猫のしつけの中でも、特に大切なのがトイレのしつけです。
トイレのしつけが上手くいけば、猫ちゃんとの共同生活はかなり楽になります。
逆に上手くいかないと、飼い主さんにとってはかなりストレスになってしまいますよね。
上手くいかない時も何かしらの原因や、半強制的に覚えてもらう方法もあります。
適切なしつけを根気強くして、愛猫にトイレの仕方を覚えてもらうようにしましょう!
目次
猫のトイレのしつけ方

猫にとってのトイレとは?
基本的に猫は清潔好きな動物のため、トイレへのこだわりが強いです。
トイレを覚えてもらうこと自体はあまり難しいことではありませんが、トイレを覚えさせ始める時期は大切になります。
トイレのしつけ開始時期は、生後3~4週間経って固形の食事をするようになってから始めます。
子猫の間にトイレを覚えてもらうと、それだけで猫との生活はかなり楽なものになります(^^)
しっかりと覚えてもらうようにしましょう。
基本的なトイレのしつけ方
猫がトイレを覚えるまでの一連の手順は以下になります。
猫にトイレを覚えてもらうために叱るのはあまり効果的でなく、上手くいったときに褒めるのが大切です。
1.猫用トイレを人気のない場所に設置する
まず始めにトイレを設置します。
設置する場所は人気のない静かな場所が良いです。
うるさい場所や人目によくつく場所に置いてしまうと、トイレに集中できなくなってしまいます。
そのため静かで、なおかつ換気ができる場所があれば最高です。
具体的には部屋の隅、洗面所、人間用トイレの中などがおすすめです。
一度場所を決めたら動かさないようにしましょう。
基本的にはトイレと寝床は離して置きましょう。
ただ老猫の場合は寝起き後の粗相を防ぐため、寝床とトイレを多少近づけるのもありです。
2.トイレに砂を敷く
トイレに砂を敷きます。
このときのポイントはきれいな砂だけでなく、猫のおしっこが付いたにおい付きの砂を少し頂き、トイレに敷くことです。
また猫砂は猫が引っ越してくる前に使っていたのと同種類の砂を使うのがおすすめです。
3.猫がサインを見せたらすぐにトイレへ
猫のトイレのサインを見つけたら、そっと抱いて、素早くトイレへ入れてあげます。
トイレサインは主に「遊びを止めて匂いを嗅ぎ始める」、「あたりをうろうろし始める」、「床を引っかく」などの行為がトイレサインです。
子猫は起床後、食後、運動後はトイレサインが出やすいので注意しましょう。
また子猫のトイレの回数は1日に2~4回ほどが平均的です。
4.音をたてず、動かず、静かに見守る
猫がトイレを使っている時は飼い主は黙って動かず、あまり見ないようにしましょう。
あなたがしてるときに、誰かからジロジロ見られたら最悪ですよね?(笑)
猫が用をたすのを待つのです。
5.上手くできたら撫でてあげる
猫が上手にうんちやおしっこをすることができたら、「よくできたね。」と言いながら、体を撫でて褒めてあげましょう。
またより気持ちよく思ってもらうためにご褒美のおやつをあげてもいいです。
このときはムツゴロウさんを意識して褒めまくってあげましょう(^0^)
6.排泄物を片づける
猫がトイレを使ったら、片付けをします。
トイレを使い始めてから覚えるようになるまでは、ごく少量だけおしっこやうんちを残したままにすることが大切です。
トイレの処理方法に関してはこちらを参考にしてみてください。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
大体2~3日ほどでトイレを覚えるようになります。
こちらの動画がとても詳しく基本的なトイレのしつけ方を解説しているので、参考にしてみてください。

うまくいかない時のトイレのしつけ方

理由を考える
猫にトイレを覚えてもらえないと飼い主さんにはとても大きなストレスがかかりますよね。
中には適切なしつけをしていても、覚えてもらえない方もいると思います。
そんな時は何かしらの原因があるものです。
一般に下記の項目がトイレを覚えてもらえない原因になります。
心あたりはありませんか?
- 前に使っていた猫砂と違っていないか?
- トイレと食事場所が近くないか?
- トイレが分かりにくい場所に置かれてないか?
- トイレは片づけられているか?
- 粗相をしたときに叱ってないか?
- 粗相をしたところの匂いをちゃんと消してるか?
上記に覚えがなく、しつけもしているが覚えてもらえない。
そんな時は半強制的にトイレを覚えてもらう方法もあります。
トイレを半強制的に覚えてもらう方法
ケージ(かご)を利用した方法になります。
ケージの中にトイレと寝床を置きます。
7日~14日間くらいの間、飼い主が見張ってられないときは、その中で過ごしてもらいます。
寝床を汚したくないという本能から、猫はトイレを使うようになります。
猫にとっては多少ストレスがかかりますが、共生するためにもトイレはしっかりと覚えてもらいましょう。
より詳しく粗相をなくす原因や方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
トイレと猫砂を選ぶ

トイレの種類
トイレと猫砂だけを見ても色々な種類があることがわかります。
ネコグッズはどんなものでも種類がたくさんありますね(・ω・)
トイレは主に4タイプあります。
- 箱タイプ
- ドーム(屋根付き)タイプ
- ハーフドームタイプ
- システムタイプ
箱タイプは最もシンプルな入れ物タイプです。
一番安価で汎用的なものでしょう。
ドームタイプは箱タイプに蓋が合わさり外から見えにくいようになっています。
また砂の飛び散り、匂いの広がりをカットしますが、その代わり匂いはこもってしまいます。
ハーフドームタイプは屋根ではないですが、トイレの周りに囲いのようなものができています。
システムタイプはおしっこが砂の下に流れていくようになっています。
トイレの砂
トイレに敷く砂も主に3タイプがあります。
- 鉱物タイプ
- 紙タイプ
- 木材タイプ
鉱物タイプは飛び散りにくく再利用することができますが、重いのが難点です。
紙タイプは散らかりやすいが、トイレに流せるものもあります。
木材タイプは軽く、散らばりやすいです。中には再利用できる商品もあります。
より詳しくトイレの特色や砂の特徴を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
トイレのしつけは子猫の時代に、適切な教え方をすることが大切です。
トイレのしつけをする際に意識すべきなのが、「叱っても意味がないこと」「上手くできたときに褒めてあげること」の2つです。
始めは猫がトイレのサインを見せた時に連れて行ってあげるようにしましょう。
上手くいかないときは原因を探り、どうしてもうまくいかないときは半強制的にでも覚えてもらうようにしましょう。
猫がトイレを覚えてくれないと共同生活を送るうえで、飼い主さんにとってかなりのストレスになってしまうからです。
しかし、何をしても覚えてもらえない場合は、病気の可能性も考えられます。
そういった時はかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
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