コラットは幸福を招く猫として、タイでは古くから大切にされてきたブルーキャットです。
今回はそんなコラットの性格や体重、子猫の値段相場など様々な情報を紹介していきます。
コラットを飼いたいという方は是非参考にしてみてください!
目次
コラットの歴史・由来
コラットはタイ北東部のコラット地方で古くから、「幸福と繁栄をもたらす」と信じられ大切にされてきた猫です。
歴史は古く、タイのアユタヤ王朝時代(1351年~1767年)に書かれた書物にも登場しています。
1800年代の終わりごろにはイギリスのキャットショーに、「シャム」のソリッドブルー(青単色)として登場したのが記録に残っています。
世界的に広まったのは1959年に、ジーン・ジョンソン夫人がアメリカに持ってきてからのようです。
名前の由来は現在のコラットが住んでいた地域「コラット地方」から取られたものですね。
コラットの被毛の色であるシルバーブルーは富(硬貨の色)を象徴しています。
それと同時にシルバーブルーは雨雲の色でもあり、瞳の若苗色と合わせると「豊富な収穫」を象徴するようです。
また顔がハートのような形をしているため花嫁にペアのコラットを送ると、幸せな結婚が約束されるとも信じられています。
このようにタイではコラットは幸せのシンボルなのです。
コラットに多い性格

コラットに多い性格は以下になります。
- 人懐っこい
- 遊び好き
- 頑固で強情
- 社交的
- いじけやすい
- 神経質
コラットは基本的に人懐っこく遊び好きな猫です。
飼い主さんに対して愛情深く強い絆を結ぶことができますが、一方で頑固で強情な性格の持ち主でもあります。
社交的ではありますが、多頭飼いには注意が必要です。
常に飼い主さんにとって自分が一番だと考える子が多く、他の猫を可愛がるといじけてしまうことがあるからです。
十分にかまってあげないと、更に要求が激しくなったり、神経質な猫になることがあります。
なるべく単独飼育をする方が好ましいと言えるでしょう。
環境の変化などには敏感で、騒がしい場所を苦手としています。
飼う際はできるだけ静かな場所で飼うように気をつけましょう。
どちらかというと猫の扱いに慣れた、上級者向けの猫と言えるかもしれませんね。
とはいえ人懐っこいので一緒に遊ぶのはとても楽しそうです(^^)
※飼い主さんと遊ぶコラット(Youtube)
コラットの特徴

コラットの特徴は以下になります。
- じっくりとした成長
- ブルーの被毛
- グリーンの瞳
- がっしりとした体つき
コラットは子猫のときには、成猫に見られるグリーンの瞳の鮮やかさとシルバーの毛質が見られません。
上記の特徴がしっかりと出てくるのに2~5年ほどかかると言われています。
「ロシアンブルー」「シャルトリュー」と並んでブルーキャット御三家の1匹です。
特にロシアンブルーと見た目が似ていますが、目の色・体つきが違います。
ロシアンブルーはより深い緑色の目をしていますが、コラットはペリドット・グリーンと言われる浅く鮮やかな緑色をしています。
また体格もコラットの方がよりがっしりとしています。

コラットの体重
コラットの性別毎の平均体重は以下になります。
必ずしもなるわけではありませんが、以下の体重の範囲内になる可能性が高いです。
- オス 3~4.5kg
- メス 2.5~4kg
猫の平均体重は4kgほどです。
コラットは筋肉質な体をしていますが体自体は小さめのため、猫全体の平均と同じか若干軽くなることが多いようです。
コラットの平均寿命
平均寿命については知りたくない方も多いと思いますが、いつかは分かれの時がくるものです。
ですのであくまで1つのデータとして参考にしてみてください。
コラットの平均寿命は10~14歳となります。
猫の平均寿命が15歳程度であるため、コラットは平均と同じかそれより若干短い平均寿命となっています。
ただ猫の寿命は飼い主さんの飼い方によるところが大きいです。
コラットは要求の多い性格なので、しっかりと構う時間を取ることが大切です。
コラットの子猫の値段相場

コラットは日本ではかなり珍しい猫種です。
ペットショップで販売していることはほとんどなく、ブリーダーも調べた限りでは数える1人2人程度しかいませんでした。
そのため入手難易度は「難しい」です。
そんなコラットの子猫の値段相場は以下になります。
購入元 | 値段 |
ペットショップ | ほとんど販売してない |
ブリーダー | 10万~25万円 |
ペットショップで売っていることはほとんどないので、基本的にはブリーダーから購入することになります。
ただブリーダーも日本には数えるほどしかいないようなので、必要な場合には海外猫輸入サービスなどを利用するのも一つの手です。
海外猫輸入サービスとは、その猫種を扱っている海外のブリーダーを探してくれるサービスのようです。
ブリーダーとの交渉などもサポートしてくれるシステムになっているようです。
コラットの飼い方のポイント!

冬の寒さに注意!
コラットはタイという暖かな気候の中で育ってきたことから、下毛がなくシングルコートの猫種となっています。
そのため冬の寒さには弱いため、しっかりと寒さ対策をするようにしましょう。
ブラッシングの頻度
コラットは短毛種で抜け毛も多くないため、ブラッシングは週に1回程度で十分です。
コラットは濡れた手で逆毛を立ててから撫でると、簡単に抜け毛が取れるようになります。
食事・運動(遊び)
元々体はそこまで大きくならないので、ご飯も通常の量を与えれば十分です。
飼い主さんの愛情を感じられないといじけてしまうので、毎日しっかりと構う時間を取る必要があります。
毎日少なくとも30分はコラットに構う時間を取るようにしましょう。
普段の運動を考慮してキャットタワーもあると好ましいです。
かかりやすい病気
非常にまれですが、コラットの中には「GM1」あるいは「GM2」と呼ばれる、神経と筋肉が冒される障害を持っている猫がいます。
幸いなことに、現在ではこういった障害を持っているかどうか検査ができるので、できれば受け取る前に確認しましょう。
まとめ
コラットはタイでは幸福のシンボルとしても見なされている、ブルーの被毛と緑の目が特徴的な猫です。
かなり個性の強い猫のため、振り回されたいという人にはおすすめの猫種となっています。
入手方法は基本的にブリーダーからですが、場合によっては海外猫輸入サービスを使う必要もあるでしょう。
また、コラット同様、ブルー(グレー)の被毛を持つ猫の比較についてはこちらから見れます。
他の猫種についても知りたいという方はこちらからどうぞ!
世界の猫種一覧まとめ!
photo credit:Mary-Lynn by Slate、Mary-Lynn by Tess in the Cat Tree、jeffrey montes by JMPX0485、Mary-Lynn by Meet Tess、Mary-Lynn by Tess on Chair