの膝の上が暖かい場所だと分かれば、そこでまどろむことが増えてくるでしょう(^^)
猫の機嫌が良い時を選ぶ
抱っこをするのに良いタイミングは猫の機嫌が良い時です!
猫の機嫌が良い時はあなたにスリスリしてきたり、しっぽを立てて近寄ってくるときなどです。
このとき猫は「構ってくれ!」と考えています。
このように猫の機嫌がよく、あなたと触れ合いたいと考えている時に抱っこをするようにしましょう。
猫の考えがうまく読み取れないという方はこちらを参考にしてみてください。
いざ抱っこに挑戦!
猫の機嫌もよく、抱っこに適したタイミングだと思ったら抱っこに挑戦してみましょう!
実は抱っこの仕方と言っても実はいくつかの種類があります。
最も良い抱っこは、猫が「安定感」を感じられる抱っこです。
よく体から離して抱っこをしようとする人がいますが、それだと猫の体は安定せずかなり不安定になってしまいます。
正しい抱っこは画像のように手を猫のわきに入れて、もう一方の手でおしりと後ろ足を支えてあげるのです。
こうすることで猫は安定された状態となり、嫌がりにくくなります。
実際にうまい抱っこの仕方を紹介している動画があるため、ぜひ参考にしてみてください!
動画でもやはり抱っこをする前には、しっかり猫をリラックスさせているのが分かりますね(^^)
長くなるため動画は一部のみにしていますが、この動画投稿者様は他にも2匹の猫を抱っこしています。
とても慣れていて自然な抱っこの仕方になっていますね。
抱っこの仕方に関しては、それ以外にもいくつかあります。
猫によって、安心できる抱っこポーズは違うため、いくつか見てみるのもアリです。
抱っこに慣れない猫もいる
ここまで猫の抱っこの仕方を紹介してきましたが、実際のところどうしても抱っこが嫌いな猫はいるものです。
そういった猫の場合は、あまり無理やり特訓するのは大きなストレスになってしまいます。
どうしても難しいと思う場合は抱っこをせず楽にさせてあげましょう。
それでもあきらめきれないという人は、こちらの商品などを試してみるのも一つの方法かもしれません。
お腹のポケットの部分に猫が入り込めるようになっています(^0^)
抱っこが好きな猫の種類
純血種の猫の一部は抱っこ好きな猫の種類として知られています。
代表的な抱っこ好きの種類としては「ラグドール」や「バーマン」「ラガマフィン」「セルカークレックス」になってきます。
中でも「ラグドール(Ragdoll:英語でぬいぐるみの意)」は、その名前の由来がぬいぐるみのように抱っこを嫌がらないためつけられた猫種です。
もちろん個体ごとに性格が違うため、上記の種類の子は皆抱っこが好きというわけでもありませんが、抱っこ好きな子は多いです。
今後猫を飼う予定があり、抱っこ好きな子が欲しいという方は是非検討してみてください!
まとめ
抱っこは猫にとって基本的に苦手なことの一つです。
ただ正しいタイミングで正しい抱っこの仕方をすれば、猫によっては抱っこをさせてくれるかもしれません。
是非あなたの愛猫も抱っこをさせてくれるか試してみましょう!
抱き方についてはこちらの記事でより詳しく解説をしています。
photo credit:Chris B Richmond Purr-Fection via photopin (license)、Ana Rodríguez Carrington