猫の寿命は平均15年程度と言われています。
当然のことながら、それより短くして生涯を終えてしまう子がいれば、それ以上の時間を生きる子もいるわけです。
今回は、長寿で知られている猫たちについて紹介していきます。
目次
世界で最も長生きした猫の年齢【ギネス認定】
記録に残っている上で、史上最も長生きした猫はどんな子なのでしょうか?
今回はギネス認定の最長寿猫を含む、5匹の長寿猫を紹介していきます。
- クリームパフ:~38才
- グランパレックスアレン:~34才
- サラ:~33才
- スクーター:~30才
- コーデュロイ:~27才
ギネス認定の最長寿猫:クリームパフ

- 記録名:史上最も長生きした猫
- 名前:Creme Puff(クリームパフ)
- 性別:メス
- 記録:38歳3日(1967年8月3日~2005年8月6日)
- 飼い主:Jake Perry
- 国・場所:アメリカ、テキサス州オースティン
ギネス認定の最長寿の猫は「クリームパフ」です。
とても可愛らしい名前ですよね(^^)
クリームパフは日本語で言うところの「シュークリーム」に当たるらしいです。
そんな可愛らしい名前を持つクリームパフは、38歳まで長生きしました。
人間換算年齢だと、164歳に当たります。
これは、正規の発明王エジソンや、歴史上の人物である犬養毅などが、現代まで生きているようなものです。
こうして考えると、クリームパフちゃんがいかに長生きで、世界を見てきたのかがよく分かりますね。
グランパレックスアレン

- 名前:Granpa Rexs Allen(グランパレックスアレン)
- 性別:オス
- 記録:34歳2ヵ月(1964年2月1日~1998年4月1日)
- 飼い主:Jake Perry
- 国・場所:アメリカ、テキサス州オースティン
スフィンクスとデボンレックスのミックスであるグランパレックスアレンも、クリームパフに負けず劣らず長寿の猫です。
ただ、何よりも驚くべきなのは、クリームパフと飼い主さんが同じだということです。
同時期に生きた2匹の猫は、どちらもJake Perrryさんに育てられた猫なのです。
Jake Perryさんは大の猫好きで、上記2匹以外にもたくさんの猫を飼っていたようです。
そして、その内の3分の1ほどの猫たちは、30歳を超えていたようなのです。
ジェイクさんが、いかにして飼っている猫を長生きさせたかの秘訣については、【後述】しております。
サラ

出典:Atthevets
- 名前:Sarah(サラ)
- 性別:メス
- 記録:33歳6ヵ月(1982年3月~2015年9月)
- 飼い主:Fleur Ford
- 国・場所:ニュージーランド
サラは元々20歳になるまでは、別の飼い主と暮らしていました。
元々の飼い主が引越しするにあたって、隣人だったフォードさんがサラを譲り受け飼うことになりました。
そして、その後13年間サラは生き、死の直前に世界で最も長生きしている猫のギネス認定を受けることとなりました。
スクーター

出典:ギネスワールドレコーズ
- 名前:Scooter(スクーター)
- 性別:オス
- 記録:30歳(1986年3月26日~2016年4月)
- 飼い主:Gail Floyd
- 国・場所:アメリカ、テキサス州マンスフィールド
スクーターは長寿のシャム猫です。
2016年、スクーターは現在生きている世界最古の猫として認定を受けました。
ただ、残念なことにスクーターは認定を受けてから数日の後に亡くなりました。
コーデュロイ

出典:ギネスワールドレコーズ
- 名前:Corduroy(コーデュロイ)
- 性別:オス
- 記録:27歳(1989年8月1日~)
- 飼い主:Ashley Reed Okura
- 国・場所:アメリカ、オレゴン州シスターズ
コーデュロイは、スクーターが亡くなった後の世界最古の猫です。
ただ、彼の年齢というのは、何歳でその生涯を終えたのか正確には分かりません。
その理由は、コーデュロイは27歳になった時点で家出をしたからです。
ちなみに、飼い主のアシュリーが語ったコーデュロイの長生きの秘訣は以下のようなものです。
「私は彼に外出することを許し、外で狩りといった運動をさせることが彼の若さにつながったのだと思う。」
猫を室内飼いするか、放し飼いにするのかは、色々と意見が人によって分かります。
ただ、アメリカなどでは日本と比べて、放し飼いしている方が多いような印象がありますね。
他にも32歳や33歳ほどと考えられる猫の情報は見つかりました。
中には南ウェールズに暮らしたルーシーは、39歳まで生きたと考えられています。
ただ、こういった情報は出生情報が定かではないこともあるため、そういった場合は記録には残りません。
とは言え、39歳まで生きたと考えると、間違いなく記憶には残る猫ですよね。

