イギリスで最も太っている猫ミッツィの不思議な人生

4回も保健所送りになった猫がいると聞いたら、あなたはどう思いますか?
イギリスで飼い主の不幸が相次いだことで、実に4回、民間動物保護団体に出戻りをすることになった一匹の猫がいます。
今回はそんな波乱万丈の人生を送る猫「ミッツィ」のストーリーを紹介します。

 

肥満猫ミッツィの不思議な人生

▲一番太っていた時は、本当に丸まるとしています。
出典:Woodside Sanctuary

「英国で最も太っている猫」という不名誉な称号を持つミッツィは、これまでに4回民間動物保護団体に出戻りになる経験をしました。

2017年、当時9歳だったミッツィは飼い主が亡くなってしまうと、イギリスのデボン州woodside sanctuaryという保護施設に引き取られました。
これで彼女が保護施設に戻るのは、4回目なのです。
驚くべきことに、ウッドサイドサンクチュアリ(保護施設)にやってきた当時、彼女は17ポンド(約8キロ)という平均の2倍以上ある体重をしていました。

保護施設のヘレン・ルコワンテさんは彼女のことを「とても優しい猫」だと表現します。
更に「猫がこのように何度も送り返されることになるのは、非常に珍しいことで、残念ながら彼女は不幸でした。」
「ミッツィは辛い過去を送ってきました。飼い主の死亡、状況の変化、そして別の飼い主が重い病気になるといった事態に直面してきたのです。」と語ります。

保護施設に戻ってきたミッツィを幸せにするため、まずは彼女は厳格な食事管理の下に置かれることになりました。
そして、彼女は結果的に約5キロまで体重を絞ることができました。
更に、ミッツィと飼いたいという方が、世界中から9人も見つかったのです。

▲まだだいぶぽっちゃりしている?
出典:Woodside Sanctuary

レコワンテさんは以下のように言います。
「アメリカ、スウェーデン、中東など世界中からミッツィを引き取りたいというオファーがありましたが、既に彼女を知っていて、彼女を愛している飼い主を見つけたことを嬉しく思います。」

結局ミッツィを引き取ることになったのは、すでに彼女になじみのある家族になりました。
以前の飼い主の親戚の一人が引き取ることとなったのです。

▲心の奥底を見透かすような、きれいな瞳をしていますね。
出典:Woodside Sanctuary

新しくミッツィの飼い主となる方は、前のミッツィの飼い主(親戚)が亡くなった際に、彼女を引き取ろうと考えていました。
ただ、当時住んでいたアパートがペット禁止だったため、彼女を引き取ることができなかったのです。
2019年4月からペット可の場所に移るため、4月からミッツィは新たな家族と共に新生活を始めることになります。

ルコワンテさんは「彼女のおとぎ話がこれで終わりになることを祈っている。」と切に願います。

今後新たな彼女の家族が、彼女の魅力にほだされて、太らせてしまわないこと。
そして、何よりもミッツィと末永く幸せに暮らせることが望まれますね。

 

あなたの猫は大丈夫?

このニュースを読んでいる方の中には、当然猫を飼ってる方も多いと思います。
そこで一つお聞きしたいのですが、皆さんの猫は肥満問題は大丈夫ですか?

猫の肥満というのは、なかなか油断できないものです。
人間同様、猫も肥満によって、糖尿病や心筋症などにかかる確率が高まります。

もしお家の仔が余りにお肉が付いているようなら、獣医師指導の下、計画的なダイエットを行った方が良いかもしれません。
その前にお家の仔が太っているのかどうかもよく分からないという場合は、こちらのページから肥満度チェックができます。

【超簡単】1分でできる猫の肥満度チェック!

 

まとめ

ミッツィの奇妙なストーリーはいかがでしたか?
5度目の正直となる今回こそは、ミッツィが長く幸せな時間を送れると何よりですね。

また、個人的にはイギリスの動物愛護保護団体の活躍に感銘を受けました。
日本と比べると、イギリスの殺処分の数は10分の一程度のようです。
今後はこういった国ごとの動物愛護の意識の違いなども取り上げていきたいですね。

ペットショップの現実。元ペットショップ店員が暴露します。

情報元:BBC NEWS

この記事を書いた人

島崎 塁(ミツバ)
ペットショップ、ペットホテル、猫カフェで店員をしていました。仕事とプライベートでの飼育経験から得た猫に関する知識を、余すところなく公開していきます。

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