長寿猫って人間年齢だと何歳なの?
猫は最初の1年間で、一気に人間で言うところの青年期まで成長します。
子猫の頃から飼っている方は分かると思いますが、0歳~1歳までの成長度合いはすごいものですよね。
ほんとに小さかった子が、一気に普通の猫の大きさまで成長するのです。
次の1年間で立派な大人の猫、いわゆる成猫になります。
つまり、生後から2年間で猫は、人間で言うところの20歳まで成長することになります。
そして、翌年からは大体1年ごとに人間で言うところの4歳ほど年を取ると考えられています。
そのため、38歳まで生きたクリームパフの場合、人間年齢で考えると、以下の年齢まで生きたと考えられます。
- 20+{(38-2)×4}
=164
人間年齢で言うところの164歳にもなるのです。
これは本当に驚きですね!
今から164年前と言うと、江戸時代に当たります。
まだ日本には、車がない時代でした。
そう考えると、164年前と言うのがいかに昔のことなのかが分かりますよね。
ちなみに、通常の猫の場合15歳程度になるため、人間年齢に換算すると以下になります。
- 20+{(15-2)×4}
=72
一般的な猫の平均年齢は、人間年齢の72歳に当たるようです。
これは現代人の平均年齢とさほど変わりませんね。
猫が長生きする秘訣⁉ギネスの長寿猫オーナーの言葉

▲クリームパフとグランパのオーナー「ジェイクさん」
出典:165歳の猫を飼育する方法
ギネスに認定されるような長寿猫たちには、なにか共通点があるのでしょうか?
調べたところ、クリームパフ(38歳)とグランパ(34歳)のオーナーさんについての英語記事に、その秘訣と言えそうな部分がありました。
ジェイクさんが考える、長寿の秘訣は主に2つあります。
一つ目は「食べ物」です。
ジェイクさんの飼っている猫たちは、一般的には猫が食べない方が良いというものも食べていました。
彼の飼っている猫が毎日食べていた食事は以下になります。
- 通常のドライキャットフード
- ベーコン
- 卵
- アスパラガス
- ブロッコリー
- コーヒー(クリーム入り)
上の5つは分かりますが、コーヒーはなかなか興味深いですよね。
一般に、猫はコーヒー(カフェイン)を摂取するのは良くないと言われています。
ただ、コーヒー以外にもベーコンやアスパラガスなどを食べているため、そういったものが長寿の秘訣に役立っているのかもしれませんね。
そして2つ目の秘訣は「猫への愛情」です。
ジェイクさんは猫に対して、非常に深い愛情を持って接しており、それこそが猫が長く快適に過ごすための最も大切な秘訣だと考えています。
代表されるエピソードとして、ジェイクさんは40~50匹程度の猫を飼っていたようですが、彼らの誕生日を全て覚えていたようです。
100万回生きたねこを思い出す
ここまで長寿の猫、そしてその秘訣などについて紹介してきました。
今回のテーマを調べているうちに、一つのことが思い出されました。
それは「100万回生きたねこ」という有名な絵本についてです。
恐らくご存知の方も多いのではないでしょうか?
簡単なあらすじは以下のようなものです。
とてもしんみりするけど、一方で心が温まるようなお話ですよね。
このように、テーマこそ若干違いますが、長寿の猫の話を聞くと、個人的に「100万回生きたねこ」を思い出します。
もし読んだことがなければ、是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
当然の話ですが、家の愛猫にはなるべく長生きして欲しいものですよね。
一般的に猫の平均寿命は15歳程度と言われていますが、飼い方によっては30歳を超えることもあるのかもしれません。
長寿猫を数多く飼育したジェイクさん曰く、長寿の一番の秘訣は「猫に対する愛情」のようです。
もし現在お家の猫ちゃんがいるのであれば、溢れんばかりの愛情を注いで毎日を過ごしてあげましょう。
あるところに1匹の猫がいました。
彼はある時は王国の猫、ある時はおばあさんの猫、ある時はサーカスの猫など、死んで生まれ変わっては、また新たな飼い主の元に生まれ変わります。
猫を飼っていた飼い主は皆一様に悲しみましたが、猫は一切涙を流しません。
猫は彼らのことが好きではなかったからです。
そして猫は人に飼われるのではなく、野良猫になりました。
100万回生きたことを周囲にアピールすると、周りのメス猫たちも、彼に対してプレゼントを贈ったりすることで、なんとか恋人や友達になろうとします。
そんな中、一匹の白いメス猫は彼に全く興味を示しません。
そんな白猫に興味津々の主人公は、彼女に惹かれ、やがて一緒に暮らすようになります。
二人は仲睦まじく暮らし、子供もたくさんできました。
ただ、当然白猫は年老いてゆき、気付いたら白猫は動かなくなっていました。
主人公猫は初めて悲しみを抱きます。
朝から晩まで100万回も泣き続け、ある日の昼に猫は泣き止みます。
そして、主人公猫も白猫の隣で静かに動かなくなり、決して生き返ることはありませんでした。